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今年もロバートソンさんからクリスマスカード

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2018年12月14日(金)22時27分19秒
返信・引用 編集済
  寒い日が続いています。今夜、外に出て、久しぶりに星空を見ました。さきほど、ふたご座群の流星が天頂近くを飛ぶのが見られました。

 ふたご座流星群が飛ぶといよいよクリスマス。今年も英国ウィリアム・ハーシェル協会のロバートソンさんから美しいクリスマスカードが届きましたので、ご紹介します。

 クリスマスカードのメッセージ(拙訳)

 ウィリアム・ハーシェル協会の我々全員より
皆様に幸せなクリスマスと新年をお祈りします。
 ブライアン・ロバートソン
 世界に平和を
 
 

Re: (冥王星の異名?)「大洋星」とは何か?

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2018年 4月30日(月)19時41分21秒
返信・引用
  > No.399[元記事へ]

管理人様、さっそくお読み下さりありがとうございます。また、その節は、新聞の探索をありがとうございました。大阪の大新聞をひとまず見てつぶしていただいているというのは大きいです。

 中国に、さらに古い「大洋星」があったのですね。まさか関係はないと思いますが、すわりのよい名前ではあるのでしょう。

 今後、よりマイナーな地方新聞(たぶん、大阪の新聞)をあたれば見つかるかもしれませんが、地方新聞の古いのが検索できるものかどうか。新聞だったらまだいいのですが、ラジオだったらどうしようもありません。
 

Re: (冥王星の異名?)「大洋星」とは何か?

 投稿者:管理人  投稿日:2018年 4月30日(月)13時12分20秒
返信・引用
  上原様、以前うかがった大洋星の件、ついに公開が叶いましたね。
少年の弾む心が、90年近く経って再び解き放たれたようで、読んでいる方も何だか嬉しくなってきます。

私も嬉しさついでに1つ「大洋星」を見つけました。

「大洋星」で書籍検索すると、真っ先に『中華大蔵経』中の「台者三台星也上台族精星中台大洋星下台曲生星三台亦云三階」の一節がヒットします(所載の経典は不明)。「台は三台星なり。上台は族精星、中台は大洋星、下台は曲生星なり。三台はまた三階とも云ふ」云々…というわけで、中国星座の紫微(北極星)を守る三台星の内の「中台」の別名を「大洋星」とする説があったようです(ほかにヒットしないのは、マイナーな説だったせいかも)。

…スミマセン、冥王星とはまるで関係なかったですね。
下らないまぜっかえしになりましたが、“天には今も大洋星あり”と知れば、件の少年もちょっとはホッとするのではないでしょうか。
 

(冥王星の異名?)「大洋星」とは何か?

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2018年 4月30日(月)08時09分55秒
返信・引用
   ハーシェルには関係ないのですが、「新惑星発見に関する歴史的エピソード」ということで標記の件をご紹介させていただきます。

 このたび、西中筋天文同好会会誌の新号に、「『大洋星』とは何か?」という拙文を載せました。論考というほどのものでもなく、おヒマつぶしにもなりますかどうかわかりませんが、ご覧いただけましたらありがたく思います。冥王星の異名として「大洋星」というのを聞かれたことがありますでしょうか。

 表紙ページの下の方の目次のところでをクリックお願いします。
 

http://seiten.mond.jp/gt56/

 

2017年の協会の活動ほかについて

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2018年 3月 2日(金)13時13分25秒
返信・引用 編集済
  日本ハーシェル協会会員の皆様
 私たちの協会は、英国のウィリアム・ハーシェル協会の客員団体として、連絡を取り合う関係にあります。先頃、2017年の私たちの活動について報告をしましたので、その会員の消息と活動内容に関する部分を以下に掲げます。これは報告の単なる日本語訳でも公式文書でもなく独立した「活動についてのメモ」とみていただければ幸いです。このメモは、会員すべての活動を網羅しているものではもちろんありません。会員の皆様が日本ハーシェル協会やその趣旨に関係する活動を行われた場合は、協会事務局の角田さんまでご連絡をいただければありがたく存じます。

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2017年の日本ハーシェル協会会員の活動について

・飯沢能布子会員は、12月に、東京、銀座アートスペースにて、「星の七宝展 2017」を開催されました。七宝焼きの作品で、88星座とアイヌの星を組み合わせたものやハーシェルに関係するモチーフのものなどが展示されました。

・上原貞治会員は、日本ハーシェル協会のウェブに、山片蟠桃の『夢の代』に出てくる蘭学の天文学資料の原資料を見つけたという論考のほか、日本での天王星の受容に関する論考を投稿しました。

・角田玉青会員は、3月に東京の神保町の三省堂で開催された「博物蒐集家の応接間 避暑地の休暇 旅の絵日記」に、特別展示「空の旅」を出展されました。これは、天文学そのものを旅人になぞらえ、古代から近代までのヨーロッパ、オリエント、アジアの天文学にまつわる文物を象徴的に展示されたものです。
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 なお、英国のウィリアム・ハーシェル協会は、年次総会を3月3日に予定されていて、そこで、これと同等の内容のレポートがしてもらえる予定です。

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 また、これは、2018年の活動に関する件ですが、私(上原)は、勤務先の史料室談話会で日本天文学史に関する話をさせていただきました。日本ハーシェル協会に投稿させていただいている話題について新しい知見を加えて組立てましたので、この機会に紹介させていただきます。ご覧いただけましたらありがたいです。

(KEK史料室談話会のページ。第2回の資料:~(PDF)のところをクリックして下さい)
http://www2.kek.jp/archives/projects/danwakai-index.html
 

今年もロバートソンさんからクリスマスカード

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2017年12月23日(土)09時13分1秒
返信・引用 編集済
   日本ハーシェル協会の皆様、

 今年も、英国ウィリアム・ハーシェル協会のロバートソンさんから美しいクリスマスカードが届きましたので、ご紹介します。

 ロバートソンさん自筆メッセージ本文の和訳:
 「ここ西洋では、私たちは、大食と怠惰の期間の準備をしています。 ハーシェル協会の私たち一同より」


 「大食と怠惰」(gluttony & sloth) は、「七つの大罪」のうちの2つに由来するようです。今年の切手は、ラファエロ・サンティの「カウパーの小聖母子」でした。


 みなさまに、平和なクリスマスが訪れますように。

 
 

ハーシェルさん論文

 投稿者:yamane  投稿日:2017年 7月18日(火)21時58分9秒
返信・引用
  角田様 山根秋郷と申します。
早速にハーシェルさん原論文をご教示いただき感謝しております。
実は「日本評論社 現代の天文学 2版 人類の住む宇宙」を輪講しており、銀河デザインがどちら向きが正しいのかと判らなくなり、原論文を拝読出来てよく理解できました。
御礼のみです。
 

Re: ハーシェルさんの論文

 投稿者:管理人  投稿日:2017年 7月18日(火)21時34分54秒
返信・引用
  > No.393[元記事へ]

yamaneさま

こんにちは。
日本ハーシェル協会事務局の角田と申します。
ご投稿ありがとうございました。

例のハーシェルの原論文は、イギリス王立協会の『Philosophical Transactions』のvol.75 (1785) pp.213-266に掲載されたもので、最近では複数のサイトで閲覧できると思いますが、
本家・王立協会のサイトだと以下のURLで全文が公開されています。

http://rstl.royalsocietypublishing.org/content/75/213.full.pdf+html?sid=4a3f3032-bb4a-46f9-ad79-c026afc78138

有名な銀河の図が出てくるのはいちばん最後の方です。

以上、ご参考になれば幸いに存じます。
どうぞよろしくお願いいたします。
 

ハーシェルさんの論文

 投稿者:yamane  投稿日:2017年 7月17日(月)21時00分23秒
返信・引用
  非会員の山根と申しますが初めてこのHPを拝見しました。
ハーシェルさんが銀河系の姿を推測された際の有名な銀河系のモデル図がテキストに載っております。この時の原論文というものはどこかで検索、見ることは出来るものでしょうか。
ご存知のお方どうぞよろしくお願いいたします。
 

太陽明界説について(続き)

 投稿者:上原 貞治  投稿日:2017年 5月28日(日)10時12分48秒
返信・引用
   下のコメントで、山片蟠桃の「太陽明界」の用語について、これを日本起源とみること、特に三浦梅園と関係づける議論をしましたが、それについて多少の裏付けをするとともに、興味を持たれた方あるいは関連の件に詳しい方のコメントやご教示をいただきたく存じます。

 まず、山片蟠桃は、『夢の代』に「太陽明界の説」については「余ガ発明ナキニシモアラズ」と書いており、「太陽明界説」には部分的な独創があったと考えていました。私の以前の検討では、それは、太陽の光の及ぶ世界の星(惑星)においては生物が棲息しているかもしれない、ということと、太陽系の外には広い恒星間空間があって、そこには多数の恒星が立体的に存在していることを指すと推定しました。これに加えて「太陽明界」、「暗界」という用語自身が西洋書に見当たらないので、これらも蟠桃の発案であった可能性が出て来ました。

 その起源の一つの可能性としてあげた三浦梅園の哲学ですが、ここでは、梅園の主著『玄語』における該当部分を指摘させていただきます。

 まずは、『玄語』地冊・露部・体界の冊・華液にある「運図」(一名に「日影図」)です(*1)。
これは、コペルニクスの地動説による太陽系の図です。梅園は、地動説を長崎でオランダ通詞に聞いて知っていました。太陽は、宇宙の「景影」すなわち明暗の世界の起源で太陽に近いところは明るい、遠いところは暗いとするものです。最外周を「影」としています。

 また、地冊・露部・性界の冊・日影・色界の終わりのほうに、「太陽は、景影の両世界を作る中心であり、月や惑星は明るい世界にあって暗く(自らは光っていない)、星や天の川は暗い世界にあって明るい」という意味のことを書いています(*2)。梅園は、「明界」・「暗界」という言葉は直接には使っていませんが、これが麻田剛立のグループに引き継がれ、「太陽明界」が当時の「太陽系内」の意味に使われるようになったと推測します。また、「太陽系外」は「暗界」となります。

 麻田剛立や山片蟠桃が実際に『玄語』を読んだ可能性は低いですが、三浦梅園-三浦主齢-(麻田剛立、中井竹山・履軒)、および、山片蟠桃-(中井竹山・履軒、麻田剛立)の学問上の交流関係があったことは確実で、また、前回ご紹介した資料にあるように、山片蟠桃の『夢の代』が、梅園の考えた宇宙モデルの影響を受けている可能性が高いです。以上のことから、おそらくは、「太陽明界」「暗界」の言葉は、梅園の思想を参考にしたものではないかと思います。

 なお、三浦梅園がどうして『玄語』の「色界」にあるような説を知ったのかということですが、これは、ちょっとわかりません。玄語は1770年代に完成したことになっていて、当時、麻田も中井兄弟も西洋説については詳しくは知らなかったはずです。梅園が独自に発案した、中国書に地動説以降の西洋説の紹介があった、蘭学者に聞いた、という可能性が考えられますが、どの説もそれほどもっともらしいとは言えず、この部分は謎のように思います。

 ハーシェルからはだいぶ脱線していますが、ウィリアム・ハーシェルと同時代に日本にも宇宙観を広げていった人たちがいたということはすばらしいと思います。


(*1,*2)ともに、三浦梅園研究所『玄語電子データベース』第五冊地冊露部に資料があります。

http://baienspirit.web.fc2.com/tisarobudb.html

の「色界56」と「No.101 運図」をそれぞれ参照下さい。
 

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