ウィリアム、カロラインほかハーシェル兄妹の生まれ故郷。1818年にドイツ全土が統一されてドイツ帝国が成立するまでは、神聖ローマ帝国を構成する領邦国家のひとつ、ハノーバー選帝侯国の首都でした。(ドイツ語での発音はハノーファー)。
イギリスとのつながりは深く、ウィリアムたちの時代には共通の国王を戴く同君連合を結んでいました(イギリス・ハノーバー朝、1714-1837年)。音楽家G. F. ヘンデルをはじめ、ハノーバーからイギリスに移り住んだ人はハーシェル兄妹のほかにも多かったのです。
カロラインはウィリアムの死後この町に帰り、1848年に98歳という長寿を全うするまでの長い晩年を送りました。ハノーバーには、兄妹にちなんだハーシェル通り、カロライン通りがあります。またカロラインの墓は町なかの教会ガルテン・キルヒェにありますが、知る人もほとんどなくひっそりとしています。
ガルテン・キルヒェのカロラインの墓を示す地図。
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