ハーシェル紀行
バース


 イングランド南部、ロンドンからほぼ真西に150km、18世紀の上流階級に愛され、当時の優雅な風情を色濃く残した由緒ある保養地。ローマ時代以来の温泉が有名で、町の名が英語の「bath=風呂」の語源になったともいわれています。

オクタゴン・チャペルのオルガン(現存していない)

 ウィリアム・ハーシェルが1766年にオクタゴン・チャペルのオルガン奏者として雇われて以来16年間に渡って暮らしました。その間に彼は天文学に目覚め、天王星を発見した天文学者として有名になったのです。

 ウィリアムとカロラインの兄妹が住んだニュー・キング街19番地の家はハーシェル・ハウスとして公開されています(3月〜10月は午後2時〜5時、11月〜2月は土日のみ)。また、イギリスのウィリアム・ハーシェル協会の年会が毎年3月にこの町で開かれ、日本ハーシェル協会からも会員が出席しています。


 写真は美しい弧を描く建築物で有名なロイヤル・クレセント。バースストーンと呼ばれる特産の石灰岩を用いて18世紀に整備された町並みは、円形広場(サーカス)や街灯の設置など、都市計画の先駆けとしてロンドンにも大きな影響を与えました。


 バース市観光案内のホームページ A Guide to the City of Bath (http://www.cityofbath.co.uk/index.html) があります。


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日本ハーシェル協会ホームページ