秋の森 by 青子さま |
ここはある森の中・・・。 男の子のこと女の子が森の中で遊んでいた。 もう秋になっていたころであった。 「へいじ〜これなんな?」 「そりゃ紅葉やで・・」 「そうなん。かわええな〜」 あちこちの葉を集めていた。 小学校1年生の平次と和葉だった。 学校の宿題だった。 “綺麗な落ち葉拾ってくるんやで〜” これが先生の言葉だった。 綺麗な落ち葉を拾ってくれば凄いものがもらえるのである。 それが欲しくて探しているのである・・・。 「へいじ、なかなかみつからへんな〜・・」 「せやけど、さがさんともらえへんで・・」 「わかっとるよ・・」 溜息をつきながら探す和葉だった。 あちこち探してもなかった。 「なんかあきてしもうたわ・・」 あきらめの声・・・。 「もうあきらめよか・・・?」 「・・・・・・・」 あきらめたくない顔している和葉・・・。 それを見ながら平次は和葉に話しかけた。 「かずは、きっとみつかるってさがそうや・・」 「へいじ・・・」 「な?」 「がんばるわ!!!」 「そのいきや!!」 それから探し続けて4時間が経過した・・・・。 なかなか綺麗な物が見つからない・・・。 その時和葉が叫んだ。 「へいじこれこれみて〜!!!」 「なんや??」 「これちがうの??」 「それガラスやで〜。」 「がっかりや・・・」 「ア、アホ、手切るぞ!!」 「へ??」 和葉がそのガラス落としたとき平次は手を切った。 「へ、へいじごめんな〜!?わたし、わたし・・」 「ええよ、これくらい平気や」 ハンカチを結んだ。 「和葉もうかえろうか・・。もうないやろ?」 「平次・・・」 森から離れていく二人。 二人は手をつないで家に帰った。 次の日学校に行くと先生にいった。 「せんせい、落ち葉とってこれへんかった。」 「せんせいごめんなさい・・」 「本当?それでもええやんや。二人とも」 笑いながら先生が答えた。 「「?」」 「これはな、どれだけ二人が協力できるかどうかためしたんや!!だから二人は一番 頑張って捜したしな。」 「せんせい・・」 「だから、今までにないものを手に入れたと思うよ」 二人は顔を見合わせて笑って赤くなっていた。 「かずは、これからもずっといっしょやで!!」 「へいじもなやで!!!」 やはりこれは二人だけにしかできない探しもの・・・。 さて二人は何を見つけたのでしょう? 平次はポケットの中から自分だけの落ち葉『和葉』を取り出して笑っていた。 (いっしょやで、かずは!!) |
青子さまからいただきました〜! ふふふふふ、ちび平次と和葉ちゃんです。 秋ですネ☆ 紅葉狩りの季節ですネ☆ 2人で紅葉の森にお出かけですネ☆ ちいさな2人にとって、ちょっとした冒険の1日。 結果じゃなくて「一生懸命探すこと」の大切さを見つけました。 ちび平次くんは、こっそり見つけた自分だけの「和葉」を いつまでも大切に大切にしていることでしょう〜v お話のいただきものは初なのですヨ〜♪ かわいいお話、本当にどうもありがとうございました〜vvv |