マイクロソフトよ永遠に                          

 2000/3/18
 毎日、ウィンドウズ搭載マシンでエクセルやワードを使ってお仕事して、自宅でもウィンドウズ使ってますが、そういう生活と無縁の人や、あまりそのことを深く考えない人もいるんだなと思った体験談です。

1.明け方の新宿で

 2年くらい前の出来事ですが、新宿のクラブ(注:ホステスさんがいる所ではなくて、DJさんが音楽かけている方)に、友人3
名(女ばかり)と遊びに行きました。朝まで過ごしてから、帰りにとぼとぼ駅に向かっていると、誰かが「お腹が空いた」と言い
出し、ちょうど目の前にあった「ファーストキッチン」でそれぞれ食べ物を買い、「さてどこかでこれを食べよう」ということになりました。
 場所は新宿駅南口。土地勘のある方はお分かりでしょうが、線路を挟んで東側は巨大な高島屋、西側にもなんだか知らないが最近ビルが建っています。
 友人が「へえ、こっち側(西側)もいつの間にか、こんなふうになっているんだ。」
 オープン当初、マスコミにも大々的に取り上げられた東側の高島屋ショッピングセンターですが、JRの線路を挟んだ向かい側は、「なにか工事はしているなあ」とは思っていても、いつオープンしたのかも、一体どういうスペースになたのかもよくわかりませんでした。
 たまたま私は、そのちょっと以前に通りがかったていたので、「オフィス・ビルとスターバックスとかがあるだけだよ。でも、ちょっとオシャレだから、歩いてみようか」と友人達を案内することになりました。
 日曜日の早朝で、人の姿もなく、当然開いているお店もなかったのですが、そのエリアはいわゆる「ドック・ヤード風」とでもいうのでしょうか、JRの線路の谷間を河に見立てて運河沿いのような作りになっています。しばらく歩くと、対岸に懸かる橋があって高島屋の方に行けましたので、すっかり「夜明けのおのぼりさん」と化した私たちは優雅に橋を渡り高島屋方面から通ったばかりの対岸を眺めつつ、フライドポテトなどを食していました。
 対岸のビル群はどうやらオフィス・ビルとホテルで構成されているようでした。ホテルがあるのには気が付いていたのですが、そこに来て初めてめて気が付いたのは、ホテルの建物の上のほうにデカデカと

Microsoft

のロゴマークが張り付いていたのです。どうも、最近よく見掛ける、ホテルとオフィスで共用しているビルようです。マイクロソフトといえば、笹塚にデーンと構えていますが、密かにこんな一等地にも進出していたのかと驚きました。
「ねえねえ、あのビル、マイクロソフトが入ってるよ」
「あ、本当だ」
「笹塚にもあるのにねえ」
「儲かってるからじゃない?」
などと、女同士ほのぼのと語っていたところ、その中の一人が突然

「ねえ、マイクロソフトって何?」

  あとの3人は、一瞬言葉に詰まりましたが、やがて感嘆のうめきをあげ始めました。
「おお、今の言葉をビル・ゲイツに聞かせたいよ」
「うんうん、いいんだよ、知らなくてもなんにも困らないからね」
「ただのでっかい会社なんだよ」

彼女はきょとんとしていました。

まだまだ地球の未来は明るいみたいですね。
ちなみに、彼女によくよく聞いてみたら、
「ウィンドウズなら聞いたことがある」
とのことでした。

2.酔っ払いの上司が

 これは昨年(1999年)の話。ある派遣先で働き始めてまだ3日目だったのに、上司のオジサンにご飯に誘われました。まあ、残業で遅くなったので、気を遣って下さったのだと思います。その会社が入っているビルの地下の居酒屋で、オジサンの飲み仲間の他の部署の方々も同席されるようでしたので、「まあ、ただ飯食えるからいいかあ」とついて行きました。
 オジサンと私と、先に4名くらいいましたが、オジサンは席につくなりガーっと飲み始め、すぐに目つきがきつくなりました、まあ普段からよく喋るし、遠慮もなにもあったもんじゃないキャラクターの方だったのですが、飲むとさらにパワーアップして、派遣で3日目の私に向かっていきなり、

「ところでさあ、あんた、なんで結婚しないの?」

と言いました。ううむ。3日間聞きたいのをがまんしていたのでしょうか?これほど、単刀直入に聞かれたのは初体験です。
 しかし、私は立派な独身女性として、「こういう場合の対処方法」を用意しております。

 1.今まで誰もプロポーズしてくれなかったから
 2.夫婦別姓法案が制定されるのを待っている
 3.ビル・ゲイツが離婚するのを待っている

 1は事実なんですが、これを言うと大抵の人は次の言葉に困ります。2は、同世代以上の政治的関心のある女性に言うとけっこうウけます。3は、友人との冗談話に過ぎず、実際に使用したことはありませんでした。
 その時私の置かれた状況を考えて、1を言うと余計ややこしくなりそうだし、酔っ払いに同情されたくもないし、2だと真に受けられて説教されそうだし、そうだ3を発表してみよう、やっぱり気の利いたジョークでさらりとかわすのがスマート!と思い、

「いやあ、ビル・ゲイツが離婚するのを待っているんですよ〜」

 と言ったら、そのオジサンは「はあ?だれだそりゃ?」 
 ううむ、これは困った、仕方なく「ええと、マイクロソフトって知りません?ウィンドウズ作ってる会社でー、そこの社長で世界一の金持ちなんですけどー」と、くどくど説明する羽目になりました。すると、隣に座っていた40代の総務部長が

「へええ、コンピュータに興味があるんだねえ。すごいねえ」

 そういう問題じゃないと思うんですが・・・

 世の中まだまだ平和ですね。

 蛇足ですが、そこの会社で「フロッピーディスクが欲しいんですけど」と言ったら、部署の男の子(20代半ば)はウィンドウズのCD−ROMを持って来てくれました。「あの、これじゃなくて、四角いやつです・・・」と言ってもわかってくれませんでした。皆様お元気でお仕事なさっているでしょうか?
 
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