夢見る頃を過ぎても 10



 

とうもろこし畑でつかまえて


 食い意地が張っているので、「あれが食べたい、これが食べたい」という類の夢は多いのですが、これは「いつも加工されたものは食べているけど、ぜひ加工前の状態を見てみたい」という夢です。

 おつまみではポピュラーな「ミックス・ナッツ」ですが、あるとき私は、あの雑多なナッツ類の中でも無意識に選び出して集中的に食べているものがあることに気がつきました。

 それは「ジャイアント・コーン」です。

 その話をしたら、けっこう賛同者が多かったので「隠れジャイアント・コーン好き」はけっこういるのではないかと推測されます。
 その推測の裏付けとして、気の利いたお店ではジャイアント・コーンのみの袋もよく売られています。

 己のジャンアント・コーン好きに気がついてから、かなりの量を消費しました。夕飯がジャイアント・コーンだけだったこともよくありました。一袋を一気に食すとかなりの満腹感と満足感を得られます。
 
 あれを食べながらよく考えていたのですが、そもそもジャイアント・コーンとは、粒がジャイアントなだけで房(なんと表現すればいいのでしょうか?)は普通のとうもろこしと同じくらいの大きさなのか、それとも房自体がジャイアントで、普通のとうもろこしをそのまま拡大したようなものなのでしょうか?

 ジャイアント・コーンを「とうきび状」で見たことないし、人にきいてもやはり同じなのですが、たいての人は

「粒がでかいんじゃないの?だってあの割合で全部が大きかったら、けっこう重いよ」

と、言うのですが、果たしてそれが真実なのかどうか気になってしかたがありません。

 それに、お店で見かけるたびに購入していたのでわかったのですが、必ず「原産国 ペルー」と記載されていて
他の国のものを見たことがありません。不思議です。
 だって、とうもろこしなんて世界中で作っているではないですか。米よりも普及しているかもしれません。それなのに「ジャイアント・コーン」はなんで他の国で作らないのでしょうか?何か環境的な理由があるのでしょうか?
 それとも、ペルーの独占品種なので他の地域では作れないように、加工したものだけを輸出しているとか?

 それに、なんで「ジャイアント・ポップ・コーン」というものを見かけないのでしょうか?
 ポップ・コーンに向かない品種なのでしょうか?大きくて楽しいと思うし、ちゃんと膨らむのならポップ・コーンにしてもいいと思うのです。
 
 というわけで、謎が謎を呼ぶジャイアント・コーンの生産地に出向いて、事実解明をしたいというのが私の夢なのであります。

 できれば、ジャイアント・コーンを茹でて塩ふって食してみたり、醤油ぬって焼いてみたりと、他の食べ方にも挑戦してみたいです。

 ペルーの片田舎で青々と繁るジャイアント・コーン畑をバックに、夕暮れ時に採れたてのコーンを食べながらビールなんか飲んじゃって、農園主の日系人の家族と語らう・・・・我ながら素敵ないい夢です。

(イメージ参照:ライ麦畑でつかまえて



 
追記:2001年4月15日

 なかかな判明しなかった「ジャイアント・コーンの正体」ですが、今日、ついに発見しました。

 「ジャイアントコーンを焼きトウモロコシにしたら・・・」おいしいのでしょうか?

 ああ、やっぱり私と同じ魂を持った人がこの世に存在したのですね。感激。

 ミックスナッツに入っているジャイアントコーンは見たことがありますが、どのような形で生息しているのですか?
  粒の大きさから推測するとかなり大きなとうもろこしを想像してしまうのですが。枝も幹もかなり太いのでしょうか? 教えてください。

 ・・・・だれか親切な人が私の代わりにくも博士に質問してくれたのかしら・・・・・

大きさは10〜15cmくらいで、芯がすごく小さいんだ。芯が小さい分、「実」の部分が多いトウモロコシなんだよ。
なので、外観で言えば日本で見るトウモロコシの半分って感じかな。

原産地はペルー。ペルーには紫色やその他カラフルな色々な種類のトウモロコシがたくさんあるんだ。その中でも大きいのは「クスコ・ヒガンテ」という品種の「チョクロ」と呼ばれているとうもろこしなんだ。これがジャイアントコーンなんだ。
 しかも、この「チョクロ」はペルーのクスコ一帯でしか採れないトウモロコシなんだよ。
 

 くも博士ありがと〜!さすが蜘蛛ね。だてに足が8本ついてないわよね。惚れ直しました。

 あと、やっとジャイアントコーンの写真も発見しました
 それにしても、そうかあ、芯が小さいとは思い付きませんでしたねえ。なんだか目からウロコがボロボロ落ちてしまいました。



さらに追記:2001年4月23日

 上の文章を書いたまま、すっかり忘れて放置していたら・・・・なんと、またジャイアント・コーンで検索してきた方からメールが届きました。
 しかも、上の写真を掲載している、地ビール会社のブラウマイスターWebマスターからでした。
 
 しかも、それでわかったのですが、このビアライゼという会社は、なんと私の元地元(1967〜1990在住)だった千葉県は八千代市にある会社だったのです!

 素敵な偶然ですね。

                                

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