可燃物な日々

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2月26日(日)

●ついに機種変!!!!!!!

 またスマホが起動しなくなり、しばらく放置していたんだけど、1週間くらいしたらまた復活したので、「今のうちに機種変しないと」と超久々にスマホ屋さんに行った。

 事前に「今のスマホは何年前のだ?」と思って調べたら、たぶん初代のiPhone SE なので、たぶん2016年モノ。
 それをスマホ屋の20代のお兄さんに見せたら、「え?これ、SEですか?こんなの初めて見ました」と驚かれた。
 確かに、コロナ前にやはり起動しなくなったことがあり、機種変しようとしてモタモタしていたら、息を吹き返してしまい、それから3年くらい延命しちゃったんだよなあ。
 今回は、もう電池も半日しか持たなくなってしまったので本当に寿命だと観念したのである。

 で、もうiPhoneじゃなくてもいいや、とアンドロイドで適当なのにした。

 前の時は、iPhoneもそんなに高くなかったから、使い慣れてるし、iPhoneにしたんだけど、今はすっかり高くなってしまったから、インターネットとSNSしか使わない自分にはもったいない。写真もどーせ下手だし、SNSにアップするためじゃなくて「自分用絵日記」みたいなもんだから、高性能カメラ機能いらないし。

 そして、クレジットカード作ってそれをスマホ料金と紐づけるとポイントがたまる仕組みになってるようなので、渋々カードを作ったのだが、「引き落とし口座のキャッシュカード」を求められ、「あの、これ出すのすっごく恥ずかしいんですけど、すっごく古いんです」と「三井銀行」のカード出したら、やはり「こんなの初めて見ました」と驚かれた。

 ですよね?
 パディントンの絵柄がある可愛いカードなんだけどさ(笑)
 三井銀行は私が20代の頃に合併で名称変更したので、このキャッシュカードもたぶん、君よりずっと年上なんだよね(笑)
 でも、今でも全然使えるので新しくする必要が無くてさ。

 それにしても、今のスマホの契約は全部タブレットに入力なので、フリック入力に慣れてないので非常に手間取った。たぶん、言えばQWERTYキーボード入力にしてもらえたのかもしれないが、デフォルトがフリック入力になっていたので「やればデキるもん」って頑張ったので非常に疲れた。

 そして、帰宅してから、LINEの移行やツイッターやインスタをログインし直して、ずっと背中を丸めて作業していたので、背中を痛めてしまいました。
 最近、腰痛じゃなくて、ちょっと上の方が軽くギックリするのだ。

●「どうする家康」8話

 「一向一揆」って日本史の単語の一つとしてしか認識していたなったので(御成敗式目とか六波羅探題みたいな)、それでも「ああ、一向宗の一揆だよね」ということは思い出したのだけど、「一揆」というからには向こうから攻めてくると思いきや、あっちの場内でやりあってるので、「え?こういうこと?」と戸惑った。

 まだ続くらしいので、これだけじゃ済まないんだろうけど。

 そして、いろいろ否定的なことも言われている大河ドラマだが、私はぜんぜんオッケーなんだよな。
 CGの背景も全然気にならなくなったし、時代劇の撮影ができるロケ地も少なくなってきただろうから、今後はこういうのが一般的になるんだろうなあって思う程度。

 そして、何よりもオレの杉野が毎回はっちゃけているのが嬉しくて。
 いや、榊原康政は最近の大河ドラマにも出てきたので、知的なイメージだったんだけど、脳筋の本多忠勝よりも「おバカ」ってどういうことよ?
 その本多忠勝も登場時は最強の武闘派として、硬派なキャラだったのに、杉野が登場したら「武闘派だけどしょせん名門の御曹司」にトーンダウンして、成り上がり志向の榊原に圧されてるので、まるで学園モノである。


2月25日(土)

●映画館上映 ミュージカル「ルードヴィヒ Beethoven The Piano」

 去年の秋の舞台公演だったが、チケット全然とれなくて、私の中では「なかったこと」になっていたのだが、映画館で上映してくれたので、久々に新宿ピカデリーまで行ってみました。

 土曜日の新宿、コロナ前に完全に戻ったとは言えないが、とにかく人が多い!
 なんで、みんな、こんなに新宿が好きなんだ!
 しかし、夕方になると、通りすがりの人たちが皆「何食べたい?」とか相談していて、「経済が回る」ということはこういうことなんだと体感した。

 で、このベートーベンが主役のミィージカルですが、私はずっと福士誠治のファンなのですが、一度も舞台を見たことがなくて、数年前から彼が出演している舞台の情報をチェックしているのですが、ジャニーズ主演とか「スリル・ミー」とかの人気の作品に起用されることが多くて、全然チケットとれないのよ。

 で、この舞台も、「中村倫也主演とかムリすぎる」と思って、優先予約で平日ばかり狙って応募したのに全滅でした。

 舞台って、ほとんどが当日券が余裕であるんだけど、野田秀樹とか高橋一生とか中村倫也や菅田将暉とかになると、全然抽選でも引っかからないので、ほんと落差ありすぎる。

 こういう目に合うと、しばらくは「映画って、公平でいいなあ」って舞台から逃げてしまう。

 なので、チケット入手困難だった人気舞台を映画館でやってくれると助かります。
 ネット配信もしてたりするけど、うちの環境だと、画面も小さいし音響もダメなので、ネットで見ると本当にショボくて、世界観に入り込めないのよ。

 さて、チケット争奪戦に敗れたので、私の中で「なかったこと」になっていた舞台だったので、映画館の座席に座ってから「そういや、主役は中村倫也でベートーベンなんだけど、福士誠治は何の役なんだっけ?」と全く予習してなかったことに気がついた。

 そしたら、福士誠治はW主演的な扱いで、主人公ベートーベンの父であり息子でありベートーベン自身でもあるという、かなりの力量が必要な役で「ああ、だから福士誠治が出てる舞台のチケットは簡単にはとれないんだ」ということがよーくわかった。

 しかし、序盤から終盤まで、たいそうテンションが高い舞台だった。
 開始早々、難聴の気配があり、「うおおおおおおおおお!」って感じだった。

 そして、劇団四季や帝劇ミュージカルだと、コーラス部分はモブが支えるんだろうけど、この舞台は出演者が少ないので、主演の中村倫也が歌い上げる時のハモりをずっと福士誠治がやっており、がっつりと見つめ合いながら、中村倫也と福士誠治が熱唱するのを映画館の画面で見て、「あああああ、なんで私は、この現場にいられなかったのだろうか?」と泣きそうになりました。

 それにしても、けっこうキツい話で、モーツァルト・ブームに心酔しちゃった父親がベートーベンと厳しく指導して、やっとメジャーになってきたら難聴で苦しみ、甥のカールに自分の父親と同じことをするっていう無間地獄的な話だった。

 見終わって、帰宅してから「これ、原作どこよ?」と思って調べたら、韓国人が原作だったので「あー、なるほど、韓流なテンションだったわ」と納得。

 そして、演者でもあった小暮真一郎が、ずっとピアノの生演奏をしていたのも凄かった。

 でも、ベートーベンのファンとしては、交響曲などのオケの演奏が断片的なのがちょっと物足りなかったかなあ。
 で、ベートーベンとして指揮棒を振る中村倫也がさすがだったので「ああ、リバーサルオーケストラも中村倫也だったら」って、いや、田中圭も十分カッコいいし、好きなんだけど、あのツンデレキャラを中村倫也がやっていたら・・・・

 いつか、中村倫也が指揮者役やるドラマも見せてください。

2月24日(金)

 なぜか、何年も前の、10年以上前の会社の同僚との雑談のことを思い出した。

 たぶん、ツイッターを眺めていたら、誰かのツイートについていた「くそリプ」を見て、「そういや、あれも、くそリプだったのかも?」と思い出したのである。

 あの頃、非常勤役員だったオジサンがヤフーコメントみたいな知ったかぶり上から目線で政府批判するような、まあ、よくいるタイプの老害で、その頃の口癖が「新聞なんて、嘘ばっかり書きやがって」だった。
 ちなみに、そのオジサンは東大卒なのだが、全共闘時代の人なので、立ち位置が「負け犬の遠吠え」だったんですけど。

 そもそも「新聞なんて嘘ばっかりだ」と言うのなら、「それはどの記事のことで、それが嘘だと言うならソースは?」って思ってしまうのだが、賢い私は「新聞なんてダメだ」という話は、「なんか、いやな世の中ですよねえ」という「今日は寒いですね」よりは賢そうに見えるけど、ただの世間話であり、「そもそも、私は、ニュースを鵜呑みになんかしてねーよ」とマジ受けするのは無粋である。

 だからと言って、オッサンが「新聞なんて♪ららーらーららららーら」と歌うからって「新聞なんて♪ららーらららららーら」と受けるほどの広い心も持ち合わせていない。

 なので私は、オジサンが「新聞なんて嘘ばっかりだ」とホザくと、「でも、イマドキ、新聞なんて誰も読んでないじゃないですか?」って答えていた。

 私も10年くらい前にやっとスマホを手にしたのだが、その頃、団塊の世代も退職して、電車の中で新聞や雑誌を読んでいる人が激減したのである。
 もちろん、スマホで新聞記事を読んでたりするんだけど、記事のバラ売り状態で、新聞というレーベルは崩壊状態だったし、スポーツ紙や大衆紙のゲスな芸能記事には、渦中の本人がSNSできっぱり否定みたいな状態だった。ダルビッシュとか「新聞は嘘」の代表選手だったな。もちろん、本人の言うことが完全に正しいとも思ってないけどさ。

 その後、ネットニュースはアクセス数が勝負になり、「どれだけ読者を釣れるか」になって、煽ったもん勝ちみたいになったのは後の話で、10年前くらいは、大震災の放射能に関する「真実」的なこともあり、まだ、新聞の見出しが「メルトダウン!」とかで盛り上がっていた最後の時代だったのだと思う。

 さて、話を戻すと、私がそのオジサンに対して「新聞なんて誰も読んでないじゃないですか?」って言うと、横にいた同僚(私より一回りくらい年下)が「私は新聞読んでますよ?」と言うのである。

 私が「いや読んでる人が全くいないと言いたいわけじゃなくて、もう、電車の中で新聞広げている人なんて、ほとんどいないじゃん?」と言うと、彼女は「私はけっこう電車でも読みますよ?」と言う。

 えーと、彼女は何をしたいのだろう?
 オジサンを応援したいのだろうか?
 いや、たぶん、そうじゃないだろう。だって、私とそのオジサンはよく時事雑談するくらい仲良しなんだもん。

 その時は「なんで急に口挟んでくるんだろう」と思っていたが、そのオジサンとはその後も同じやりとりをしたことがあって、その時も彼女は「私は新聞読みますよ?」と言ってきたのである。

 そのことをふと思い出して、「そっか、あれがクソリプってやつか」と気がついた。

 私は「新聞なんてオワコンじゃんwww」っていう意味で「新聞なんて誰も読んでないじゃないですか?」って言っているつもりだったが、彼女はただ「新聞なんて誰も読んでない」という私の言葉に素直に反応して「私は読んでます」と言ったたけなんだろう。

 だって、彼女が本当に新聞を愛していたのなら、反論すべき相手は「新聞なんて嘘ばかりだ」と言うオジサンの方じゃないか。
 「私は真面目に新聞読んでるんですけど、どの記事が嘘だと仰るのか具体的に教えていただけませんか?」とか。

 って、ここまで書いてみて、なんとなく気がついたけど、私の言い回しってわかりにくいのかもなあ。

 あと、偏差値50の世界では、「言い争い」を「よくないこと」と思っているフシがあって、だから「えー?私はそう思わないけどなあ」って言い方がキツい言い方だと認識されてるみたいだと感じることがよくある。

 そして、特に私より一回り下くらいの世代はその意識が強いようで、「肯定できないけど、否定もしたくない」って時に「あっはははははは」と笑いウケしているみたい。

 例えば、部長が「オレ、あのドラマにハマってるんだよ」と言って、私が「えー、あれ私はイマイチなんですけど?」とか言うと、ドっと笑いが起こるのずっと不思議だったんだけど、たぶん、そういうことなんだろうなあ。

 知らんけど。


2月23日(木)

●映画「少女は卒業しない」

 先生役の藤原季節目当てですが、河合優実と小野莉奈という私が好きな若手女優がメインキャストだし、男子役は窪塚愛流と佐藤緋美・・・って、窪塚洋介の息子と浅野忠信の息子ですわよ。

 朝井リョウ原作で、たぶん、「桐島、部活やめるってよ」の流れをくんでいるというか、2匹目のドジョウがなんちゃらなんだろうけど、河合優実・窪塚愛流、小野莉奈・宇佐卓真、小宮山莉渚・佐藤緋美、中井友望・藤原季節という4組のカップル(じゃないのも混じっているが)の話がそれぞれ別々に流れていき、最後に全部が絡まってくるという、まあ、ありがちな構成なんだけど、かなり良かった。

 まず、ロケ地になってる学校が、「美しい彼」と同じだということで、上映中も「あれ?これ、同じ学校だよね」って、そっちの方が気になっちゃってw

 その上野原が桜がほんと綺麗で、山が桜で覆われていたので「この景観、観光資源としてもっとアピールすればいいのに」と思った。

 でも、卒業式なのに、桜の季節って?と思ったけど、関東だと、卒業式に桜が満開になることはまだあまり無いけど、全国的には桜は入学式のシンボルから卒業式のシンボルに置き換わってるのかもしれない。
 この映画で、商店街のロケがあったのだが、そこは背景の店舗の看板に書いてある電話番号が「092」になっていたので、九州ロケだったんだろうか?

 ただ、この映画では「高校生の進学先が東京組と地元組に分かれてる」という描写から、「どこかの地方」と漠然と設定されているけど、生徒は全員標準語なので、ほんと日本のどこかの、高校生が自転車通学できる程度には栄えている地方都市という設定なんだろう。

 高校生役のエキストラの人数も多く、そういう「どこにでもありそうな田舎の高校」の雰囲気はよく出来ていて楽しめた。

 しかし、観ていて思ったんだけど「自分の高校の卒業式ってどうだったっけ?」と思い出そうとしても、全く記憶に無いんだけど?
 送辞とか答辞とかやっていたのかも覚えていない。

 小学校の卒業式では「ぼくたち、わたしたち」の全員参加答辞やった記憶があるし、中学校の時は「第二ボタン」で盛り上がった記憶があるのだが、高校の卒業式の記憶がほんと全く無いことに気がついた。
 まあ、私の場合は田舎の高校といえども都心への通勤圏内だったので、「地元の大学に進学」っていうのが千葉大で、「東京の大学に進学」っていう人たちも、実家から通学していたので、遠方に行くのは「北大や京大や九大に合格した人」だったからなあ。

 そもそも、男子のほとんどが浪人して、予備校に進学していたし(笑)
 あの頃、大手予備校は船橋やら津田沼に出店していたので、同級生がそこに大集合して楽しい予備校ライフを送っていたらしい。

 だから、この映画の「高校卒業して進学したら、いきなり遠距離恋愛になっちゃいますけど?」の「それって、どーしたらいいんじゃろうか?」な戸惑いはわかるけど、あまりリアルで経験したことなかったので(自分じゃなくて友達の話としても)、「はー、そっか、地方の子だと、こういう経験するのね」と、今更ながら思った。

 さて、以下はネタバレです。

 この映画は「卒業式の前日」から始まっているので、当然、授業も無いから昼前に解散しているようなのに、なぜか家庭科室で弁当食べているカップルがいた。
 しかも、彼氏が彼女に「また作ってよ」とおねだりしていて、弁当の飾りの国旗を棚の上の方に貼って「国連みたいにしようよ」と言っていたので「明日が卒業式なのに?」って違和感感じていたのだが、その後、なにやらこの高校で夏頃に騒動があったらしいことがわかり、それがその弁当彼女に関係していることがジワジワとわかってきて、いよいよ卒業式当日の朝、弁当官女が弁当を持って家庭科室のドアを開けると・・・・

 入り口から一番遠いところにある棚のところに、小さな国旗がズラリと並んでいるのが目に入った瞬間、「お見事!」と感激した。

 一緒に弁当を食べているシーンは、去年の春頃で、それからせっせと国旗を増やしたが、夏頃、彼はいなくなってしまったのだ。
 原作読んでないから詳細はわからないけど、映画内では「窓から転落した」ということだけで、事故なのか自殺なのかはわからなかったけど、その流れは映画として、とても素晴らしかっただけに、一言だけ言いたい。

 「窪塚洋介の息子を転落死させるとか、かつて窪塚洋介のファンだったオバサンは激しく動揺してしまい、映画に対する集中がバッサリ途切れちゃったじゃん!」

 ほんと、窪塚洋介、あれでよくなんともなかったよな。
 一命はとりとめても、後遺症とかあるんだろうなあ、って観念したもん。

 と、私はあのシーンで雑念の塊になってしまいましたが、あれも、もう20年も前の話なので、この映画のターゲット層である若い人には関係ないだろう。

 そう、私は藤原季節目当てだったので、おっとりしたメガネ先生の藤原季節ってけっこう珍しいので、そこは十分堪能したし、高校生モノとしては「美しい彼」や「ここは今から倫理です」や「腐女子うっかりゲイに告る」と同じレベルで好きな映画でした。


2月20日(月)

 会社で12時近くなったので、お弁当を買いに出ようとしたら、フロアにある時計がまだ11時ちょっとだったので「あれ?私がボケた?」と真っ先に自分を疑ったが、他の時計を見たら、やはり12時前で、その時計が40分くらい遅れていた。

 後で時間を合わせようと思っていたが、昼休憩をとったらすっかり忘れていたら、さきほど「あの時計が遅れてて驚いた」と話した同僚が、「ミヤノさん、あの時計、どうすればいいんですか?」って聞いてきたので、「ああ、忘れてた」

 そしたらその同僚が「あの時計、電波時計なのに、なんで遅れるんですか?」と言うので、えええええ?と思った。

 このフロアの壁に掛けてある時計は全て、半年で5分くらい遅れるので、私が暇な時に時間を合わせているのだが、その度に「なんで電波時計なのに?」と周囲に言われるので「だ・か・ら、この建物、電波が入らないので、電波時計が役に立ってないんだよ」と何度も何度も何度も説明してるじゃん!

 前に防災グッズの「懐中電灯にラジオがついている」っていうのを試してみたが、やはりラジオを受信できなかったし、もう懐かしい言葉になったがワンセグもダメだった。

 そんな話していたら、他の同僚が「うちのマンションも電波ダメらしくて、電波時計が狂うんだよ」と話していたのだが、他の人は「電波時計は電波を受信しないと用をなさない」ということがどうも理解できないらしい。
 というか、そもそも、電波時計の仕組みに関心がないのだろう。

 そして、多くの人が「時計を合わせる」ということをやったことが無いのだ。

 そんなもん、マニュアルがなくても壁掛け時計を裏返せば、どこかに手動ボタンがあるだけなんだけど、それをなんかご大層な操作があるのだと思い込んでいる人の多さに驚く。

 つーか、そういう面倒なことは「こういうことが得意な人」に任せることにしてるんだろう。

 自分が小学校高学年から中学校の時、ずっと学級委委員やらされてたのも、そういうことだったんだろう。

 さて、その遅れていた時計の下に椅子を持ってきて、椅子に登って時計を外したが、「あの時計、どうすればいいんですか?」と言っていた同僚は、そんな私に全く絡んでこなかったので、「次は自分でできるように見ておこう」という気持ちが微塵もないのがわかったし、「あの時計、どうすればいいんですか?」っていう意味は「お前がなんとかしろ」ってことなんですよね?

 まず、時計の時間を合わせて、しばらく様子みたら、やっぱり遅れていたので、電池替えて1時間様子みたら、遅れてなかったので、ただの電池切れだったみたいで、また椅子に登って壁に掛けて、椅子から降りて、傾きを調整して終了。
2月19日(日)

 数日前にスマホが死んだ。

 でも、前にもこういうことがあって、しばらく仮死状態で寝かせていたら復活したので、今回も寝かせているが、もうご高齢だから今度こそダメかも。

 うーん、どうしよう?
 しばらく前から「そろそろ機種変しなくちゃ」と思っていたけど、使えていたから放置していたので、まだ次どうするか全然決めてなかった。

 今のところ、なくても特に困らないのだが、ツイッターでドラマの感想拾えないのが地味に辛い。


2月18日(土)

●映画「銀平町シネマブルース」

 「アルプススタンド」ですっかり城定監督ファンになり、それからずっと追いかけているのだが、この映画は小出恵介主演ということで、「なんで、小出恵介?」って思ったんだけど、いろいろあって、ちょっとブランクがあった小出恵介とこの映画の主人公がちょっと重なって、なかなか面白い映画になっていた。

 私は小出恵介にあまり関心がなかったけど、こうして映画で見てみると「やっぱ上手いな」と感心した。

 しかし、この映画って、すごく面白かったけど、褒めるのが難しいというか、けっこうベタな話なのに、丁寧にフック外しているので、「こういう映画を見る人にだけわかればいい」って感じになってるの、すごくもったいないと思った。

 わかりやすく言うと「心に傷を負った小出恵介が再生する話」なんだけど、劇的に上手くいってるわけではなく、「でも、半歩進んだ」って感じの話になっていて、「これ、劇的に大逆転する話にしてくれたら、もっと世間一般にウケるのに」と思ったが、そうしない矜持にシビれるけど、さ。

 小出恵介の役が「マイナーなホラー映画監督」だったので、後半は「カメラを止めるな」みたいになって、「キタ、キター!」って思ったんだけど、だからって、大ヒットするわけでもなく・・・

 この映画のキモは「消えゆく、こういう映画館」であり、私の住む、三軒茶屋にも数年前まで「ロードショー落ちした2本立てを上映する昭和レトロな映画館」があったのよ。
 失業中はよく通っていた。
 椅子が硬くてギシギシしたけど、ロビーには石油ストーブがあってヤカンがチンチンしていたし、トイレの洗面台の蛇口は真鍮で、売店ではモナカのアイス売ってた。

 平日の昼間には、仕事サボっているスーツ姿の営業マンたちが爆睡してたし、あそこの映画館でみた「シックス・センス」と「ファイト・クラブ」の二本立ては神だった。

 シネコンが出来始めた頃「シネコンなんて邪悪」と思っていたけど、もはや、シネコンどっぷりになってしまった今、「古き良き映画館」の話を見ると罪悪感に苛まれるけど、「銀平町シネマブルース」は「これこそが正義」というより、「いずれ消えゆく儚い文化」として描いていたことが、いいと思った。

 で、なかなか構成が練られた話で、そこを言葉で説明するのはヤボなんだけど、メインとなる話の一つが「助監督が自殺してしまって、ヘコんでしまった監督」の話で、それを「新人監督が、自分の父をモデルにした、監督と助監督の映画」で喚起するのって、「なにこれ、天才なの?」って構成なんだけど、その天才さ加減が地味すぎて泣ける。

 で、自殺しちゃった助監督が平井亜門くんで、私が個人的に「ポスト菅田将暉」と思ってる若手俳優さんなのだが、この映画では、なんで死んじゃったのかわからなかったんだけど、「そういうことあるよな」って思えて、自分にもそううい経験あったし、めっちゃ泣けた。

 映写技師役で渡辺裕之がボソっと出てきて、前半あまり出番がなかったのでその存在を忘れかけていたら、後半になって、小出恵介と廊下で踊るシーンがあって、そのシーンがとても素晴らしく、「渡辺裕之ってこんなにいい役者だったっけ?それに、顔も昔よりカッコよくなってるかも」とか思っていたんだけど、映画見終わって電車で帰る途中に「あれ?そういや、渡辺裕之って亡くなってた?」と思い出した。

 ググったらやっぱりそうだった。しかも自死・・・

 あああああああ・・・・この映画撮影している時には考えもしなかったんだろうけど、結果的に「この美しいオジ様である渡辺裕之」を残された映像で見る映画になっていて、映画内の話と重なるというか、入れ子状態になっている。

 それがわかっていたからなのか、私の知る範囲では「撮影中はお元気だったんだけど・・・」というような、「故人」が出演しているという情報が無かった。
 確認のために、舞台挨拶の動画を見てみたんだけど、渡辺裕之の話題には触れていなかったので、「あえて、そこには触れない」ということにしていたんだろう。

 渡辺裕之は俳優というよりも「ファイト!一発!」のCMのイメージが未だに強いけど、亡くなった後に、映画で私を泣かせるような芝居をしているのを見て、彼に抱いていた体育会系のイメージが書き換わったので、そういう意味でも記憶に残る映画になったが、だから非常に地味な映画なので、ヒットしないだろうこともわかるので、なんか悔しいなあ。


2月17日(金)

 また深夜ドラマはBL乱発状態になっており、先に「僕らのミクロな終末」が始まっていたが、今週から「ジャックフロスト」も始まった。

●「僕らのミクロな終末」ABC

 「ポルノグラファー」と同じ丸木戸サド原作で、監督も「ポルノグラファー」と同じく三木康一郎。

 「地球に隕石が衝突することがほぼ確実になり、人類滅亡がほぼ確定した時、昔付き合っていた男と出会う」という話。

 設定はなかなか面白いんだけど、どうも、私は中田圭祐がそんなにイケメンに見えないんだよなあ。モデルとしては、味があると思うんだけど。
 なので、瀬戸利樹が前にやっていた、やはりBLの「先輩・・・」(題名忘れた)で組んでいた内藤秀一郎でやってほしかったかも。まあ、内藤秀一郎だとちょっと甘々か。

 原作読んでないからなんとも言えないけど、この話のキモは「終末」ではないので、「あと数日で隕石が衝突して、たぶん、人類は全滅する」という絶望的な状況なのに、電気はついているし、テレビもニュースを流していた。
 今週の3話でやっとテレビが消え、停電になったので、やっと終末感が出てきたら「あと7日で人類が滅亡するなら、その7日間だったら、お前以外とはヤラないって約束できるよ」って超モテなバイの中田圭祐が言ったので「あ、そういう話なのね」と納得。

 大学生の頃、初めて好きになった中田圭祐が女の子と浮気しまくっていたのがトラウマな瀬戸利樹だったが、「終末に向けた一週間なら彼を信じてもいいのかも」って思う、世界の危機を迎えているのに、非常にミクロなことでウジウジやっているのである。

 世界の終わりまで、あと7日間だけど、その間にまた中田圭祐が浮気するのにカシオミニを賭けたい。

 三木康一郎の演出は「ポルノグラファー」以降はあまりピンと来なかったのだが、この作品はタイトルの入れ方とか「ポルノグラファー」っぽくて、けっこう好きなんだけど、やっぱ「ポルノグラファー」を成立させていたのって、竹財輝之助の存在が大きかったんだよなあ、とも思った。


●「ジャックフロスト」MBSドラマシャワー

 2022年4月から始まったBL深夜ドラマ枠。
 今のところ、私に一番ヒットしたのは、去年の10月期の「永遠の昨日」で、「交通事故で死んだのに死体として動いている」というトンデモ設定がウケた。
 その後の「飴色パラドックス」は、文春みたいな週刊誌が舞台で、その編集とカメラマンの話だったが、深夜ドラマでやるにはやっぱ予算が足りないなあ、って印象だった。

 そして、この「ジャックフロスト」は同じ枠でWジャニーズ主演だった「高良くんと天城くん」で天城くんの友達役だった鈴木康介が抜擢されていたので見てみました。
 「高良くんと天城くん」はドラマとしてはイマイチだったが、イマドキの高校生男子のフツーの会話が面白くて、特にメガネ男子役だった鈴木康介が、友人が男と恋愛してても平然としていて、よき相談相手だし、友人が悩んでいると相手の男にちょこっとだけ釘を刺すような、恋愛ドラマにおけるヒロインの友人の成功例みたいな存在だったのよ。

 「あ、この子が別のに出てたら、見てみよう」と名前覚えていたんだけど、まさかまたBLなのかよ・・・

 なんか、若手俳優の登竜門といえば、ニチアサだったのが、ここ数年で、BLもそうなってきましたね。
 やっぱ、赤楚くんの「仮面ライダー」→「チェリまほ」が大きかったんじゃないでしょうか?

 で、「ジャックフロスト」ですが、「もう別れようと思っていた恋人が記憶喪失になってしまい、関係がリセットされて、また最初から恋が始まる」という、まあ、そういう話もけっこう漫画とかであったような気がするんですが、これ、けっこう面白くなるかもしれない。

●山中柔太郎

 前から書いてますが、加齢のためか、最近の20代男子がイケメンかどうか、よくわからなくなっている。

 目黒連のことをみんな「とにかく顔がいい」と言いますが、私はそんなに好きじゃないんだよねえ。あと平野紫耀もよくわからない。
 永瀬廉は顔がどーのという以前に、朝ドラ「おかえりモネ」でその憂いが焼き付いているので好きなんだが、美形かどうかと問われるとよくわからない。

 そんなワタクシが久々に「なに、この子、超綺麗じゃん」と思ったのが山中柔太郎で、前述した「飴色パラドックス」で知ったのだが、演技はまだまだって感じだが、表情の作り方とか、なんか天性のモノを感じていた。
 佐野勇斗でお馴染みのMILKのメンバーで、まだ21歳なんだ?
 ここ最近、深夜ドラマに立て続けに出演していて「売り出し中」って感じだが、今クールでは「ブラザー・トラップ」っていう、兄(塩野瑛久)が高校時代に付き合っていた女の子(久間田琳加)に恋をする大学生役を演じている。

 塩野瑛久推しなので、ちょっと見てみたのだが「また塩野瑛久に回想シーンとはいえ、高校生役やらせて」と思ったのだが、キラッキラの兄に圧されて、ちょっと引っ込み思案な弟をやってる山中柔太郎が、すっごく良くてさ。

 だって、この子、三浦春馬に似てない?

 そして、上目遣いとかは、三浦春馬よりも上手いかもしれない。

 だから、まだ演技は全然未熟なんだけど、表情の作り方に天性を感じるし、このルックスで、芝居の経験値積んだら、いずれ朝ドラとかで全オバさんの心を鷲掴みにするかも(松村北斗みたいに、松村北斗のミノルさんみたいい)、と、日記には書いておく。


2月15日(水)

●「美しい彼 シーズン2」2話

 予告通りに、原作スピンオフ掌編の「キングのお料理」の実写化だった。

 原作通りに「簡単な鍋なのに不味い」というのが映像で完璧に再現されていて素晴らしかった。
 二人のやりとりは原作とは違っていたが、ドラマ版の清居は「不味いから食うな!」って平良食べさせないのが可愛かった。

 そして清居と杏奈が撮影しているのが大正ロマンな作品らしく、清居が書生スタイルだったので「公式が最大手」という言葉を思い出した。

 それにしても、「シーズン1」はけっこうキツい話だったので、シーズン2でラブコメに振り切っているのが超嬉しい。
 次回は平良の菓子工場でのバイトと、ついに「清居会」までやってくれるみたい。

 なるほど、ドラマのシーズン2は、「美しい彼」と「憎らしい彼」の合間をスピンオフ掌編で埋めて、「憎らしい彼」のイントロも担っているようだ。
 雰囲気的には連ドラ→スペシャル2時間ドラマ→映画っていう流れなのね。局は違えど「昨日なに食べた?」と同じ流れかも。


2月13日(月)

●映画「エゴイスト」

 去年、この映画のことが発表された時「ぐああああ、鈴木亮平がゲイ役って・・・しかも相手役が宮沢氷魚って、ガチだ」と唸ったんだけど、「美しい彼シーズン2」が始まって夢心地の今、ガチな鈴木亮平を見て、その圧に耐えられるのだろうか?

 えーと、結論として、やっぱ鈴木亮平すごかったんですが、この話、R15な濃厚ベッドシーン必要でした?

 私は「朝チュン派」」というか、映画やドラマの登場人物が「そういう関係」になったことを匂わせてくれれば、別に行為そのものが見たいわけではないわけで、ゲイものだと、やはり宮沢氷魚がやっていた「his」は、非常に好みだったんですけど、「エゴイスト」は盛大にファックしているので、ちょっとなあ?

 それに、ちょうど世間では「同性婚なんてキモい」とオフレコで言ってしまった首相の秘書官が更迭されて話題になっていたので、「エゴイスト」が、あまりエロ描写がない映画だったら、「今、これを見るべき!」って感じで盛り上がったかもしれないのになあ。

 私は、この映画の原作についてよく知らないので「エゴイスト」という題名から、エゴむき出しのドロドロ恋愛劇なのかと思っていたのだが、全然そういうんじゃなかったので驚いたし、制作側もまさか公開時に「同性婚どーよ?」というのがニュースになってると思わなかっただろうけど、なんだか、「結婚とは?」を考えさせられる映画になっていた。

 以降は激しくネタバレになるけど、ってゆーか、いつも言っているが、主要登場人物が死ぬような話は、最初からちゃんとそういう話だと予告編で匂わせてほしい。

 エゴで上手くいかなくなる話だと思っていたら、宮沢氷魚が突然死してしまい、「はああああああああ?」って、なったよ。

 映画だと宮沢氷魚の母親役の阿川佐和子がけっこうピンピンしているので、「なんで、売春までして母親を支えてるんだ?」って思ったけど、どうやら原作だとガンで闘病している母を支えているって設定らしいので、映画もそうしてくれたら良かったのに。
 なんか、あの母親がギャンブルとかで散財しているのかと警戒しちゃったよ。

 母子家庭で、母親も病気で働けないし治療費もかかるので、宮沢氷魚は高校も中退して「ウリ」で生活費稼いでいるから、その負のスパイラルから脱却できなくて(学歴がないから、まともな仕事に就けない)、それでも独学で勉強して昼間は「パーソナルトレーナー」として仕事していたら、ゲイ仲間の紹介で「ファッション誌の編集して、最近メタボ気味なアラフォーの鈴木亮平」と出会う。

 その鈴木亮平がやっぱ凄くて、ハイブランドで身を包んでるんだけど、絶妙に女ウケしない感じなのよ。

 この映画内での鈴木亮平の恋愛偏差値がどれくらいなのか、何の説明も無いんだけど、ゲイ仲間と楽しく飲んでる描写から、「それなりに、いい女だけど、仕事ばかりしていて、40歳で独身で」って感じなのは非常にしっくりきた。
 そもそも結婚とか出産に縁のないゲイの人って「40歳で独身で」っていう女性と同じような感じになるよね?って。

 そしたら、パーソナルトレーナーとして現れた宮沢氷魚が、若いし超可愛いし、ストレッチとかで体密着しちゃうし、私も何年か前に整形外科のリハビリに通ったら、担当が若いイケメン君だったので、腰に手を当てられたりすると、ちょっと照れたのを思い出した。

 そしたら、この映画では、宮沢氷魚の方から「好き」って攻めてきて、そりゃ、鈴木亮平としては有頂天でしょう。

 そしたら、いきなり「もう、会わない」って????

 汚れた私は、「これは、この宮沢氷魚は鈴木亮平のことを騙しているのでは?」って思ったんだけど、想定外に純度の高い話で、「母を支えるために、ずっと売春して生活してきたけど、あなたと出会って、他の男に体を売るのが辛くなったから、もう会わない」と言う話でした。

 そこから、ちょっとよくわからなかったんだけど、鈴木亮平は「全部は出せないかもしれないど、月々20万円援助するから、出来るだけ売春はしないで」って申し出て、宮沢氷魚の方は、「じゃあ、まともな仕事だけする」って、廃品回収やホテルの皿洗いみたいな「低学歴でもできる肉体労働」だけやるようになる。

 その展開がちょっとよくわからなかったんだよなあ。
 多額の借金抱えているのならともかく、母と自分の生活費だけだったら、援助の20万円と、自分で稼ぐ月十数万円あれば十分じゃね?

 鈴木亮平の方も、年下の恋人にちょっと貢いでいたら、預金がマイナスになってるし・・・
 豪華なマンションにハイブランドで固めた衣装代で、貯金なんて無かったらしい。

 で、話戻るけど、この話って宮沢氷魚が女性だったら、鈴木亮平が「オレが支える」って、フツーの話なのよ。
 まあ、それが、いいのか悪いのか、今の感覚だと微妙で、ちょうど朝ドラでは、やはり「ヤングケアラー」になってた主人公の親友であるクルミちゃんが、そういう事態になってて、破局してたし。

 だから、ちょっと面白いんだけど、この映画は「もし、この世に結婚ていう制度がなかったら?」っていう世界観になっていて、恋人が困窮しているから生活費援助しているのって、ちょっと歪に見えるけど、昭和の結婚だと、嫁に給料全部預けるのがフツーなんだよな。

 そして、嫁である宮沢氷魚が死んだら、その母の世話するのも当たり前だろう。

 そういう男女間であれば、「当たり前」って言われることが、男同士だと「エゴイスト」になるっていうの、けっこう面白かったし、私は「同性で結婚したっていいじゃん」と思っているが、結婚っていう制度はそんなに重要なのか、とも思うので、なんかよくわからなくなってくるが、この「エゴイスト」って映画では、主人公の鈴木亮平は「家族が欲しい人」なんだろうね。

 母を早くに失い、父は元気だけど、己のセクシャリティはカミングアウトできなくて、東京でそれなりに成功したし、仲のいいゲイ仲間もいるけど、うっすらと孤独で、恋人の宮沢氷魚を援助しているようで、その宮沢氷魚の母親に認められらのがとにかく嬉しくて、自分が母を早くに亡くしているから、恋人の母親に尽くしたくなる気持ちはけっこうわかる。

 結局、利他的な行為って、大抵、「自分のため」なんだよな。

 なので、「孤独」とか、「エゴ」について、いろいろ考えさせる、すごくジーンとする映画だったんだけど、だからやっぱ、R15な性描写必要だったのかなあ、と思ってしまう。

 その反面、「わかる人、わかりたい人が見てくれればいいのよ」という強い思いも感じるので、たぶん鈴木亮平は「そっちの世界」では相当人気あるんだと思うけど、その彼があの役を完璧に演じたことで、「そっちの世界」では相当盛り上がってるのかもしれないなあ、とも思う。


2月11日(土)

 1月期のドラマも中盤になってきたので、感想を書いておこう。

●「リバーサル・オーケストラ」水10

 演奏シーンが素晴らしいし、劇伴もクラシックをアレンジしてて楽しい。
 話しもよく出来てるので、見ていて全くストレスがない「楽しいドラマ」である。
 まだこれから平田満の「お当番回」が控えてるし、永山絢斗の見せ場もあるはずだから期待しています。

 ところで、兄の瑛太といい永山兄弟は悪役のターンに入ってるみたいですが、また愛すべきポンコツな永山絢斗も見たいなあと思っていたら、次にお会いするの「東京リベンジャーズ2」なんですね?(笑)

●「星降る夜に」火9

 ダークホースがこのドラマで、初回は「ちょっと強引だな」と思っていたのだが、2回目以降、とにかくテンポがいいので飽きないし、引き込まれる。
 ディーン様の辛い過去もあり、産婦人科モノのシンドさはあるんだけど、ラブコメパートが楽しいし、辛口と甘口のバランスがとてもいいのだと思う。
 それに、ディーン様のお色気じゃなくて「ドジっ子」サービス・シーンが毎回あるのも楽しみ。特に3話だったっけ?ディーン様が吉本新喜劇みたいに派手にすっ転んだのは超ウケた。

 今のところ北村匠海に耳が聞こえないが故の不自由さ描写が全くないのだが、次回は吉高由里子が過去に救えなかった患者のことで恨みをもたれて攻撃されるようなので(しかも、ムロツヨシに。怖そうで楽しみ)、それを守ろうとするディーン様と耳が不自由なので守ることができない北村匠海の対立関係になるのかな?

 遺品整理会社社長の水野美紀の高校生の娘が北村匠海のこと好きみたいだし、水野美紀とディーン様が高校の同級生という謎設定もあるし、中盤をムロツヨシの襲撃で盛り上げた後も、いろいろ仕掛けがありそうだけど、産科看護師の猫背椿の息子が「添い寝師」っていうのは、この物語に必要な要素なんだろうか?どっかで見たことある子だと思っていたらゼンカイジャーか!

 あとクリニックの中が昭和な民家なのに、外のテラスがいろんなドラマの舞台になってる海が見える華麗なテラスで、中と外が全然別世界なのが違和感だったんだけど、だんだん癖になってきたかも(笑)


 熱心に見ているのは、この二つとあと「大奥」くらいかな。あと「リエゾン」も重いテーマではあるが、発達障害入門編として肩肘張らずに見られるし、4話の摂食障害も重くならずに「命に関わる病気だし、治療もそう簡単にはいかない」ということをきちんと伝えていたので好感が持てた。最近、あまり聞かなくなったけど、この病に悩んでる人がいなくなったわけではないので、たまに蒸し返すのはいいと思うので。

●朝ドラ「舞あがれ」

 今週は横山裕演じる「悠人」週だったけど、「なぜ、この役を横山裕にしたか」がよーくわかる素晴らしい芝居でした。
 これまでも、そう思ってたけど、それにしても、ヒロイン役と20歳近く年上の兄役って、けっこう挑戦だったのでは?

 横山裕といえば、2018年の映画「累-かさね-」に若手天才演出家役で出てきて、美男子であるが目が死んでて世間を斜め上から白けきって見下ろしている感じがとても良かったので「へー、こういう役もできるんだ」と感心したけど、「舞あがれ」でも、なんか他人を小馬鹿に見てるような雰囲気がとても良くて(実はそうじゃないというところも含め)、ナイスなキャスティングだと思う。

 「舞あがれ」は飛行機の話だったはずが、すっかり町工場の話しになってしまい「どこが着地点なんだ?」って戸惑うが、高杉真宙が戻ってくる情報もあるので、どうなるんでしょうね?
 柏木こと目黒連も再登場してくれないかなあ?二人が別れたあの公園がすっかり「柏木公園」って名前になってるんだけど(笑)

 ところで私は悠人兄ちゃんと主人公の幼馴染のクルミちゃんがくっつくような気がしていたのですが、今週二人に接点があったので「およ?もしかして私の予想が当たる?」と、ちょっと小躍りしました。

●「6秒間の軌跡」

 高橋一生のビジュアルは最高なんだけど、やっぱ本田翼がハマらないなあ、と思ってるし、あまり話が動かないのもなあ、と思ってるんだけど、橋爪功と高橋一生の掛け合いは最高なので、そういう舞台劇だと思って見てると楽しめる。あと、時々出てくる小久保寿人が好きだし。


 ああそうだ、今のところ残念賞なのが、これだな。

●「夕暮れに、手をつなぐ」火10

 面白くないとは思わないんだけど、なんかヒロインがぶっ飛んでいるわりには話の輪郭がぼんやりしすぎてるし、テンポがよくないんだよなあ、と思っていたら、いきなり広瀬すずがデザイン画描き始めて「え?天才設定なの?」とびっくり。
 デザイナー役の遠藤憲一がどう絡んでくるのかわからないが、母親である松雪さんとの絡みもあるんだろうけど、なんか、設定が昭和の少女漫画みたいでは?

 北川悦吏子は前作の「うちの娘は彼氏ができない」でも、そうだったんだけど、登場人物が多すぎると思うのよ。
 いや、人数の問題ではなくて、物語上あまり重要ではない登場人物まで丁寧にやってしまうので、核が目立たなくなってしまうのだ。
 夏木マリの息子なんて、ヒロインにちょっとちょっかい出しただけで、あっさりNYに帰るくらいなら、最初からいなくて良かったと思う。
 あと酒匂芳の蕎麦屋の立ち位置もよくわからんし。

 もしかすると北川悦吏子はまだ、朝ドラ「半分、青い。」を引きずっていて、長期間のドラマに耐えられるキャラ作りをしてしまっているのかもしれない。

2月10日(金)

 雪、大したことなくて良かったけど、雪景色も見たかったなあと、複雑な気持ちである。

 ここんとこ例の強盗団のニュースばかりだが、「うちの実家は大丈夫か?」と不安になったけど、現金のある家リストには載らないだろうし、家の前の道が狭いけどけっこう通り抜ける人や車が多いから「下見」に向かないし、裏の家が子供が二人いて、旦那さんは夜勤のある仕事(IT系の保守かなんからしい)なので出入りが不規則だから「狙われにくい家」だと思う。

 それにしても、オレオレ詐欺はメンバーを演技指導しないといけないし、電話だけではなく、受け子は実際にターゲットに会って「息子さんの会社の同僚です。代理で来ました」とか演技するわけだから、服装なども気を配る必要があるが、強盗だと、とにかく人数揃えればなんとかなっちゃうもんなあ。
 空き巣よりも住人がいたほうが脅して金庫開けされられて効率的って、そりゃそうだ。

 会社の雑談で「なんでそんな闇バイトなのに、正直に免許証とか見せちゃうの?」とオジサンが不思議がっていたけど、ちょっとした好奇心で応募した人は、そこで「やっぱ、やめた」と脱落するんだろうけど、ほんとに切羽詰まってる人はうっかり見せちゃうんじゃないかなあ?
 もしくは、最初は下見要員くらいの危険度の少ない仕事させて、けっこういいギャラ払って信用させてから、「もっと割のいい仕事があるが、裏切らないよう身分証は確認させてもらう」って持っていくとか。
 あとは、遠方から「交通費出すから」と参加してきた人に「身分証見せないと、交通費出せない」とか?

 そもそも、お金に困ってる人って、その場凌ぎになりがちだからなあ。
 というか、先のことが読めなくて、借金苦になってることが多いんだと思う。リボ払いみたいに。

 昔いた会社に入ってきた男子が、自衛隊上がりで「気は優しくて力持ち」を具現化したような「いい子」だったのだが、ある時雑談していたら、彼がマルイのキャッシングで生活していることを知ってしまった。
 給料が入ると、ローンを返済して、またすぐマイナスになるのでローンで借りるというサイクルになっていたらしい。

 なんでそうなったかというと、自衛街を一緒に除隊した先輩と「その方が家賃が安いから」と二間のアパートで共同生活していたのだが、先輩に彼女が出来て、そっちに転がり込んでしまったので、家賃を全額彼が払っていたのだ。
 詳細な金額は忘れたが、一人なら6万円が相場のエリアで、二人用の広い部屋に住んでいたので、家賃が10万円だったので、毎月ちょっとずつ赤字になり、それが積み重なって、あっという間に20万円くらいのマイナスになり、さらに利息もかかるということだった。

 「それ、先輩にちゃんと家賃補償してもらいなよ」と皆で言ったのだが、「いや、でも、先輩なんで」と、そういう「 いい子」だから先輩も足蹴にしたんだろう。
 先輩から家賃をもらうことが難しくなった時点で、借金してでも引っ越すべきだったが、その判断ができなくて、ズルズルと借金を増やしてしまうパターンだった。まあ、どこで判断するか難しいと思うけど。

 で、「これはヤバい」と話しを聞いていた同僚の私らは思ったので、「会社で前借りしろ」と提案して、経理担当にも事情を話して、借金分と引っ越し代を前借りして、月々の給与で分割して返済することにしてもらった。

 たまたま早めに発覚したので良かったが、彼がもし前借りができない環境にいたら、ほんと詰んでいたと思う。
 で、世間にはそういう「給料日でもマイナスの人」がけっこういるんだよね。

 前にコンビニのATMで現金引き出そうとしたら、前の人が放置していたレシートがあって、ちらっと見たら3000円だけ引き出してあって、その金額に貧しさを感じたのだが、なんか雰囲気が違うので、よくよく見たら、預金の引き出しじゃなくて、キャッシングだった。
 だから「今日必要な金額だけ」引き出しているのだろう。
 キャッシング残高も、10万円代という絶妙なラインで、この人も給料が入っても、半分以上キャッシングの返済に回り、また次の給料日までキャッシング生活なんだろうなあ、と想像すると超切なかった。


2月8日(水)

●「美しい彼」シーズン2 1話

 映画化が決定した時には「円盤に課金して良かった」と、また自分の清き一票というか「実弾」が実を結んだことにこれ以上の無い達成感を感じたが、続いて「ドラマもシーズン2決定」って発表された時は、腰抜かしそうになりました。

 追加キャストがなかなか発表されなくて「野口さんや杏奈は出てくるのろうか?」とヤキモキしていたのだが、近々になってやっと発表されて「うわー、全員いる!これは、ちゃんと『憎らしい彼』をやるんだ!」と万歳の嵐が脳内を吹き抜けた。

 しかも、キャスティングが秀逸で、私が「安藤政信クラスの役者じゃないと」と願っていた売れっ子カメラマンの野口役が和田聰宏って、原作の挿絵とはイメージ違うけど、胡散臭さマシマシでいいじゃん、いいじゃん、期待できる。
 さらに杏奈が仁村紗和って天才では?
 仁村紗和自身が、女優として急上昇中というか、最近NHKのドラマに抜擢され続けて、ドラマ通の評判がすごくいいところなので、絶妙なタイミングじゃない?

 さらに、平良以上のキモさが要求される設楽が落合モトキって、これはガッツリとやってくれるヤツですよね?
 清居の事務所の社長とマネージャーが飯田基祐と金井勇太というあたりでも、本気というか「制作費が上がった」感が出ています(笑)

 というわけで、期待が高くなりすぎても・・・と、やや不安を感じつつ、久々に深夜に目覚めてリアタイしたのですが、「月齢14」を軸に、「ドラマ内で清居が死ぬシーンを見てヘコむ平良」とか「金木犀」とか、小説版スピンオフの要素も散りばめられていて、「どんだけ欲張りさんなんだ!」と感激。

 そして、なんといっても原作のキモである「普段は地味でキモい平良だけど、髪型や服をちゃんとすると男前になる」っていうのを絶妙なラインで実写化したのが素晴らしかった。
 平良を地味に見せるために、写真部のメンツが長身イケメンばかりになってて笑った。シーズン1では、キモオタ集団みたいだったのに。
 あと出待ちの「不審くん」が原作だともっと控えめなんだけど、確かに映像だと、あのくらい目立ってたほうが面白いよね、と感心。

 そして、原作よりも乙女度が高い清居像はグレードアップしていて「同棲までしてるのに、思うようにいかない清居の苛立ち」がほんと、可愛くて可愛くて死ぬ。

 自習予告では、やはり原作スピンオフの「キングのお料理」をやるみたいだけど、野口や杏奈も出てくるので、ドラマと映画で「憎らしい彼」をどう分担するんだろうか?

 シーズン2も美術の作り込みが素晴らしくて、写真部も詰め込んでいたけど、平良家に清居がクローゼット部屋を作っているのも「らしく」て良かった。

 ほんと、来週も楽しみで仕方がない。

 そういや、原作では「憎らしい彼」のラストで明かされる「平良の写真が野口さんの若い頃に似ている」(だから、野口さんは平良をアシスタントにした)という設定が、すでにこの1話で提示されたので、そこはどう改変していくのだろうか?


2月7日(火)

●大河ドラマ「どうする家康」5話

 家康家臣団はすでに相当濃いのに、本多正信役で松山ケンイチ、服部半蔵役で山田孝之が投入されるって、濃すぎるぞ、と思っていたが、大河主演経験者の松山ケンイチの「脇役だから伸び伸びやらせてもらいます」感が全開で、家臣団に「あいつは詐欺師だ!」って言われても、家康が彼に一任してみようとする展開に無理が無いというか「こいつは、実はかなり出来る子なんじゃ?」という匂わせが素晴らしかった。

 鎌倉幕府オタなので、「鎌倉殿の13人」にハマっていた上司が、「家康は見るつもりがなかったが(元々、大河ドラマ見てなかった)、この間、つい見てみたら、信長がめちゃくちゃカッコいい!」と絶賛していて、「少年漫画チックというか、BLしぐさとか気になりませんか?」というようなことを遠回しに聞いてみたのだが「あれは、自分が思い描いていた信長そのものだ」と、えー?そんなに?

 そして、今週は服部半蔵がさらに漫画チックな描写だったので、上司に「今週は信長出てませんでしたけど、いかがでしたか?」と聞いてみたら「服部半蔵が良かった!」

 ネットニュースでは「こんなの大河じゃない」みたいな記事が多いけど、うちの会社では評判いいです。男性陣は皆、岡田信長大好きみたい。
 「あれじゃ、信長が主役みたいじゃん」って言われたが、「大河ドラマって前半は主人公の地位が低いんで、鎌倉殿だって、前半の主役は頼朝だったみたいに」って説明した。

 私はこの大河ドラマもとても楽しく見ているのだが、松山ケンイチと山田孝之が同じ画面に収まることは、なかなか無いと思うので、ほんと楽しかった。
 でも、服部党の千葉哲也は、すぐ死んじゃうんだ?
 なんか、今川義元役の野村萬斎が1話で死んじゃったのと似た感じである。

 「もったいない」んだけど、後々まで跡を引く役なんだろうね。

 しかし、次回が「続・瀬名奪還作戦」って、遊びすぎだろ(笑)


2月6日(月)

●映画「スクロール」

 それほど見たいわけではなかったが、主演の北村匠海と中川大志は小学生の頃からオーディションでいつも顔を合わせていたというエピソードを聞いて「そういや、そうだったろうな」と気がつき、そう考えてみれば事務所も同じスタダだし、スタダが二人を揃えて出すんだから、それなりに期待できるのか?と思って見に行ってみた。

 監督が「CUBE」リメイク版の清水康彦というのが気になっていたのだが・・・・(視聴後)・・・・あの長いプロローグ必要でしたか???

 画像が粗く、演劇的なシチュエーションで「北村匠海の夢か妄想世界」が描かれていたのだが、それがけっこう長く、「え?青春群像劇じゃなかったの?」と大いに戸惑いましたよ。
 結局、あの冒頭は後の「現実」と緩くリンクして、最終的には「現実をモデルに北村匠海が書いた小説」に繋がったのだが、「ああ、だから、あれがこうなったんだ」というスッキリ感はなかった。

 それに北村匠海が冒頭からずっと「死にたい」を連呼するので、けっこう気が滅入った。
 土日は出勤で、6連勤で疲れていたので、もっと楽しいのでリフレッシュしたかったに。だから、今をトキメく若手イケメン俳優ダブル主演映画を選んだのに。

 北村匠海が人生に絶望しているネガ男で、中川大志がチャラ男だという設定は楽しかったけどさ。
 さらに、そこに松岡茉優のメンヘラも絡んできたので、なかなか豪華だったけど、だから、私は6連勤で疲れていたので、まさかこんな重い話だと思ってなくてさ。

 北村匠海と中川大志の大学の同級生が自殺したので、二人が連絡を取り合うことになり、そこからいろいろ人生が動くという話なんだが、自殺した同級生はパワハラを苦にってことになっていたが、彼が推していたアイドルが先に自殺していたので、どっちかというと後追いじゃね?と私は思ってしまった。

 その北村匠海の上司もパワハラなんだけど、忍成修吾が小物感たっぷりに演じているし、状況的にも「嫌な奴だけど、パワハラってほどでは?」と思ってしまった。結局、北村匠海のことを殴ってしまい、クビになってるわけだし。

 そして、中川大志の上司が水橋研二だったので「こっちは何をやらかしてくれるのかな?」と楽しみにしていたら、ただの「いい上司」でがっかりよ(笑)
 でも、水橋研二が中川大志に「え?お前、また女壊したの?」って言った時には声出して笑った。中川大志は会社に女が押しかけてくるのほどのメンヘラ製造機の役なので。

 というわけで、パーツはいろいろ面白かったんだけど、結局、何をやりたい映画だったのか、私にはよくわからなかった。

 なんか最近、映画がハズレばかりだなあ。


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