可燃物な日々
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12月31日(土)
今年の総括を書こうとしても、これって話は無いかなあ?
一昨年2020年は「チェリまほ」にハマり、去年の2021年は「美しい彼」にハマっていましたが、予想通り、その後BLドラマが乱発されたけど、一番好きだったのが「みなと商事コインランドリー」だったかな?
それでも円盤買うほどのインパクトはなかった。
福士誠治の出番が意外と多かったり、稲葉友のトンチキイケメンぶりが新発見だったり、西垣匠の正統派イケメンぶりがちゃんと発揮されたのは良かった。
まだ、世間一般的には「ドラゴン桜」のヤンキー坊主役なんだろうけど(笑)
ドラマ好きとしては、久々にオリジナル作品が多い1年だったと思う。
「石子と羽男」とか「初恋の悪魔」とか「エルピス」とか、すでにドラマファンにはお馴染みの布陣が頑張ってくれていたのが嬉しかったが、「silent」の大ヒットが年末に花を添えた。
「silent」のヒットで坂元裕二が一番刺激受けたんじゃないかと勝手に想像しているので、次回作を楽しみにしております。
コロナ下で消えていた医療モノが復活してきたけど、私はやっぱし医療ドラマ苦手だなあ。
そう言えば、会社でドラマの話していたら、「PICU」が良かったっていう人がいたので「吉沢亮の芝居は好きなんだけど、子供が辛い目に遭ってるのに耐えられなくて離脱した」って言ったんだけど、あまり共感されなかった。
玉森くんの「祈りのカルテ」は医療モノっていうよりもミステリだったし、毎回いろんな科の指導医が出てくるのでで軽く楽しめたんだけど、そしたら「あれもお父さんが死んだじゃん」と言われたので、「原田泰造が苦しんでいても別に?」としか言いようがなかった。
話が変わるが、年末に仕事で軽く揉めた件があって、それについては先に「なんだこれ?」って気がついていたんだけど、私が口挟むこともないかと放置していたら、担当者同士の認識が違っていたことがわかった。
片方が「これはタイミングいい頃合いで変更したいね」と言ったつもりだったのに、それをもう片方は「変更しろ」と受け取っていたのだった。
それを最終的にちゃんと確認してない担当者の問題でもあるが、「あれ?これ、いつ変更することになったんだろう?」って思っていたのに、ちゃんと確認しなかった私のミスでもあった。
年々、他人事に無関心になっているし、「若いもんのやってることに口出ししたくない」という気持ちもあるので、つい内側に引きこもりがちだが、ちゃんと外側にも関心持たねば、と思ったので、これを来年の抱負としよう。
さて、今年の紅白は例のYOSHIKIとHYDEのバンドにMIYAVIさんが出るから要チェック。あと小栗旬が出るって聞いて驚いてる。
12月30日(金)
●映画「ブラックナイトパレード」
クリスマス映画だから、年が明けてから見るのも興ざめだと思い、ギリギリ今日になって見てみました。
全然期待してなかったし、とにかく「吉沢亮・中川大志・渡邊圭祐」が同じ画面にいるのを見たいだけでしたが、やはり、それだけだった。
つーか、ところどころ話がわからなかったのだが、さっきウィキペディアで原作のキャラ紹介読んだら、けっこう解決した。
吉沢亮はいつのも冴えない男バージョンだったけど、就職に失敗して3年間コンビニバイトをしていた男がなぜかサンタ仕事では才能を見せるっていう話だと思うんだけど、その切り替えがちゃんと描写されてなかったから、ちょっと勿体なかったかな?
でも、そういう映画の作りとしての甘さがあっても、吉沢亮の芝居とモノローグで強引にまとめていたから、やっぱ吉沢亮は凄いと思った。
冴えない吉沢亮の対比として、「超チャラくてウザい中川大志」なんだけど、NHK「LIFE」で鍛えたコント力が贅沢に無駄遣いされた感があり、「鎌倉殿」での中川大志に振り回されていた私としては、「振り幅がすごいということは十分に伝わりました」としか言いようがない。
しかも、超チャラくて超ウザいキャラなのに、突然、「毒親に苦しめられていて借金を抱えている」ってシリアス設定が出てきたので、「え?そのエピソードいる?」って激しく戸惑った。
そして、渡邊圭祐ですよ。
これまでも、佐藤健やディーン様のバーター的に売り出されていたが、とうとう吉沢亮と共演。(たぶん)
アミューズは女優陣は盤石なんだけど、アラサーが弱いんだよね。まあ、佐藤健も神木隆之介も完全に独立したわけではないんだけど。
なので、福田雄一作品で、渡邊圭祐がどれだけ爪痕を残すのか見守るつもりだったのだが・・・・・・え?全然見せ場なかったよね?
たぶん、橋本環奈と中川大志の変顔撮るのに夢中で、渡邊圭祐にまで気が回らなかったのかも。
キャラ設定的には「主人公が劣等感を抱くほどの完璧イケメン」だったと思うのだが、映画では、ほんと「いるだけ」でした。
原作知らないからなんともいえないんだけど、主人公がバイトしていたコンビニが実はサンタ養成所で、そのコンビニ出身者はサンタ会社では「エリート」扱いだった、っていう設定はけっこう面白かったので、渡邊圭祐がまず「キラキラエリートな先輩」としてちゃんと描いたほうがコントラストがついたんじゃないかなあ。
つーか、渡邊圭祐が全くキラキラしてなかったのは逆になんで?
だから「国宝級」の吉沢亮を地味キャラにして、「今年の大河ドラマで最高に美しい散り際が話題になった」中川大志をチャラウザキャラにしたのなら、バランスとるために渡邊圭祐をちゃんと機能させないといけないじゃん!
でも、吉沢亮が幼い時に死んだ父親が山田裕貴で、そっちが妙にキラキラしていたな。
声だけの玉木宏っていうのもあったし。吉沢亮にだけ顔が見えるという設定だったので、顔出てくるのかと思っていたら、出てこなかった。
あと、これも原作通りなのかもしれないけど「敵」がネズミの集団っていうのも難しかったなあ。絵的に気持ち悪かったし、私みたいな俳優オタには「敵がCG」っていうが肩透かしだった。
だったら、原作から離れてしまうのかもしれないけど、渡邊圭祐をラスボスにしてサンタ業務を邪魔した方が面白かったと思う。吉沢亮と渡邊圭祐がタイマン張ったら、それは仮面ライダー同士のタイマンになるわけで、それだけで超盛り上がったのに。
というわけで、今年もいっぱい映画見ましたが、最後の締めがこれって・・・と、日記には書いておこう。
12月25日(日)
イベント仕事で土日とも、イブもクリスマスもしっかり仕事でした。
クリスマスで学生バイトが集まらなくて大変だった。
そして、なんと町田啓太が結婚発表!
うわー、ヤダなあ、また荒れるなあ。と身構えていたのですが、すでに熱愛報道の時にリアコ勢は離脱していたらしく、「クリスマス入籍はちょっとイラっとしたwww」って程度のネガ感想が目に入った程度で、概ね祝福ムードだった。
それにしても、「鎌倉殿」が終わってしまったので、日曜日の夜が暇である。
そういや、鎌倉殿の感想で書き忘れたことがあった。
私は小栗旬が好きでも嫌いでもなくて、具体的には「小栗旬目当てで映画やドラマを見ることが今までなかった」ので、彼の代表作もほとんど見ていない。
だから「喰わず嫌い」みたいなもんなのかなあ、と思っていたのだが、1年間、鎌倉殿を完走して、小栗旬が素晴らしい俳優だということはよーくわかったというか、これまでもいい役者であることは十分知っていたので、「やっぱ、さすがだな」って思ったんだけど、なんつーか、やっぱ「推し」にはならなかった。
まあ、堺雅人もそんな感じだったなあ。「真田丸」に夢中だったけど、堺雅人には夢中にならなかった。
そう考えると、私は坂口健太郎のことだってそれほど好きじゃないんだけど、「おかえりモネ」の菅波には夢中だったし、佐藤健も「半分、青い」の律にひれ伏したので、あのあと、けっこう課金したんよ。
最低でも「出演映画を金払って見にいくくらい好き」じゃないと「好き」って言えないんだよな。
さて、しばらく映画見ていないのだが(本人比)、年末は「ブラックナイトパレード」見に行かなくちゃ。
吉沢亮主演で福田雄一監督作品なので、嫌な予感しかしないけど「吉沢亮、中川大志、渡邊圭祐」の並びに抗えないのであった。山田裕貴も出てるし。
渡邊圭祐は年明けに城定監督の「恋のいばら」も控えているので、城定ファンとしては、そっちの方が楽しみなんだけどさ。
12月22日(木)
作った数字が上の判断で急に全部変更になったり、締め切りのあるデータ作成なのに、予定された日に数字が来なくて「まだですか!」って翌日に確認したら「今日中」って言われて、夕方になっても来ないから「まだですか?」って確認したら「明日になりそう」と言うので「明日だと、指定された日に振り込みできませんが?」って言ったら「えー、なんで?」って、だから、今日が予備日だっただけなんだけど?
と、久々に師走らしいドタバタぶりで、別に怒ってないんだけど、あんまり平然とやると舐められると思って、かなりキツい口調でまくしたてていたら、「ミヤノさんが珍しくイラついている」と周りに気を遣わせてしまったではないか(笑)
怒るの疲れるから、あまり怒られないでほしい。
それに、私だけが関わってる作業でもないのでで、急な変更とか、データがギリギリになっても来ないとか、他の人にもどれだけ迷惑かけるのか、わかってないんだもん。
●「silent」最終回
年末に放送したから、「今年を代表するドラマ」みたいな扱いになっているが、恋愛ドラマ好きとしては、こういうのが盛り上がってくれて、とても嬉しかった。
そして、最終回に盛大に回収しまくったので、「すげえな」と本当に感心しました。
って、私がそれほど夢中になってないのは、ラブコメではないからです。
1話見て、「これはちょっとシリアスすぎる」と思って、あんま真剣に見てなかったのだが、「若い女性に大人気」になってから、改めてちゃんと見てみたら「これは、すっごく練られているなあ」って感心したのだ。
手話のセリフが字幕を見ないとわからないので、「ながら見」ができないことが、これだけ評価されたことも大きい。朝ドラ「おかえりモネ」がセリフではなく役者の表情で語るドラマで、賛否が別れたのを思い出す。
個人的には、序盤から「風間俊介がこのポジションにいるの超不穏」と思っていたけど、彼が手話を仕事にするきっかけが夏帆だったという過去エピソードがツボで、こっちのカップルもメインのカップルの「再会」をきっかけにまた動き始めるという構成がすごく良かった。
そんで、最終回ですが、「高校の教室に呼び出す」って、「美しい彼」展開なので「おおおおお?」って盛り上がったが、ラストカットが「黒板の影でキッス」だったので、「これは、なんのチェリまほなんですか?」って超テンション上がった。
「チェリまほ」の風間監督は、やっぱ、こういうの上手いね。
つーか、最終回直前で「やっぱ別れよう」になるの、恋愛ドラマの王道だけど、やっぱ、こういうの上手いというか、「チェリまほ」を経て、また腕を上げたなあ。
「silent」見てて、「全く性愛描写がないな」って思っていたんですが、まあ、地上波プライムタイムの恋愛ドラマはそういうの多いから、だからこそけっこう「付き合ってる/まだ付き合ってない」の線引きが難しいのですが、ユズとミナトの場合は「終電逃したフリ」とかいうエピソードで匂わせていたし、二人が同じベッドで朝を迎えるシーンもあったので、大人の皆さんには、わかるような描写がされていたんだけど、「これ、小学生が見たら、どう思うんだろう?」って思っていたんですよ。
そしたら、この世界では「ファーストネームで呼ぶことが、付き合ってるってこと」になってました。
「チェリまほ」は序盤での「キス未遂」の余韻が大きくて、「最終回ではキスして終わるんだろう」と思っていたら、まさかの「エレベータのドアが閉まった!」で、あれで一時期、界隈がエラく荒れたのですが、「silent」はソウが「ユズ」って声を出すのが最終回だと思いきや!
耳元でこっちには聞こえない「魔法のことば」を囁いていて、その影が黒板に映ってキスしているみたい、って、たぶん「チェリまほ」民は全員、膝から崩れ落ちたと思います。(「チェリまほ」は東京タワーの影だった)
って、放送の翌日に20代前半のジャニーズ好きでドラマ好きのお嬢さんがいる同僚おじさん(元ほっこり課長。今も時々、不定愁訴的に休むのだが、復活するとフツーにいい人で、私は彼のことを「適応障害」だと思っている)に、「お宅では、サイレント盛り上がってます」って聞いてみたら「しっかり、ハマってるよぉ」
お嬢さんはお父さんに「ミナトくんがいい!」って熱く語っていたそうで、お父さんは「ミナトくん、オレにはなんか気色悪かったんだけど、ああいうのがいいのかねえ?」と言うので「あー、あれは女の都合のいい夢ですからねえ」
その、私よりもちょっとだけ年上のお父さんは、娘がハマってる横で、なんとなく見ていただけなので、なんであのドラマがこんなに話題になっているのかよくかってなかったみたいで「手話をやる健聴者が偽善みたいに言われていたじゃん?ああ、そうなのかもなあ、って思って」とか言うので、「ああ、あれ、ちゃんと見てればわかるんですけど、あくまでも夏帆ちゃん個人の意見だって言ってるんですよ」
まさに「若気の至り」ってやつで、大学生の頃の夏帆は、風間俊介が手話を覚えて自分と真剣に向き合ってくれるのが嬉しかっただけで、それを「手話サークル」とかの活動に昇華されてしまったら「自分を利用した」と思い込んでしまったんだよね。
そして、中途失聴者の目黒連と出会い、手話を教えて仲良くしていたら、健聴者の元カノが手話を覚えて割り込んできたので、キリキリしていたんだけど、「あ、そっか、あの時の風間俊介もとにかく自分と話がしたいから、手話覚えてくれたんだ」ということにやっと気がつく。
そう考えると、やっぱ、手話覚えようとしないミナトの存在が面白い。
ミナトがあっさりと身を引いたのは、「ユズのため」というよりも、ソウユズのカプ推しの方が強かったというか、かなりのソウ推しでしたよね?
私が脚本家だったら、「ミナトが本当に好きだったのはソウだった」って展開にして、ユズの弟役だった板垣李光人と付き合う展開にしちゃいそう。てゆーか、そのために板垣李光人がいるのか?って、中盤でミスリードされた気がする。
あと、私が序盤でひっかかっていたのは、「風間俊介の行きつけの飲み屋の店長が久保田悠来」ってところで、ほっこり課長に「あのドラマで、私お一番のお気に入りキャストは、あの居酒屋の店長だったんですけど」って言ったら、「ええええ?どんな人だったか、あんま覚えてないなあ」と言われて、「やっぱし」
私も序盤で「なぜ、ここに久保田悠来?ってことは、この居酒屋で何か不穏なことが起こるのだろうか?」って身構えていたんだけど、ただの「手話やりたがりの居酒屋の店長」で終わりました。
ドラマはこんなに話題になったのに、見せ場なかったなあ。
と、しみじみ語ったら、ほっこり課長とエビワカちゃんが凄い勢いで検索して「久保田悠来ってイケメンじゃないですか!」
「ああ、仮面ライダー俳優だし、けっこういろいろ出てるんだけど、いまいち代表作がなくてさ」
って言っていたら「でも、この人、結婚してますよ!」
「ごめん、久保田悠来が既婚かどうかも知らんかった」と言ったら、「でも、みんな、好きな俳優が結婚するとガッカリしてるじゃないですか?」
エビワカちゃんは、ドラマもあまり見ないし、「推し」という概念も全くわかってない人なので、「福山雅治が結婚したので会社早退してもいいですか?」っていうのを素直にそのまま「そういうこともあるらしい」と思い込んでいるらしい。
逆に私は、そういうのは「ネタ」だと思い込んでいたので、高橋一生の熱愛報道が出た時に、イセクラ界隈の一部が本気で激しく動揺したので、「え?マジなの?」と驚いた。
あの時面白かったのは、私が主に観察していたイセクラは「すぐに大喜利大会を始める人たち」だったので、熱愛報道を受けて「え?推しが生身だと、彼女とかできるんだ?」と、推しが週刊誌やワイドショーに載ることに「なにこの新食感」」ってザワザワしていたんだけど、その時に「えええ?まじショック、嘘でしょ?こんなのひどい」とか言ってる人は速やかに排除されたので、あっという間に平和になった。
おかげで、また飯豊まりえとの熱愛報道があった時には「岸辺露伴の続編は大丈夫なのか?」って心配する人しか目に入らなかったし、その直後に続編の製作が発表されたので、その話題は私の目に入る範囲ではどーでもよくなった。
この間、町田啓太の熱愛報道があった時も「チェリまほ」界隈が荒れててねえ。
今のツイッターって、私がBLドラマ好きだからって、その界隈を勝手に拾ってくれるので、「熱愛報道に本気で動揺してしまったひとたち」のつぶやきが表示されてしまうので、それをブロックするのも面倒だ。
それよりも、「私、この俳優さんが好きなのよ」と言ったら「この人、結婚してますよ?」って言われたことの方がけっこうショックだった。
だって、私が30歳くらいだったらまだしも、もう孫がいてもいいような年だし・・・
それにしても、なんでわざわざ結婚してることを調べたのだろう?あれ?もしや、と思って私も検索してみたら「私たち結婚しました」っていうABEMAのドラマの発表があったんですね。
たしかにあの企画はわざと紛らわしい感じにしているのだが、サムネだけ見て「結婚したじゃん!」って思うんだ。
課長なんて「相手の子は知ってるけど、あの子が奥さんなんだ」って思い込んでたし。
「ちゃんと本文読まない人多いな」って気づいてはいたけど、こういうことなんだよなあ。
ところで、「私たち結婚しました」は一度も見たことがないけど、ニチアサ出身で、けっこう売れてるんだけど、なかなかプライムタイムで大きい役がこないという人が選ばれがちみたいで、なので、私が好きな俳優が多いっていうのも、なんかね?
12月18日(日)
●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」最終回
いきなりこういうこと書くのもなんだが、「ハマった大河ドラマ」としては「真田丸」の方が上だった。
「真田丸」は「最後に勝つのは徳川家康」っていうのがわかっていたから、そこそこ安心して見ていられたし、そこに至る過程には詳しくなかったので「ほお、けっこうヤバかったんだな」と楽しく勉強できた気分にもなったし。
鎌倉時代は、北条が執権だったということは知っていたけど、北条といえば政子しか知らなかったし、そもそも、頼朝以降、なんで源氏の世が続かなかったのかも、よくわかってなかった。
でも、「真田丸」とか「おんな城主直虎」にハマっていたら、大河クラスタや歴史クラスタが、「鎌倉時代の坂東武者は超ヤバかったからなね」と言っていたので「そういうもんなんだ」と思っていたら、やっと鎌倉幕府の大河ドラマが始まったので「勉強させていただきまひょ」と思っていたのである。
酷かった。
ほぼ、昭和のヤクザ映画というか、「抗争に次ぐ抗争」で、ほんと見ていて辛かったんだけど、ヤクザの美学を「武士の美学」に置き換えるとなぜかとてつもなく美しいという魔法にかけられて、1年間ずっと耐えたよ。
とにかく毎週誰かが死ぬという、ひどい話だったが、「でも、史実だし」としか言いようがなかった。
そして、少し前から「最終回、すごいです」と番宣されていて、「相当自信があるんだろうな」と思っていたが、最終回、すごかったです。
でも、まあ「おんな城主直虎」の33話で、政次が槍どんされたのが、「私の心の中の大河ドラマ第1位」なのは変わりないが、「政子が弟の小四郎を見殺しする」っていうのもなかなかのものでした。
最終回でもきっちり描かれていたのは「主人公は私利私欲では動かない」ということで、運慶が「なにこの、劣悪なピカソの像みたいなの」って像を作ったのに怒ってましたが、だからって運慶を処罰しなかったし、さらには自分に毒を盛った菊地凛子も放免していたので、「自分に向けられた悪意」にはけっこう無頓着なんですよね。
そのあたりの「小物」感が、かなり共感できた。
最終回、ほんとよかったのは、政子が運慶が作った化け物みたいな像を見てショックを受けていたところで、あの化け物を作ったのは自分であると突きつけられたんですよね。
もちろん、意図的にそうしたわけでもなく、ただ政子は女だったから「現場」にいることができなくて、弟が「現場」でどれだけの血を浴びたのか、わかっているつもりだったんだろうけど、それをあの「化け物みたいな像」で思い知ることになる。
そしたら、瀕死の弟が「今まで手をかけてきた人」を頼んでもいないのに羅列しはじめて、その中に我が子、頼家がいたので「ちょwww、頼家病死したって言ってたじゃんwww」
いや、政子もわかっていたと思うんですよ、あの状況で都合よく病死とか、都合よすぎるし。
でも、それをさらりと告白してしまう弟が「こりゃもう、限界だし、これ以上放っておくと、もう、どんな化け物に進化するかわからない」と思って、解毒剤を捨てたんですよね。
作劇として上手いなあ、と思ったのは、あの毒消しがどれだけ効くのか、ちょっと怪しかったところ。
あの医者、どんだけ信用できる?
頼家が昏睡状態になったとき、「もう意識は戻らない」と診断した医者と同じ人ですよね?
それにしても、最後の政子と義時の時間は神々しいくらい美しかった。
山本耕史の三浦義村も面白かったなあ。「うるさいんだよジジイ」って言われて、ぶち切れる老害みたいなシーンも良かった。あれが、「世代交代」を現すシーンでもあったし、北条朝時役の西本たけるはお笑い芸人らしいが、大河ファンにはこの先もずっと「朝時」として記憶に残るであろう。
ティモンディ高岸が「仁田殿」として私の中で有名になったように。
大河ドラマで、いい役を貰うお笑い芸人はけっこう多いが、「朝時」と「仁田殿」はけっこう別格ではなかったか?
あと、トキューサの瀬戸康史と「俺たちの泰時」こと坂口健太郎が最終回もいい味出してくれたので、楽しかった。
大河ドラマは去年の「青天を衝け」は完走したけど、一昨年の「麒麟がくる」は、「チェリまほ」に魂持っていかれてしまい、戦国時代が全く頭に入ってこなくて11月くらいで脱落してしまったのだが、そんな私が「鎌倉殿」は完走できたのは感慨深い。やっぱ、三谷幸喜は「笑い」を散りばめてくれるから、そこが救いになってるのだろう。
あと、これも余計な感想であるが、私は元々、小栗旬があまり好きではなく、だからって嫌いでもなかったのだが、大河ドラマの主演としての小栗旬はそりゃ凄かったとは思いますし、特に若い頃の「小物感」と晩年の「凄みはあるけど、やっぱ根は小物感」というか、「カリスマ性のない主人公」を造形したのって、ほんと凄いと思った。
そして、1年間夢中で見ていたのに、やっぱ、小栗旬に1ミリもトキメかないんですよね。
これまでも、何度か小栗旬の主演ドラマや映画を見てきたけど、「私はいつか、小栗旬に土下座することになるのだろうか?」と思いつつ、そうならなかったので「今度は大河ドラマか・・・・今度こそ土下座かな?」って、ちょっと期待していたんだけど、今回もやはり小栗旬は私の心を盗んでくれませんでした。
まあ、坂口健太郎だって、「私が好きだったのは菅波であって、坂口健太郎じゃなかった」って、ここ1年くらいずっと思い知らされているんですが、でも「ヘルドッグス」の坂口健太郎にけっこうヤラれましたけど(笑)
それよりも、また、三谷幸喜の大河ドラマが見たいなあ。
「成長著しい金剛」ってテロップ入れたの三谷幸喜の案だったと知って「やっぱ、天才」と思ったし、「オンブレブンビンバ」とか、ほんと最高だった。
真田丸でも「やつしくらべ」の回が大好きで、「王様のレストラン」で言うところの「いきなり合唱コンクール?」みたいな回が大好きなんですよ。突然、シットコムになる感じが。
12月16日(金)
●朝ドラ「舞い上がれ」55話
目黒連が国宝級イケメン1位になったのですが、私はなぜか、あまり顔がいいとは思ってない。
そもそも何度も書いているが、もはや20代男子は「息子」というよりも「孫」のように思えるのです。もしくは「可愛い犬とか猫」とか。
20代で「顔がいいから」って思うのは、やっぱ吉沢亮かなあ。月9の「PICU」は、私の苦手な医療ドラマかつ、小児科なので「子供が死にかけてるのが辛い」と思うんだけど、とにかく吉沢亮を徹底的に美しく撮影しているので、なんか美術鑑賞している気分で眺めていたのだが、最近はさすがにキツくなって脱落してしまった。
そんな吉沢亮も、もう28歳なので、分類的にはアラサー男子になってきている。
うーん、他に20代で顔が好きなのは、杉野遥亮かなあ。
杉野遥亮は、自分が20歳のころの「好みのタイプ」ってやつで、背が高くて色が白くて顔が薄い感じなので、高校や大学にああいう子がいたら絶対に好きになっていただろう。
そういや、私がずっと個人的に「国宝級」と言っていたのは吉沢亮・伊藤健太郎・新田真剣佑だったのだが、吉沢亮以外の二人が現在離脱中なのは誠に遺憾である。
それでも、目黒連の台頭で「ジャニーズが私に寄せてきた」とは思っている。
ジャニーズでは玉森くんがけっこう好きなのだが、彼は見た目よりも年齢がいっていて、30代なんですよね。
そうだ、永瀬廉はかなり好き。顔云々よりも、やっぱり「おかえりモネ」の役が素晴らしくて、あれで初めて知ったので、永瀬廉が醸し出す「憂い」の表情は大好きだ。
目黒連は、「たまたま、自分が見たいと思ったドラマに出てる」から見てるだけだが、平野紫耀とか中島健人も彼ら目当てには見ないなあ。
と、朝ドラの話から逸れましたが、昨日の木曜日の「舞い上がれ」は、ものすっごいコッテコテのお花畑デートが描かれ「これ、柏木学生の夢オチなんじゃ?」と本気で思いました。
柏木のトンチキぶりがシャレにならないレベルだし、主人公がなんであの柏木に惚れるのかもよくわからないので、なんでいきなり両思いになってるのかよくわからない内に、コッテコテのお花畑デートになって、「なんじゃこりゃ?」と思ったのですが、お花畑で微笑む目黒連が、さすがのトップ・アイドル風情で「ここでいきなり踊りだしてMVになっても驚かんぞ」と思った。
それにしても、出会った頃は舞に「頭の中、お花畑かよ」とキツいことを言っていた柏木が、お花畑デートって、ほんと笑う。
それで、今日の55話ですよ。
予告では「窓越しの赤楚衛二」が発表されていたので「もしかして、これ、目黒連と赤楚衛二が同じシーンで出てくるの?」と思っていたら、キターーーーーーーっ!
つーか、そもそも、目黒連をいきなり実家に連れていったので、「眼光鋭いヤクザ映画仕様の高橋克典」が現れ、「ヤバい、柏木学生絶対に消される」と思っていたら、さすがわトンチキ枠の柏木学生が「お父様」とか言うから、朝からテレビの前で声出して笑った。
目黒連、「お父様」の言い方上手すぎる。
柏木学生は、「父がパイロット、母がCA」ってことだけわかってるけど、なんとなく父が過去形になってるので、「お父さんはもしかしたらもう亡くなってるのかもれないなあ」と思っていたので、そう考えると、今日の回はより情報量が多いし、さらに高橋克典が大学在学中だった永作博美と結婚したことの「返し」になってるので、「嫁を大学中退させたお前が?」って思うと、さらに味わい深い。
それは、おいておいて、お好み焼き屋「うめづ」でワイワイと主人公の彼氏のお披露目やってるのに、そこででは赤楚衛二が1ミリも出てこないので、ちょっと存在を忘れかけていたら、舞が柏木を自室に入れるという不自然な行動をとったあと、ちょっと二人でいい雰囲気になっていたら、隣の窓が開く音がして、条件反射的にこっちの窓を開ける舞ちゃん。
そこには、超きゅるんきゅるんの赤楚くんが「舞ちゃん、久しぶり」って、ミサイル並の破壊力でしたよ。
何あれ?
タカシくんは、いつ帰ってきたの?
岩倉家の飲み会が終わってから、タカシがふらりと帰ってきたので、お母ちゃんが「今日、舞ちゃんも帰ってきてたで」って教えてるはずだよね?それで舞の部屋の明かりがついていたし、久々の帰宅だから自分の部屋の空気入れ替えようと窓を開けたら、舞ちゃんも窓を開けて「ひさしぶり」ってにっこり微笑んだら、ヌっと国宝級イケメン1位が現れ「ん?」って思ったけど、「舞ちゃんの彼氏かあ」って何その余裕たっぷりな色気。
このシーン、嫉妬心メラメラな柏木より、「何考えてるのかさっぱりわからないし、現在何やってるのかも不明」なタカシの演技、非常に難しかったと思うのですが、我らが赤楚くんは見事でした。
あれ、どういう演技プランなんだろう?
来週は五島に戻るみたいなので、「タカシの今」がわかるのかね?
それにしても、ツイッター上の朝ドラ感想が荒れ気味で、まあ確かに主人公がなんで柏木を好きになったのかって描写がなかったのはわかるけど、「共感できない」からって「脚本が下手」っていうのもなあ。
航空大学編は、びっくりするくらい飛行中のロケ頑張っていて、私は自動車免許も持ってないけど、「離陸とか着陸とか現在位置の把握とか、飛行機操縦するの大変なんだ」って、ほんと面白かった。
大事な訓練中に告白する柏木にも反感が多かったが、柏木は思ってること全部口に出してしまうタイプなので、だから私も「silentの時にたいに黙っとけ」って心の中で突っ込んだけど、だからって「脚本が下手」とは思わなかった。
いや、ほんと、今日の回とか、突然両親に向かって交際宣言するとか、タカシに向かって「これからは舞は俺が支えます」とか、ほんと、柏木が面白かったし、そういう「思ったことを全部口に出してしまう」ところが舞は好きなんだな、って描写されていて、舞は人の顔色を伺ってしまう性格なので(父が柏木に向ける視線を見て「友達です!」って言ってしまうように)、柏木みたいな人に憧れがあるんだろうな、と思った。
でも、二人が今後も上手く行くのかは疑問だけど。
だって、たぶん、二人は別の航空会社に就職するだろうから、パイロット同士の恋愛なんて、うまく行く方を想像するのが難しい。
私が赤楚くんモンペなので、希望としては赤楚くんとくっついてほしいが、そう簡単にもいかなそうな気がしてきた。
まず、舞がちゃんとパイロットとして仕事するのかも、今の段階では不明だし、来年の後半はどうなるんでしょうね?
なるほど、モデルのいる作品ではないので、先がどうなるのか全くわからないのが楽しいね。
12月14日(水)
●朝ドラ「舞い上がれ」
今週はとにかく吉川晃司がカッコよくて、吉川晃司がカッコよくて、吉川晃司がカッコいい。
目黒連が主人公にコクったので、ザワザワしてましたが、「岩倉学生 聞こえるか? 右を見ろ」の大河内教官が全部かっさらっていった。
みんなの記憶に残る朝ドラ名シーンの誕生であった。その先ずっと「右を見たら吉川晃司」と語り継がれるであろう。
私はあまり吉川晃司に思い入れがなかったんだけど、それなりに同世代なので、彼が朝ドラでキャーキャー言われていると、なんか気分がいいのであった。
さらに上条淳士先生まで、ツイッターで吉川晃司イラストをあげて参戦してきたので、「うわっ、トーイ!」と盛り上がったけど、私「TO-Y」ってちゃんと読んでたっけ?と、朝ドラ仲間の会社の同僚に「TO-Yとか読んでた?」って聞いてみたら「あれは、サンデーでしたよね?」
少年サンデーか、たぶん、ジャンプと同様に大学の部室に転がっていたはずだから読んでたんだろうねえ?
って調べたら「究極超人あ〜る」と連載時期がカブっていたので「ああ、あーるは皆んなで読んでいたから、トーイも読んでいたな」と呟いたら、同僚が「あーる!」と反応。
「いや、どんな話だったか、さっぱり思い出せないけど、あーるって言われると、あの絵柄がすぐ頭の中に出てくるのが凄い」って言ってました。
12月11日(日)
ついに、マイナンバーカードをゲット!
よーし、ポイントという名の税金還付受けるぞ!と思ったら、私が持ってるポイントカードの場合は、手続きしてからポイントを獲得できるのが「翌月10日」なんだって。
年越しか・・・
しかし、これで「年内にやるべきこと」はほとんど消化したな。
あとは、スマホとパソコンの買い替えかあ。これも難易度高い。
12月10日(土)
●映画「夜、鳥たちが啼く」
「アルプススタンドのはしの方」で、すっかり城定監督のファンになっているので、この映画も「山田裕貴と松本まりかって、ホリデイラブじゃん!」ってだけでも盛り上がったのに、城定監督のR15作品ということで、「ヤバい、ヤバいよ、超ヤバい」と大変期待していた作品でしたが、佐藤泰志原作なんですよね。
佐藤泰志原作は「君の鳥はうたえる」と「草の響」を見たが、どちらもストーリーというよりも映像の方が印象に残る作品だった。たぶん、原作に「行間」が多いので、映像作家に人気があるのかも。
でも、この映画は「発情して夜に啼く鳥」をモチーフにして、「複雑な事情を抱えた男女が惹かれ合う」って話なので、確かに文芸的なポルノ映画としては、いい題材だが、脚本は城定秀夫ではなかったので、やや毒素が薄かった。
原作読んでないが、映画は「独身の小説家の家に子連れの女性が引っ越してきて、小説家は離れに住むようになる」っていう冒頭で「なんで?」っていう奇妙な同居生活が、どういう経緯を経てそうなったのか、断片的な過去の回想シーンからだんだんわかってくるという謎解き仕掛けになっていたけど、それを楽しむ映画でもなかったような?
過去パートでは、山田裕貴が同棲していた元カノの中村ゆりかと上手くいかなくなっていたのだが、元カノが中村ゆりかで、今同居しているのが松本まりかって、なんか凄まじいんですけど(笑)
間に松本若菜あたりを挟んだら、何かをコンプリートしてるぞ。
ネタばれになるが、なんか賞をとったけど、それ以降パっとしないので、バイトしながら小説を書いている山田裕貴だが、同棲している中村ゆりかがバイト先の店長から可愛がられているのが気になって、ついに職場に乱入してしまい、中村ゆりかから愛想を尽かされる。
それを自分のバイト先の先輩に相談したら「俺も彼女に話てやるよ」と言っていたが、その先輩と中村ゆりかがデキてしまい、先輩は自分の妻の松本まりかに離婚を申し出て、松本まりかは居場所を失って、幼い息子を連れて、山田裕貴の家に転がり込む・・・って、あらすじだけ書いてみたら、酷い話だな。
なので、「捨てられたもん同士」の奇妙な同居生活が始まるのだが、その平屋の借家がむちゃくちゃ素晴らしかった。
ああいう、平屋の借家って、私の子供の頃は近所にもけっこうあったし、今でも地方で時々見かけるが、そういや映画「his」も、あんな家が舞台だった。
しかも、この映画の家は線路沿いなので、窓に映る電車が美しくて、都会でもなくて田舎でもない、適度な地方都市感が素晴らしかった。
そして、山田裕貴の役も、小説家としては売れてないけど、コピー機修理のバイトはちゃんとやっていて、中の下くらいの生活は維持していて、たぶん、その象徴が「瓶ビール」なんだろう。
瓶ビールを箱買いというか、昔ながらの「酒屋に配達してもらう」ってスタイルなのかもしれないけど、でも、この映画の世界は昭和でもないだよね。
主人公はパソコンで小説書いてるし。
いろいろ訳ありな雰囲気振りまいていたけど、結局は「夫に捨てられた女」と「彼女に捨てられた男」が傷を舐め合いましたという身も蓋もない話なんだけど、それを「文芸です!」って言い切ったら文芸作品になりましたって話だが、それをなぜ城定監督に?
そのあたり、よくわからないんだけど、映画だけ見ると、この話は男女のもつれがどうのよりも「幼い息子が、新しいパパを獲得する話」になっていて、松本まりかは、山田裕貴とちゃんと距離を置こうとしているのですが、息子が山田裕貴のことを気に入ってしまうのです。
「わんわん物語」かよ?
いや「わんわん物語」がどんな話だったのかよくおぼえてないんですが。
ただ、やっぱし、映画としては、「子役がこれでいいと思ったので、これでいいんです」って感じになっており、そこがちょっとなあ?
でも、後半になって、濃厚ベッドシーンが始まったけど「あ、松本まりかは上半身は脱がないスタイルなんですね」ってわかったけど、別に抜いだら偉いとも思ってないが、「ブラつけたままで、どうするんだろう?」と思っていたら、ガバって抜いだと見せる展開で「さすが、城定監督、やっぱ、ベッドシーン上手いなあ。逆に脱がない女優の方が工夫が見られて面白いのかもしれない」と思いました。
しかも、一回ヤったら、超彼氏ヅラの山田裕貴ムカつく!
それでも、山田裕貴の「全然信用でいないイケメン」ぶりは十二分に発揮されていたし、中村ゆりかや松本まりかのファムファタールぶりも堪能できたので、とてもいい映画でしたが、なんか、もう一つくらいプチっと弾けていたらなあ、とは思った。
中村ゆりかが、戻ってきて松本まりかとキャットファイトしたら盛り上がったのになあ。
あ、文芸作品なんですよね(笑)
12月9日(金)
●あさイチ プレミアムトーク 吉川晃司
朝ドラ「舞い上がれ」の航空大学編は賛否両論だが、吉川晃司演じる大河内教官の評価が高いまま、「中の人」がプレミアム・トークで登場したのだが、「吉川晃司は、スの吉川晃司の仮面を持っていないんだ」という発見をした。
こういうトーク番組に出ると、皆「素顔の自分」を演じるのに吉川晃司はそれができない人のようだった。
いや、あれでも、必死に演じていたのかもしれないけど。
それで、本人もびっくりだったみたいだけど、NHKのお宝映像で、当時の中部ローカルで放送された密着ドキュメンタリー映像出してきて、18歳の吉川晃司、細い!そして、生意気なことまくしたててるけど、何を言いたいのかさっぱりわからん!
全国放送の生放送で「18歳の頃の自分」を流されて、吉川晃司も絶句していたけど、私はなんだか「ああああ、尾崎豊にも、こういうことやってほしかったな」と思った。
若くてイキっていた頃の自分を見せられて「ああ、もうヤメて」っていう尾崎、見たかったですよね。
つーか、絶対に10年後や20年後にそういう尾崎が見られると思っていたので、26歳で死んじゃうとか、マジ反則だった。
尾崎は心底、自己プロデュース能力が高かったんだと思う。
つーか、尾崎は吉川晃司には絶対になれなかったから、死んだのかもしれない。
吉川晃司すげえな、と今更ながら感心いたしました。
12月6日(火)
●「エルピス」7話
話の大筋とは全く関係ないが、バラエティ番組のディレクターだった眞栄田郷敦の左遷先が「経理部」だったので、経理のおばさんである私は浅く傷つきました。
でも、20代のころ、末端だったけどテレビ業界にいたので、制作部の人たちが「経理なんて絶対に嫌」っていうのも本当だったからなあ。
私は当時、CM制作部のパシリだったのだが、経理はドラマ制作部と同じフロアにいたので「経理はCM部を目の敵にしている」とCM部の若者たちは思っていた。
ドラマよりCMの方が利益率高いのに、広告代理店絡みなこともあり「経費の使い方が派手すぎる」と、よく指摘を受けていたのだ。
まあ、ほんとに派手だったんだけどさ。
で、ああいう会社って、クリエイティブ志望の人しか寄ってこないので、「事務方」の人材に困っていた。
求人誌で募集をかけても「脚本家志望です!」っいうような人ばかり集まってくるから。
私があの業界に足を踏み入れたのも、バイト募集雑誌で「CMディレクターのアシスタント事務」っていう募集に「通っている専門学校が近いので、通勤定期目当てです」って理由で応募したら「全然、業界に興味ない子がキタ!」って一発採用されたからである。
当時の都市伝説で、マガジンハウスの新卒採用試験で「どういう職種を希望されますか?」って聞かれて「経理です」って言ったら合格だったという話があったが、まさに、自分がその都市伝説を実行したのであった。
今でも覚えている。
私がバイト気分で働いていたCM演出家はかなりの大物で、ある日、一人で電話番していたら、電通のクリエイティブ・ティレクターから電話があって、先生は留守だと言ったのに、私に「どーしても、この仕事を先生にやっていただきたいのです」と熱く語り始めた。
「今、私、ロスアンジェルスにいるんですが」って、国際電話じゃ高いんじゃ、と思ったんだけど、なんかその熱意を表明したかったらしい。
「それを私に向けられても・・・」と迷惑に思った感覚は30年以上経過した今でも鮮明に覚えている。
「サントリーのCMで、ミッキー・ロークなんです!」
「はい、はい」メモをとる。
「あの、イヤーズ・オブ・ドラゴンの、ミッキー・ロークですよ?」
「ああ、はい、はい」とメモをとる。
私が淡々としていたので、向こうはさらに熱っぽく説明してくれたが、たぶん、私がミッキー・ロークのこと知らないと思われたんだろうなあ。たしかに、ジョン・ローン派だったけど(笑)
要するに超凄い話なのはわかった。私もこのオファーが超凄いということはわかっている。でも、その熱量をそのまま先生に伝えられるかなあ?
後日、先生に「ロスからの国際電話で、ミッキー・ロークだと叫んでいました」と説明したが、「ああ、はいはい」と軽く流された。
結局、あの仕事受けたんだっけ?
全然覚えていない。
先生がそっけなかったのは、すでにその仕事は断っていて、なぜなら大事なレギュラー仕事が入っていたからだ。
ハリウッド大物が絡む大きい仕事よりも、「シーズンごとに撮影するレギュラー仕事」を優先したのである。
年間売上で考えるとレギュラー仕事のほうが大きいし、しかも、そのレギュラー仕事は数年単位で続くので、経営者感覚としては、そっち大事にしたのもわかる。
話が逸れたが、その先生が私を雇ったのは、もう一つ大きな金融系のレギュラー仕事が決まりそうだったので、「現場の助手と、事務助手の二人雇おう」と思ったからだったそうで、残念ながら金融系の仕事(要するに銀行のCM)が流れてしまい、私を雇えなくなったのだが、クビじゃ気の毒だったので、出入りしている制作プロダクションに私を紹介してくれたのである。
クビでよかったのに・・・と、正直思ったし、CMプロダクションの世界にも全然馴染めなかった。
事務アシスタントの先輩が「日芸出身の脚本家志望」というのも、たいへん香ばしかったが、その先輩はフツーに仕事ができる人で、そして、「自分は本気で脚本家目指しているわけでもなかった」と自分で気がついてしまえるような「賢い凡人」だった。
経理の御局様が、彼女のそういう資質を見抜いて「経理やってみない?」と粉をかけたのだが、先輩は「経理なんて絶対にやりたくない」と激怒していた。
脚本家もコピーライターもスタイリストも演出家も何も目指していなかった私は、「なんで、みんな、そんなに経理が嫌なんだろう?」と思った。
そして、経理から経費精算がまだか、とか、請求書はまだ揃わないのか、と言われるたびに、「経理がまた文句つけてきた」と言っているので、「いや、経理は別に敵じゃないと思うんだが」と思っていたので、「じゃあ、私が経理やってみます?」
いや、なんか、ラスボスみたいに言われていたので、ラスボスの立場を経験してみたかったのである。
やってみたら、ラスボスどころか「お母さん」みたいな仕事でした。
専業主婦の仕事の中から「料理」を抜いたような。
「掃除」と「洗濯」が主な業務で、完璧にやっていても褒められない職業なんですよね。
先輩が「減点法だから辛い」と言っていたけど、ちゃんとやっても評価されないけど、ミスすると訂正作業が面倒くさい。
これは、クリエイィブ志向の人には無理だ、と、わかった。
あの頃、けっこう楽しかったんですよね、「クリエイティブ志向の人の立場を知った上での経理の私」を認めてくれて、「事務仕事ちゃんとやってくれる人がいるから俺らの仕事が成り立ってるんだな」って思ってもらえて、そして「制作費に余裕があるから、美味しいもん食べに行こうよ」と、制作部から接待されて、けっこう贅沢なもん食べていたバブルの頃のお話でした。
あの頃にキャビア食べまくって、たぶん一生分のキャビアを20代の頃に食べ尽くしてしまったんだな。
キャビア、美味しかった。また、いつか、瓶ごとスプーンで全部食べてみたい。
12月5日(月)
●「永遠の昨日」
ドラマは今週で最終回なのだが、先に文庫本で原作を読んでしまった。
原作だと浩一はバスケ部の人気者なので、長身でガタイがいいし、みっちゃんはお人形のような華奢な美少年だけど人付き合いが悪い陰キャという設定なんですよね。
ドラマ版で違和感を感じていたところが「浩一の弟と妹が年が離れすぎてる」ってことで、「親が再婚したとか?」って思っていたら、まさかの「シングルマザーだった母親に捨てられ、親類の養子になっていた」という話だった。
二人とも、「実の母親から見捨てられた」と思っていたので、その二人が惹かれあったというオチはなかなか面白かった。
しかし、読み終わって驚いたのだが、この原作は2002年に発表されて、2011年に別の出版社で再度刊行され、さらに、たぶんドラマ化を念頭に2022年に角川文庫で刊行されたらしい。
どういう経緯でそんなことになったのかはわからないけど、もしかしたら、BLドラマになりそうな原作を業界が探し回ってるのかもしれない。
BL小説や漫画に詳しくないのだが、性描写少なめのソフトな純愛路線の作品はあまり主流ではないのはわかるので、これからどんな作品がドラマ化して発掘されるのか楽しみです。すでにジャニーズもエグザイルも参入済みで、後続が続々と控えているようですし、ナベプロもヤル気満々のようです。
若手の売り出しはBL!とばかりに、大手事務所がじゃんじゃん差し出してくれるようなので、あと2年くらいは楽しめそう。
12月4日(日)
しばらく前に家のWIFIが死んでしまい、自宅でもスマホを4Gで見ていたので、月末になるとギガが無くなり、ちょっと不便だったけど、その替わりに電車内では本を読むようになったので、スマホ依存から少しだけ脱却したと思っていた。
しかし、WIMAXを導入したので、また自宅にWIFIが戻り、「つーことは、またスマホでTVer見られるぞ」と先週さっそくやってみたら休日が溶けた。
あー、そうなのよ、2年前、スマホでドラマ見ることを覚えてしまい、ずっと「ちぇりまほ」を布団の中でリピートしていて「これは、まさにアヘン窟」って思ったんだけど、やめられなくて、だから家のWIFI壊れて「これでやっとアヘン窟から脱却できる」って思ったのよね。
「silent」もスマホで見てみて、「あー、たしかにこれはスマホ向きだ」とよーくわかった。
カフェや部屋での会話中心だから、大画面で見る必要が無いのだ。ロケも街中ばかりだし。すごく、スケールの小さい話なので、手のひらの中で展開するのにぴったりだし、小さい画面でも川口春奈や目黒連の美貌は十分に堪能できる。
で、今週もアヘン窟でヌクヌクしようと思ったら、なぜかTVerが立ち上がらない?
なんだろう?先週との違いは、せっかくだからW杯も見てみようかと、ABEMAをアップデートしたくらいだが?
うーん、よくわからんけど、どうやらアイフォンが古いので最新のOSアップデートできてないことが響いているのかね?
スマホもそろそろ買い換えないとなあ。
しかし、毎回嘆いているが、ラジオなんて機械が壊れていなければ、ずっと聴けるのに、パソコンやスマホは常に最新にアップデートしないとアプリが動かなくなるとか、ほんとムカつく。
まあ、わかるんだけどさ。
この間、やっと捨てたSONYのブラウン管テレビなんて、たぶん地デジ化で使えなくならなければ、今でも使っていたかもしれない。
冷蔵庫も洗濯機も掃除機も平気で10年や20年、特に不具合がなければ使うからなあ。
「日本製品、ほんと優秀だった」と最近つくづく思うのは、ダイソンの掃除機を使うようになってからである。
会社でダイソンの掃除機を使うようになったのだが、ほんとに吸引力が弱い。
それを言うと「ダイソンって吸引力が落ちないんでしょ?」と言われるが、たしかに「落ちない」のかもしれないが、そもそもが弱いんですよ。日本製が「最初は100だけど、ゴミが溜まってくると50に落ちる」んだったら、ダイソンのは「最初が70でずっと70をキープ」って感じ?
とにかく、ダイソンだとオフィスのフロアに落ちたホチキスの針を吸い込まなかったりするので、非常にストレスが溜まるのだが、そもそも「ダイソンが一番いいんでしょ?」と、それを選んだ人は、掃除機なんてかけないのだ。
私は前の日立の掃除機が好きだったので、また日立に戻りたいけど、今の日立が前の日立と同じなのか、わからない。
かつて、私が愛した「自分が10歳のころの家電と、自分が20歳の頃の家電が同じだった」ということが、「いいこと」だったのかも、よくわからない。
でも、「道具は手入れをきちんとすればずっと使える」って思想の元で育ったので、「手入れ」=「アップデート」な世界観に馴染めないだけである。
●大河ドラマ「鎌倉殿の13人」46話
ですから、主人公がこんなにダークな大河ドラマ初めて見るのですが、あと2回でどーするんですか?
何度も言ってるが「続きは映画館で」でも、全然構わなくてよ。
12月2日(金)
●朝ドラ「舞いあがれ」
先週からの航空学校編で雰囲気ががらりと変わったので、反省会クラスタが湧き上がってきたけど、今週はけっこう落ち着いていたようだ。
座学が終わって、帯広での飛行訓練になったのだが、飛行シーンがほんとよく撮れていて、まるで演者が本当に操縦しているような臨場感がある。
そして、なんだかデレてきた柏木が教え魔な菅波臭を漂わせてきたのと、気象予報の話になったので、「おかえりモネ」クラスタが浮上してきたのも楽しかった。
ドラマ内時間だとリーマンショックが迫っているので、主人公の父(町工場)や兄(投資家)は、かなりの影響を受けるのだろうけど、主人公の進路にはどう影響するのだろう?
それに、年内にパイロット資格を得て折り返しになるのなら、後半はどうなるんだろうね?
私が気になってるのは赤楚くんの行く末なんですが・・・
朝ドラでは目黒連が可愛くないことばかり言うので、「お前はsilentみたいに黙っとれ」とかボヤきながら楽しく見ています。
「silent」はラブコメ好きの私にはちょっと重いんだけど、すっごいミニマルな恋愛ものなので「これは新しい」と感心している。
会話主体で話が進むので、登場人物の属性は曖昧になってるんだよね。
川口春奈が親元を離れて、なんで弟と東京で同居しているのか、弟は何してるのか説明されてたっけ?
そもそも、主人公たちの地元がどこらへんなのかも曖昧じゃね?
鈴鹿くんはエリートサラリーマンらしいが、どういう会社で働いているのかわからない。フツーの恋愛ドラマだったら、商社マンだとか中央官庁キャリアだとか、わかりやすいラベル貼るよね。
目黒連は、どうやら校正の仕事しているみたいだけど、自宅でも仕事していて、オフィスで上司の安井順平がいたりするので、フリーなのか、会社員なのかがよくわからない。
でも、鈴鹿くんの部屋が20代サラリーマンの部屋としては、けっこう広くてお家賃高そうだけど、目黒くんの部屋は古さが強調されているので、昔のトレンディドラマほどではないけど、きっちり経済格差が描かれているようだ。
あと、私はこのドラマでの夏帆ちゃんの衣装がすごく好きで、私は両手使えたほうが楽なので、公私共にリュック愛用者で以前は冠婚葬祭用のハンドバッグ持っていたが、もう結婚式に出る機会も無いので、パーティー用のハンドバッグは処分してしまったし、葬式にもリュック持っていってるのだが、夏帆ちゃんの衣装がリュック映えするので「あー、こういうの着たい」って思うのよね。
全体的に美術がいい味出してるけど、押し付けがましくない感じが「風間監督」って思う。
まあ、チェリまほの黒沢の部屋はブイブイ言わせていたけどさ(笑)
とりあえず、風間監督の作品が「今シーズン一番話題のドラマ」になってるので単純に嬉しいのであった。
12月1日(木)
もう12月か・・・
うちの会社、夏頃の第7波よりも、今の第8波の方が感染者多いんですけど?
しかも、第7波の時には「子供が陽性なので自宅待機します」→「自分も発熱して陽性でした」ってパターンが多かったんだけど、今回は、うちの社員が真っ先に発熱して、家族はなんともないというケースが数件あり、本人も「どこで感染したのか心当たりが全くない」とか言うので怖ええええ。
それでも、年末の忘年会はやるらしいので、なんか全体的なムードが変わったというか、インフルエンザと同じ感じになってきたのかな?
今のところ、うちの社員も決められた待機期間が開けるとフツーに出勤してきて「39度くらいの発熱が2日間続きました」って愚痴る程度で、「まじヤバかったです」と言う人がいないので、どっちかというと、ワクチン接種の副反応で苦しんだ人の愚痴の方が大きいくらいだ。
北海道先輩はピークアウトしたっぽいけど、東京はこれから本格的な冬に入って、年末にかけてどれだけ伸びるかわからないけど、雰囲気的には「今年のインフル強いね」って感じなので、来年はだいぶ違う景色になるのかもしれないなあ。
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