可燃物な日々

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6月30日(水)

●ワクチン接種予約をしたオジサンとの噛み合わない会話

 65歳超えたので、嘱託っていうのか、在宅でIT関連の仕事を続けているオジサンは月に一度、勤務報告のために来社する。

 けっこう勝ち組な人なんだと思う。
 元々、うちのIT関連を受け持っていた大企業から転職してきた人だから。

 でも、「人の話をちゃんと聞かない人」でもあった。

 要するに「けっこう優秀なんだけど、なんか抜けてる、天然系?」って人で、だから元々いた大企業では出世できなかったのわかる。

 で、そのオジサンが「7月上旬にワクチン受けるよ」と言うので「ああ、よかったですねえ?」って相槌打ったのだが、「いや、オレは別に受けなくてもよかったんだけど、カミさんが受けられるようになったからさ」

 どういう意味?って思って突っ込んだら、奥様は50代後半だったので、やっと接種予約ができるようになったので「じゃあ、一緒にやろう」って予約をしたらしい。

 それはいいのだが「まあ、俺も糖尿病のケがあるからなあ」って、「それハイリスクでは?」って言ったら、「あと、血圧も高いんだよぉ」って60代後半男性、血糖値と血圧が高いデブって、超ハイリスクじゃないですか!

 まあ予防接種の予約しているので、あまりキツいことは言わなかったのですが、「でも、予防接種しても、感染させる心配はあるんだよね?」って言うので、「データでは、感染させるリスクも下がるらしいです」って言ったら、「俺は感染しないかもしれないけど、バラ捲く可能性はあるよね?」

 「え?どういう意味ですか?」

 ほんと意味わからなかったのだが、どうやらこういうイメージらしかった。

 「俺はワクチン打って、感染も発症もしないかもしれないけど、俺が吸った息を吐いたら、他人に感染させるよね?」

 ええと、仮に私がスプレッダーだとして、今こうして会話しても、私が吐き出すウィルスがオジサンに飛びますよね?で、それを吸い込んで吐き出したら、すぐ横にいるAさんが感染する心配してるんですか?

 「そう、そういうこと」

 いやでも、この距離だったら、私が直接Aさんに感染させると思うんですが?

 よくわからないけど、たぶん、このオジサンが心配しているのは「俺がワクチン打ったからって集団免疫ってできるのかな?」ってところらしく、「ワクチン打ったからって、マスク外してもいいのかな?」

 「ダメです」

 「でも、アメリカとか、そうなってるじゃん?」

 「アメリカとかイギリスは接種率が50パー超えているのでそうなってるだけで日本はまだそこまで行ってないからです」

 このオジサンの世界観が全くわからないのだが、「ワクチン接種したほうがいいらしい」ってことと「で?ワクチン接種したら、マスク不要なの?」って断片的な情報だけ入っている状態らしい。

 そしたら「若者は重症化しないっていうけどさあ、けっこう後遺症とかあるらしいじゃん」とか言い出し、「若者の心配するよりも、自分が重症化する心配しろよ」と思った。

 疲れた。
 たぶん、あのオジサン、私が一生懸命した話の10分の1も聞いてないんだろう。
6月28日(月)

 イベント仕事で疲れきっていたが、見たい映画が詰まっていたので、頑張って映画館に行きました。

●映画「るろうに剣心」Final

 えーと、「るろうに剣心」って一度もちゃんと見たことないのですが、今回の最終章で高橋一生が人質になったので、「やっぱ見るしかないですかね?」というのが正直なキモチです。
 まあ、予想はしてたんだよね。
 大友監督が「三月のライオン」以来、高橋一生を重用するようになったので、「次のるろうでもアルな」って。

 あんま興行収入は良くなかったけど、佐藤健と高橋一生の「億男」」を私は映画館で3回見ましたからね。いや、4回だったっけ?
 あの映画の高橋一生は最高だったので、大友監督に「貸し」を作った感じに勝手になっていた。

 そしたら、「影裏」が松田龍平と綾野剛の、かなりネチっこい文芸BL映画で、あれで大友監督に一生ついていきます、って気持ちになったのである。
 そのためには、ドル箱の「るろうシリーズ」を盛り上げないとね。

 って、「三月のライオン」と同じく二部構成なのが不安だったが、「後半」が公開されてしまったので、慌てて「前半」見ようと思ったら、「えーと?Finalの方が前半で、Beginningが後半なの?」って紛らわしいなあ、もう。

 とりあえず、月曜昼に行ってみました。

 公開何周目かの月曜日なのに、けっこう客入っていて、「さすがわ、ヒット・シリーズ」と思いました。
 割引デーでもないのに、大学生男子二人組から、中年女性二人組、中高年夫婦、中高年女性一人客と、「老若男女」な客席でした。

 で、映画始まったのですが「やべー、全く予習してなかったので、世界観がわからん」という問題にぶち当たった。

 こういう漫画原作の映画は、「原作知らない方にも楽しんでいただくように」って「この世界のお約束」をザっと説明してくれる映画がほとんどなんだけど、「るろう」は、スターウォーズに匹敵するくらい「知ってて当たり前」になってるらしく、初見の人に不親切な作品でした。

 なんとなく「チャンバラ活劇」だと思っていたのですが、幕末での主人公の立ち位置は「新政府側」だったんですよね?
 でも、政治家が一切出てこなかったので、主人公が誰推しだったのかよくわからない。

 まあ、幕末って今の大河ドラマの渋沢栄一も「尊皇攘夷だったのが、なぜか一ツ橋に使えて、幕臣になってる?」って話で、政治的にけっこうややこしいのはわかる。

 まあ、とにかく、佐藤健の役は幕末を新政府派として、なんか活躍した剣豪らしい。

 で、話のキモは、佐藤健が最愛の妻である有村架純を斬殺しちゃったので、その弟である新田真剣佑が復讐に来ると。

 マッケン、最高に美しかったです。
 ビジュアルよりも、とにかく声が最高で、「このビジュアルと声があれば、アメリカでもそこそこいけるかも」と思いました。

 山ピーもアメリカ挑戦するらしいが、国際基準だとちょっと貧弱かなあ、って思っていたので、マッケンくらいの体格があれば、けっこうイケるのかなあ?

 それはいいとして、「るろうに剣心」のキモはアクションなので、カキーンカキーンと始まって、私の心は死にました。
 しかもけっこう血みどろなので、辛い。

 アクションシーンが見どころなのはわかっているが「早送りしてー」って思った。

 そういや、何度かテレビでちょこっと見たけど、アクションシーンが始まると見ていられなくなるので、だからちゃんと見たことなかったんだよなあ。

 それにしても、マッケンはいくら憎き姉の仇とは言え、なんも関係無い人を巻き込みすぎだろうが。
 あれでは、ただのテロリストである。

 って言うより「どんだけ重度のシスコンなんだ?」って思った。

 その姉が有村架純だったので、「佐藤健と有村架純がいちゃいちゃしてるだけの映画が見たい」って思ったが、そっちは「Beginning」でやってくれるのでしょうか?

 位置付けとしては「Final」がシリーズ最終回で、「Beginning」はスピンオフみたいな感じなのかな?

 だから、途中で土屋太鳳ちゃんが登場したり(伊勢谷も付いてきた)、終盤になってジャジャジャジャーンって感じで神木隆之介が出てきたので、たっぷりファンサービスしていたのでしょうが、こちらは「ドラゴン桜」のオリジナルを見たことないような立場なので、昨日の最終回でガッキーが登場しても「だから?」って感じだったのと同じで「おなじみのキャラ」にありがたみを感じないという・・・

 というわけで、こっち見ないで、「Beginning」だけでもよかったような気がしなくもない。

 そして、一番の衝撃はエンドクレジットに柳俊太郎の名前があったことである。
 「乙和瓢湖」ってどれ?
 なんか、テロリスト側はどれもかなり怪人系ばかりだったので原型留めてなかったけど、その内の一人だったらしい。全然わからなかった。推しを見落としたショックは大きい。

 というわけで、見終わった後、さっぱり何も残らなかったので「じゃあ、これも見ちゃおうか」って日比谷に移動しました。

●映画「ファーザー」

 (ネタバレ全開なので、これから見るつもりの人は読まない方がいいです)

 アンソニー・ホプキンスが認知症を演じたことで話題になっていたが、アカデミー賞で主演男優賞もとってるわりには上映館少なくね?
 まあ、最近、アカデミー賞とった映画は日本では流行らないよなあ(笑)
 あ、でも「パラサイト」はヒットしたっけ。

 まあ、この映画は題材がそもそも楽しくないので、しょーがないんだろうけどさ。

 で、噂では聞いていたが「認知症の本人視線」なので、ある意味ホラーというか、極上のサスペンスではあるんだけど、わかりやすく答え合わせしないところがハリウッド映画ではなく「英仏合作」というかいわゆる欧州映画だった。

 まあ、結局「最初から全部狂って(認知能力が)た」って話だと思うのだが、見終わってみると、娘の客観的視点のように見えたシーンも全てが父親の主観というか脳内で再構築されたものだと考えると、この父はなんだかんだ言って、娘のことを非常に頼りにしていたんだなあ、って思うと切ない。

 認知症が進行する父を見捨てる(施設に入れる)娘の話なんだけど、そうせざるをえない娘の心境を父が断片を必死に繋ぎ合わせて再構築したのだと私は思った。
 映画内での父と娘の年齢が自分とほぼ同じくらいなので、いい勉強になりました。

 親がボケたら、私はどうするんだろうね?

 今のところ、うちの両親は自分で手配して新型コロナのワクチン接種できる程度には「まとも」なので、まだそういう心配はしていないし、そういや祖父母も認知症にはならなかった。
 ただ、癌で亡くなった祖父は、入院してからずっとモルヒネを処方されていたので、朦朧というか幻覚症状みたいになっていたっけ。
 よく覚えているのは、見舞いに行った時「イワシの群れが」って言って、虚空を見つめていたことだ。

 私は、くしゃみした時に軽い網膜剥離の症状なのか、視界がキラキラすることがよくあるので、「あー、あれの強いのが見えるのかな?」と思って、「なんで、それがイワシだと思うの?」って詳しく聞き出そうとしたのだが、横にいた母は「え?イワシ?何言ってんの、お父さん!」と、やや否定的だった。

 楽しそうに妄想してるんだから、付き合ってあげよーよ・・・

 まあ、私は他人の妄想につい乗っかってしまう癖があるので、精神病んだ人相手にもそれやってしまい、後で「それはあまりいい対応ではない」って教わって、ちょっと反省したりもしたが、先が長くない老人相手だったら、妄想に乗るのもいいと思うんだけどなあ。

 それとはちょっと違うけど、母方の祖母は晩年、自分の過去を盛るようになり、「自分は田舎の村でもちゃんと教育を受けたお嬢様だった」みたいな自慢話が多くなっていたが、それが本当なのか嘘なのかは私にはどうでもよかったので「へー」って感じで聞いていたのだが、母はいちいち「そうじゃないでしょ!」って突っ込んでいたので、「いいじゃん別に害はないんだから」って思っていた。

 そういうのって、孫の立場と娘の立場だと許容範囲が違うらしいので、親が嘘八百を並べ立てたら、自分は「ふむふむ」と聞き流せるのはちょっと興味がある。

 ああ、でも、すでに数年前から、弟妹と母とで会話していると、弟妹は母が勝手に思い込んでいることを言うと総ツッコミするのだが、確かに間違ったこと言ってるんだけど、「その考え方はダメだと思う!」って、そんなに強く言わなくても・・・・って、かばっているのかも。
 妹に「おねーちゃんは、おかーさんの言うことにイライラしなくて偉いね」って言われたこともあったなあ。

 イライラはしないかな?
 でも、時々、「そういう言い方はヤメて」ってことはある。

 妹の妊娠中に「変な子生まれたら困るわ」って言うのは嫌だった。
 障害者のことを「変な子」っていうのはヤメてほしかったが、言っても素直に聞くはずもないから黙っていたけど。

 あと妹が無痛分娩を選択したことに対しては「へー、そういうのあるんだ」って別に反対もしなかったのは良かったけど、実際に分娩に立ち会ったら、「痛くてギャーギャー叫んでて、何が無痛分娩よ」って笑っていたので、出産経験してない私の方が「本人が痛いっていうなら、痛かったんでしょうよ」と庇う立場になってしまった。

 話逸れたが、もし、自分の親が認知症になり、私に「どちら様ですか?」って言ったら、どうする?

 「ひ、姫!小間使いの私をお忘れですか?」ってお姫様ごっこする自信がある。

 そう「ファーザー」見てて思ったんだけど、アンソニー・ホプキンスの役は、知的で経済的にも恵まれた人で非常にプライドは高いので、みんなもっと持ち上げてあげようよ。
 時計を見失うと不安になるので「お父さんの大事なあの時計?大変、どこにあるんだろう?」って一緒に探してあげようよ。

 そして、お気に入りの妹が見舞いに来ないのを気にしていたら、「あの子は今、日本に招待されてるから。ほんと凄いわよねえ、世界中から声がかかっていて」って言ってあげようよ。

 「ファーザー」で、一つ学んだことは、「自分の認識が世界の中心」であるはずが、そこが狂うとほんとに恐ろしいのだということ。
 そういう人に何ができるのかわからないけど、ラストの「一緒に公園を散歩しましょう。その後、昼寝して、また起きたら散歩しましょう」が、たぶん正解で、散歩が最強なんだと思ったし、結局「死ぬ間際の人」っていうのは、生まれたての赤ん坊と同じように空間認識能力が上手く働いてないので、「いないいない、ばー」状態なんだと思ったら、けっこう上手くやっていけるのかもしれません。


6月27日(日)

 久々のイベント仕事で、万歩計が3万越え!

 2万歩超えると足が痛くなってくるのだが、2万5千を超えると足の指が痛んでくるので、帰りは「イテテテ」と声が出るくらい痛かった。

 でも、今日は町田啓太祭りだったので、頑張ってリアタイいたしましたわよ。

●大河ドラマ「青天を衝け」20話

 五輪のため、5話も中断することが発表され、大河ドラマクラスタの悲鳴が上がってますが、いったい全何話やるのだろう?けっこう長生きした人だから、何歳まで描くつもりなんだろうか?
 普通の大河ドラマだと、死ぬまで描くはずだけど、それだと後半が駆け足になってしまう。

 さて、先週は五代様ことディーン様のドアップから始まり、土方さんこと町田啓太の予告で終わったので「あざとすぎるぞ!」と思ったけど、こうして釣られまくるのも悪くない。てゆーか、ドラマ自体が面白いからイケメンを小出しにされるのは大歓迎です。すでに、山崎育三郎と福士誠治がチラ見せされてますし。この二人が伊藤博文と井上馨だなんて「どんだけ私をピンポイント攻撃?」って悶えてます。

 ちなみに「西郷どん」の時の伊藤博文と井上馨はハマケンと忍成修吾で、あれも、けっこうツボったんだけどさ(笑)

 さて、町田啓太は初回はチラ見せで、二度目は池田屋でカッコいい殺陣やってくれましたが、今回が貴重な渋沢との絡みでした。史実としても、これっきりだったようで。
 この二人の出会いのエピソードは、無くても良かったのかもしれませんが、せっかく史実にあるのだから、旬のイケメンを配置したかったんでしょうね。
 どの時点でキャスティングされたのかわかりませんが、まさか「チェリまほ」で町田啓太人気が史上最高に盛り上がってるタイミングになるなんてね。

 で、今までの出演では「男臭い町田啓太はちょっとなあ」って思っていたのですが、また派手な殺陣を決めた後に、渋沢と長々と語り合うシーンが続き、吉沢亮と町田啓太という国宝級が対峙するという贅沢よ。

 私は数年前に吉沢亮の美貌に魅せられて、しばらく「吉沢亮スタンプラリー」(出演映画を全部見る)をやってましたが、大河ドラマ主演まで上り詰めたので、スタンプラリーも終了したのですが、この「青天を衝け」は、あまり吉沢亮の美貌を生かすつもりがないというか、そこが大事じゃないというか、意図的に艶消ししていると思っている。

 吉沢亮自身も「イケてない役」が得意なので、うまくバランスをとって演じてると思うし、そういう演出意図において、撮影スタッフもキラキラ度合いをかなり落としているようだ。
 一番効果的なのは、相棒として高良健吾を配置しているところ。
 高良健吾も、このドラマでは美の偏差値を相当落としているが、高良健吾が偏差値55くらいにしているので、吉沢亮も60くらいがキープできているのだと思う。

 とか思っていたら、土方さんの大事な出番で、町田啓太をキラッキラに撮影しているので、偏差値いきなり70超えになり、吉沢亮の方もつられて70超えになり、いきなりの美の洪水に溺れました。

 これは、山崎育三郎の出番も期待できるぞ!

 そもそも、NHKがセカンドブレイクさせた武田真治を大河ドラマで有効活用とか、ほんと、あざとくて好き。

●「嘘から始まる恋」

 1時間の短編ラブコメ。
 今年の1月に、本田翼と杉野遥亮で「アプリに恋する20の条件」っていうのをやっていたが、それと同じ企画というか、マッチング・アプリの冠ドラマなんですね。

 「アプリに恋する」も、ちょっと薄い内容だったので、「嘘から始まる恋」にもあまり期待してませんでしたが、町田啓太がラブコメ一番手に抜擢されたので「朝5時起きでイベント仕事でクタクタな夜11時」という最悪な条件でしたけど、がんばってリアタイしました。

 そもそも、私は本田翼があまり好きではない。
 本田翼のせいというより、本田翼の演じる役があまり好きじゃないのだと思う。

 たぶん、ああいう超美人が美人の無駄遣いして等身大な感じが若い女性にはウケるんだと思うけど・・・

 で、恋愛下手な本田翼が出会うのが「超ハイスペック」な町田啓太で、町田啓太の方も「オレに釣り合うハイスペック女子はいねえが?」っていう残念キャラ。
 美男美女が揃って残念なのをどういう目線で楽しめばいいのだろうか?

 そもそも1時間ドラマだとキャラを掘り下げる時間が無いから「えっと、これ、どこが陥ちるポイントでしたっけ?」って感じで強引に進むから全然ついていけないんだけど、町田啓太の住んでる部屋が「売れっ子部屋」というか、私の知ってる限りでは生田斗真も竹財輝之助も安藤政信もあの部屋に住んでいた。

 というわけで、特にキュンキュンしませんでしたが、町田啓太でハッピーエンドは希少なので、それなりに楽しめた。

 でも、やっぱり女口説いてる町田啓太はイマイチだな。
 「青天を衝け」の吉沢亮とのやりとりの方が「あれ?もしかして、このまま意気投合して・・・・付き合っちゃったりして?」とか妄想が暴走したし、このドラマでも神尾楓樹くんの後輩とのやりとりの方が面白かった。

 私の頭が腐りきってるだけかもしれないが、そういや「女子的生活」での「高校の同級生が女の子になっちゃった?」を優しく受け入れる役が最高に良かったし、今のところ男と絡ませた方が面白いのかも。

 そういや、ディーン様は早々に一番手から離脱してて、主演を張るのはシャーロックでワトソン君とイチャイチャしているわけで、町田啓太もそっち方面が吉かもしれない。

 次、何やるのか発表されてないけど、まあ、また10時台で二番手あたりが妥当かなあ?

6月25日(金)

 今週は久々に映画を立て続けに見た。

●映画「キャラクター」

 連続殺人鬼の話なので、あまり趣味ではないのだが、FUKASEの役者デビューがどんなもんだか気になったのと、「コントが始まる」にあれだけハマっていたので菅田将暉に課金しないといけない気持ちになり、ちょうど会社帰りに行ける時間にやっていたので、割引デーを利用して見てみた。

 監督が「帝一の國」の永井聡だったので、ちょっと期待していたのだが、「帝一の國」と同じくテンポと絵で見せていく演出で、血みどろだったけど娯楽作としてけっこう楽しめた。
 あれだけ子供の死体を見せられたのに、嫌悪感なく見られたのは凄いのかもしれない。

 そして、この映画の本筋ではないが、「花束みたいな恋をした」ではイラストレーターの夢破れ、「コントが始まる」では芸人の夢破れた菅田将暉が売れっ子漫画家になっている、というのが妙に嬉しかった。

 あ、話が逸れるが、ピクシブで話題の「売れっ子漫画家 うつ病漫画家」は不定期更新なので続きが待ち遠しいが、作者が息抜きで描いてるらしいので、商業ベースに載せるつもりは今のところ無いようだが、もし映画化したら、うつ病の方は菅田将暉でしょうよ。つーか、あのキャラを演じている菅田将暉が見たい。
 そうなると売れっ子の方は山崎賢人しか思い浮かびません。超みてー。
 売れっ子漫画家が時折見せるちょっと狂った表情を山崎賢人なら完璧に再現してくれるはず。

 で、「キャラクター」ですが、モデルと作者の境界が曖昧になってくる話って、それほど斬新ではないと思うのですが、あまりそこのドロドロ感は深入りしてなくて、わりと表面的にあっさりと描いていたので、エンタメとして素直に楽しめたのかもしれない。

●映画「アメリカン・ユートピア」

 火曜日が休みだったので、昼間の回で見たのだが、客席半分くらい埋まっていて驚いた。
 そして、客の年齢層が高い(笑)
 ロビーの券売機の使い方がわからず係員に教えてもらっている60代女性を見かけたが、タッチパネルの券売機の使い方がわからないって、最近全然映画館に行ってない人だと思うので、そういう人がわざわざ足を運ぶとは、さすがわデヴィット・バーン御大である。
 まあ、新聞評とかの影響かもしれないけど。

 しっかし、前にヘルムート・ニュートンの映画見た時も「客が高齢者ばっか」と苦笑したが、こういうアート系を有り難がるのは、そういうアート系を若い頃に有り難がった人ばかりになるのは当然か。
 そう考えると、我々の世代は西武系のアート活動にかなり洗脳されてるんだろうなあ。

 前評判もかなり良かったので、超期待して見てみたが、期待を上回る素晴らしさだった。
 グレーのスーツがカッコ良すぎて、「こういうスーツが似合う大人になりたかった」と悔しがる。
 いやあ、前半の演出とか、演劇やってる人は悔しがるのではないだろうか?
 シンプルなんだけど、とにかくオシャレでカッコ良すぎる。
 カーテン代わりになってる鎖みたいなのが、ずっと巻き上がってるのが凄かった。あれ、なんで絡まないんだろうか?

 監督はスパイク・リーなのだが、今まで見たスパイク・リー映画の中で一番良かった。って、最後に見たの「マルコムX」だけど、たぶん(笑)

 アメリカの人種問題とか、政治的な問題提議もはらんでいるんだけど、それでも世界は美しいと思える、最高の音楽劇であった。あれをあのキャパの劇場で見た観客が羨ましい。
 そして、ディヴィッド・バーンがあんなに喋るの初めて聞いたような気がするが、イギリス風のゆったりした発音が心地よかった。「イギリス人だったんだっけ?」と思ったが、スコットランド移民だったのね。
 ウィキペディア見たら、今だにアメリカとイギリスの二重国籍みたいなので、あのイギリス英語もわざとやってるんだろうなあ。

 それにしても、自分が20歳くらいの頃「ストップ・メイキング・センス」に大感激したが、四半世紀以上経って、また凄いの見せていただいて、ほんとーに尊いとしかいいようがない。
 そして、こういう、なかなかライブを見られない時に、こんな極上のライブ映像が見られて本当に有り難かったし、「座って見られるから、ライブはもう、映画館でいいのかも」と、また思った。

●映画「猿楽町で会いましょう」

 金子大地と柳俊太郎が出ているR15映画ということで、ちょっとだけ気にしていたのだが、特に積極的に見るつもりもなかったんだけど、SNSでの評判が良かったので、見てみました。

 つーか、やっと行けたよ、新しいパルコの映画館。
 町田啓太がパルコの宣伝やっていたので「お立ち寄り所をチェックしなくては」と思いつつ、行く機会がなかったのである。
 パルコの中も、少しだけ見たがデザイン性最先端が垣間見えて「こーゆーのに憧れた30年前のワタシ」をちょっとだけ思い出した。
 私、パルコで服買ったことなんてあったっけ?
 でも、パルコ劇場で散々、遊民社とか見たよなあ。

 で「猿楽町で会いましょう」ですが、けっこう問題作でした。

 ほろ苦恋愛映画っぽい見せかけですが、激辛だった。

 「愛がなんだ」とはちょっと方向性が違うけど、あれに近い食感。

 つーか、こんなに「一人もいい人が出てこない映画」も珍しいのでは?

 いや、だからといって「悪い奴ばかり」ってわけでもなく、登場人物が全員利己的というか、自分のことしか考えてないわけで、それって超リアルなわけです。
 日常に潜むホラーっていうのか、「特に悪意はないんだけど」ってほうが怖いっていうのか。

 フェミニズム的視点だと、ヒロインは女優目指して上京したけど、搾取されまくりで全然芽が出ないという展開だし、生活のため「メンズエステ」というギリギリ性風俗じゃない仕事しているけど、一歩間違うとヤバい環境にいて、そこから抜け出せない。

 しかも、たまたま上京途中に知り合った男(柳俊太郎)と同棲しているが、時間がたつと邪魔扱いされる時に金子大地と出会って恋に陥ちるが、金子大地が勝手に思うような「天使」じゃないんですよね。
 自分の「価値」の見積もりがちゃんと出来ない女の子が、どんな目にあうのか、っていう非常に恐ろしい話でした。
 で、その彼女も自分に一方的に想いを寄せる大窪人衛にはめっちゃ冷たく当たっていたりして、ほんと容赦ない。

 今「ラブファントム」で妖精のような女の子を演じている小西桜子が、主人公を蹴落とすライバル的な役をやっていて「小西桜子、以外と体格いいんだ」って気がついた。
 華奢な感じの役ばかりやっていたので・・・

 というわけで、アラフィフのおばさんな私が見たら「誰がなんのためにこんな映画作ったのだ?」って思うけど、客席は若いカップルとか、女子高生二人組が多くて、終わった後の感じは「ちょwwwww」って感じで、若い皆様にはいろいろ刺さる話だったと思います。

 「好きな人が嘘をついているのをどれだけ許せますか?」って話で、でも、何が嘘で、何が真実かなんて、わからないじゃないですか?

 嘘ついてるつもりがなくても、他人からの勝手なイメージで決めつけられることもあるし。

 私も「真面目そう」「お固そう」「家事しっかりやってそう」とか、時々言われてびっくりする。
 「いや、全然そんなんじゃ」って言っても「また、またぁ」とか言われてしまう。

 かと言って、やはり「ちゃんとした人」っていうイメージなのは悪いことではないので、そういうキャラでやっていこうと思うんだけど、時々「あれ?なんか、意外とちゃんとしてない?」ってボロを出すことも多くて、「だから、全然ちゃんとしてないんだってば」って思うのと同時に「ちゃんとしてなくてゴメンなさい」って萎縮しちゃうので、せめて自分は他人を「ちゃんとした人」って決めつけないようにしてるんだけど、それはそれで「他人を信用しない」ってことになってしまい、まあ、それはそれで正しいんだけどさ。

 というわけで「猿楽町で会いましょう」は、「他人を過度に信用しないようにしましょう」という意味で、正しい映画だったし、高校生向けの道徳の時間に流してもいいような映画だったが、あたしはもうちょっと甘い夢を見たいのでありました。

6月23日(水)

 えーと、指の負傷でまた間空いてしまったが、その間に映画見に行っていたりした。

●映画「くれなずめ」オーディオコメンタリー版

 この映画は、男6人がずっとワチャワチャやってる会話劇なので、オーディオコメンタリー版もさぞかしかしましいだろうと予想していたが、案の定、イヤホンのボリュームかなり上げないと映画の音と被って聞きづらかった。
 そんで、映画がシーンとなったら「音漏れしそう」とボリューム下げて、また上げて、と音量調整が忙しかったです。
 そもそも、若葉竜也の声はよくわかったが、他のキャストの声が判別できないし。
 でも、藤原季節が舞台公演のため不在だったので、欠席裁判的に藤原季節の芝居をイジる発言が多くて、藤原季節ファンとしては逆に美味しいコメンタリーでした。

 それにしても、最初の結婚式場の長回しシーンはテイク17も撮影していたとか、「それ、何時間やってたの?」って話だが、確かにセリフの間合いとカメラの動きが合わないと成り立たない演出なので、それくらいテイク重ねてやっと監督の意図するシーンが出来たんだろうなあ。

 あと、これはコメンタリーで初めて気がついたが、カラオケボックスのシーンの長回しで、先に若葉竜也がトイレで抜けてから、しばらくしてハマケンがトイレに行くと、ちょうど若葉竜也が手を洗っていたのだが、長回しだから、ハマケンがトイレのドアを開けるタイミングがわからないから、若葉竜也はずっと手を洗っていたとか(笑)

 そういう、裏話満載で満足度が高いコメンタリーでした。

 で、見事術中にハマって、3回見ることになりました。
 初見の時は「お気に入りが多すぎて、どこに視点合わせていいのか困る」って思ったけど、流れわかってるから余裕を持って眺めることができて楽しかった。

 そして、3回見てやっとわかったのだが、この話って「記憶の上書き」の話なんですよね。

 高校時代の友人を24歳くらいで失って、そこで止まってしまった時間を「思い出のすり合わせ」をすることで、「共通の記憶」として上書きすることで「これから、この思い出と共に生きていこうぜ!」っていう。

 初見ではわからなかったのだが、終盤のハイライトになる「結婚式の余興」のシーンって、現実には失敗したんだけど、映画で披露されたのは「ほんとはこうなるはずだった」というか、「もし、成田凌が生きていたら、こうなるはずだったんだ」っていう記憶の強引な上書きで、それはかなりな御都合主義なんだけど、「それでいいじゃん」って泣きながら思った。

 過去のことなんて、いくらだって自分の都合のいいように美化すればいいんだ。
 だって、思い出なんて、自分だけの物なんだもの。
 あいつはもう、この世にはいないけど、自分の記憶の中にはいるんだもの。

 はあ、いい映画だった。

 初見の時も「美しいラストシーンだな」って思ったけど、撮影してる時は「ちょっと暗すぎないか?」って監督は心配だったみたいだけど、撮影スタッフが「全然オッケー」って仕上がりを見たら、ほんと美しくてびっくりしたらしい。

 そして、川沿いを歩いていると、向こうの陸橋を電車が交差するのだが、「偶然です」って言うので震えた。
 「チェリまほ」でも「電車先輩名演技です!」っていうのがあったけど、ああいうのって、カメラ構えている人とか、「神様ありがとうございます」って思うのかね?

●「大豆田とわ子と三人の元夫」
●「あの時キスしておけば」
●「コントが始まる」

 すごく楽しみにしていたドラマが次々と最終回を迎えてしまい、ロスロスロスです。

 で、このドラマたちもなぜか「失う話」だった。
 「コントが始まる」だけは死人が出てないが・・・いや、厳密に言うと主要登場人物の母親の死は描いていたけど、それが本題ではなくて「トリオの解散」という、ある意味「死」に向かっていく物語だった。

 「大豆田・・・」は最終回見終わって気がついたのだが、この話は主人公の母親の死から始まっているのである。その母のメールを開く必要があったのだが(葬儀の段取りのため)、パスワードがわからず「たぶん元夫の誰かが設定しているはず」と、ずっと連絡をとってなかった・・・連絡先すら知らなかった元夫たちとコンタクトをとるところから話がスタートしたのだ。

 なので、母を失い、娘もそろそろ独立するようなお年頃になってきて、さらに親友まで失った主人公の元に三人の元夫達が「家族ではないけど、いつでも君のことを見守ってるよ」って集まってくれるという夢物語だった。

 「あのキス」はヒロインが初回で死んでるし。
 だから、それにどう区切りをつけるかって話だった。

 いずれも、過去はもう取り戻せないけど、自分の記憶の中には残っているし、何よりも過去にあったことが自分を作っているわけだから、過去を引きずって(糧にして)頑張って生きていきましょう、って話だったと思う。

 こういう作品が集中したのは、コロナの影響なんですかね?
 いわゆるハッピーエンドではないので、コロナ以前だったら企画が通らなかったのかもしれない。


6月17日(木)

●指の怪我?で一週間

 昔から、指にポツポツが出来ることがあって、あまり気にしてなかったのだが、このご時世で手を洗うことが増えたからなのか、そのポツポツが赤みを帯びて痛くなったのでバンドエードでカバーしていた。
 そしたらポツポツが潰れて水が出てきたので、防水タイプのバンドエードに変えたのだが、そしたらポツポツが違う場所に移動したので、こんどはそっちを中心に防水したのだが、先週の土曜日の朝に貼り直そうとしたら、すっかり爛れていたのである。

 指の薄皮が溶けて、まるで火傷したみたいになった。
 気持ち悪くて、正視できなくて、コットンを充てて様子を見てみたが、「これはプロに見せよう」と久々に皮膚科に行った。
 さすがプロ、「うーん、これはどうしちゃったんだろうねえ?」とじっくり見てくれたけど、原型をとどめていないので診断できかねるようだった。でも、「もしかしたら、帯状疱疹かもしれない」とのこと。でも、帯状疱疹の特徴であるピリピリ感が無いし、そもそも痛みはあまりないのだ。
 結局、無難な炎症止め(ステロイドの弱いやつ)と傷口保護する軟膏の混合剤を処方してもらった。

 左指なんだけど、使えなくなると「こいつ、けっこう仕事していたんだ」ってことに気がつく。

 お風呂は手袋して入ったが、上手くやらないと手首からお湯が入ってくるから超不便だし、台所仕事も洗い物は手袋すればいいけど、野菜切ろうとしたら、手袋の先に包丁の刃が当たってやりにくい。

 なによりも、大した傷ではないけど、なかなか乾かなかったんで「もっとひどくなったらどうしよう?」と不安になってよく眠れない。
 てゆーか、傷に悪いから酒抜いているので眠れない。

 それでも月曜日になったら、やっとちゃんと傷を見られるようになって、下から新しい皮が作られてるのがわかり、嬉しくなったが、古い皮の破片がこびりついているので醜いこと甚だしいので、コットンを筒状にして、ゆるい指サック作って隠したが、時々スポンと抜けるからやはり不便。

 火曜日になったら、古い皮がポロポロ剥がれ落ちてきて、やっと石鹸で両手を洗えるようになり、水曜日になったら、古い火傷の跡くらいの感じになったので、隠すのやめた。
 まだ、新しい皮は薄くて頼りないけど、手袋なしでシャンプーすることもできるようになってだいぶ快適。

 赤くて痛いポツポツになった時点で皮膚科に行くべきだったと反省。

 というわけで、次々とドラマが終盤を迎えているが、感想書けてなかった。


6月10日(木)

 うちの会社も関連会社を掻き集めて「職域接種」を申請したらしい。

 でも、数万規模の大企業や大学が優先されるだろうから、実現するかはわからないけど、もし申請が通ったら、私も運営を手伝うことになるのだろう。

 それで、会社の同僚たちとワクチン接種の話になったが、やはり不安を感じる人は多いようだ。
 「それで、コロナ発症したらどうしよう?」って生ワクチンじゃねーし。
 あと、やはり、最近の報道での「ワクチン接種後の死亡例」に不安を感じる人が多かった。

 「だって、もう1000万人以上接種してるんだから、その中で何人かフツーに死ぬでしょうよ」って言うんだけど、偏差値50の世界で確率論を語っても、その時は「はあ、なるほど」ってなるんだけど、すぐにそれ忘れちゃうんですよ。

 たぶん、私が微分積分の世界観が未だにわからず、説明されると「ああ、なるほど」って思うんだけど、全然身につかないのと似た感覚なのかなあ?

 でも、少し前までは「アレルギー持ちだから、心配」って言う人がいたけど、「このワクチンは、食物アレルギーの人は大丈夫」っていう認識が浸透してきたので、みんなそんなにバカじゃないんだけど、やっぱりなんというか「できるかぎり注射打ちたくない」って雰囲気はある。

 いやあ、私は、自分の頃は水疱瘡とかおたふく風邪の予防接種無かったので、どっちも小学生の頃かかって、非常に辛い思いをしたので「えー、今の子供はワクチンあるの?」って羨ましかった。
 今、「えー、今の若い子はいいなあ」って思うのは子宮頸がんのワクチンで、私が今15歳だったら絶対に打ちたい。

 と思っていたら、同僚が「ワクチンの副作用の話って、少し前にもあったよね?風疹だったっけ?」と言うから、「いや、それはたぶん子宮頸がんのワクチン!」

 今から考えると、あの副作用騒動なんだったんでしょうね?
 シロート心にも「ワクチン接種後に不定愁訴が」みたいな話で、「思春期の女子の体調不良なんて、よくあることなのに、それをなぜ副作用と決めつける?」と思いましたが、まあ体調が急に悪くなったら、「何が原因なんだろう」と考えるのは普通なので、「もしかして、あのワクチンのせい?」って思うんだろうなあ。

 フツーの人々は、自分の体調不良を自動車やコピー機の不調と同じように「明確な原因がある」と考えるようで、ちゃんとした修理業者に依頼すれば、不具合が解消されるもの、ってイメージみたいです。

6月8日(火)

●「大豆田とわ子と三人の元夫」9話

 毎回神回なんだが、今回も凄かったので、終わったあとしばらく他の人の感想漁っていて、すぐにはリピートできなかった。

 まず、どんどん進化していく岡田将生のシンシンが小麦粉頭から被って灰被り状態になりながらも、「あいつ(オダギリジョー)だけは絶対ダメ!」ってしつこく食い下がるのが可愛すぎて、切なすぎて死んだ。

 その私の死体の上を腕まくりして料理を手伝うオダギリジョーが踏み潰していった。

 さらに松田龍平との「もし、あのまま結婚生活を続けていたら」で、灰になりました。

 東京03角田さんが、公演で不在だったらしく、リモート出演(スマホでテレビ電話)だったこともあり、これまでは、オカダマと角田さんがペアを組んで、とわ子の邪魔をしていたのに、今回はオダジョーとのバッティングセンター・デートの邪魔をするのが岡田将生と松田龍平ペアで、ということは、とわ子を巡って、オダギリ・ジョーと岡田将生と松田龍平が火花を散らすという展開になり「そのバッティング・センターどこにあるんですか?」としか言いようがない。

 不器用なイメージのある、松田龍平や岡田将生も見事なスウィングを披露していて、野球オタとしては眼福の極みでした。
 だから、前にも書いたけど、このドラマの本当のテーマは「本当のキュンをお見せしましょう」のような気がする。会話劇はもちろん面白いんだけど、ビジュアルの良さが青天井なんだもん。

 あと、全部は見せないところも粋である。
 今回も、松たか子の会社を買収しようとしていたオダギリ・ジョーの会社が不正株式取引スキャンダルで社長が失脚するのだが、それを仕組んだのはオダジョーのような気がするのだが、それは藪の中なんだよね。

 そして「あー、今回も凄かった。何度かリピートしないと全部頭に入ってこないくらい濃かったが、もう次回最終回かあ」と思いつつ、次回予告眺めていたら、軽薄な感じの竹財輝之助が出てきて「ふぁああああああああ、そう来たか!」

 初回こそ、斎藤工登場でびっくりしたが、イキウメの浜田信也とかスカパラの谷中さんとか、ゲストのキャスティングがマニアックだなあ。
 竹財輝之助の出演が予告されて、グラファーこと「ポルノグラファー」のファンたちが一斉に立ち上がりました(笑)
 私の「ええええ?最終回に竹財輝之助?」ってツイートがグラファーやタケザーにかなり捕獲されたので。

 竹財輝之助はちょうど深夜ドラマの「にぶんのいち夫婦」が始まったタイミングなので、いい宣伝になるといいね。

6月7日(月)

●大河ドラマ「晴天を衝け」

 全然感想書けてないけど、楽しく見てます。
 今んとこ草なぎ剛がほぼ主人公っていう展開が胸熱だし、今までのケーキ様とかなり違う角度から描いているので、面白い。
 そして、これは前にも書いたと思うけど「こんばんわ、徳川家康です」が出てこないと「えええええええ?」ってブーイングするようになってしまいました。

 しかし、あれだけ魅力たっぷりだった堤真一の円四郎様が刺客に殺されてしまうとか、史実とはいえ、「いやあああああああああっ」って感じでした。
 でも、波岡一喜の見せ場が多くて喜んでいたりするのですが・・・

 町田啓太の土方歳三は、私は新撰組にそれほど思い入れが無いので、土方歳三があれでいいのかよくわかりませんが、自分が「男らしい方向の町田啓太」にあまり関心がないことがわかりました。
 次作が何になるのかまだわからないけど、少女漫画世界の町田啓太を私にください。

 あと、このドラマの上手いところは、ディーン様や町田啓太をチラ見せしたと思ったら、今回は山崎育三郎と福士誠治をチラ見せしたことで、なんか胃袋掴まれた感があります。

 さて、少し前の話だが、12月から加入していたTSUTAYA TVを5月末でやっと解約した。
 チェリまほのスピンオフ目当てに加入して、円盤出るまで廃人になるまでリピートしたが、円盤が出たら即解約するつもりだったが「世話になったから、もう少し課金しておくか」ってそのままにしておいたんだけど、ついに他に好きな人が出来たので・・・

 「あのキス」のスピンオフ(劇中漫画の実写化)をTELASAでやるというのと、ついに「絶対BLになる世界」がTVerでやっていたので「早く全話見たい」ってことで、TSUTAYAからTELASAに乗り換えました。

 そしたら「あのキス」のスピンオフは金払ってまで見るようなもんでもなかったんだけど、これがやっと全話見れたんですよ。

●「女子高生の無駄づかい」

 2020年1月期の土曜ナイトドラマだったのだが、なんで私はこれをチェックしてなかったんだろう?
 岡田結実主演作ってことだけで、あまり視界に入ってなかったのかもしれないが、町田啓太過去作として上がってきて、アベマTV一挙放送の時に後半だけ見たけど「恒松祐里、中村ゆりか、福地桃子?」って、そのラインナップなのに見落としていたことが悔やまれた。

 なので、TELASAで真っ先に見たのがこれで、見始めたら止まらなくなった。
 このドラマの町田啓太は「顔がいいのかもしれないが、女子高生にも全然モテない」という設定で、たしかにイケてる要素全くないのだが、「いい先生」なんだよなあ。
 変人揃いの生徒に辟易しながらも、ちゃんと一人一人と向き合ってるし。

 そして私が一番好きなのは、ヤマイこと中二病の福地桃子とワセダ町田啓太の絡みで、「なつぞら」では俺たちのユミコだった福地桃子の芝居っ気たっぷりなヤマイも愛おしいが、ヤマイに翻弄されつつもをエサ(甘いもの)で釣るワセダとの二人芝居は永遠に見てられる。
 いつか、福地桃子と町田啓太が付き合ってる設定のドラマ見たいです。

 TELASAには私がずっと見たかった「虫籠の錠前」もあって、そちらも2話まで見てみたが「あああああ、清原翔、元気ですか?」って思ったけど、やさぐれ探偵(じゃないんだけど)みたいな清原翔がすっごく良いし、「宗教団体が作ってしまった超能力人間」である鈴木拡樹が予想を上回る良さというか「舞台のチケットとれなくてもいいから、1年に一回くらいこういう映像作品で人外な鈴木拡樹を堪能させてくれ!」ってゆーか、「虫籠の錠前」の鈴木拡樹、最高に魅力的じゃね?

 「大人のニチアサ」って感じだし、そのテイストを豊島圭介監督が遊び心抜群に演出しているので、これはしばらくチビチビ見て楽しもう。


6月6日(日)

●「コントが始まる」8話

 マクベスのマネージャー役の中村倫也は友情出演みたいなもんだと思っていたら、ここでまさかの「中村倫也回」だった。
 待って、そしたら、もしかして浅香航大回もあったりするの?

 これまで、あまり熱意を感じないマネージャーとして、チラチラ出ていただけだったが、実はかなりの熱意を持ってマクベスを売り出そうとしていたことがわかり、泣けた。
 そして、中村倫也のモノローグも抜群にいいなあ。
 ほんと、この人、声のコントロールがとても上手い。

 でも、やっぱ、一番凄いの神木くんだけど。
 アニメの声優として引っ張りだこなのわかるよ。(てゆーか、やっとわかりました。さーせん)
 あと、コントの時の女装な。
 女神様の時も、その美しさというか、いや、女装のレベルは高くないのに(コントですから意図的に)あの絶妙な中性感は素晴らしいと思ったが、今回のファミレスの店員というよりもメイド服の可愛さよ。

 「3月のライオン」の時も「ほー、神木隆之介やっぱスゲーな」って思ったけど、「コントが始まる」では、お調子者でムードメーカーで人懐こくて誰からも好かれるけど、時折「闇」をチラつかせるし、ゲーマーとしてトップを極めたという経歴もあるけど、全体的には「どこにでもいる若者」としてまとめてるのが凄いと思う。

 それは菅田将暉も仲野太賀もそうなんだけど、神木隆之介の「只者では無い感」は時々すっと匂い立ってくるので、なんか面白い。
 この子たち、どんな30代を過ごすのだろうか?

 そして、有村架純と芳根京子という「朝ドラ女優」がガッツリ対峙するのも贅沢の極みだが、高卒で芸人になった男3人との対比で、こっちの女子二人は「いい大学出て、大企業に就職した」って経歴で、その二人がだんだん仲良くなっていく過程をニヤニヤしながら眺めていました。

 あと、仲野太賀と木村文乃の姉弟な。
 「なんか、一人だけ遺伝子違うだろ」な木村文乃でしたが、弟が芸人になって好き勝手やっていたわけではないのをちゃんと理解していて「だから泥臭い営業の修行はできてるはず」って、酒屋の後を継ぐのを応援してる感じが最高だった。

 このドラマ、菅田将暉と兄の毎熊さんといい、中浜姉妹(有村架純と古川琴音)といい、きょうだい関係の描写がほんといいんだよなあ。

 そして、こんな濃い内容の中、明日海りお様の見せ場もあって、店長になんか相談したくて飲みに誘うのだが、明日海りお様が「その時、カルロスがね?」と壮大な一代記を語るので、なんも相談できない(笑)
 ここは明確に描かれてないのだが、明日海りお店長は有村架純がなんか色々悩んでいるのを知りながら、あえて全然関係の無い話をまくしたてて「寄り添っているけど、自分の将来は自分で決めろ」と優しく突き放しているように思える。
 明日海りおは、かなりのハイペースでテレビドラマに出ているが、「映像作品での演技」を試しているかのようで面白い。

 残り2話しかないのが悲しいが、次回が「結婚の挨拶」で最終回がたぶん「引っ越し」なので、ほんと、どうまとめるのか楽しみだ。

6月5日(土)

 今週、パパンの2回目接種が終わり、15日にママンも2回目の予定だから、7月になったら会食でもしようかね?
 「あんたはいつごろになりそう?」って聞かれても「さあ?」としか言いようがないけど、自治体も運用に慣れてきて接種数増やしてるし、大企業や大学の職域接種が開始したら、予想より早く打てるのかもしれない。今のところ私の予想というか希望的観測は9月だったけど、8月中とかもあるかも?

 ところでうちの会社でも親会社のトップが「職場接種の準備をせよ!」って息巻いていて、うちの上司が巻き込まれたんだけど、私がいくら「大企業が先でしょう?」って言っても「でも、なんとか手配するんだ!」って聞いてくれない。だって親子で非正規含めてかき集めても400人くらいだし、接種希望しない人もいるから、多くて300人ってところで、そのうちそういう小さい単位でも受け付けてくれるだろうけど、セオリーとしては数千人規模のところが優先でしょう。

 実際、「大企業なら常駐の産業医がいるから出来るじゃん」って話を拡大解釈して「うちも産業医にやらせるんだああああ」って言うけど、健康診断の結果をチェックしてサインするだけの名前借り産業医がそんなことやってくれるわけないと思ったけど、やっぱしあっさり断られた。

 「そんな産業医はクビだ、他を探せ!」って言うけど、職域接種は産業医が仕切るわけではなく、ワクチンは国が分配してるんですからっ
 インフルエンザの集団接種でお世話になってる医療法人にあたったら、「うちではワクチンは手配できないので」って、そうですよね?

 そもそも、まだ高齢者の接種も首都圏ではまだまだこれからなのに、大企業が職場接種を開始したら「上級国民があああ」ってなるに決まってるし、そんで大企業の接種会場でのミスでワクチン無駄にしたら、晒し者になるわけで、うちみたいな中小企業は「大企業が自前でやってくれれば、自治体の接種の倍率が下がる」と思って、「大企業は大変ですねえ?」とか生暖かく見守るのでいいんじゃないかと思う。

 運が良ければ、取引先の大企業から「まだ枠があるので、おたくの会社の従業員様もいかがですか?」と、まさに命を掛けた営業トークされるかもしれないし。
 「電気契約を当社に変更していただいたら、ワクチン接種枠が・・・」
 「コロナ特約付き生命保険に加入していただいたら、ワクチン接種枠が・・・」
 「複合機をうちで入れ替えさせていただいたら・・・」
 「この投資信託に・・・」

 とりあえず、私だったら「スマホの乗り換えしていただければ」ってドコモから言われたら、ドコモに乗り換える(笑)

 冗談はさておいて、大企業が優先されるのは、数もあるけど「信用」問題もあるからなあ。
 まあ、企業にワクチン卸したら、どういう優先順位で接種されるのか、いろいろ問題が出てくると思うが、中小にバラまくと、それこそ高額で転売されてしまうだろう。

 おっと、そんな話を書くつもりじゃなくて、ドラマの感想書き残しておこうと思っていたのだ。

 ドラマの感想なんて書いてるときは、ほんとどーでもいーのだが、1年後に読み返すと大変懐かしい気持ちになるので貴重なのである。

●「カラフラブル」と「ラブファントム」

 深夜ドラマだけど、桐山漣が一週間に二度見られるので「水と空気と桐山漣はタダ」みたいな気分に浸っていたけど「カラフラブル」は今週で最終回だった。
 ドラマとしての総合的なデキとしてはイマイチだったけど、若者向けのジェンダー教育というか、ダイバーシティ教育としては、なかなか挑戦的な作品だったと思う。
 たぶん、こういう指向の作品がそのうちプライムタイムにも出てくると思う。

 そういう部分はいいとして、サブキャラであったキラ様(桐山漣)の突き抜けた変人加減はほんと面白かったので、ずっと見ていたかった。
 桐山漣は「等身大のリアルな人物」では、なかなか結果残せてないと思うんだけど、今年になって変な役マシンガン状態になってるので、確変も近いのでは?
 「カラフラブル」では、ほんとノリノリで「変なイケメン」やっていたので、プライムタイムでも、この線でいけば、なんか当たりそうな感触がある。

 で「カラフラブル」では、塩野瑛久まで「変なイケメン」やっていたので、「変なイケメンが渋滞してどうする」と思いましたが、桐山漣と塩野瑛久の「変なイケメン対決」とか、「なにこの資源の無駄使い感は・・・」と、原油掛け流しみたいでしたね。

 塩野瑛久も使い方難しいんだよなあ・・・

 と「顔がいいだけじゃ、この芸能界では生き残れないんだよ!」と机バンバンして、自分の容姿のことを盛大に棚上げできるのが「イケメン・ウォッチャー」の最大の楽しみというか逃避です。

 で、「ラブファントム」の方ですが、最初「なんじゃこりゃ?」って思っていたのですが、未だによくわからないんだけど、だけど、世界観はなんとなくわかった。
 でも、やっぱり「なんじゃこりゃ?」って思うんだけど、ヒロインの小西桜子の魅力がベタなんだけど、不快感がなくて、トンデモ設定なんだけど、なんだかうまくまとまっているような気がする。

 そして、4話で、セクシー全開の久保田悠来が登場!
 久保田悠来がこんなにいっぱい出てくるドラマ見るの初めてだ。
 久保田悠来も、こういうリアリティの無い世界にすごくハマるんだなあ。テニミュで仮面ライダーだからなあ・・・

 朝ドラ「おちょやん」の終盤で、けっこう美味しい役で出てきたから「久保田悠来が朝ドラ?」って戸惑いながらも堪能したなあ。

 というわけで、なかなかブレイクしない桐山漣が私が知る限りでは最高にエロいので、しばらくニヨニヨしながら見るつもりですが、月曜から「いいね、光源氏くん」の続編が始まるので、また「水と空気と桐山漣はタダ」という贅沢に浸りたいと思います。

●「あの時キスしておけば」

 こちらの松坂桃李も「ここボク」と重なっていたので、「水と空気と松坂桃李はタダ」状態だったのですが、「ここボク」が終わってしまったので、「あのキス」に集中だ!

 とは言え、上から目線で申し訳ないのですが、松坂桃李は私の中ではイケメン枠ではなくて、菅田将暉とか中村倫也と同じ枠ですね、って全員、トップコートじゃん(笑)

 「あのキス」は私が覗いているドラマ・クラスタにはイマイチ評判悪いんだけど、「あざといBL感」が反感を買うのかなあ?
 いや、私も最初は「おっさんずラブ」みたいなのを期待していたんだけど、松坂桃李の役が「自己肯定感が低い童貞」だったので、「これ、チェリまほじゃん」って引き込まれたんだけど、中盤になって、大石静脚本である意味っていうか、これ、「大恋愛」ですよね?

 「大恋愛」はハイスペック女医の戸田恵梨香とムロツヨシの格差恋愛が発端だったが、「あのキス」は超売れっ子漫画家(劇中漫画は明らかに鬼滅パロ)とスーパーの店員という格差。
 私は恋愛モノのキモは「障壁」だと思っているので、だからBLが好き・・・というか、私が好きなBLモノって「男同士」ってことが壁になっているから厳密に言えばBLじゃないんですよね。

 で、女性医師と小説家を断念したフリーターの話が「大恋愛」だとしたら、「あのキス」はハイスペック女性の方をクリエーターにして、男性の方は「顔と性格だけはいい」って、かなり純度が高い少女漫画設定になっている。
 しかし、それだけでは「ラブファントム」になってしまうので(笑)、「大恋愛」と同じく「不治の病」っていうか、大胆にもヒロインを1話で死なせて、「おじさんの体で蘇る」という、力技なのである。

 あざといっちゃ、あざとい設定なので、なんかノレない人が多いのもわかるんだが、これだけ盛り込んでる中で、やりたいことは「純愛」なんですよ。

 そして、なんと言っても麻生久美子と井浦新の「二人一役」が見事にハマっていて、二人を交互に出す演出も上手いし、井浦新単体だけ見たら変なオジサンだが、「中身はカニカマ先生」ってことが自然と受け入れられたし、その私の気持ちは主人公とシンクロしているので、ファンタジーだけどリアルなのが素敵。

 そういや序盤でカニカマ先生が大ヒット漫画家に成り上がったのが、たった3年前だったということがわかり「え?それでこんなに傲慢なセレブ感?」と思ったけど、あのセレブ感というか贅沢癖をつけたのが、元夫の編集者である三浦翔平だったということがわかってきて、意図していることが見えてきた。

 カニカマ先生はつい最近まで鳴かず飛ばずの漫画家だったが、実家も平凡な家庭だし、母親の地味な手料理が大好きっていう庶民育ちだから、三浦翔平の一流店の差し入れよりも、モモチ(松坂桃李)が作る野菜炒めとかオムライスにホっとするんだよね。

6月3日(木)

 大阪も感染者数ほんと減らしたなあ。
 陽性率の低さに本気を感じる・・・・というか、あの重症者数じゃあ、もう、やるっきゃないもんねえ?

 関西に知り合いがいないので、どういう雰囲気なのかわからないけど、20代の感染者数がごっそり減ったので、若者も粛々と自粛する人が増えているのかもしれない。
 あんだけ自宅療養中に亡くなる人が多いと、若者でも怖いと思うだろうからなあ。
 それに比べると我が東京は20代の感染者が全然減らないのであった。

 地方は「学校で一人出たら全員検査だ!」の勢いなので、メキメキ減っているようだ。

 ああ、ほんと、オリンピックさえなければなあ・・・

 なんか「ギリギリになって、やっぱ、やめますって言うんじゃないか?」って思っていたけど、オーストラリアの選手が来日していたので、「やっぱ、やるんだ」ってなんか遠い国の話みたいな感じになってきた。
 でも、感染を抑え込んだ気分になってる欧米だって、今の日本よりはちょっとマシか、ちょっと多いくらいなので、チームに陽性者が出たので急遽棄権するケースもけっこう出てくるんだろうなあ。

●「大豆田とわ子と三人の元夫」

 ですから後半になってラスボスみたいなオダギリ・ジョーを出してくるとか贅沢すぎて目眩がするのですが、オン・オフ使い分けるサイコパス野郎かと思いきや「17歳から31歳までヤングケアラーやってました」って、ここで坂元裕二のお家芸である「旬の社会問題」を投下してくるとわ・・・・

 そして、やはり先週「これは、本当のキュンをお見せしましょうなんじゃ?」って思っていたのが、恋愛ものの定番の一つである「恋愛指南」になってて、「松たか子とオダジョーでそれをやる?」って神々の遊びにも程があるぞ、と思った。

 それにオダジョーが「見た目はオダジョーだが、恋愛経験は貧弱」という難しい造形を華麗に三次元展開するから、「こんなの現実にはゼッテーいないんだけど、なぜかテレビ画面の中には実在する」という説得力は、丸の内近辺のビルをジャンジャンバリバリ破壊していたシン・ゴジラみたいなフィクションなのにリアルという破壊力。

 なによりも、結末が全くわからないというか「自分は、この物語にどういう結末を迎えて欲しいのか?」が全くわからないのが、なぜか快感、という不思議。

 もう最終回はオダジョーを殺そうとする三人の元夫でもいいような気がしてきた。
 最初に岡田将生が血みどろで絶叫しながら力尽き、それを庇った東京03角田も屋上から転落し、松田龍平とオダギリジョーの一騎打ち・・・・超見たい。
 そして、オダジョーが松田龍平を討ち取ったと思いきや、ビルの壁を這い上がってきた東京03角田が!

 ただ単に血みどろのオダジョーと龍平とオカダマが見たいだけです。角田さんまで巻き込んで申し訳ございません。
 
6月1日(火)

 ああ、もう6月か。
 何もかも憂鬱だが、確実にワクチン接種数が増えていることに希望が見える。
 だって最近、右上がりな数字って感染者数増加しかなくて「過去最高!」が連呼されていると「そういうのは大丈夫です」とか言いたくなる。

 そして、ワクチン接種数累計は絶対に下がったりしないから安心して眺めていられる。

 そういや、いつだったか「感染者数減ってない」と言ってるアカウントがあって、誰かが「累計は減りません」って突っ込んでいたが、このコロナ禍において「簡単なデータが読めない人」がけっこう可視化されたな。

 それよりも、やはり「あまりワクチン接種したくない」って人が意外に多かった。

 この間、久しぶりに出社してきた非常勤の相談役みたいなジジイに「ワクチン接種の予約できました?」って聞いたら「オレはいいよ」
 言いたいことはわかった。「自分はもう死んでもいいから、長生きしたい人を優先してほしい」って意味で言ってるのだが、基礎疾患を持つ貴様がもし感染したら、かなりの確率で重症化して意識不明のまま入院して、いっぱい医療費使うの、わかってます?
 「オレはいいよ、かかったら死んでも」と言うのなら、今すぐ死んでくれ!(笑)
 百歩譲って、会社に来ないでほしい。会社で感染させたら、罪悪感ハンパないので。

 さらに、そんなこと言うジジイだからなのか、布マスクだったので「予防接種打たないのなら、せめて不織布マスクにしてください」と言ったら「持ってはいるんだよ」って、わかってるなら、私の目の前で布マスクでベラベラ喋るな!

 まあ、この程度だったら可愛いもんだが、勉強のためツイッターの医クラ界隈をのぞいていると、反ワクチンの人に攻撃されてて、ほんと見苦しい。
 この雰囲気は、先の原発事故の時の「放射脳」と同じ感じだ。

 あの頃、放射脳の友人がいたのだが「自分の身を守るために情報収集してるし、その情報を拡散するのが正義!」みたいなことになっていた。
 その昔、エホバの証人の家庭で育った同級生がいて、彼はほんと大人しい優等生だったんだけど、たぶん将来の幹部候補でもあるわけで、ある時、やんわりと「ほんとに終末を信じてるの?」って聞いてみたことがある。

 頭のいい彼は、ある程度自分の置かれた環境を客観視できていたみたいだったけど「でも、自分が所属する世界(家族を含めて)では、それが現実というか事実であり、終末はいつか訪れるものである以上、信仰を持っている自分たちだけが助かるからいいというわけにはいかない。それをわかっているのに、他の人を放っておくわけにはいかないので、できるかぎりお知らせしないといけない」とか言ってて、「ああ、そういうことなんだろうな」って高校生の頃なんとなく思ったけど、ほんと、基本的に「優しさ」でできているのである。

 同じなんだよね、私が「ワクチン打てば、死ななくて済む人がああああ」ってガナるのと、「ワクチンは製薬会社の陰謀だあああああ」って人の気持ちは。

 たぶん、放射脳の友人が私に「いいから、早くイソジン飲め!」って言ってくれたけど、「それ有害らしいから」って私が言ったみたいなことになっているのだろう。

 そもそも、なんでも「政府は大事な情報は隠すのだ!マスコミも政府の犬だ!」みたいな人は、「自分が信じていることだけが事実である」みたいな方向に暴走しちゃうからなあ。

 そんで、私も少し前まで「急場凌ぎのワクチンなんて効くんだろうか?」って思っていたんだけど、イスラエルとかイギリスの現状を数字だけでも見るだけで「科学の力すげえええ」としか言いようがない。
 イギリスなんて一時期、毎日1000人くらい死んでて、「日本もあっという間にこうなるな」って震えていたのですが、今では大阪よりも死者数が少なくなった。

 医クラ界隈を眺めていると、欧米の病院で働いている日本人医師が「コロナ重症者がいなくなった」とあちこちでつぶやいていて「新しいワクチンすげー」としか言いようがない。
 このメッセンジャーRNA?って仕組みよくわかってないけど、この技術自体はけっこう前からあったんでしょうね。
 全然わかってないけど、もしかしたらMARSとかSARSの時にも「パンデミック起きたら、この技術を使おう」って準備されていたのかもしれない。
 インフルエンザなどの不活化ワクチンに比べたら、扱いにくさから圧倒的にコストが高いので今まで実用化されてなかっただけなのかも。

 って、私は思うのだが、会社で雑談していたら「じゃあ、これがすごく効果あるんなら、今後、インフルエンザのワクチンもこれになるの?」って言われたが、普通のインフルエンザじゃあコストが見合わないでしょう。だから、新型が出てパンデミックになって致死率高ければ使うかもしれないけど。



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