可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

2月28日(土)

 今日は上司と二人っきりだったので、やっぱし川崎中1男子事件の話題になった。

 案の定、多くのワルを知っている上司は「昔の不良はあんなことしなかった!」と言うので「いや、今の不良だってめったにやらないでしょう。特殊ケースですよ」と意見した。

 そして私が昨日ちょっと妄想したことを踏まえて「それに、18歳男子ってフツーは13歳なんかとつるまないと思うんです」って言ってみたら、上司も「そうだ、そうだよ!」とノリノリで同意してくれたので、気を良くしてもう一歩妄想を深めてみた。

 「だとしたら、容疑者はそっち系?の性癖があったのでは?ロリコンの少年版みたいな」

 と私が言ったら上司は凄い衝撃を受けた表情をしたが、やはりなんだか腑に落ちたようだったので、さらに「それに、今流行りのサイコパス的な要素も持っていたんでしょうねえ」って畳み掛けたら絶句してました。

 テキトーなことまくしたててスイマセン。

 だって、絶対に「真実」なんてわからないんだから、こうやって自分なりにテキトーに解釈するしかないじゃん。

 そんで、なぜか話題が変わって「会社のストレスチェック」の話になった。
 私も詳細知らないのだが、最近なんかの法律が変わって、「社員の健康管理義務」に「メンタルヘルス」も含まれるようになったらしい。

 素朴な疑問だけど会社が社員に実施する健康診断は、血液検査みたいに数値で現れるので、その結果はほぼ客観的なものであるが、メンタルヘルスになると自己申告が中心になるので、「今、精神的にあまり良い状態ではない」って会社に申告する人って想像できないんですけど。

 だって、それって職場環境の悪口になっちゃうから。
 「残業が多くて辛い」くらいだったらマシな方で「上司からのプレッシャーが強い」とか普通は言えないだろうし、言えるくらいだったらもうとっくに言ってるだろうし・・・

 ただ、匿名性を利用して、「上司がプレッシャーになっている」って言う人もいるだろうから、そうなるとメンタルヘルス診断が魔女狩りというか足の引っ張り合いみたいなことになる可能性もありますよねー、って私が言ったら、上司が飢えたワニのように激しく食いついてきた。

 上司は今の部署の前は営業部にいたのだが、そこで「陰口に散々やられた」という経験豊富なので、それが非常にトラウマになっているようで、たまにそこに着火すると、活発な火山活動が2時間くらい止まらないのである。

 というわけで、ほんとは今日中に終わらせたい仕事があったんだけど、上司の心のケアを優先させることにした。

 上司である現TK部長が営業部の課長だった10年くらい前、当時の営業部長であったH部長がいかに酷い奴だったかを延々と拝聴した。
 もう、何度も聴いている話だけど、今回はちょっと新機軸で、当時の営業部で営業事務アシスタントだったI嬢は、私より10歳年上の独身女性で、とても気の強い女性である。
 その営業部時代でも「お局様」的な立場だったI嬢であったはずだが、H部長は会議の度にI嬢に「なぜ、これがちゃんと出来てないんだ」と集中砲火を浴びせていたらしい。

 TK課長(当時)によると、Iさんが任されていた仕事は「掘っちゃ埋め、また掘っちゃ埋め」って感じだったらしい。
 私もそれで思い出したが、当時のIさんは販売管理ソフトの分析機能をあれこれイジって、必死に資料を作成していたっけ。
 多分、H部長はマーケティングみたいなことをしたかったのだと思うが、うちの仕事ってかなり特殊で、一般的なマーケティングなんて出来ないのに、H部長が「欲しいのはこんな資料ではない。君はちゃんと考えてやってるのか?」などとI嬢を攻め立てていたらしい。

 TK課長はその不毛なやりとりに嫌気がさしていたので、ある時Iさんに「ここは、こうしてみたらいいんじゃない?」ってアドバイスしたつもりだったのだが、Iさんが何故か激高して「なんで、そんな事言うんですか?」って号泣してしまったらしい。
 その様子を見た他の女性社員からも「TKさんって酷い」って言われてしまったらしい。

 さらに「あのIさんを泣かせた」という評判が社長まで伝わって、社長から「TK、そんなことしたんだって?それはちょっとなあ?」と言われてしまったらしい。

 という感じの「憎きH部長のエピソード」を3パターンくらい拝聴したのですが、H部長は一時期、うちのフロアにいたことがあるので、「部下にとことんプレッシャーを与えて、あれでどうやら育ててるつもりらしい」という雰囲気は知っていたので、あのI嬢にもそれをやっていたというのは初めて知ったので、「さ、さすが!」って思いました。

 最初そのエピソードを聴いた時には、「H部長にプレッシャーを与えられたTK課長がちょっとテンパっていて、その勢いでI嬢が号泣しちゃうまで追い詰められたのでは?」と思ったのですが、H部長は確実にI嬢を追い詰めていたようです。
 性格的に武闘派で、言いたいことはすぐに言うはずのI嬢がH部長が振りかざす無理難題にじっと耐えていたってだけで、H部長の「追い詰め能力」の高さがよーくわかりました。

 そして、「あのI嬢」が耐えているっていうことが、他の「もっと弱い個体」にもたらす影響まで計算していたに違いありません。

 そういう「操作」をするH部長に耐えられなくなったTK課長は、ある時、差しでH部長に「こういうやり方、よくないです」って物申したらしい。TK課長としては「この話し合いで上司を殴って、それで仕事辞めてもいい」と思いつめて談判したようです。

 ところがTK課長が決死の覚悟で拳を握って真剣に話をすると、H部長は満面の笑みで「それは誤解だ。オレはあいつらを育てるために、わざと怒鳴っているだけだ。それがわかってもらえなくて残念だ」と言うので、TK課長は「カっとなってる自分を引っ込めた」そうです。

 結局、一番H部長に翻弄されていたのはTK課長だったんんですよね。
 H部長はダーっと熱い理屈を語る人で、私みたいな「私って頭いいんだもーん」って自信のある人は「この人、いっぱい語ってるようで、何も語ってないな」とスルーしますし、頭悪い人は「難しすぎてよくわかんなーい」ってスルーできるのですが、その中間の人は「わからないのは自分がバカだから?」って思ってしまうようで、H部長はその鋭い本能でターゲットを見つけ、実に的確に部下達にプレッシャーかけていたのだと思います。

 でも、表面的には「熱血だからこそ、たまに怒鳴ってしまう上司」だったし、豊富な話力で上の人には評判良かったんです。
 こんなこともしたい、あんなこともしたいと、上の人には壮大な夢やビジョンを語るので、「おう、じゃあお前の好きにやってみろ」って上の人は思ったようですが、H部長の語る野望は具体的にどうすればいいのかよくわからないものが多く、それを部下に「おまえらがよーく考えてなんとかしろ!」って丸投げしていた感じ。

 もちろん、そんな乱暴な言い方はしてなくて、例えるなら「皆さん、平和な世の中がいいに決まってますよね」って平和の重要性を実に流麗に語った後に、「では、次の会議までに平和な世の中を実現するためのプランを考えてきてください」
 で、次の会議で部下達がそれぞれのプランを発表すると「お前の考えてる平和ってこういうことか?お前、平和についてわかってるか?」って攻め立てる。

 そして「お前は平和について真剣に考えてないだろう?」って怒鳴り散らす。

 そんな感じでしたね。H部長の仕事ぶりは。
 ただ、興味深かったのは、多くの部下たちがそれを災いと意識していたのかどうかはわかりませんが、けっこう上手くスルーしていたことでした。
 もはや、彼らの仕事は「異常人格の人の言うことをどう上手くやり過ごせるか」が仕事になっていたような・・・・と傍から見ていたらそう思いましたが、当事者達は「仕事ってこういうもんか」って黙々とやっていたようです。
 きっとアウシュビッツあたりでも、あんな光景が繰り広げられていたのかもしれません。

 H部長はもう数年前に退職してます。
 どういう経緯かわかりませんが、たぶん「もう、あの人、無理」って訴える社員が増え、H部長の誇大妄想に好感を持っていた上の人もその本質に気がついたのかもしれません。
 営業部を外されて、全然別の部署への異動を命じたら、退職しちゃいました。

 今日改めて上司からH部長の悪口を聴いて、ふと思いついたので「彼もきっと、どっちかって言ったらサイコパスですよね」って言ったら、上司はしばらく遠い目になった後「サイコパスってそんなにあちこちにいるものなの?」と涙声で訴えてきた。

 いやー、まあ、そんな安売りするもんでもありませんが、私は自分の苦手な人をサイコパス認定して「サイコパスだからしゃーねーな」って思うの得意なだけです。
 つーか「サイコパス」って基準もよくわかってないけど、血圧が高いの低いの高脂血症だの尿酸値だのっていうのと同じに「サイコパス予備軍」っていうのはけっこう多いんだと思う。

 つーか、サイコパス系なのはデブと同じことなんじゃないかと思っている。
 この飽食の時代にデブっていうのは、いろいろリスクの高い存在だが、飢餓が普通だった時代にはデブのほうが生き残れる可能性高かったのと同じで、平和な時代のサイコパスはデブと同じくらいの悪い存在だが、戦争になったらサイコパスのほうが圧倒的有利でしょうよ。

 H部長がサイコパスなのかはわからないけど、「自分を良く見せる」とか「自分の地位保全のために部下を犠牲にする」って雰囲気的に、なんだかヤバい人だったのは間違いない。
 だって、本当に優秀な人だったら、自分でプラン立てて、部下をそのプランを遂行できるよう育てれば良かったわけじゃん?
 でも彼は常に「なんだかよくわからない壮大で崇高な理念」だけをややこしく掲げて、「ほーら、この方針に従って、みんなでいいプラン考えるのだ!」って大風呂敷を広げることしかしなかった。

 で、部下が本当に「いいプラン」を提案してもいけなかったわけ。
 「オレはいい指導者だけど、お前らはまだ半人前の学生だ」って雰囲気が好きな人だったから、永遠に指導だけしたかったわけ。結果は求めていなかったはず。つーか「その経過じゃダメだ!」って部下にプレッシャーかけつづけたのです。

 というわけで上司と一緒に「H部長、ほんと、ある意味凄い人でしたよねえ」ってお浚いしていたらなんだかゲンナリしてしまいました。

 H部長とか、「イスラム国」に行ったら活躍できたかもね。

2月27日(金)

 川崎市の中1男子殺害事件は、容疑者逮捕になりましたが、18歳くらいの容疑者少年達は揃って容疑を否認しているようなので、今後どういう展開になるのでしょうか?

 前に「小学校6年まで島で育ったような子が、なんで高校生の不良グループと?」って疑問に思いましたが、どうやら公園でバスケットボールやっていたら知り合ったらしく、「ああ、もしかしたら島育ちがアダになったのかも・・・」と勝手に想像してしまいます。

 被害者少年が小学校時代を過ごした島は、人口3500人くらいらしい。
 そして、小学生の児童数は200人もいなかった。
 島民が全員がほぼ顔見知りって規模であろう。

 島には高校もあるようだったが、高校進学時に島を離れてしまう若者も多いと想像できる。

 川崎市は、けっこうガラが悪いという印象がある。
 上司が川崎市出身なのだが、川崎市内でも地域差があるけど、上司の話し聞いていると「中学高校でちょっとグレていた奴が、その後マジにそっちの道に・・・」なんて話も多いので、自分が育った「新興住宅地」とは随分雰囲気違う印象だった。

 その上司が「うちの中学校よりも、隣の地域のS中が超恐ろしかった」と言う「S」という地名は、なんと私が度々フジロックに一緒に行っている大学時代の先輩である友人N嬢が住む地域だった。
 一度だけN嬢のご自宅にお邪魔したことがあるのだが、川崎の工業地帯に近く、しかも近所に韓国料理屋が立ち並んで賑わっていたので、「こりゃ、映画に出てくるような不良がいっぱいいそうな地域だ」とわかっていたのだが、友人N嬢もその妹さんも揃って「東京六大学卒でバブル時代に超難関有名マスコミ会社にご就職」というエリートさんだったので、「超悪い中学校に通っていた」というイメージが無かったが、上司があまりにもS中を怖がっていたので、ある時、やっとN嬢に「もしかして、Nさんの出身中学ってS中?」って聞いてみたら、「そうだよー」

 「実はうちの上司が隣接する◯◯区出身で、S中のワルが超怖かったっていつも言うんだよ」と言ってみたら「ああ、確かに・・・」
 N嬢の学年では特に悪いのが4人くらいいて、学校の配慮で別々なクラスに入れられたが、結局、彼らは少年院って名前じゃなかったようだが、矯正施設みたいな所にぶち込まれたらしい。

 その話を上司にしたら「ほら、やっぱりそうだろ?ほんと怖かったんだよS中のやつら」って満足気だったが、「ところでミヤノさんの友達は高校どこだったの?」と言うので「私の友人である姉はS高で、妹さんはK高だったらしいです」っていうと、どちらもその地域では優秀な高校だったので「え?S中からS高って凄いじゃん」って上司は驚いていたが「だ、か、ら、彼女は大学の先輩なんですってば、今は◯◯にお勤めなんですよ、ワルが多い地域だからって優秀な人は優秀なんですってば」と言ったのだが、上司の中では「キョーフのS中」ってイメージが固定されていたようだ。

 そんで、上司の中でワルのイメージが鮮烈なのは、自分が「一歩間違えばそっちに」って瀬戸際を生きてきたからなんだろう。
 家庭の事情が複雑だったからねえ。ほぼ、シングルマザー家庭だったらしいし。

 上司が小学校時代を過ごしたボロアパートには、高校生の女子が住んでいたらしく、そのおねーちゃんにはよく可愛がってもらったらしい。
 でも、その女子高生も程よくグレていたので、男子高校生達がよく溜まっていたらしいが、そのおねーちゃんが留守の時に男子がやってくると、上司達の部屋で一休みしていたりしたようだ。トイレ借りたり、テレビ観て時間つぶしたりとか。

 たぶん、上司とその弟は、そのおねーちゃんの「弟分」として認識されていたので、ワル達も上司たちに悪さすることはなかったようだ。

 えーと、何の話しでしたっけ?

 そうそう、中1殺害事件を勝手に想像していただけだが、島育ちの少年にとって、都会の高校生のお兄ちゃん達はさぞかし輝いていて見えたことだろう。
 そして「島の宝」として育てられていたはずだから、年長者と親しくなる術も知っているはずだし、すぐに懐いたのかもしれない。

 で、都会のちょいワルからすれば、フツーは警戒されているはずなのに、「おにーちゃーん」って駆け寄ってきたので、「うわー、超かわいいじゃん」って気分になったのかも。

 「自分とこの息子は絶対に無関係」という自信があるようだった「その不良グループとつるんでいた高校生」の父親が、「あの被害者の子がうちに遊びに来ていた」って語っていた。その父も、まあそこらへんの心得はあるみたいで「こんな小さい子連れてくるな!」って激怒したと言っていたけど、まともな「ちょいワル」さんなら、「中1なんてダメだ」ってことなんだろう。

 そんで、また勝手に想像の翼を羽ばたかせると、都会のちょいワル18歳にとって、島育ちの13歳の「おにーちゃーん」攻撃は、アキバ周辺のオタクの妄想である「おにーちゃーん」にも匹敵するほどの破壊力あったのかもしれない。

 「万引きを強要」とか、まさにそんな感じで「イニシエーションを経て、がっちりロックオン」しようとしたのだろうし、弟分がそれを拒否したら「殺すぞ」と脅したりして、とにかく手元に置いておきたいから必死でしたって感じ。

 そう考えると、周囲にいた人々が危険信号を察知しながらも、もう一歩踏み込めなかったのは、「彼氏が暴力ふるうんで、別れようと思ったんだけどぉ、ちょっと無理かも、てへ?」みたいな「結局、相思相愛なのか?」って誤解を与えたからなのかも。

 で、彼氏の方は「お前がオレの元を去るっていうのなら、もうこの世にいないのも同じ」って思いつめて・・・・


 なんかテキトーに想像してて申し訳ないが、ここまでダラダラ書いていて、やっと自分が感じていた違和感が何かわかった。
 「18歳男子は、13歳男子とフツーはゼッテーにつるまないだろ?」
 ってことである。
 自分の高校時代を思い出してみても、自分の弟意外の中学生となんらかの交流があった記憶が全く無い。いや、友人宅に遊びに行った時にやはり弟さんや妹さんと会話したことがあるけど、その程度だった。

 10代の頃って・・・・いや、もしかしたら6歳とか、それこそ3歳の頃から同じなのかもしれないけど、3歳下の子って「思い出したくもない自分のガキの頃」って感じなので、6歳の頃の自分が、おしめした3歳下の弟を遠ざけように、「こんなガキと一緒に遊べるかよ!」って気持ちが強いのかもしれない。

 中3の子は小6なんかとつるみたくないし、20歳の子は17歳なんかとつるみたくないはずだ。(うーん、でも20歳と17歳はアリかな?男子だったら特に)

 でも、18歳男子と15歳男子だったら、あまり変わらないかもしれないけど、でも、18歳男子と13歳男子は普通はお互いに接点持たないようにするだろう。

 って18歳容疑者が犯人と確定したわけでもないけど、もしそうだったとしたら、18歳少年が中1少年に執着した心境ってちょっと知りたいような、知りたくないような。

2月26日(木)

 この間、やっと渋沢記念館に行ったんだけど、展示されている「会社設立の書類」などを眺めていたら「ああ、当たり前だけど、この頃って登記簿も契約書も全部手書きなんだよなあ」って思った。

 しかも毛筆だし・・・
 すっごい細い筆でびっしりと描いてあったりして、「プロの仕事だなあ」と感激した。

 前にも「現代の仕事と昔の仕事では、仕事の質が全然違うのでは?」って書いたけど、昔はああいう書類をきちんと清書できる人が「事務のプロ」として成立してたんでしょうね。

 そういう自分だってワープロがやっと登場した頃に社会人になったので、20代は手書きの仕事の方が多かったです。帳簿だって手書きだったし。帳簿に関していえば、手書きで記入するのも今の会計ソフトへの入力とは手間は同じくらいだったが、合計残高合わせるのに何度も電卓入れなくて済むところが劇的に違いました。修正もラクだし。

 なので昔と言っても、たかだか30年くらい前までは「達筆で美しい書類が書ける」とか「電卓が速い」とかが職能として高く認められていたのでしょう。
 欧米だったらタイピストですよね。
 昔の映画観ていたら、社長が秘書を呼んで「手紙を書いてくれ」ってまず口述筆記させていた。たぶん、速記みたいな技能で秘書は社長が語る手紙の内容をスラスラと紙に書いてから、後でタイプで清書していたみたい。ああいうのが「秘書の仕事」だったのだろう。

 これも前に日記に書いたと思うが、15年ほど前に数ヶ月派遣で働いた新橋にあった会社には、当時もう50代だった「元電話交換手」の女性社員がいた。
 オフィス電話なんてなくて、全部黒電話だった時代には100名規模の会社でも交換手が必要だったらしい。代表電話を受けて、各社員の電話に繋いでいたのだろう。

 それが専門だった彼女は、その仕事で鍛えたのか、先天的な才能だったのか、とても耳が良かったらしく、電話を掛けてきた相手が「もしもし?」って言うだけで「あら、田中様、おはようございます」と誰だかすぐわかってくれるので、得意先も電話繋いで貰う前に交換手の彼女と親しくお喋りするようになっていたようだ。

 そういう取引先の社員が、その会社を訪問すると「いつも電話に出てくれるあの子に挨拶したい」と言い出すので、社員達は「・・・・・ええと、皆さんそう仰るんですが・・・・やめておいたほうが・・・・」と言っていたらしいのだが、皆さん当然のことながら「なんで?だっていつもお世話になってるから挨拶くらいいいじゃん?」って言うので、担当者は渋々、彼女の席に案内して「こちらが電話交換手の◯◯です」って紹介すると、皆さん「え?」って見事にフリーズしていたとか。

 まあ、私は彼女が50代になった姿しか観てないけど、お世辞にも「可愛らしい女性」とは言えない感じでした。でも、それほど酷いブスってほどでもなかったんだけど、まあそこそこブサイクだったので「電話での愛らしさ」で期待しちゃった人がいたら、相当な落差だったんでしょうね。

 しかし、電話交換手が必要なくなってから、しょーがないから受付嬢にしていたようでしたが、若い男に食いつく癖があったらしく、宅配便の兄ちゃんたちが犠牲になっていたようです。受付の彼女が宅配便の兄ちゃん達にベタベタと話しかけている間に、大事な来客があっても放ったらかしで、後ろの席に座っていたベテランOLさんがそれに気がついて慌てて応対したって愚痴っていました。

 その彼女、なんとちゃんと結婚していたのですが、どうも結婚相手はロクに働かない男だったようで、彼女は職場の人たちからどんなに疎まれようが平然と受付にじっと座ってました。

 そういや、10年前くらいまでうちの親会社にいた掃除のオバちゃんがなんと正社員だった、っていうのも驚いたなあ。
 子会社のうちのビルの掃除のオバちゃんはパートさんで、朝2時間くらいしかいなかったけど、そういや親会社のおばちゃんは「朝から夕方まで、いったいどこを掃除しているのだろう?」と思っていたけど、定年で退職するって聞いて「え?」って驚いた。

 どういう経緯か知らないけど、創設者が自社ビルを建てた時についうっかり正社員雇用してしまったようです。

 今の労働者の環境はシビアすぎるように思えるけど、ちょっと前までの手厚すぎる環境も、なんだったんだ?と思いますが、そういう時代だったんだ、としか言いようがない。

 どっちが良かったのかっていうのもよくわからないよなあ。


2月25日(水)

 川崎市の中1男子殺害事件は、どうやら犯人が未成年者複数であることが濃厚のようなので、警察も慎重に捜査を進めているようですが、今日は休みだったので朝のニュースショーをザッピングしてたのですが、各局とも「なんとか救えなかったのか?」ってことをテーマにやっていて、学校の対応を検証していた。

 被害者少年が不登校になったのは今年に入ってからのようだが、学校側は何度も保護者に連絡したり家庭訪問していたようなので、その回数を見ても「学校はかなり充分に対応しようとしたのでは?」って思った。

 テレビの中の人達は、「それでも学校や教育委員会はもっと何か出来たのでは?」って雰囲気だったが、これ、フツーに考えると「なんかできなかったのか?」っていうのは保護者に向けられる事案のような気がした。

 学校は母親と何度も電話で話しているのに、結局、ほとんど本人と話すことが出来ていないってことは、母親が状況を把握していなかったのかわからないけど、「学校と協力して何とかしよう」って動いてなかったように感じる。
 もちろん、学校側が形式的に連絡していただけで、それ以上踏み込もうとしてなかったので、母親も学校に何か出来ると信頼してなかったという可能性もあるけど。

 そもそも地方から転校してきて1年くらいの中1男子が、さっそく地元のワルい中高生になんで引っかかってしまったのだろう?

 家庭環境に何か問題が?
 そーいや、母親の事しか出てきてないけど、父親はどうしたんだろう?
 離婚したので、母の実家に身を寄せているのか?

 テレビではあまりやっていなかったけど、新聞報道だと、少年の一家は元々神奈川県に住んでいたが、6年くらい前に父親が漁師修行するために地方にIターンしたけど、なんらかの事情で、母と子供だけ戻ってきたらしい。

 母親も自分のことだけで目一杯だったのかもしれないなあ。

 学校からいくら連絡があっても、ちゃんと対応しなかったのは、ちょっとダメな人だったのか、あまり精神状態が良くなかったのかもしれない。
 それにしてもマスコミが「親の責任」に全く触れないで、「学校の対応は?」ってあたりに集中しているのが、なんか不思議でした。(保護者は大事な我が子を失ったという罰をすでに受けているので、そこには触れないでおくってことなのかもしれないけどさ)

 そんで、「なんとか救えなかったのか?」って検証するのはいいとしても、普通は「中学や高校でちょっとグレて悪い仲間とつるんでる」っていうくらいで「そのままだと命がヤバい」なんて絶対に思わないでしょう。

 「そのままじゃ、将来ヤバい」ってだけで・・・・

 素朴な疑問なのは、被害者の少年は、島育ちの人懐っこい子だったようで、そういうコミュニティーで育った子って周囲の大人に頼る術を知っていたはずなのに、なんでそうできなかったんでしょうね?

 なんだか色んな意味で不思議な事件です。

 ただ、ニュースショー的には「不登校の子供をもっとなんとかしないと!」って、なにやら一般論的な切り口になってましたが、これ、すごく特殊なケースでしょ。いや、まだ容疑者も逮捕されてないので、全貌がわからないけど・・・

 「もし周囲の大人がちゃんと動いていれば防げた事件」として「女子高生コンクリート詰め殺人事件」を思い出した。
 あの事件もねー、「なんであそこまで放置されてたの?」って謎ポイントがとても多くて、一番の謎は「少女が監禁されていた小さな家には加害者の両親も住んでいた」ってことで「なんか変だな」とわかっていたけど、息子が怖くて見て見ぬふりしていたようで、あの事件も結果を知ってから「なんで大人はもっと踏み込めなかったのか?」ってことばかりですが、当事者としては「そんな最悪の結果なんて想像してなかった」というか、人間ってどうやら「自分の身にそんな酷いことが起こるわけない」って都合のいいように解釈してしまうようで、飲酒運転などが「これくらい大丈夫」の代表格だったが、最近だと「なぜ、危険ドラッグ吸引しながら運転するの?」ってことだろう。

  
2月23日(月)

 昨日開催されていた東京マラソンだが、テロ対策が強化されたらしく「手荷物持ち込み制限が強化(持ち込み可能量が減少)」とか「長い棒は持ち込めない」とか「仮装の大きさを制限」などをしていたようだが、それがコミケの入り口でやっているのならともかく、東京マラソンは開放された街中を走るんだから、出場者に空港並みのセキュリティチェックしても意味ないんじゃ?

 その気になればいくらでも沿道から補給できるだろうし、そもそも東京マラソンを狙うのなら、ランナーに紛れる必要もないような気がするが、ランナーのチェック厳しくしたのは何か理由があったんですかね?

 欧米では過激派思想に触発されちゃったテロが起きているので、日本でも秋葉原の事件みたいな潜在意識持ってる人がイスラム過激派の流儀に着火されてしまう可能性はあると思うけど、そんな最中に日本赤軍の人が日本に強制帰国してきたので、「日本だって少し前までは国内の過激派がリアルに存在していたんだよなあ」って思う。

 私は日本赤軍が活躍していた(?)時代は小学生だったので、ニュースでは知っていたけど、その存在をちゃんと理解できていなかったし、今でもよくわかっていない。
 あの頃は「よど号事件」とか「浅間山山荘事件」とか、同系統の組織が起こした事件もあったけど、私の記憶の中ではそういうテロ事件の時系列も曖昧だし、自分の身近で起こっている事のように感じられなかった。

 わりと記憶に残っているのが「三菱重工爆破事件」で、あれは真っ昼間に都心のオフィスビルが爆破された事件だったので、うちの父親の職場とは別の地域だったが、小学校の同級生の父親で現場近くに勤めていた人もいたので、子供心にもけっこう身近な事のように感じられたので。

 記憶に新しいテロ集団っていったら、やっぱオウム真理教ですね。
 あれに関しては「ちょっと名が売れてきた」って段階から知っていたし、「妙な新興宗教」という位置づけだったが、「それが何でこんなに信者を集めるのか?」って、まるで「謎のギャル文化」を取材するみたいにマスコミも飛びついていたし、文化人も教祖と対談したりしていた。

 存在自体が悪い冗談みたいに思えたので、まさかあんな史上最悪のテロ集団になるとは当時は思いもしませんでした。

 日本人人質殺害事件で、すっかり過敏になっているようですが、日本国内でイスラム過激派に警戒するのは現実的ではないので、はやり「あの中二病魂溢れるメディア戦略に刺激されるキ◯ガイに注意」って程度だと思うし、もしかしたら公安なんかは「まだいる左翼過激派の残党」が刺激を受けていることを警戒しているかもしれないけど。

 テレビの中の人達は「日本は中東に軍事的支援をしているわけではないことをもっとアピールせよ」とか言っているけど、テロ側にしてみたら「人道支援しているから日本は敵じゃない」とか思わないだろうから、アピールすべき所は「日本は70年前、米英に原爆は落とされるは主要都市は焼野原にされるは、散々な目に遭いました」ってことじゃない?

 原爆は世界的にも有名だが、東京大空襲とか、どのくらい知られているのだろう?
 日本人だってドレスデンの空襲の話しは知らない人の方が多いだろうし。

 たぶん、「原爆は非道な行為だったが、空襲はならずもの国家への正当な攻撃」って話になってるのでしょうけどね。

 そういや、イスラム国に関する本をちょびっとだけ読んでみたが、「カリフ制」っていうのが出てきて、どうやらイスラム教の正統な国家はカリフ制じゃないといけないらしい。

 イスラム教ってキリスト教と違って法や政治に絡んでくるからややこしいのだが、カリフ制って日本人的にそれを理解しようとすると、どうやら天皇制に近いようだ。

 預言者ムハンマドが亡くなったのが日本では推古天皇の時代で、その後、ムハンマドの後継者がカリフを継承していったが、1500年代、日本では室町時代にカリフ制が消滅して、そのままの状態になっているようだ。(ちょこっとだけ復活したこともあったらしいが)

 あまりにも大雑把な解釈であるが、カリフ制が天皇に似たものだと考えると、日本の歴史で言えば「室町時代になって将軍家が政治を支配したので天皇制が廃止された」って感じなのかもしれない。

 でも日本って、天皇制は残したんだよね。
 それは、政権を握る武士にとっても「宗教的トップを実質配下に治めるが、表向きは宗教的トップの部下として振る舞う」というか「宗教的トップに政権トップに任命される」っていう形式を採用したというか。

 それは戦国時代も続いて、徳川幕府も天皇制は守ったというか、婚姻関係を結んで平清盛みたいな「外戚」っぽいことしていたし。

 そう考えると大政奉還で天皇をトップに戻すっていうのも凄い話だが、天皇を東京に移すっていうのも、よくやったよね?水面下でどういう交渉が重ねられていたのだろうか?もしかしたら明治天皇はちょこっと東京に滞在して、また征夷大将軍役を任命したら京都に戻るつもりだったのだが、明治天皇自身にカリスマ性があるのがわかってきたので、「このままやっちゃえ」って流れになったのだろうか?

 で、太平洋戦争は確かに「天皇陛下万歳」と日本国民全体がまるで軍国主義に洗脳されて間違った戦争に進んだように語られているが、最近の独裁国家と違って、天皇自身が独裁者になっていたわけではなく、神格化されたアイコンとして機能していたので、米軍もそれを読み取ったのかどうか知らないけど、軍事参謀はA級戦犯扱いしたが、天皇制は残した。

 今から考えると天皇陛下がいて良かったですよね。
 って朝日新聞育ちのけっこう左巻きの私がそう思うっていうのも笑えるが(笑)

 天皇を崇拝していたから、天皇が「アメリカに降伏したので、皆さんよろしく」って言うだけで、みんな「天皇陛下がそう言うからしゃーねーな」って、すごーく大人しく米軍受け入れちゃったんだろうか?

 これも何度か日記に描いているが、日本の戦後処理が奇跡的に上手くいっただけだったのに、アメリカはその成功体験に未だに苦しめられていると思う。

 そして今の中東情勢では、独裁者を倒してみたら、ただの戦国時代に逆戻りって感じだ。
 それをなんとかできるはずのカリフはもういないのである。

 つーわけで、イスラム国はどうやら「天皇制を復活して、天皇が治める国家を樹立するのだ!」って宣言しているようで、その大義名分はとても魅力的というか、イスラム教徒的には「そうじゃないといけない」ってことのようで、宗教的には「お前ら、間違ってる!」って言いにくいようだ。

 以上、イスラム国の入門書を読んでみての自分勝手な解釈でした。


2月17日(火)

 親会社の幹部候補だった30代半ばの社員の訃報が届きました。

 ここ数年、休職を繰り返していたので「心の病か?」って思っていたのですが、どうやらそうじゃなかったようです。(詳しい闘病歴は知らされてない)

 私は直接あまり関わりの無い社員でしたが、彼がとても好青年であり、若手で一番抜擢されてストレスのかかる職務を賢明にこなしていたことは垣間見ていたので、早すぎる死に心底がっかりしています。

 小学生のお子様もいらっしゃると聞くにつれ、「ぼえーーーーー」って感じになりますが、もしも神様が「ミヤノさん、あんたの余生10年あいつに分けてあげない?」って持ちかけてきたら、「ああ、いいっすよ」って言っていたであろう。

 それよりも、彼を知る人の多くが「一ヶ月づつ余生分けてあげません?」って提案されていたら、多くの人が「いいっすよ」ってことになって、彼が自分の子供の成人や、孫の顔を見られるまで生きられたのではないか?

 そして、鼻血ブーな幼少期を経て、20代や30代でも「救急車呼ぶ?」ってほど盛大に鼻血ブー体質だった私であるが、40代になってさすがに枯れてきたのだが、今日になって久しぶりに鼻血が出た。

 自分より10歳以上年下の彼の訃報に、鼻血ブーでした。

 鼻血って正直なんだね。
 「福島行ったら鼻血出た」っていう漫画の描写が騒動を巻き起こしていたが、放射線に全く関係なくても、こんだけ鼻血出るんだ、ってことが自分なりに証明できたので、ちょっと嬉しかった。

 つーか、鼻血は私の古い友だちなので、放射線なんかと仲良くしてほしくなかったのだ。

 若い人の死に接して、そのことに深い哀しみを感じて、アラフィフな私が久々に鼻血ブーになる・・・・

 ちっとも美しくないですが、私は鼻に詰めたティッシュ取り出して「ああ、血を流しているのだ、私の心が?」とか一人で陶酔してるのでありました。

 こういう時に見る「自分の血の色」って妙に鮮やかなようです。


2月16日(月)

 テレ東でやっていた「永遠の0」をほぼ観ました。

 原作小説も映画も観てないんだけど、なんとなくあちこちで叩かれていたのは知っていたので、「どんな感じなんだろう?」という興味本位と、人気上昇中の若手俳優がいっぱい出ていたので。あと、ほぼスッピンの多部未華子ちゃん目当て!

 このドラマがどのくらい原作に忠実だったのかわからないけど、このドラマを観ただけだと「どこがゼロ戦賛美?」って感じだったし、逆にゼロ戦を頭っからディスっているわけでもなく、「なんだ、フツーじゃん」って印象でした。テレビドラマだから、ずいぶんマイルドにしたのかもしれないけど。

 なので、老人を演じるベテラン俳優さん達と、その若かりし頃を演じる若手俳優さんたちの対比だけが純粋に面白かったです。
 近藤正臣←満島真之介っていうのも力技でしたが、小林克也←賀来賢人っていうのも凄かった(笑)
 さらに、山本圭←工藤阿須加に至っては「身長が全然違うだろう」って、もう笑うしかなかったが、なんだか後半になってきて中村蒼が目立たない感じだけど重要な役で出てきたので、なんか違和感感じていたら・・・・そっか、そういう、どんでん返しだったのね。

 秀逸だったのは、多部未華子が演じる主人公の妻と、その孫である桐谷健太が「あの特徴的な目がそっくり」ってことで、それが、柄本明←尾上松也のエピソードに芯を与えていたのですが、「それだけ」っちゃそれだけだったんだけど。

 でも、柄本明←尾上松也が一番納得できる組み合わせだったかな。

 あと、広末涼子の初恋の人みたいな役で原田泰造が出てきたので「なんで???」と最後まで納得がいかなかったのですが、原作の設定ではあんな感じだったのでしょうか?
 広末涼子の実年齢より10歳年上っていうキャスティングだったのかもしれないけど、ドラマの中での桐谷健太は20代前半的な感じだったので、姉役の広末もせいぜい30歳くらいの役設定に思えたので、原田泰造には違和感があった。
 もっとも、私が原田泰造に朝ドラ「ごちそうさん」のお父ちゃん役を重ねすぎなのかもしれないけど。

 というわけで「テレビ東京開局50周年特別企画」として、三夜に渡り、合計6時間以上の大作だったんですが、この手の企画としては、けっこう楽しめたのですが、そういや、少し前にフジテレビでやっていた三谷幸喜の「オリエンタル急行殺人事件」もオールスターキャストを楽しんでいたのですが、その時期は仕事が忙しかったので、後半まで持たなくて途中で寝ちゃったのですが、「永遠の0」はそういうこともなくダラダラと観ることができました。

 「永遠の0」でちょっとドキっとしたのは、広末の恋人である新聞記者が「特攻は自爆テロと同じだ」と持論を語る場面で、私もイスラムテロ組織の自爆テロが報道される度に「これの元祖は特攻隊よね」と思ってしまうのですが、ドラマ中で元特攻隊員が「一般市民を巻き込む自爆テロと、戦争中に空母に体当たりした特攻を一緒にすんな!」ってガナっていたので「うーん、それもそうだなあ」ってちょと反省。

 でも、特攻隊員の全てが「喜んで死んでいった」わけではないのと同じように、たぶん、イスラム過激派の自爆テロだって、それぞれにいろんな事情があるんだろう、って想像してしまうが、「平和こそ絶対的な善である」を前提にしてしまうと、それはそれで「平和教」を盲信みたいなことになるわけで・・・

 そういや、NHKが「イスラム国」呼ばわりをやめて「IS」にしちゃったようです。
 イスラミック・ステートの略らしいが、「ISIS」とか「ISIL」だと長ったらしいので、「IS」に決めたのかもしれないが、「英語表記を省略しただけで、結局一緒じゃん」って思うのですが・・・・

 そういや、シリアやイラクだけではなく、イエメンもヤバくなってるようで、なんだかあの周辺ってまさに戦国時代みたいです。

2月14日(土)

 バレンタインデーにふさわしくない話です。

 1年前くらいからだろうか?会社の近くの歩道で車を乗り降りする若い女性の姿をよく見かけるようになった。
 別に変な光景でもないので、最初は気が付かなかったが、だんだんと「ああ、これってそういう商売なんだ」ってわかってきた。女性達の服装はそれほど派手でもなく「少しオシャレなOLや女子大生」って感じなだけだけど、色んな女性が色んな車で送迎されているのがわかったので、「この付近のビルに用事があるんじゃなくて、ここいらに詰め所があって、そっから配達されてるんだ」ってなんとなくわかったのである。

 でも、会社のある場所は地味なオフィス街だし、いったいここからどこに配達されてるんだろうか?って思っていた。ホテルは数件あるけど、どこもチェーン展開ビジネスホテルだから、女性の連れ込みなんでダメだろうし、そもそもそういうホテルは駅周辺にあるので、車で送る必要もないし・・・

 まあ、あまり深く考えていたわけでもないが、最近、通勤途中にスマホで4コマ漫画読むのにハマっていて、たまたま見つけたのが、この漫画サイトでした。

 ラブホち

 ラブホテルのフロントさんが描いている、ラブホで巻き起こる珍事件の数々が漫画になっていて超面白いのですが、よく登場するのが「デリヘル」ってやつで、これ読んで「あー、これかあ」ってわかりました。

 カマトトぶるわけではございませんが、風俗系の知識があまり無いもんで、「ラブホにデリヘル呼ぶ」っていうのを思いつきませんでした。

 なーるほど、うちの会社周辺から車でちょっと行くとラブホ街あるもんなあ、あの辺に配達してたんだー。
 つーか、最近は風俗締め出してる街も多いので、ノーマークだった郊外のターミナル駅周辺で風俗店増えちゃいましたっていう話しもどっかで聞いたが、逆にこういうデリヘルのニーズが高くなってんですかね?

 そういや「ファッション・ヘルス」って用語が出てきた時に「なんじゃそりゃ?」って失笑してしまいましたが「ヘルス」って命名した人は天才かもしれないとちょっと思ったりした。

 それにしても、会社の近所の送迎風景は、さすがに夕方以降が多いのですが、午前中でも時々見かけるので「へー」って思います。私はそんなに頻繁に外出しないのに、こんだけ昼間でも見かけるってことは、けっこう繁盛してるってことなんじゃないかって思いますが、そういや朝もやってる居酒屋って深夜シフトの人でけっこう賑わってるらしいし、早朝に仕事を終えて、食事してから、ちょっとおねーちゃんでも呼ぶかって流れになるのでしょうか?

 そういや、最近、アパートのポストに風俗やエロビデオなんかのチラシって入らなくなったなあ。ああいう広告も、ネットに移行しちゃったんでしょうねえ。

 というわけで「うちの会社の近所に拠点があるデリヘルと思しきものは、けっこう繁盛しているようだ」っていうだけの話ですが、女性のレベルも「まあ、普通」って感じだし、あまりヤバそうな女の子を見かけないので、だから人気があるのか、あの業界はそんなもんなのかがわかりませんが、そういや2月に入ってからあまり目撃しなくなったので、もう拠点を移しちゃったかしら?

 その雑居ビルって、数年前は「夜間にロシア人っぽい女性が出入りしている」って目撃談がよくあったので、元からカタギじゃない事務所に好かれる雑居ビルというか、そういのを受け入れるビルのようです。


2月12日(木)

 キアヌ・リーブスが日本に滞在しているらしく(撮影のためという噂)、秋葉原などで目撃情報が上がっているらしいのですが、「へえ、いいなー、私も目撃してみたーい」って普通に思いますが、でも、「ホントにキアヌと偶然接近しても、それとわかるのだろうか?」って思った。

 私は有名人見つけるのが下手ですが、それは目が悪いのもあるけど、あんま人の顔ジロジロ観ないので、気がつく時は声で気がついたことが多いです。スカパラの谷中さんとか俳優の細川俊之とか。

 ライブで観たことのあるミュージシャンは見つけやすいけど、そりゃ鮎川誠くらい目立てばねえ。未だに時々近所のスーパーで目撃しますけど(笑)
 あと、スカパラの北原さんとかも、目立っていた。(ドレッドヘア)

 他人のことをジロジロ観ないけど、外人さんだとなおさら「ジロジロ見ると、わーい外人だあ!って感じになる」と思ってしまうので、余計に目を逸らしてしまいます。さすがに青山あたりをファイル抱えて闊歩している外人モデルさん達のことは「うわー、同じ人類とは思えない」って感嘆の視線送ってしまいますが、あの人達は「注目浴びてナンボですから」って雰囲気纏っている人が多く、見とれる人から上手く目線外しているので鑑賞しやすいような気がする。

 なので、キアヌと渋谷ですれ違っても、全然気が付かないような気がする。

 実験してみても、よろしくてよ?キアヌ!

 でも、ほんと、画面でしか観たこと無い人って、実物見ると「えー?こういう大きさだったの?」って戸惑うこと多いんですよね。思っていたよりも小柄だったり大柄だったり・・・、それは前に勤めていた芸能関係の会社で多数経験したので、よーく知ってます。

 さて、芸能ニュースに「比嘉&福士の熱愛」っていうのがありましたが、福士といえば「あまちゃん」で主人公の初恋の人を演じた福士蒼汰君だとばかり思っていたので、スルーしていたのですが、しばらくしてからやっと「私の福士君の方だった!!!」と気が付きました。

 少し前に「のだめカンタービレ」のお浚いをしていたので、「福士誠治君、あんまブレイクしなかったなあ」なんて思っていたのです。
 「のだめ」は主人公を演じた上野樹里も玉木宏も抜擢された当時はそこそこ売れてましたが、主要な脇役陣のその後の出世ぶりが派手でした。一番ブレイクしたのが「のだめ」では地味な扱いの脇役だった向井理でしょう。

 福士誠治君が演じた「黒木くん」は水川あさみが演じた三木清良と同じくらい重要な役だったし、黒木君はヨーロッパ篇ではのだめと同じ音楽学校に通っていたので、瑛太と同じくらいの主要キャラだったのです。

 そして何よりも、福士君演じる黒木君は「おおおお!漫画の中から抜けだしてきたみたい! 」と感激する出来でした。
 「のだめ」は本当にキャスティングが面白かったんですけどね。私が一番感激したのは、ターニャ役のベッキーだったな。ベッキーは「エースをねらえ」のドラマでも、宝力さん役をやっていて「超ぴったり!」って感激したっけなあ。

 まあそれで、久々に「のだめ」を眺めながら「この子、なんでブレイクしなかったんだろうか?」って最近の活動を調べてみたら、なんと去年というか年末年始にかけて「演劇ユニット乱run」っていう公演やってて、そのユニットは2008年からやってるらしいのですが、なんとメンツが「大竹浩一・斎藤工・波岡一喜」って????

 すいません、大竹浩一って誰だかわからないのですが、波岡一喜は一部では「小物界の大物」と称されてるくらいの売れっ子です。ワル顔なので、不良役でも人気ありますが、最近では仮面ライダーシリーズでニヒルな脇役キャラをやってました。
 朝ドラ「ごちそうさん」でも、闇市仕切るチンピラ役をやっていて、その個性的な役柄が話題になりました。
 そうそう波岡一喜は「のだめ」にもチョイ役で出てるんですよね。

 それはいいとして、今このタイミングで「斎藤工が出る舞台」って凄いことになっていたでしょーね?

 昨年、一番ブレイクした俳優だったんじゃないでしょうか?
 つーか、私は「昼顔」も観てなかったので、全然その存在を知らなかったのですが、NHKの「ダークスーツ」の主役だったので「誰、このキムタクみたいな子」と思っていたら、「昼顔」の不倫相手役で人気沸騰中であることを知りました。

 「あー、同じ演劇ユニットで長年やっていた盟友が先に大ブレイクかあ」って思って、福士誠治君が出ていたドラマを調べてみたら、意外とNHKでは重用されてたんですね。
 「のだめ」の前に朝ドラ「純情きらり」で主人公の恋人役やっていたらしいのですが、私は観てませんでした。その後も時代劇の「オトコマエ!」っていうので主役だったらしいのですが、知りませんでした。

 しかし、去年BSでやっていた「昨夜のカレー、明日のパン」に出ていたのを知って「あー、あの子が福士君だったのか!!!」って遅まきながら気がついた。
 オンデマンドで全部観たのですが、「のだめの黒木君」とは全然雰囲気違ったので気が付かなかったよ。でも、あの役の子「いいな」って思っていたのだが・・・・

 というわけで、先週は「福士誠治君祭り」状態になって、動画で上がってるの観まくったり、現在またBSでやってる「徒歩7分」をオンデマンドで観ていたりと忙しかったのですが、福士誠治君を見尽くしたので、流れで「斉藤工とは?」って研究していたら、今日になって熱愛報道って、これは斎藤工に続いてブレイクするって流れ?

 まあ、ちょっと福士君は地味なんだけどさあ。

 でも、昔だと豊川悦司とか堤真一なども「30代半ばでブレイク」って感じでしたけど、最近だと長谷川博己とか斎藤工がそんな感じ?綾野剛も30歳過ぎてからやっと、って感じだったし。

 つーか、最近はあんましドラマ観てないから、ブレイクする役者さんがほんとに突然現れるので「だ、誰この人?」って戸惑うことが多くなりました。


2月9日(月)

 数ヶ月くらい遅れているらしいが、というとう私の所にも「ラッスンゴレライ」が届いてしまった。

 先週、「厚切りジェイソン」っていうアメリカ人芸人のことを知って「これはなかなか見込みありそう」と思っていたら、すぐに「ラッスンゴレライ」も拾ってしまったのである。ネットの拡散恐るべし。
 つーか、ラッスンゴレライは2月になって情報番組でも取り上げられるようになったので、ネットやらない人でも知ることになり、それが私にまで拡散されたらしいが。

 しかし、去年の「だめよー、ダメダメ」があまり面白いと思えなかったので、「ラッスンゴレライ」にも期待してなかったのだが、動画見始めたらすぐに「なにこれ?オリラジのパクリ?」と思った。

 私はオリエンタル・ラジオの「武勇伝ネタ」は大好きだったので、期待が高まったが、うーん、ネタ自体はイマイチかな・・・・
 ただ、バージョンによっては「オー ミッキー ユソファイン!」って言う歌詞が入っていたので、「この曲、えれー古い曲だけど、確かに大ヒットしたし、今でも時々流れるけど、若者にも通用するの?」って思ったんだけど、「ところで、この曲歌った人誰だったっけ?」と思って調べたら、トニー・バジルって誰?って名前を全然覚えていなかったことに気がついたが、それよりも2004年にゴリエがカバーしたと書いてあったので、「そうだ!」って思い出しました。

 チア・リーディングの世界ではよく使用される曲になっているらしいので、中高生でも馴染のある曲なんですかね?

 というわけで「ラッスンゴレライ」の動画を何バージョンか鑑賞したのですが、「まあ、中高生に流行るのもわかるな」って程度だったのですが、つーか「ラッスンゴレライ」ってなかなか覚えられなくて・・・・

 ところが、数日寝かした今日になって、ラッスンゴレライの恐ろしさを知りました。

 少し前までクラシックが鳴り響いていた私の脳内にラッスンゴレライが!!!!!

 個人差はあると思いますが、ラッスンゴレライっていうフレーズよりも「ちょとまって ちょとまって おにーさん」のほうが粘着力高いようです。

 今日も部長に「◯◯の件だけど、◯◯で良かったんだっけ?」と言われて「いえ、そうじゃなくて」って説明する時に「ちょとまって ちょとまって ◯◯さん(部長の苗字)」と言いたくなってしまい、自制するのに苦労しました。

 最近、あまりお笑いには興味なかったのですが、久々にハマったなあ。
 明日のR−1グランプリでの「厚切りジェイソン」も楽しみです。まだネタは少ないようですが「女を台に載せて、何始めるつもりなんだよー」ってネタには大爆笑しちゃいましたので、外国人目線からの漢字ネタは期待できますね。
 漫画の「ダーリンは外国人」とか「日本人が知らない日本語」もそういう「日本人は気がついてなかった日本語の変なところ」が面白かったし。

 でも漢字ネタって「なんでだ!おかしいだろ?日本人!」ってキレられても、「それは中国人に言え」って思ってしまうのですけどね(笑)


2月5日(木)

 なぜか突然また「のだめカンタービレ」にハマり、動画でドラマを観て、手持ちの漫画を読んでを繰り返していました。

 おかげで、四六時中、脳内にピアノやオーケストラの音色が響くようになった。

 先日、とある会社にお使いに行きました。
 その会社は丘の上のわりと高級な住宅街にあり、駅からダラダラと長い坂道を登るので、けっこう息が切れます。

 用事を済ませてから外に出ようとしたら、会社の正面にある坂道から自転車の大群が押し寄せてきました。丁度、3時くらいだったので、隣にある幼稚園のお迎え時間だったのです。

 幼稚園も坂の上だし、そもそもこの近辺は丘陵地帯なのでママ達が乗る自転車は。ほぼ100%「電動アシスト」でした。
 大群って言っても十数台でしたが、別に集団で押し寄せているわけでもなく、あちこちから自転車に乗ってやってきたママさん達が、幼稚園に向かう坂道に大集合しちゃっただけだろうけど、子供を後ろに乗せるための椅子って、今は安全のため頭部まで覆うようにデカいし、前にも子供を載せられるようなタイプになってる自転車も多いし、けっこうシルエットが大きいから、そんな自転車が十数台連なって坂を力強く登ってくる光景に、しばらく見とれてしまいました。

 頭の中で鳴り響いた曲は「ワルキューレの騎行」でした(笑)

 映画「地獄の黙示録」では、ベトナム戦争でヘリ部隊が勇ましく飛んでくる有名なシーンで使われた曲ですが、よくよく考えてみたら、ワルキューレって女神の集団名だからコッポラ監督よりも、私のイメージのほうが正しくない?

 幼稚園のお迎えと言えば、前に平日の休みに渋谷に向かって歩いていたら高級住宅街である松濤を通過したのですが、その付近の幼稚園がお迎えの時間だったようで、子供の手を引いたママさん達とすれ違ったのですが、全員、きちんとオシャレしていて、ヒールのある靴を履いていて、「すげー、幼稚園の送り迎えでも、服装に手抜きしないんだ!」って驚きました。

 つーか「これ、日本だからこうだけど、海外だったら送り迎えは使用人の仕事だよなwww」と思ったりして。

 日本でも、前に「加賀百万石の前田家の最後のお姫様」だった、ご高齢の女性の手記を読んだら「学校への送迎は、運転手の他に助手が付いていたので、私は自分でドアを開けることすらしなかった」と書いてあったので、戦前はそういうセレブ家庭も多かったんだろうけど、今では皇室でも、子女と手を繋いで登校してたりしますからねえ。

 日本でも欧米でも、昔は「高貴な女性は自分で子育てしない」のが当たり前だったので、乳母に丸投げって感じだったのかなあ、と想像するしかありませんが、ほんとにどの程度丸投げだったのかなあ?

 友人が数年滞在していた香港に何度か行った時、友人のご子息の習い事の送迎にも付き合ったのですが、香港在住の欧米人の子供らはフィリピン人のベビーシッターがくっついてることがほとんどでした。
 だから、水泳教室やスケート教室でも、欧米人の親を見ることはほとんどなかった。フィリピン人のナニー達が溜まってお喋りしてました。

 私は数日間の短期滞在だったので、よくわかりませんでしたが、友人は「白人の子供らは、親にかまってもらえないストレスを発散するのか、けっこう凶暴」と言ってましたが、確かにビーチに遊びに行った時に、私が子供らと共同で作った砂山とか古墳とかを盛大に破壊して行くのは決まって白人の子でした。

 たぶん「親にかまってもらえないストレス」っていうよりも、ナニーは預かった子供を厳しく躾けたりしないので、ああいう野放し状態になるのでしょう。

 平日は子供の世話をナニーに任せっきりの親でも、休日にはしっかり子供と向き合っていたのでしょうか?

 えーと、何が言いたいかと言うと、うちの妹は「24時間365日、息子の命を左右するのは自分しかいないって状態だと、ほんとしんどい」とコボしますが、最近は旦那が息子を連れて帰省してくれたりするので「そういう時間がほんと嬉しい」と言ってましたが、それとは真逆に「高貴な身分の方は子育てするもんじゃありませんので」って自分が産んだ子とあまり触れ合えないのって、どっちがしんどいんだろう?

 産んですぐに「では、育てるのは使用人がやりますので」って引き離されると「あ、そう」ってけっこう受け入れちゃうものなんだろうか?
 そんで、高貴な生まれの人だったら、自分も使用人に育てられてきたので「そういうもんだ」って思うものなのかね?

 幼稚園の送り迎えが全員、運転手などの使用人だったら「これがフツー」って思うだろうけど、中にはママが迎えに来て「ママー!」って飛びついていたりしたら、ちょっとうらやましくなったりするのかもしれない。

 その辺り、今の天皇陛下に、じっくりお伺いしてみたいところである。

 でも、今の天皇陛下の幼少期は、庶民も子沢山で一人の子に手をかけてられなかったので、そんな変わりなかったのかもしれない。

2月4日(水)

 近所のスーパーには毎日のように寄っていますので、「お気に入りの店員」が自然と出来てしまいます。
 もう、ずいぶん前にお気に入りだったのは、日記にも何度か書いていますが「どうだぬき」君でした。その名札の愛らしさに、レジ打ち中にいつもうっとりと見とれていました。「ああ、この子(大学生バイトだと思われ)に求婚されたら、この苗字名乗りたいってだけでOKしちゃうかも」とかキモい妄想しながら・・・

 最近のお気に入りは「楽天の藤田に似た子」です。
 藤田はベイスターズにいた頃から「守備の名手」としてお気に入りだったのですが、打撃がイマイチだったためか、出場機会が減っていましたが、それを楽天が獲得したので、すぐにイチオシ選手になりました。
 藤田が移籍してすぐに、東京ドームの日ハム戦観に行ったら、さっそくスタメン起用されてましたが、新チームに移籍したばかりで浮足立っていたのか、慣れてるはずの東京ドームでいきなりエラーしたのでびっくりしましたが、それを「ドンマイ」と明るく励ましていたのが松井稼頭央で、二遊間の守備の打ち合わせを頻繁に交わしていたので、「稼頭央がママで、藤田がチーママって感じでいいな」って思っていました。

 そして、藤田が大活躍した事もあっての「楽天優勝」だったと思っているので、ほんと大好きな選手です。

 なので、その藤田に顔が似ているスーパーの店員君も超お気に入りでした。

 さて、今日も酒を買い込んでレジを済ませたのですが会計が2000円を上回ったので「あれ?そんなに買ったっけ?」って思いました。
 時々、会計金額に「あれ?」って思うことありますが、たいていは「月に一度くらいしか買わないものを買った時」だったりします。800円のトリートメントとか、900円くらいの化粧水とか。

 でも、今日はそういう「小さいけどそこそこの金額」っていう物を買っていなかったので、レジを済ませた後にレシートを確認したら、700円の紙パックワインが二つ打たれてました!
 缶ビールも二本買ったし、おにぎりも二個だったので、その勢いで一本しか買ってないワインも二つになってしまったようです。

 レジが混んでいたので「700円くらい、もういっか・・・」って気分にもなったのですが、100円くらいだったら面倒くさくなっていたかもしれないけど、700円プラス消費税だしなあ・・・と、渋々、レジを打った店員に「会計間違ってるんですけど?」って申し出ると、レジの列がまだ途切れてなかったので、レジ担当者がちょうどカゴの整理をしていた別の店員を呼び止めました。

 藤田君の登場です。

 やった、ラッキーと思いつつも、心の底から湧いてくる笑顔は控えめにして「このワインを一本しか買ってないのに、二本分になっていたんです」と説明すると「え、ああ、はい・・・」と藤田君はレシートを確認しながら、スタスタとサービスカウンターの方へ行ってしまうので「おい、私はここにいればいいのか、一緒に来いなのか、ちゃんと言え」と思いましたが、藤田君の後をついてカウンターに向かいました。

 そこで藤田君はレシートと買い物カゴの中身を確認して「えーと、このワインが二本になっているということですね?」と言うので「そうです」って返事したら「えーと、えーと・・・・」と口ごもりながら棒立ちの藤田くんであった。

 藤田くんは、ベイスターズの藤田が楽天に移籍した頃にはもういたはずだから、けっこう古株なんだけどなあ?それに年齢も藤田と同じくらいの30歳くらいか、それ以上だと思うし。
 スーパーでレジの打ち間違いによる返金なんて、よくあることなのに、「えーと、えーと・・・」ってなんでキョドってるの?

 私は必死に妄想した。
 もし楽天の藤田が怪我などで引退することになり、民間に就職先を求めて、スーパーの店員になっていたら、当然のことながら野球バカですから、「返金」なんて高度なことすぐにはできないので、守備の名手がこんな風にあたふたすることもあるのだろう。

 藤田ファンとしては、そんな藤田は見たくないわけで、いや、スーパーの店員なんてイヤっていう意味ではなく、外野からの返球を中継したら、そのままボール持って「ど、ど、ど、どこに投げよう」ってキョドってる姿なんて見たくないという意味で、ほんと、「藤田君」はそんな感じで私のレシートを両手に持って「えーと、えーと」でした。

 固まっている藤田君を救おうと、私も必死に頭を働かせました。
 返金マニュアルまではわからないので「そーだ、二個分の金払ったんだから、二個買えばいいんだ」と私にしては頭の回転速かった。

 笑顔のままで「あのー、もしも手続きが面倒だったら、そのワイン、もう一個いただければ、レシート通りになりますので、それでもいいですよ?」と言ったら、藤田君は「・・・あ、それでよろしいでしょうか?」と小声で言うので、「ええ、じゃあ、もう一個ください」と言ったのだが、藤田君はまたしばらくフリーズしていたが、「ええと、じゃあ、◯◯ワインの白ですね?」と言うので「ええ、同じので」と言ったらやっと「そっか、オレが売り場から取ってくるんだ」と気がついたようで、ダッシュで売り場に向かいました。

 そんで「こちらでよろしいですね?」と確認されたので「はい」って言っても、雰囲気的には「えーっと、この流れでよかったんだっけ?」って感じでしたが、もう藤田君のイケてない接客ぶりは諦めたので、「袋をもう一ついただけます?」ってお願いした。

 ここのスーパーはレジ袋が有料なのだが、こういう事情で「買い物が増えてしまった客」には当然無料だろうと思って、そう申し出たのだが・・・・
 藤田君は「あ、はい・・・・・それでは、今回は特別ですから」って言ってレジ袋を追加してくれた。

 間違ってはいないが、こういうケースで「今回は特別ですから」って何か違うような気がする。こっちには非が無いし、そっちに有利な条件で解決したのだから、デキる定員だったら黙って袋を追加するだろうし、デキない店員でもこっちが「荷物増えたから袋ちょうだい」って言ったら黙って袋をくれればいいだけだ。

 私だったら「こちらの不手際でお荷物増やしてしまってすいません」くらい言うかな?
 だって、1.8リットルのワインを二個持って帰る羽目になったんだし。

 私の理想としてたやりとりは「じゃあ、これ二個買います」「でも、重いのでは?」「いいのよー、どうせすぐ飲んじゃうんだし、酒飲みは酒だったらどんな重くても大丈夫なの。これが米だったら絶対無理だけどwww」くらいの軽口言う自信あったのに。

 昔、大学の先輩に「ビールだったら歯で王冠あけられる」って強者がいましたが、その先輩に炭酸飲料の開封をお願いしたら「あー、酒しか開けられないんだよね」と言ったとか。欧州の旅先でワイン抜きが無かったので、歯ブラシ突っ込んで開けたという武勇伝もお持ちの人でした。

 話しそれましたが「外見が憧れの人に似ていて超ステキ」な人が、話してみたら「超イケてない」っていうの、超ヘコみますね。
 前に日記に書いた、親会社の支店にいる「羽生結弦君くらい可愛いのに、中身が普通のイマドキ大学生」っていうのも毎回がっかりしますが、あっちは「見た目を無視すれば、ほんとごくフツーの大学生男子」ってことなのですが、今日の藤田君は、藤田似じゃなければ、許されないくらいのレベルだったので、ほんとがっかりしてしまいました。

 でも、こんなことで私の藤田愛が冷めることは無いので、今後も「わーい、藤田に似てるなあ、可愛いなあ」と生暖かく見守っていこうと思います。


2月3日(火)

 イスラム国に人質になった方が、やはり殺害されてしまったようなので、またニュース番組を避けているのですが、そういや、「イスラム国」って言い方やめましょうって話があるんですかね?

 なんか以前にも「そういう呼称を使うと国家として認めてるみたいだから」って論調ありましたけど、でも代わりに「ISIS」って言うのも、なんだかカッコ良い感じがしちゃうので、ダサい感じのする「イスラム国」を連呼させていただきます。

 まあ、それでも多少、画像が入るのはしょーがないと諦めていますが、今日、会社の古新聞置き場の横を通ったら、「日本人人質殺害」っていう一面の見出しの下に、処刑される前の映像のカラー写真が載ってました。

 「ああ、だから、こーゆーの見たくないのに・・・」

 何も、あそこの部分を一番上にして置いておくことないんだろう、って思いましたが、そんなん気にしちゃうのは私だけ?
 そして、新聞係がHさんなので、「やっぱ、彼とはなんか合わないんだよなあ」って余計にヘコみました。

 もっとトンチンカンだったのは部長で、昨日の帰り際に雑談していたら、「そういや、今日ってスーパーボウルだったんじゃない?」と言い出すので「あ、そうだ、月曜日の朝やってるはずですよね」って私も思い出したのですが、部長が「どこが勝った?」って聞いてきても「さあ?」としか言いようがない。

 普段だと、通常ニュースやニュース・サイトでも、そこそこ上位に食い込んでくるはずのスーパーボウルだが、「ああ、今日はそれどころじゃなかったので、埋もれちゃったんでしょうね」としか言いようが無い。

 で、部長はネット検索が下手なので、たぶんヤフー・ニュースとかで探して「どこにも結果が載ってない!」と騒ぐので「だ・か・らー、そんな日本人が何も絡んでないようなニュース、上に上がってこないだけですよ!」と言ったのだが「夜中の放送があるので、結果載せないように圧力かかったんじゃないか?」って、なんでそんなショボい陰謀論が?

 もー、世話が焼けると思いつつ、私がスポーツ紙サイトに行ってみたら「ニッカンでは、普通にトップニュースに上がってます」とわかったので、部長も納得してくれました。
 だから、一般ニュースは、それどころじゃなかったんですってば!

 ニュースと言えば、先週でしたっけ?「医師が患者の家族に暴言を吐いた」っていうのがありました。
 夜間救急だかに娘を連れていったブラジル人の父親に「死ね」と言ったとか。

 そのニュースの話題になったら、マスオさんが「もう、日本はなんだかおかしいですよ」と嘆いていたので、「へー、国家的な問題って思うのかね?」と思った。

 マスオさんがそう嘆いたのは、同時に流れていたニュースが「名古屋大女子大生の殺人事件」だったこともあったみたい。

 私はあんまし「今の日本はちょっとおかしいよ」っていう気持ちにならないのだが、ちょっと理解不能なことが連続して起こると「今の日本は」って言う人けっこういるので、その視点の方が不思議だったりします。

 医師の暴言については、「ホントに言ったのなら、絶対にいけないことだけど、もしかしたら、そこに至るまでの何かがあったんじゃないか?」って思っていたのですが、やはり後追い記事で、「ブラジル人の父親もちょっと食い下がり過ぎだったのでは?」っていうのがあった。
 患者だった女児の症状は、緊急を要するものではなく、治療は必要だが、それはちゃんと検査しないと入院治療するのか通院治療でいいのか判断しないといけないけど、その検査は「救急医療」の範疇外なので「平日に専門医を受診しなさい」と医師側が伝えたのに「緊急性が本当に無いのか検査してくれ」とか「専門医に行けというなら紹介状を書いてくれ」とか散々食い下がったので、医師がキレちゃったようだ。

 言葉の壁もあったのかもしれないし、医師のコミュニケーション能力にも問題があったのかもしれないけど、このニュースもっと掘り下げてみたら「緊急医療を受けるってことは?」っていう広報的な意義があるかもしれない。

 夜間や休日にやっている医療機関をコンビニ扱いする患者もけっこういるみたいだから。

 「仕事休めなくて、定期的に処方されてる薬が切れそうなので、処方してください」程度の人とか。

 これも何度が日記に書いているが、十数年前に年末にインフルエンザに感染して高熱にうなされながら新年を迎えたことがあった。女友達が泊まりに来る予定というか、もう来ていたのだが、激しい悪寒を感じたので「これ、たぶん、インフルエンザだから、悪いけど帰って」と言ったら、ビビりな彼女は逃げるように帰ってくれた。

 翌日になって「どうだった?やっぱりインフルだった?」と電話してくれたので「もう、完全にインフルだこりゃ」と熱で朦朧としながら話していたのだが、彼女が「病院には行ったの?」って聞くので「病院?だって年末でやってないじゃん」って答えたら「当番医がある」と言うので「そんなの調べる気力無いし、そもそもインフルエンザで当番医なんか行くのダメでしょ」と言ったら「なんでダメなんだ!」と言うので「?」と思ったのである。

 そしたら年明けにまた電話があって「私も罹った」と言うので、「ああ、ごめん、もしかしたら私から感染したのかな?」って謝ったのだが、発症したのが大晦日くらいだったのに、当番医の所に駆け込んだらしいが、診察を断られたと怒っていた。

 私が「ほらね?だからインフルエンザくらいじゃ当番医に行っちゃダメだって」と言ったら、なんだかギャンギャン怒っていたな。

 その話しをこの間、エビワカちゃんに言ったら「え?ダメなんですか?」って言われたけど、今だったらどうか知らないけど、あの頃はタミフルなんてなかったので、「成人のインフルエンザ」っていうのは医者にかかっても治る病気じゃなかったわけです。それが乳幼児だったり、既往症のある老人とかだったら違うのかもしれないけど。

 だいたい、私はあの時、40度を超える高熱が出たので、とてもじゃないけど医者に行けるような状態じゃなかったのに、近所の医者でもない当番医までわざわざ行けるってことは、「ここまで来れたんですか、じゃあ、大丈夫ですからお帰りください。水分補給は忘れずに」って程度でしょう。

 

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