可燃物な日々

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日本酒8合飲んだ勢いで、新しい掲示板を作りました

11月30日(金)

 明日から師走かー。

 ♪しわあっすなら手を叩こう!パン!パン!

 仕事は忙しいんだけど、保留事案が多くて、書類が溜まる一方なのが辛いです。
 でも、この10数年の間に何度か「なんでこんなに忙しいのじゃあああ」って、えらい大変な時期もあったので、今なんて平和なもんです。

 逆にエビワカちゃんもマスオさんも暇な時間が多くなってきたくらい。
 事務仕事って、人と仕事量や内容が安定してしまうと、慣れや改善で、どんどん仕事が捗るようになり、マンネリ化が問題になってきたりするものです。
 人が変わったり、新しい仕事が舞い込んでくると、えらい忙しくなったりしますが、3ヶ月から半年くらいすると、いつのまにかルーティン化できるようになるようだ。
 4月の初旬にはエラく朝の電車が混むのと同じようなことだろう。しばらくすると、みんな慣れてきて落ち着くのだ。
 私もその昔、銀座線で通勤していた頃、最初は洗濯機の中味みたいに、周りの人の動きに翻弄されていたが、そのうち「赤坂見附では乗り換えの人が多いから、ドア付近に位置していたら、とりあえず一度降りる」とか、「でも、いちいち降りるのは面倒だから、最初に乗り込むとき、なるべく奥に行く」とか、だんだんコツを掴んできて、「まず、この駅で人が入れ替わるタイミングで奥をとる」とか、だんだん高度な技を使えるようになったものです。

 今は都心に通勤していないので、そういうスキルを全く失ってしまったので、たまに乗ると「よくみんなこんなの毎朝やってるなあ」って感心しますが、慣れちゃえばねえ?

 さて、日曜日はイベント仕事なので、明日の土曜日は無理やり休むことにしたので、今日は久々に8時まで残業したが、あんま捗らなかった。

 ほんと、記憶力の衰えも激しいけど、集中力も・・・・

 そういや、総務部はアラフォー社員が多いが(みんな30代後半になっちゃった。私と部長がアラフィフ)、みんな劇的に記憶力が衰えているので、今日もマスオさんが「あれえ?昨日、振込処理してもらった請求書どうしたっけ?」と言い出し、エビワカちゃんが「ミヤノさんに振込の承認してもらった後どうしました?」と聞いてきたので、私はそれははっきり覚えていて、マスオさんが電話中だったので、机の上に「はい、これ終わったやつ」と置いたのである。

 しかし、マスオさんはしばらく「あれえ?無いなあ?」と言うので、不安になって自分の机の中を探し出すエビワカちゃんに「いや、だからそれは私がちゃんとマスオさんに渡したって」と断言しても、エビワカちゃんはまだ探している。

 そしたら、やっぱしマスオさんの机の中から発見された(笑)
 だから、私の記憶力信じてよ(笑)
 そりゃ、忘れること多くなったけど、ちゃんと自信を持って覚えてることについては、かなり自信があるんだって。

 さらに、マスオさんは「あれ?これ、昨日オレ、伝票も打ったっけ?」とブチブチ言っており、しばらくしてから「ああ、伝票打ってた・・・・」って、思わず「昨日のことなのに、何その有様はwww」と爆笑してしまいました。

 そのすぐ後、E嬢がトイレに行って戻ってきたら「あ・・・・」とまた戻ってから、フロアに戻ると、「TKさん?どうしたんですか?」と驚いてるので、私が「どうしたの?」って聞くと「なんかニヤリとしてたんです!」

 で、数秒後にE嬢が「あ・・・・・、まさか?」

 しばらく部長とE嬢とでワーワー騒いでいたので、いったい何が起こったのかなかなかわからなかったが、E嬢は空のマグカップをトイレに行った後に洗おうと、ポットの前に置いてトイレに行ったのだが(給湯室の奥がトイレ)、トイレ出たらマグカップのことを忘れて、席に戻ろうとしたところで「あ・・・そうだ」と気がついて、給湯室に戻った。

 ところが、思ったところにマグカップが置いてなくて「あれ?」と思っていたら、マグカップがポットの裏に置いてあったので「・・・・・なんで、あたし、こんな所に置いたの?」と不安になったらしい。

 そしたら、部長がニヤニヤしていたので、「TKさんのいたずらだったんですねーーー!いや、私、マジちょっと不安になったんだからっ」って騒いでいたのです。

 前にもE嬢が「最近、自分がボンヤリしててやらかすことがスゴすぎて不安になる」って言っていた時に、私は「ああ、30代半ばで急に来るから、びっくりするけど、そのうち慣れるよ」と安心させたのだが、「そういうお年頃」のE嬢にはキョーレツだった部長の軽いいたずらだったらしい。

 いや、前フリがあってね。今日の部長はK嬢となにやら激しく言い合っており、私はその様子を「なに、兄弟げんかみたいなことになってるのwww」と突っ込んでみたのだが、言い方が的確すぎて「なんで、お姉ちゃんに絡む弟みたいなことにwww」と言ってしまったので、部長が「・・・・オレのほうが弟なのか?」ってヘコむふりしていたので「だって、そんな感じですもん。ねーちゃん、そりゃないぜってwww」

 女子は上下関係よりも、「だって法令遵守でしょ?」ってことを重点に置くので、私もよく部長とそういう言い合いになるけど、ほー、外から見るとこんな様子なんだ、って思っていたのだが、それで、ちょっとストレス溜まった部長は「長女タイプ(つーか長女)のミヤノさんにはいじめられ、一人っ子タイプ(つーか、一人っ子)のK嬢も全然上から目線だし、こーなったら、ちょびっと末っ子タイプ(つーか、末っ子)のEにいたずら仕掛けちゃお」って、軽い気持ちでやったらしいが、「そういうお年頃」だったE嬢が思った以上にダメージ受けていたので、「あれ?ちょっとやりすぎた・・・のか?」と戸惑っていた。

 でも、E嬢も必要以上に部長を責めることなく、「あー、びっくりした。わたし、またやっちゃったのかって思いましたよ」と言っていたので、場の雰囲気を変えようと私が言ったのが・・・・

 母の友人の旦那さんは、60歳くらいでアルツハイマーを発症したのだが、最初の頃に「あれ?」と思ったのは、トイレのスリッパがトイレの窓にきちんと立てかけてあった、という「?????」な現象であったらしい。

 部長もE嬢も「え?それって、ありえないwww」と笑うので、、笑い話じゃないんだけど(その旦那さんは、その後、徘徊して行方不明を繰り返すことになったのだから)「ほんとに、ヤバいっていうのは、そういうレベルらしいです」と私が言うと、「給湯室に置いたはずのカップが、思っていたのとは別の位置にあった」なんて、痴呆としても低レベルだし、いたずらとしても大したことが無いということになり、「いやあ、さすがに、そこまで(トイレのスリッパを窓辺に立てかける)は無いわー」と丸く収まりました。


11月27日(水)

 日に日に寒くなってきるので、悲しいです。

 私は「どっちかというと夏の暑い方がマシ」なので、冷房なくてもかなり我慢できますが、暖房を我慢することは無理です。

 さて、友人M嬢から昨日やっと電話番号を知らせるメールが来た。「後で電話番号を教えるね」というメールから何日経ったっけ?
 なんか、やっぱし、普通じゃないようなので、普通だったら早速電話してみるところだが、やめておこ。

 そういや、紅白に斉藤和義が出場するとのことで「えええ?なんで?」と驚いたが、そういや、前にもテレビで斉藤和義のドキュメンタリーをやってるのをチラリと観たことがあって「なんで?」と思ったのだが、そっか、「家政婦のミタ」の主題歌で再ブレイク中だったのね。
 斉藤和義のファンというわけでもないが、「君の顔が好きだ」がヒットした当時は「すげええ歌詞だなあ」と驚いたし、その楽曲は好きだった。あれが1994年の曲なのか・・・・ふーん?私が20代後半の頃だったんだっけ?
 ふーん?そんで、斉藤和義は同い年だったんだ?(向こうの方がきっちり三ヶ月だけおにいさん)

 何年か前、フジロックに出てて、「おや、ついでだから観てみよう」と彼の立つステージに行ってみたが、「ほお、知ってる曲けっこうあるな」と思ったし、適度に気の抜けたパフォーマンスで聴いてて心地良く、「いいもん聴けた。お得な気分」と、大変満足したのを思い出す。ああいうフェスでの楽しみは「普段だとわざわざチケット買ってまで観に行かないけど、少し気になっていたものが、たまたま鑑賞できて、しかも、すごく良かった」ってことだし。

 話は変わるが、昨日、部長が「君のいれてくれたコーヒーはうまいねえ、ってだけでセクハラなの?」と話していたが、それで思い出した話がある。

 もうすでに日記に書いたことがあるかもしれないけど・・・・・

 20代の頃勤めていた会社では、私はコーヒーばかり飲んでいたけど、来客や社長には日本茶を出していた。
 お茶出しは、主に社長秘書役のM嬢の仕事だった。

 M嬢は私よりはずっと先輩だったし、ずっと経理を担当していたのだが、あまり向かなかったらしく、たまたまそっちの部署の繁忙期に「電話番とお茶くみ」で応援に行った私が、「手が空いてるときはこれやってね」と渡された「手書きの総合振込用紙」(今、30歳くらいの人は全く知らないかもしれないけど、25年くらい前の振込は全て手書きだったのである)に指示された通りに記入したら、「全くミスがなかった???」ということに驚いた経理の責任者が私を経理にスカウトして、前任者のM嬢を「社長秘書的な仕事」に厄介払いしたのである。

 私が「私って仕事できる?」と自信を持ったのはM嬢のおかげで、私が経理で仕事しはじめたら、上司ともう一人いた経理の先輩(銀行員の経験があったのでサツカンことお札の数え方などを教えてくれた)は、「なんで、こう全然違うの?超ラクなんだけど、今まで、なんであんな苦労していたの?」と大感激してくれたのだ。

 どうやら、経理事務に向かないM嬢は、振込先の記入ミスや、金額のミスや、二重振込など、後で問い合わせがあってドタバタするようなミスが日常茶飯事だったので、私が後任になってから、ほとんどそういうことが無くなったので、上司と先輩の負担がぐっと減ったらしいのだ。

 ただ、事務仕事はとうとう不得手だったM嬢だったが、ほんと気立てのいい子で、出入り業者からは「お嫁さんにしたいなあ」って高評価だったのだが、社員達はみんな「まあ、確かにルックスも可愛いし、性格もほんといいんだけどなあ・・・」と「ちょっと残念な子」と認定されていたけど、私も彼女の仕事ぶりではたまに迷惑かけられていたが、だからって嫌いにはなれなかった。

 と、また話が長くなったが、M嬢の「お茶汲み」もまた独特であった。
 急須の中に網が入っているタイプの急須を使っていたのだが、私がたまに来客にお茶を出そうと、急須の蓋を開けると、水を含んだお茶っ葉が飛び出さんばかりに・・・・いや、ほんとにモサっと溢れでるくらいに、大量のお茶っ葉が入っていた。

 「なんで、こんなにお茶っ葉を沢山いれるのだろう?」と、いつも不思議に思っていたが、ある時、お茶を発注する時に、彼女が持論を展開していた。
 茶葉を選ぶポイントは「何度入れても、お茶の色がキレイなこと」だった。

 家庭で日本茶を飲む場合には、そりゃ、一回投入した茶葉で、3回くらい、いやもっとかも・・・・とにかく、「こりゃさすがにもう無理」っていう出がらしまで飲んだりするが、客に出す時には「新しい茶葉」にしませんか?

 もちろん、近所の主婦が茶飲み話に来たので、延々と出がらしの茶を・・・・ってことはあるかもしれないけど、それでも、最初の一杯は新しい葉を投入すると思う。

 ましてや、会社に来るお客さんには「二度目」も出さないでしょ?

 なので、私は大量に茶葉を入れて何度も使うよりも、少量の茶葉をせいぜい二杯目くらいで捨てるのがいいと思っていたので、M嬢にもそう言いたかったのだが、先輩だし「いい子」だし、言えませんでした。

 でも、M嬢が不在だったり手が離せなくて、私がお茶出しをする時には、もったいないけど、M嬢が投入した大量の茶葉は捨てて、「ミヤノ家では、お客さんにお茶を出すときにはこうしてた」という流儀を守り、適量の茶葉を適温(一回、茶碗にお湯を注いで、80度くらいにする)で入れて、オレ流を貫いていた。

 来客なんて、別に日本茶の味なんて気にしないだろうけど、だからって出がらし出すのは私のプライドが許さなかったのである。
 時代的には「お茶くみOLってアリ?」というような、「女性だからってお茶くみ当番させられるのは納得がいかない」と、世論が傾いてる時期だったが、私は学生時代に喫茶店バイトで雇用主から評価されていた経験もあったから「お茶くみも高度なプロの仕事だ」と思っていたから、目指していたのは「お茶くみでお金とれるレベル」だったのだ。

 と鼻息は荒かったが、私は経理事務でもその職場ではかなり評価されていたので、お茶くみは無駄なプロ魂だけど、プライドの問題と割りきっていたが、ある日、私の電話に内線が入り、電話に「カイギシツ」と表示されていた。

 別のフロアに来客応対用の応接間みたいな部屋があり、そこからの内線だったので「なんだろう?」と思って出てみると、社長の補佐的な仕事している男性上司からで、「これから、お客さんが二人来るので、お茶3つお願いできない?」

 あれ?そっちの部署の来客のお茶出しはM嬢の仕事だし、M嬢いるんだけど、なんで私に?と戸惑いつつも「はあ?いいですよ」と返事すると、上司は内線なのにヒソヒソと小声で「いや、いつもはMに頼んでるんだけど、今日はちょっと大事なっていうか、いろいろうるさい客でさあ。だから、ミヤノのいれてくれるお茶の方がいいから・・・・だから、内緒でよろしく」

 私がいつもより張り切って丁寧に日本茶を用意したことは言うまでもない。

 みんな、ちゃんとわかってたんだ、M嬢の出すお茶は「大事なお客様にお出しするものではない」ってことを。でも、その上司も「気の置けない客だったら、日本茶の味もわからないだろうし、まあ、いっか」とスルーしていたのだが、「これから新規契約するかもしれない得意先のお偉いさん」にまさか、出がらし出すわけにもいかず、こっそり私にオーダーしてきたらしいのである。

 その上司もかなり仕事の出来る人だったから、そういう機会に「ミヤノのいれてくれるお茶は美味しいから」と私に告げたのは、実に上手いタイミングだったろう。
 誕生日のご馳走に母の自慢料理をリクエストするようなもんである。
 「あれ、美味しいから作って!」と言われた母の嬉しそうなこと、張り切ること。

 今でも覚えているが、私の母と、その母である祖母は、私が20歳前後の頃はよく意見が衝突して口喧嘩していたが(母が40代、祖母が60代で、ちょうど今の私と母の年頃だった)、ある時、母が祖母に「お母さんの五目御飯食べたいから、作って」とねだったら、祖母は「あら、そう?あんなの別に大したことない料理だけど、そお、食べたいの」と言うので、私も「あの油揚げ入ったやつ?私も好き!食べたい!」と言ったら、祖母は「あらそお?別にあんなのご馳走でもなんでもないんだけど、あんたらが好きなら作るわよ」とブツブツ言いながら作ってくれたっけ。

 祖母の料理は本人が言うように「田舎料理」だったし、だから正月には「高い牛肉ですき焼きをもう無理っていうくらい肉投入」に走っていたのだが、実は、ごぼうの胡麻和えみたいな日常的な副菜のほうが美味しかった。

 私は若いころ(千葉の実家にいたころ)終電を逃すと、よく港区の祖父母宅に深夜に転がりこんでいたし、六本木で働いていた20代の頃も、「急に熱出てきて、早退します」って時には、千葉の自宅に帰るのがおっくうで、会社から徒歩圏内だった祖父母宅にそのままお世話になったこともあった。さすがに発熱した時にはタクシーで向かったけど。
 そういう時、祖母が「風邪引いたのなら、これ飲んで寝なさい」と用意してくれたのは、大きなどんぶり一杯の「ネギ湯」だった。「これ、全部飲むの?」と呆然となるくらい大量だったけど、気持ちはとても嬉しかったので、頑張って半分以上は飲みました。「田舎料理」の欠点は、とにかく量が多いところかな?(笑)

 えーと、なんの話でしたっけ?
 そうそう、「君のいれるコーヒーはうまいね」がセクハラになるかどうかは、言う人のそもそもの評価が基準になるので難しいですが、「ミヤノさんが入れてくれるお茶は美味しいから」とか「お母さんの五目御飯が食べたい!」っていうのは全然セクハラになりませんから。

 褒めるって大事ですしね。
 よくお菓子を持ってきてくれる出入り業者さんに「◯◯さんが持ってきてくれるお菓子はいつも美味しくて」というのも、いい光景です。
 そういう業者さんは、「みなさんに喜んでもらえるように」って、けっこう研究していたりするので、スイーツ大好きな食いしん坊女子社員が心から「いつも楽しみにしてるんですぅ」って言うと、さらに張り切ってくれちゃうのだ。

 そう、思い出したわ。
 前の会社に、いつも高級スイカをお中元として送ってくれる芸能事務所の社長さんがいた。
 私はスイカ大好きだったので、「わー、またS社長からスイカが届きました!千葉の高級スイカですよ?私の高校はスイカ産地に近かったけど、こういう高級スイカは地元民の口には入らなかったんです!」と大喜びで、けっこう手間だったけど、みんなにスイカを切り分けていた。
 ああ、これも先輩M嬢の「ダメ伝説」を披露することになるが、M嬢はスイカが好きではなかったらしく、S社長から届いたスイカを切るのも億劫だったので、ずっと放置していたら・・・・スイカが腐ってしまい、M嬢をさらにスイカ嫌いにしたらしい。

 しかし、私がその部署に異動して、「わーい、高級スイカだ!」と大喜びしていたので、さっき書いた「ミヤノのいれてくれるお茶が美味しいから」の上司も実はスイカ大好きだったことが判明して、私は「切り分ける者の権利」として、その高級スイカの8分の1をごっそり食べていたのだが、その上司にも8分の1の権利を与えていたのである。

 そして、私は会ったこともないが、その芸能事務所社長に「おいしいスイカをいつもありがとうございます」と心から感謝していたので、上司は「S社長に会う機会あったら伝えとくよ」と言っていた。

 その芸能事務所は、売れっ子タレントを沢山抱えるかなりの大物事務所だったのである。業界的にはジャニーズ事務所のジャニーさんに匹敵するくらいの。

 そしたら、ある年、初夏にさっそく高級スイカを頂いて「わーい、毎年恒例のS社長からのスイカ!」と充分に堪能したのだが、その2週間後くらいに、またスイカが届いた。
 「あれ?どうしたんでしょう?」と私が戸惑っていたら、上司が、「ああ、この間、偶然S社長と会ってね、スイカいつもありがとうございます、みんな大喜びしてますって言ったからなかあ?」

 これは私の勝手な想像だけど、その上司もスイカ好きだったから、心から「今年もスイカ美味しかったです」と言ったのだろうけど、私も心から喜んでいたから「うちの若い女の子が、千葉育ちなんですけど、『こんな高級スイカ、地元の千葉県民は実は食べたことないんですよ!』って大騒ぎして」なーんて話したのかもしれなくて、そういう「本当の話」って、人の心を動かすようで、S社長は「そんなに喜んでくれるのなら」って、またスイカを送ってくださったようです。

 さすが、大物は違いますよね。
 つーか、S社長が亡くなったら、それなりの芸能ニュースになると思ったので、私は「一度もお会いしたことないけど、もしそういう訃報に接したら、ああ、あのスイカの・・・・って思い出すでしょうね」と思いました。

 いかりや長介氏がお亡くなりになった時に「ああ、事務所から毎年、タスカーっていうアフリカビール頂いていて、それが象のラベルのビールだったから、大好きだった」ってしみじみしたように。

 中高年男性の皆様におかれましては女性部下に「それいいね」って言うことがセクハラに抵触する危険性があるのもわかりますが、言い方に工夫すればいいのかと。
 まあ、そういう意味では女性のほうが、いくら大袈裟に男性を褒めても、褒めすぎることはないという意味でラクさせてもらってるなあ、とは思いますが・・・・・


11月26日(火)

●「オレって、引き算が苦手らしくてさあ・・・」

 と、夕方の雑談中、部長が得意の自己開示系トークを始めた。
 どうやら、先日のゴルフ・コンペの集計で引き算に苦労したらしい。
 そして「8ひく14って、いくつだと思う?」と言い出すので、M嬢と私とで「・・・・マイナス6」と応えると、「でも、そういう計算って、14ひく8でもいいのかな?」と言うので、「はあ?具体的にはどういうことですか?」

 私のツイッターのタイムラインには、「掛け算の順番に関する議論」がよく上がっているけど、引き算は「8−14」と「14−8」は違うだろう・・・・
 ただ、実際に「8−14」を暗算する時には、頭の中で「14−8」を計算してから「マイナス」にしているだろうから、そういう意味なのか?

 つーか、その話を聞いてる私達はゴルフのスコアの計算に疎いから、どういう状況で「8−14」という計算になるのかわからなかったのであるが、そしたらM嬢が「そっか、ゴルフはいい方がマイナスになるから?」と言い出した。

 私も言葉には出さなかったが、頭の中で、「そっか、前半8オーバーで、後半14アンダーだと、そういう計算しないといけないのかな?」と思ったのだが、そしたら部長がさらに具体的に話はじめたのだが・・・・

 ゴルフ・コンペは「ドラコン」(飛距離を競うらしい。ドライブ・コンテストの略だっけ?)とか「ニアピン賞」(ピンに近づいた距離を競うらしい?)とか、スコア以外にも、いろいろ楽しめるようにするらしいが、私は半年ほど前にやっと部長から「ハンデがうまくつかなかった」という言葉の意味を説明してもらって、「はあ、そういうことなんですか」と勉強になったが、今日、部長が説明してくれたのは「パターの時のポイント制」であった。

 メンバーのボールがグリーンに集まったら(どの時点で判定するのか知らないけど)、ホールから遠い順に「ポイント」が仮に与えられる。
 4人でプレーしていたら、ホールに近い人から1ポイントで、一番遠い人が4ポイント。
 そして、そこから一打で決めたら、そのポイントをゲットできるらしい。

 ただし、単純に4ポイントや2ポイントが与えられるわけではなく、4と2の人が一打で決めたら、4の人は2ポイントゲットになるとか・・・・・

 ゴルフやったことの無い私には、そのポイント制の意義が全くわからなかったし、「そのポイントはスコアに反映されるのですか?」と、部長に質問したら、部長は私の質問の意味がわからなかったようだ。
 私が想像したのは、すげー下手っぴで、グリーンに載せるまでに10打叩いても、グリーン上で、そのパターポイントで3稼げば、7打にしてもらえるの?ってことだったのだが、そんなはずはないので(たぶん。ゴルフ・コンペって実力に差があっても楽しく競い合えるように、ハンデはあるが、『絶対的スコア』は譲らないだろうから)部長には私の言いたいことが全くわからなかったようだ。

 で、個人個人は、「とにかく、自分のポイントだけ記録しておけばいいから」ということらしく、後で、幹事だった部長が各自自己申告した「パターのポイント」を表に記入していって、計算すればいいだけだったのだが、そしたら、暗算に手間取って「オレって引き算が苦手だった」という話らしいが・・・・・あれ?

 その1とか2とか、3とか4がひしめく表において、そもそも引き算する機会あるの?

 そのポイントもハンデと同じように計算して、125叩いたけど、ポイントが8ついたので、っていうのならわかるのだが、やっぱし、どうしても「8−14」の出る幕を想像することができませんでした。

 ゴルフをよくやる人にとっては、説明するまでもないような明白なことなのかもしれないけど、さ。
 「全然わかってない人に説明するのは難しい」という話なのか、「部長の説明が支離滅裂すぎる」って話なのかも、私にはわからなかった、と日記には書いておこう。

 さらに、今日の部長は暇だったらしく、ずっと会社で買ってる「プレジ◯ント」を読んでいて「セクハラって難しいよねえ」と要するに「オレって、もしかして、セクハラしてたりしてない?大丈夫かなあ?」って話を延々と語るので、アラフォー女子社員達は「いや、部長は全然セクハラ方面は大丈夫ですが、そういう質問を執拗にするあたりは、それなりにウザい」ということを遠まわしに和やかに説明しておきました。

 ただ、笑ってしまったのは、例えば私が「セクハラでヤバい人って、そういう自覚が全くなくて、『ボクって女性に優しいから大丈夫』って思い込んでる人がヤバい」と言ってみれば、部長が「この雑誌では『君がいれてくれたコーヒーはいつも美味しいねえ』ってだけで、セクハラ認定ってなぜだ!」と言うので、K嬢が「そもそも、誰も『君が』なんて言わないでしょwwww」とか、女性3人で「こういう言い方はヤバい」という例を披露していたら、みんながモデルにしている人が同じだということに気がついてしまい、なんだか微妙な空気にwwww

 しかし、部長も「プレジ◯ント」なんて真面目に読まないでくださいよー。
 ああいう雑誌の「できる男はこれが違う」なんて特集は女性ファッション誌の「ダイエット特集」とか「モテ系冬のローテ」なんかと一緒なんですってばあ。

 でも、たしかに「プレジ◯ント」で一番面白いのは表紙で、特集記事のコピー見ると思わず読みたくなるのだが、ちゃんと読んでみると、あんまし面白くないのは、多くの雑誌がそうなのかもしれない・・・・・

 さて、三連休だったらしいが、金曜日も土曜日も出勤したけど、金曜日は先日ふいに開眼してしまったTBSの「大奥」を観てみたのだが、春日の局役の麻生祐未も昔から好きな女優なので「おお、悪役がんばってるなあ。つーか、次世代の嫌味な姑役の座に一歩近づいた」と思ったし、私の多部未華子ちゃんは濡れ場は地上波ですから大人しいですけど、チュー演技頑張ってました。

 そのままテレビをつけていたら、鶴瓶司会のトーク番組に、なんと堤真一が!
 えー、こんなにトーク番組出る人だったっけ?私は観たことなかったので、笑っていいともだけでも驚いたのだが・・・・

 さらに驚いたことに、堤真一は関西人だったらしく、鶴瓶師匠相手に、バリ関西弁でベラベラ喋りまくっていた・・・・・・

 また「結婚相手は、一般女性がいいのですが、出会いがない!」と嘆いていたが、ええ、私は堤真一ファンの一般女性ですが、もし私が今、20代後半のちょっと美形の無理目の女、だったとして、合コンで堤真一とご一緒させていただいたとしたら・・・・・どん引きするよなあ。

 しかし、なんで、こう積極的に「素」を押し出しているのだろう?
 何か、少し方向転換したいのかね?

 ただ、個人的には、役者がバラエティ寄りに日和るのには、あまりいい印象がないのだが・・・・
 たいそう昔とはいえ、ちょこっと業界にいた経験があるので、「役者のギャラとバラエティーのギャラの違いにびっくり」っていうのは、硬派な役者さんが一度は通る道なのかもしれない、っていうの知ってますから。

 ドラマの収録って、演技している時間よりもずっと待ち時間が長いし、映画だともっともっとですし、舞台だともっと時間に縛られますから、「役者」のギャラって時給に換算すると、そんなに高くないんですよ。
 ところがバラエティー番組は、1時間番組をせいぜい3時間くらいの拘束時間で撮影しちゃうので、「え?こんだけで100万円のギャラなの?」って、びっくりするみたいです。

 私の見てきた世界では「ぜってー、バラエティなんか出ない。何喋っていいのかわからないし」と拒否していた役者さんたちをなんとか説得して、「一回だけだから」と無理やり出てもらうと、「え?こんなんでいいの?え?そんで、なんか好評で視聴率よかったんだって?」と、あっけなく「バラエティー超おいしいじゃん」に傾いた例も知ってますし、ここんとこテレビをたまに見ていても「私が業界にいた時には、この人は、こういうバラエティー的な仕事をぜってーやらなかったのに」っていう人が、楽しそうにやってますからね。

 バラエティー番組や、ニュースショーのキャスターの仕事は、確実に稼げるけど、競争も激しいので、島田紳助の後釜争いとか、まだ続いてるのかなあ?
 ほんと、厳しい世界だから・・・・・・
 サッカーで海外チームに移籍するのと、どっちが厳しいかって言われても困るけど、そりゃテレビの世界も「数字」って実績は重要だけれども・・・・えーと、もう眠くなってきたのでもう寝ます。


11月23日(金)

 夢って凄いなあ。

 久々に「これは覚えておいて、後で日記に書き留めておこう」という夢を見た。

 細かいことは忘れたけど、実家にいたら、両親が「私らは明日、葬儀のお手伝いで早く出るけど、あんたは関係ないから後から、帰りに食事でもしましょう」と言う。
 どうやら、弟がお世話になったバスケットボール関係の人が亡くなったらしい。

 って、我が家にはバスケやっていた人はいないし、弟は中高ともサッカー部だったんだけど、うちの両親までもが手伝いに行くことには疑問も覚えず(夢だから)、私は葬儀が終わりそうな時間に斎場に向かったのだが、せっかくだから葬儀場の中を覗いてみたら・・・・・

 参列者は祭壇に向かって、バスケットボールを投げていた!
 ゴールがあるわけではなく、祭壇の後ろでボールを捕球する係が立っていた。
 そして、なぜか参列者はお焼香と同じように、3人づつ横に並んで、次々とボールを祭壇の向こうに投げていたのである。
 床も板張りで、というか、ほぼ体育館のようだったが、バスケットボールが床に弾む音がボンボボンと響きわたっていた。
 「うわああ、すげーな、バスケット葬って」と感心してしまった。

 そんで、なぜか久々に夢に有名人登場だ!
 なんと、日ハムを辞めたばかりの吉井投手コーチが参列していて、参列者が溜まって立ち話している中にいたのである。
 「きっと故人はバスケ界では有名な人だったので、吉井とも交流があったのかねえ?」と思ったのであるが、なぜか吉井は他の人と話している最中なのに、私の方をチラチラ気にしていた。
 夢の中での急な状況設定で「前に仕事で少し関わりあったから、私の顔をどっかで見たことあるけど、どこだったっけ?と思ってるんだろうなあ」と思った。
 それにしても、吉井コーチがずっとソワソワしていたので、こちらから挨拶したほうがいいかしら?と思ったけど、「前にどういう状況でお会いしたことがあったか」は忘れちゃったけど、雰囲気的には「吉井が、たまに寄る本屋のレジ係」程度のことだったので、こちらから挨拶するような立場でもない。

 なので「もしかして、私、なんか変な化粧になってたりする?」と不安になって、トイレで鏡を確認したら、いつも以上に、いや、いつもの三倍くらい美しかったので「あーら、今日の私、かなりイケてるじゃん。吉井ったら、それでソワソワしちゃったのね」とハゲしく納得したのであった。

 なので、この夢のポイントとしては「バスケット葬」と「己の脳天気さが凄すぎる」という2点でした。

 そして、今日のニュースでは、吉井がクビになった(らしい)後、日ハムの投手コーチ人事はなかなか決まらなかったが、なんとジョニー黒木に決まった!!!!!!
 うーん、黒木の宮崎訛りのファン多いのに、ちょっと残念ですが、ロッテの魂のエースだった黒木が日ハムコーチっていうのも、なんだかねえ?普通だったら、もうとっくにロッテのコーチになっててもいい人材なんだが、大人の世界ってよーわからん。

 さて、私の夢は大したことないけど、「作家の想像力ってすげーな」と思ったのは、今日明日は出勤なので、昨日は久々に平日に休んだので、「田中美奈子主演のかなりエロそうな昼ドラどうなった?」とさっそくチェックしてみたのだが、まだ旦那の浮気で「実家に帰らせていただきます」ってな段階でした。原作は、青年誌漫画らしいので、壮絶な家族崩壊が展開されてそうだったが、やっぱ昼ドラだと控えめね。
 でも、初回を観たときには、「一戸建てに引越ししたばかりの幸せいっぱいの主婦」役である田中美奈子が「なーんか、顔色悪いなあ」と思ったのだが、主題である家族崩壊が始まった今は、「適度にやつれていて悲壮感漂ってて、いい感じ」に思えたので、「うん、よく娘役が不自然でも、大人になってからがメインだとしょーがないよね」っていうのと同じらしいと納得した。

 そんで、その後に「午後のニュースショーでも観るか」とチャンネルを替えていたら、多部未華子ちゃんが出てきたので「ああ、この間、番宣観たけど、多部未華子ちゃんと堺雅人がやってる大奥ね」とそのまま暇だから観ていた。(つーか、今日こそ掃除しようと、ちんたらやっていたのだが、ついつい逃避したくて)

 前に観た番宣では、多部未華子ちゃんと堺雅人と、あとカツーン(わざとです)の子が三人で「撮影裏話」を語っていただけだったので、どういうドラマかよくわからなかったのだが、「大奥で多部未華子は何やってんだ?」と思ったのと、堺雅人が当然、将軍役かと思いきや「京言葉のセリフに苦労した」と話していたので「あれ?」と思ったのだが、真相を確認するために絶対に観なくちゃと思ったわけでもなく、「まあ、たまたまやってたら観てみるか」って程度だったのである。

 最近、ほんとに全然ドラマ観てないので「好きな役者が出てるから」程度の動機では、わざわざ放送時間を覚えたりしないのだ。

 そしたらさ・・・・・
 なんか、もう第6話だから、ドラマとしては中盤なんだけど、多部未華子ちゃんがなぜか男装してて、「上様」と呼ばれていたので「はあ?将軍家に男子のお世継ぎができなかったから、オスカル様みたいなことになってるの?」と思っていたら、どうやら、堺雅人が将軍の側室として、大奥にいるわけ?????

 なにこの、ぶっ飛んっだ設定・・・・と思って、さっそく調べてみたら「ああ、大奥って漫画、よく本屋で見かけたけど、それがこういう男女逆転歴史SFモノだったんかい!」と遅まきながら気がついた。

 もう、とっくに映画化されて、ドラマも二本目らしい。
 全然知らなかった・・・・・

 でもさ、今やっている家光編は、まだ女性が身代わりしていることを隠すために「大奥に上がった種馬男子はもう外には出られない」というのはわかるけど、その後、女性将軍が公になったら、閉鎖空間にする必要ないんじゃないの?
 後宮が男子禁制なのは、「別の男の種は入れない」ってことだと思うので、女王には後宮は必要ないよなあ。「今日は誰にしよっかな」って気まぐれに連れ込めばいいわけだし。もちろん、警護は必要だけど。

 まあ、その設定には今さらながら「すげーこと考えるなあ」と驚いたが、それよりも、なによりも、あらら、多部未華子ちゃんと堺雅人の濡れ場がけっこう濃厚じゃあないですか。
 もー、私の未華子ちゃんになんてことやらせるのよー。

 そ、それに、堺雅人なんて、「篤姫」ではとうとう宮崎あおいちゃんに手を出さなかったのに、多部未華子ちゃんとはヤリまくりってどーなのよ?

 でも、この大奥での、堺雅人と多部未華子の「互いに愛し合ってるけど、そう単純にはいかない」という図式は、「篤姫」での、宮崎あおいと瑛太の「プラトニックな純愛」と通じるものがあり、私はこういう設定大好きなのだ。

 「大奥」の場合、全然プラトニックではなくて、春日局に目をつけられた堺雅人は僧侶だったのに無理やり還俗というか大奥に監禁されて、女将軍のお相手をさせられるのだが、その内に二人は愛しあうようになり・・・・ところが、全然、女将軍がご懐妊しないので、相思相愛の相手が身近にいるのに、他の男の子種を注入しないといけないという、なんつー、エゲつない純愛物語なのでしょう。

 私は以前から「現代の日本社会では、悲恋モノを作るの難しいよなあ」って言ってましたが、「徳川の血筋を守るため」って前提があれば、こんだけ無茶な悲恋モノが出来るんですよねえ、羨ましいですよねえ?

 そして、自分の運命に真正面から向かい合って、頑張ってる女・家光将軍を演じる多部未華子ちゃんは、久々に私が夢中になれる多部未華子ちゃんでした。いやあ、「デカわんこ」はちょっと軟派すぎて。
 そんで、多部未華子ちゃんがチューする相手が堺雅人っていうのも「許せる範囲」ですし、やっぱ、堺雅人はこういう我慢する役のほうがグっときますね。


11月21日(水)

 朝は主にフジテレビをつけているのだが、「とくダネ」はなぜか政治ネタが多い。

 ただ、少し前から気になっていたのだが、サブ司会者といか、メインがキャスターだから、サブ・キャスター的な位置にいる葛西アナが、どうやら橋下徹に過敏になってるようなのだ。少し前の「国政に第三極として参戦する気満々」な報道をしていた時は、よく顔を曇らせて不安感を演出していた。

 葛西アナは宝塚好きでも知られているし、子沢山でもあるので、やや女性的というか、ぶっちゃけ「おばさんっぽい」ところがあるので、そういう感性が「橋下徹がなんとなく生理的に・・・・」という雰囲気になっているのかもしれないし、たぶん「橋本氏のメディア戦略に我々テレビ人が気軽にノってしまっていいのだろうか?」という気持ちが強いのかもしれない。

 なので、今日のニュースであった「維新の会が、太陽の党と融合するにあたって、大事な政策であった企業献金の禁止を事実上撤廃した」というのには、なんだかノリノリの葛西アナでした。

 実際、この選挙、どうなるんでしょうね?
 今日のフジテレビ的には「金融緩和政策を打ち出した安倍氏の発言で株価が上昇って?」っていうのを取り上げ、石原慎太郎の「核保有をシュミレーションしてもいいんじゃね?」発言を取り上げ、だったので、雰囲気的には「維新の会を持ち上げる気はございません」って感じでした。

 私は石原慎太郎は苦手だけど、橋下徹については、まだよくわからないとしか言えない。
 でも、テレビで観察しているだけだけど、太陽の党と組みますって宣言してから、なんか急激に老けたというか、まだ若いから「おっさん臭くなった?」程度だけど、どこか雰囲気が変わったように思うのだが、まあ、いろいろ大変なのかもしれないけどさ。

 それにしても、常にこじんまりした心象風景の中で物事を考えている私にとって「国政」とか「国益」とか「外交」っていう概念は理解するのが難しい。
 「公共の場所でのマナーとは?」っていう話なら「私なら、こう思う」って言えるけど、「国益」を第一にして考えると、それは公共マナー的には「私は仕事で飛行機に乗っていて、これから大事な会議なのに、泣いてる赤ちゃんをなんとかしろ!」って毅然とした態度で言わないといけないらしいのと同じような話になるような気がする。(まあ、なんて歯切れの悪い文章でしょう)

 ベビーカーを電車内で畳むの畳まないの、状況の応じて、なるべく他人に迷惑かけないよう、のんびりやりましょうや。たまに迷惑な子連れママもいるけど、たまたまそういう状況になったのかもしれないし、まあ、ほんとに他人の迷惑なんて気にしない迷惑な人なのかもしれないけど、こんだけ大勢の人がひしめいて生活しているんだから、中には常識の無い人もいてあたりまえでしょう。

 ↑というような話を美しい日本語では「お互い様」と言うのだと思うんだけど、政治家が外交問題でそういう態度を取ることは許されないらしい。

 なので「国家」というものに、どういう人格を与えればいいのか、ある意味(本当の意味とは違うという意味で)「個人主義」な私は時々戸惑ってしまうのである。

 しっかし、全体主義的なモノは身の回りにいっぱい転がってたりする。

 もーねー、今年もボヤかせていただくけど、うちの会社はまだ「節電ファシズム」の真っ最中なんですよ。
 子会社のうちというか、私がいるフロアは、私が「もうダメ、寒い」と暖房の口火を切ったので、控えめに暖房かけてますが、親会社の方は今年も極寒の冬を迎える覚悟のようです。

 親会社の建物の中に、子会社の基地が一部屋あるのですが、そこは当番制で運営されており、経理は免除されているのだが(そっちのPCでは経理ソフトが使えないので、全く仕事にならないから)、それ以外のM嬢、K嬢、E嬢は渋々当番をこなしているが、先日もE嬢が「あっちは寒いのわかってるから、完全防備で来たわよ」と、まるでスキー場に行くような格好で当番に挑んだが、夕方4時頃戻ってきて「あんまし、寒い寒いとボヤいていたら、男性社員から『もう、いいから子会社に戻れ』って兵役解除されたwww」

 それでも半日、寒さにさらされたE嬢は「いったい、なんのために、あの我慢大会やってるわけ?」とずっとボヤいてました。

 口には出さなかったが、私は心の中で「だって、あれこそが『欲しがりません、勝つまでは』でしょ?」と思った。

 大本営が「お国が勝つためには、冷暖房費を抑えるのだ!」って宣言したので、それに従ってるだけである。(実際には「勝つため」ではなく、「未来の環境を守るため」とかいうような話らしいのだが・・・そんで、「うちの会社は環境問題にこんなに真剣に取り組んでいるんです」ってアピールなんだとか・・・・)
 「会社の上層部で決まったことだから従うように」と言われたが、私は「冗談でしょ?っていうか、それは気持ちの問題だろうから、テキトーにやればいいでしょう」と勝手に判断して、私のいるフロアはけっこう暖房入れているけど、みんなそうするのだと思っていたけど、みんな、なぜか真面目に「お国」(じゃなくて、ただの中小企業のオーナー社長ですけど?)の言うことを守っているらしいのです。

 私は「進め一億火の玉だ」の中小企業版を鑑賞することができました。

 「ああ、こうやって日本は太平洋戦争に突き進んでいったのだろうなあ」って。

 どうして、みんなあんなに真面目なんだろう?
 そして、もっと大事なことでは、平気でコンプライアンス無視しようとしたりするから混乱する。

 まあ半分冗談なんでしょうけど、部長は「暖房設定の上限を守るべし」と言うが、「暖房設定温度は16度」って絶対に無理なので、私は「ご冗談を」と平気で破っているけど、その部長が「これって決算で損金にならないかなあ?」って提案してくることが、ことごとく「それって粉飾ですよ?」なので、私はビシバシ逆らっているのだが、「会社の暖房温度設定だと寒すぎるので、テキトーにやっちゃってますけど、そんくらい、よくない?」っていうのは、単なる社内規程の違反というか、私としては「社内規程が一般常識とかけ離れているので、私は一般常識を採用しました」ってだけだが、「これって、決算で損金にならない?」って言うのは、「法律違反」なんですってば。

 親族内で「子供へのお年玉の上限は5000円」って決めていても、可愛い孫が有名大学に合格したので、うれしくなって3万円のお年玉をあげちゃったお祖母さんは、親族内では「ルール違反だ!」と責められることはあっても、法律違反で起訴されることは無いのと同じです。

 だからって、法律で制限されてる議員への献金を奮発しちゃったっていいだろう、って話は「それは犯罪行為です」としか言いようがない。

 自分で何事もテキトーに決めるのを避けて、些細なことでも「社内規程では?法規では?」と確認してくる人もうざいけど、どーでもいー身内の規定には従うのに(上司の命令だから)、平気で「それくらい、いいじゃん」と国の法律をすり抜けようとする気持ちが全然わからないのであった。


11月20日(火)

 部長がいろいろ思いつきであれこれ言ってくるのに対応していたら、全然仕事捗らなかったけど、上司の思いつきにきちんと対応するのも大事な仕事なのである。(いや、本気でそう思ってますって。来客へのお茶出しも大事な仕事だと思ってるのと同じくらいにね)

 さて、ネットではなにやら「飛行機内で泣き叫ぶ赤ちゃんにキレた女性作家」の話題で盛り上がっていたが、その作家さんが訴えたかったのは「キレた自分にきちんと対応してくれたJALに感心」ということのように思えたので、「赤ちゃんが泣くのはしょーがないじゃん」とは思わなかったのだが、それよりも「そーよね、なんか文句があるのなら、その場で相手に文句言ってよね」って思った。

 だって、ほら、ビョーキになってしまった友人M嬢は、そういう話を延々と私に披露しまくってくれたからさ(笑)
 ただM嬢は、「飛行機で赤ちゃんが泣くのはしょうがない」という前提は持っていたので、明らかに平然としてあやしもしない親のことは批判していたけど、親や乗務員がなんとかしようと思っても泣き止まない場合は、「大変だとは思うよ」と言っていたっけ。

 赤ちゃんには比較的寛容だったM嬢だったが、イギリスに向かう便で幼稚園くらいの子供を連れた母親(日本人)の後ろに座ったのだが、その小さな男の子が「お休みタイム」になってもずっとハイテンションで「ママー、それでね、あれがね」とずっとママ相手に話しかけていたので「うるせーな」と思ったらしい。
 私が「へー、そのくらいのムズがる年頃じゃないと、あっさり眠っちゃうけどねえ?」と言うと「そうでしょ?でも、その子、とうとう全然寝なかったの」

 M嬢の勝手な推測だと「もしかして、普段は親戚に預けられていたりして、だから久々にママと二人きりになったからハイテンションというか、寝て起きたらママがいなくなるかも、って思っていたのかもねえ?」っていうのも「はあ、なるほど、そうかもねえ」と納得した。
 その母親も普段子供の世話してないから、寝かしつけが上手くなかったのかもしれないし。

 私はそんなに飛行機乗らないし、ずっと泣き続けている赤ちゃんに遭遇したこともない。離陸時にビービー泣いてる赤ちゃんは多いが、私も耳が弱いので、「あたしだって泣きたいよ」と深い同情を寄せてしまうし、たいてい、水平飛行になると、泣きつかれて寝ちゃうのか静かになるし。

 私が子供にムっとしたのは、沖縄に行く便が「天候不良で、沖縄まで行けないかもしれません」って事前承認の元に飛んだのだが、やっぱし途中で乱高下して、ジェットコースターが苦手な私は「ひいいい、神様、もう勘弁してください」と白眼向いて失神寸前だったのだが、前の席に座っていた小さい兄弟が平然としてゲーム機に夢中なのに気がついて「こんな乱高下の中、よくもゲームなんかしてられるな!」と八つ当たりしたくなった時である。子供つえええよ。

 私が独身というか、子供いないのに、わりと子供に寛容なのは、「自分の子供時代は相当ダメな子だった」という記憶があるからです。
 なので、たまに、とても性格の悪い子供に出会っても「ああ、私もこんなだったんだろうなあ。気難しくて意地悪で・・・」と反省すると同時に「君も将来、きっと私みたいな、自称・温和な人になるよ、きっと」と思ってしまうのです。

 うちの母は弟のところの三姉妹の性格が、イマイチ「優しい女の子」じゃないことが気になるようですが「あたしなんて、ずっと『なぜ、あんたは優しい子になれないの?』って言われて、けっこう悩んでましたよ?」と母に言いたいのだが、やっぱ言えません(笑)

 何度も日記に書いているが「優しい、いい子」っていうのが、具体的にどういうものなのか全然わらかなかったのであった。
 今でも「優しい、いい子」タイプとは、たまにどーでもいーところでブツかることがある。

 恒例の社長宅のホームパーティーでは、終盤に「残り物持ってけ」と帰りがけの人たちに押し付けるのだが、そういうのを喜ぶ人もいるし「持って帰るの面倒」と拒否する人もいる。
 「いい子」は、なるべくみんなに分配したいが、それが大変な作業だということもわかっているので、私が「ほーら、新婚の◯◯君、こういう定番高級食材持って帰ると嫁が喜ぶよ!」とじゃんじゃん押し付けて、テキパキ処理しているつもりだった。

 私としては「平等な分配」よりも「さっさと片付けて帰ろうぜ」の気持ちの方が強いから。
 そんで、自分が欲しい食材は、ちゃんと先に自分用のを確保していたのである。

 そしたら「いい子」が私に「ミヤノさん、それも分けて」と言うので、もう酔っ払ってて分けるの面倒になった私は、比較的家族数が多い人が固まってるスポットを見つけて「これ、ここのファミリー達で分けて持って帰ってください」と丸投げしちゃったのだ。
 もちろん、自分の明日の朝ご飯用はキープした後に(笑)

 そしたら、しばらくしたら「いい子」が「あの食材、私も欲しいんだけど、まだある?」と聞いてきたので「ああ、もう全部配っちゃった」と言ったら「えー、残念」と言うので「みんなに配る前に自分の欲しいものはキープしておかないと!」と言ったら「・・・・うん、まあ、そうだよね」と言っていたけど、「遠慮が美徳」だと思ってる人と「早いもの勝ちにして、とっとと片付けようぜ」と思ってる私では、世界観が違うのだし、「少しづつ多くの人に分けたい」と思っているのなら、せめて分ける作業は自分でやってよ。

 まあ、どっちもどっちだよな。「ミヤノさん、これも分けてよ」と言った人は、まさか私がそんなに丸投げするとは思ってなかったのだろう。

 と、話は逸れたが、私の知る「優しい、いい子」って、そういうホームパーティーでカマンベールチーズを切り分ける時に「えーと、今、何人くらい、いるんだっけ?」と悩んでいるので「ええええ?30人くらいいるのに、全員分に分けようとしてるわけ?カマンベールなんて頑張ってもせいぜい12等分だろう?」と呆れていると、本当に12等分にしようとするので「いや、八等分くらいじゃない?普通は?」と意見すると、「どうすればいいのか?」と困った顔をするので、「チーズ、これだけじゃないし、全種類全員分は無理だけど、5種類を八等分以上にすれば全員に行き渡るから」って説明すると「うん、そうだね」って納得してくれるが、チーズなんてテキトーに切ってよお。と、思う。

 まあ、「普通の人」はいちいち他人に切り方なんて確認しないんだけどね。

 この間、「バーベキューの野菜切り要員」に来てくれた他部署の若い女性社員は、かなり料理が出来る子だったようで、「これってどう切ればいいんですかあ?」って全然聞いてこなくて、「自分の思う、バーベキュー用の野菜の切り方」を実に丁寧に黙々とこなしていた。アスパラの太いところは、きちんと包丁でささがきみたいな感じで皮を向いていたりとか「そんなことしなくても大丈夫よ」ってほどの丁寧さだったが、自分で勝手に丁寧に下ごしらえしてるので、逆に「ほお、アスパラの硬そうなところはそう処理するのか」って勉強になりました。

 北海道出身の子で、「野外ジンギスカン大会」みたいのに慣れていたのか、迷いがなかったねえ。で、あれが仕事だったら、きちんと先輩に確認しないといけないんだろうけど、たぶん彼女は「こういう野外調理では、誰に確認しても正解が無いというか、確認するだけ混乱を呼ぶ」ってことを知っているかのような「私は私の親が教えてくれた流儀で勝手にやります」って雰囲気が実に頼もしかった。あの子はきっと、普段の仕事もちゃんと出来る子なんだろう。(悪い評判は聞いたことがない。ただ、サクサク無難にこなしてしまうためか、あまり目立った評判も聞いたことがない。そっか、そこらへんも私と似たタイプなんだな。)


11月19日(月)

 なんかメキメキと寒くなってきたものだから、早くも寒冷鬱気味でなーんもヤル気ありません。
 WBC強化試合もキューバが制裁・・・・いや、経済制裁じゃなくて・・・・精彩を欠いていたのであんま面白くなかったので、所々しか観てませんでした。

 しかし、また日曜夜の「平清盛」を観てしまったのである(笑)
 己の「真性天邪鬼ぶり」に感心しちゃいます。

 昨日の回はどうやら「平家が頂点に立ちました!・・・・けど?」という所だったようだが、もっと百花絢爛酒池肉林に盛り上がってると思いきや、なんだか非常に地味だった。
 清盛の息子が開いていた酒宴は、体育会系の学生が宿舎でやってる飲み会みたいだったし、惣領の清盛は、若いねーちゃん二人侍らせて、昼間から酒飲みながらキャッキャと遊んでいるだけ。

 ああ、こういう地味で退廃的な感じじゃあ、一般受けしねーよなあ?
 もっとも前半や中盤の「勢いのあった頃の清盛」を全然観てないので、後半になって、やっと天下をとったのに、「なんだかやさぐれてて、ちっとも幸せそうではない」というわかりやすい描写なのかもしれないけど、その対比元がわかってないから・・・

 ネットで「なんで平清盛の大河ドラマは評判が悪いのか?」っていうのを探してみたけど、前半によく言われていた「画面がすすけてて暗い」というのが多かったけど、それはまあ、よく言われていたけど、マニア的には「天皇の祖父になった者が勝ちっていう、当時の政治のあり方をちゃんと説明してない」とか「摂政政治と院政とのせめぎ合いの中から武家が台頭してきたあたりの流れをもっと全面に押し出さないと」とか、いろいろあったけど、やっぱし、細部にこだわりすぎて、ドーンとキャラ出ししなかったのがいかんかったのかな?

 義経とか信長だと、デフォルトが固まってるので、細部をつついたり「新解釈」を入れると面白かったりしますけどね。
 タッキーがやっていた義経では、弁慶がいかに甲斐甲斐しく家事全般に至るまで義経の世話していたか、っていう描写が楽しかったような記憶があるし。

 あと、少し前(今でも?)けっこう話題になっていた歴女漫画家が描いているらしい信長の漫画があったけど、あれなんて、「イマドキのシラけた高校生男子がタイムスリップして信長と入れ替わっちゃいました」って設定で、「うーん、確かに信長をこう解釈するのも面白いかも」と思ったが、私の趣味としては、そういう設定ならもっとギャグ漫画にしてほしかったので、全部は読んでないけど。

 で、今頃「平清盛」をちゃんと観てみて思うのは、どうやら前半では「ちゃらんぽらんの遊び人だった後白河」を描いていたらしいので、清盛と後白河の「ライバル同士の青春物語」→「中年になってそれ相応の身分になってきて激突」→「なんだかんだいっても、あいつがいたから今のオレがいるんだ」みたいな核でやっとけばよかったのに。

 「篤姫」が面白かったのは、小松帯刀との架空の「幼馴染で初恋の人。でも結ばれることはなかったけど、生涯信頼できる友人」という設定が核になっていたので、単なる「冬ソナ」みたいな楽しみ方もできたわけですよ。

 「純愛」を挟んでおくのは、けっこう王道というか、「新選組」でも、山南さん(堺雅人)の「えええええ?このキャラが女にハマって失脚????」というあたりはハマりましたっけ(笑)

 ええ、ですから、今さらうっかり観てしまっただけなので、ここに至るまでの宮中の「皇子出産争奪戦」の中でそういうエピソードがあったかもしれないのですが、なーんか、ここ2回ばかりを観る限りではそういう雰囲気なさそうというか、もしかしたら、死んじゃった清盛の長男と後白河との間にはホモ的三角関係的な雰囲気ありありだったのかもしれないけど、死ぬ場面を観ていると「そこまでやってなかったような気がする・・・・というか、急にここで大袈裟にやりはじめて、ちゃんと観ている人は戸惑ってるのかも」と思った。

 ドラマ的には、やっと頼朝がちょっとヤル気スイッチ入ってきて(北条政子が必死に尻を叩いている)、でも、頼朝はやっぱ武芸はイマイチという描写の後、平泉ですくすくと育つ義経が出てきて、「平家滅亡の時は近し」ということが地味に表現されてました。

 しかし、頼朝や義経はあくまでも脇役なので、やつらがドーンと出てきて「打倒平家!」させてたら、「平清盛」が主役ではなくなってしまうので、どこで落とすつもりなんでしょう?

 そして、ふと思ったのだが、そりゃ「平家物語」は有名であるが、多くの人が「声に出して読まされた美しい日本語」なのは、出だしの「祇園精舎の鐘の声」の一節だけだし、平家物語を全部聞いた(読んだ)ことのある人はよほどのマニアだろうし、そもそも「平家物語」で一番有名なのは、その物語の内容よりも、その物語を詠唱することが仕事だった「耳なし芳一」だよなー。

 と、クドクドと日記さんに語りかけてる自分は、寒さのため体調不良で、仕事忙しいんだけど、書類の揃いが悪く、仕事捗らなくてて「ああ、なにもかも集中できない!」と嘆いており、不人気らしい大河ドラマにちょっと八つ当たりしてみただけです。

 
11月17日(土)

 久々の土日休み。部屋でゴロゴロしていたら、なんとなく再放送の大河ドラマを観てしまいました。
 低視聴率が話題になってる「平清盛」ですが、意外なことに我が妹が「けっこう面白いよ」と言っていたっけ。

 うちの妹はドラマ全般に興味がなく、ましてや大河ドラマなんてほとんど観てないと思うのだが、やはり土曜昼間の再放送をなんとなく観てしまい「なんか低視聴率らしいけど、観てみるとけっこう面白いじゃん」って思ったらしい。しかし、「それで何回かハマって観ていたのだが、最近、坊主になっちゃったので、興味無くなった」らしい。

 たぶん、妹は松山ケンイチの魅力だけに惹かれて観ていたんだろうなあ。
 ずいぶん前にも「耳の不自由な画家の人が井の頭公園を走り回ってるドラマをついつい観てしまった」と語っていて、「それはトヨエツじゃあ」と言ったら「誰それ?」とか言っていたっけ。

 さて、平清盛も11月だから、そろそろ大詰めなんだろうけど、今日の回は「清盛と後白河法皇の架け橋になっていた清盛の長男の死去」がハイライトだったようだ。
 あんまり観たことのない若い役者さんが演じていたが、けっこういい演技で、「やっぱ大河ドラマは死に際よねえ」と思ったし、あの役者さんにとっても大きな一歩だったのでは?

 ただ、史実的には、清盛の娘だった盛子の死の方が重要だったようだが(なんだかようわからんが膨大な領地問題をはらんでいたようだ。それが元になって後白河法皇と清盛の対立が表沙汰になったくらいの)、そっちはわりとあっさりでした。

 このドラマ、春先にも何回が観たが、けっこう情報量が多いのでついてくのが大変なんですよね。
 つーか、そもそも「次回の大河ドラマは平清盛」って発表された時点で「えー?」って思った。だって、平家って一般的には「悪役」じゃん?
 「平家にあらずんば人にあらず」とか「おごる平家は久しからず」ってイメージじゃん?

 その平家を倒した義経は「ヒーロー」として、何度もドラマ化されてるが、それ以前の話って一般的知名度が低いだろう。
 ただ、信長→秀吉→家康の流れを考えると、平清盛は確かに信長的な存在なんだろうけど、そういう固定観念というか、キャラが定着してないものは難しいだろうなあ、と思っていたら、やっぱし、視聴率が低かった。

 ただ、逆に「定番に疎い」うちの妹みたいな客は惹きつけたようで、私も今日放送された回を観ていたら「はあ、なんだか、昔のインディーズ映画みたいな演出ねえ」と絵には惹きつけられるものがあったけど、「変なところに凝り過ぎ」とも言える。

 そんで、平家の後の頼朝と義経の物語でもそうなのだが、後白河法皇っていう存在がけっこうクセモノで、鎌倉幕府モノでは脇役でもいいのだが、平清盛の話だと、後白河法皇の存在感が強いので、だから松田翔太にやらせてるんだろうと思うんだけど、だったら、がっつりと「頼朝VS義経」みたいな雰囲気でやればいいんだろうけど、なにせ、キャラ設定が固定されてないから、途中から観てもよくわかんない感じだった。

 まあ、大河ドラマなんて途中から見るものではないし。
 そもそも私は、30歳過ぎるまでほとんど観たことなかったし。

 タッキーが義経やるんで、ちょっと観てみて、慎吾が新選組やってたので、けっこう観ていただけで、「本当の大河ドラマファン」のオジサンたちにしてみれば「最近はジャニーズばかりでつまらん」ってことだったようです。(本当にそう言ってた)

 私が一番ハマったのは「篤姫」
 天璋院なんて全然知らなかったが、宮崎あおいちゃんのキャラにハマってしまい、毎週楽しみにしてました。

 その前に「チャングム」にハマっていたので「NHKも、このくらいの大河ドラマ作れよ」と思っていたら「篤姫」が「チャングム」に似た「女性出世物語」だったので、「よーし、わかってるじゃねーか」と嬉しかったのです。

 さて、平清盛は、今日の放送というか、先週の放送で、なんだかドタバタと後白河法皇を幽閉して、天下とっちゃったらしいのですが、どこで最終回になるんだろう?ああ、死ぬところかやっぱ。

 それにしても、次に大河ドラマがこういう挑戦するのなら、後白河法皇が主演っていうのもアリなのかもね?
 後白河目線で、平安時代から鎌倉時代を描いてみてほしい。
 つーか、この人がいなかったら、今の天皇制もなかったのでは?

 来年の大河ドラマは東北復興支援企画として「日清戦争時代の会津藩の女性」らしいですね。明治維新で泥ついちゃった会津藩でしたが、「敗戦国から這い上がって」という話らしいので、綾瀬はるかはそれほど好きではないけど、設定的には「どうにでも演出できる」というニートな設定なので、うまくやれば面白そうです。うわっ、西郷隆盛役が吉川晃司なんですってwww

 大河ドラマというか歴史ドラマの楽しみは「えええ?この役をこの人が?」っていうのがあると思うのですが、徳川慶喜が小泉孝太郎で、勝海舟が生瀬勝久っていうだけで、ちょっと観てみたいかも。勝海舟のキャスティングって重要ですよね。「新選組」の時には、まさかの野田秀樹で「わあ、斬新!」って思いましたもん。


11月15日(木)

 ふー、ここ最近忙しかったので「優先度の高い仕事」ばかりに専心していたら、後回しにしてもいい書類が溜まりまくってしまい、今日は「リセット日」と観念して、優先度の低い書類の山を処理していたのだが、丸1日かかっってしまった。

 さて、現在の通勤のお供はウォルター・ルーウィン教授の「これが物理学だ!」って本なのだが、時々「ん?よくわかんない」って部分もあるが、そういう部分はさっさと読み飛ばせば、かなり楽しい読み物である。
 特に後半のX線天文学の話は、面白い。

 で、この本の表紙の帯にもなってる「鉄球が顎の寸前まで戻ってくる」っていう危険な実験が、先日お亡くなりになった森光子さんの「でんぐり返し」みたいな名物シーンらしく(今朝のテレビで何度観ただろうか?、動画でもいっぱい上がっている。

 振り子になってる鉄球を顎の下に持って、パっと手を離すと、鉄球は一往復して戻ってくるけど、決して、教授の顎を破壊することはない・・・・・という実演。

 エネルギー保存の法則って、私大好きだったなあ、って思いだした。

 会社の階段をぜーぜー言いながらやっと登っても、消費カロリーは微々たるもんだが、位置エネルギーとしては「このフロアの窓から飛び降りたらフツー死ぬだろう」ということになる。
 位置エネルギーの派手さと、消費カロリーの地味さのコントラストに目眩がしちゃうわ。

 そっか、私に計算魂があれば、「体重1キロ落とすためには、何メートルのビルもしくは山に登ればいいのだろう?」って計算してみると楽しいのかも。

 そう考えると、化石燃料がどんだけ効率のいいエネルギー源なのか、実感しすぎて遠い目になれるかも。「ああ、体脂肪ごときでこんなエネルギーになるんだったら、石油は石炭なんて・・・」って。

 で、私がエネルギー保存の法則が好きなのは、物理学的な文脈ではくて「ラクして儲かる方法はない」という言葉に通じるような気がするからだ。

 昨日の部長との雑談でも、部長は「なんで、ああいうネズミ講商売で儲けられると勘違いするのだろう?」嘆いていたけど、私の昔の友人がハマったわけは「ずっとバンドやりたいので、サラリーマンは無理だから、時間を自由に使える仕事がいいんじゃないか?」という夢を観たからだったようだ。

 9時ー5時を嫌う友人は他にもいて、その子は「自分で店やりたいなあ」と言っていたので「店なんてやったら、9時ー5時どころか、6時ー25時とかだよ?」と呆れたが、「飲食店だとそうかもしれないけどさあ、なんか小物とか服扱う店だったら、開店時間もテキトーでいいじゃん」と反論されたが、確かにそういう店あるけど、ああいうのは他に経済的基盤のある人が趣味でやってんの!

 そして、前にも日記に書いたけど、ア◯ウェイに足突っ込んでしまったバンドマンの彼の師匠に紹介されて話をしたのだが、私と話している間もひっきりなしに「子分」達から相談の電話が入っていたし、その時間はもうサラリーマンにとっては残業タイムだったし、たしかに彼はその商売ではそこそこ伸びているのかもしれないけど「フツーのサラリーマンよりも働いてるじゃん」って私は思った。

 フリーで仕事している人たちだって、暇な時は暇らしいが、忙しい時には、何個も仕事掛け持ちして徹夜してやっと納期守っていたりするわけだし、「忙しいからって依頼を断ると、次がないかもしれない」って思うから、大変な時はほんとに大変らしかった。

 要するに9−5時のサラリーマンは「暇な時でも会社で座っていれば給料もらえる」という、化石燃料的なというか、熱エネルギー的なお仕事していて、「自分で仕事する時間を選べる」っていうフリーの人は、あっち登って飛び降りてっていう位置エネルギー的な仕事しているだけで、どっちがよりラクかって、どっちもどっちなのだろう。

 ただ、どうしても、「簡単に痩せられるダイエット方」とか「英語学習法」にビビビと来てしまう人がいるのは、そいういう人たちを引き寄せる広告の多さを見ればわかるけど、「ラクして儲けてる人もいる」って幻想もけっこう根強い。

 よくわからないのは、たとえば、本当にラクして痩せられる方法を発見した人がいたなら「うわ、これ金にしよう」と、そのノウハウという位置エネルギーを熱エネルギーに変換しようとするのならわかるけど、「ラクしてお金が儲かる方法」を発見した人は、もうお金儲けしたので、そのノウハウ本を出版するか?
 って、いうような話は飲み屋の雑談では時々盛り上がるので、ほとんどの人が「金儲け本は、ダイエット本よりも信ぴょう性が低い」ってことを直感的に理解しているようですが、でも、やっぱし「世の中にはラクして儲けている奴がいるんだ」って言う人けっこういますしね。

 そりゃ、全くいないこともないけど、宝くじが当たったとか、石油掘り当てたとか、「ごく稀なクジ運が良かった人」の話じゃないの?
 一時期「デイトレーダーで凄い人がいるらしい」って話がありましたが、あの人達だって、労働時間けっこう長そうでしょうよ。ただ、自宅のパソコン眺めているだけで。

 一攫千金した人がいることは認めますが、一攫千金できなかった人のほうが圧倒的に多いんですから。
 そりゃ、どんな世界だって、ごく少数の成功者はいますわよ。
 私の趣味の世界だと、「たった一年で、サラリーマンの平均的生涯賃金を稼ぐ野球選手」っていうのは何人かいますが、だからって、「サラリーマンよりも野球選手のほうが儲かる」って話じゃないわけですし。

11月14日(水)

 昨日の話の続きみたいな出来事があった。

 同僚M嬢が夕方、部長に「これどうしましょう?」と相談していた。
 ある規定の話・・・・ああ、これも例えるの難しいけど、無理やり例えてみればクールビズの期間の規定みたいなことで「10月末まではノーネクタイでオーケー」みたいな話だったが、M嬢は「これ、親会社の方は、最近そういう雰囲気じゃないんですよねえ」と思ったので、部長に「どうしましょうか?」って相談してみたらしい。

 そしたら部長は「その規定は精神論的な話だから、各部署での運用は各部長に適宜やれと言っておくから、表向きはそれでいいよ」というようなことを言ったのである。(うちの会社ではよくあること)

 M嬢がその回答にちょっと「うーん」と不満そうだったので、私が「親会社の方はそういう雰囲気じゃないって、どういう意味?」と聞いてみたら、昔は期間がきちんと決まっていたのだが、今はそうじゃないので曖昧になってるらしい。

 そうそう、こう例えればいいのかも。
 我が社は学校の文化祭のサポートする何かの仕事をしており、「11月の文化の日は全員出勤!」という決まりがあった。
 ところが近年になって、文化祭の日程がバラけるようになり、固まった日程で全員出勤しても人が余るし、ましてや他の日程に人員が回らなくなるので、事実上は全員出勤にはしていないのだが、会社の歴史においての精神論的には文化の日は全員出勤なのである。

 M嬢が相談したのは、正社員とはちょっと別の勤務体系になっている準正社員の勤務予定日のことで、2名くらいしかいないのだが、土日祝日は休みで完全時給制の「直接雇用の派遣社員」みたいな契約社員とは違い、「正社員が全員出勤を義務づけられてる日は出勤すること」っていう契約になってるらしい。

 その来年の契約を交わすために、来年の「出勤予定日」を作成しないといけないのだが、「繁忙期だから全員出勤」という期間が形骸化しているのに、このままでもいいのか、と部長に確認していたのだ。

 と相変わらず説明が長いが、本題はこの後で、部長が先ほどの「そのまま、曖昧にしておいていいよ」という返答をしたので、M嬢は「ええ、それでいいんですか?じゃあ、誰かが文句言ってきたら、部長のせいにしておきますからwww」と、ちょっと意地悪く答えたので、部長が「ええええ?誰かが文句言ってきたりする可能性あるの?」と、ちょっと慌てていたのである。

 まあ、部長の言うように「表向き」と「裏で適宜運用」というのが現実的な話なので、その決済は理解できるのだが、M嬢の受け応えに「ああ、私と性格違うなあ」と思った。

 少し前、私と部長は「会計的判断」で口論になったことがあった。

 経理でよく問題になる「資産か経費か?」って話だったのだが、あるシステムの開発外注先から請求書が来て、その仕事は来年に販売する予定だったので、会計的には今期で損金にはできなくて、前払金みたいな扱いになる、ということは部長も同意していたのだが、その一部を部長は「これは今期で落としてもいいだろう」と言い張ったのだが、私にはどうしてもその理屈が理解できなかった。

 そのコンテンツは前からPC版があったのだが、タブレット端末版を開発途中なのである。
 今回支払ったのは、来年早々完成予定のそのタブレット端末版の開発費の前払金だったので、「これは今期では落とせない」と部長もわかっていたのだが、「こっちはエンコード代だから、費用になるでしょ?」

 今まであった動画コンテンツをただタブレット用にエンコードするんだから、これは開発費じゃないだろう、というようなことを延々と説明されたが、なんで開発費とエンコード費が別の解釈になるのか私にはとうとう理解できなかった。

 でも、部長は自信満々に説明してくれたので、私は「私にはよくわかりませんが、とりあえず、次に税務調査が入ったとき、部長がちゃんと税務署の人にわかるように説明してくれればいいだけなので、この請求書の項目のところに『オレがこれは損金になると承認したました』って一筆入れておいてください」とお願いしたのだが、「えー、それは・・・」と躊躇。

 そして、また説明されたが、やっぱし全然わからないので「だから、私を納得させる必要はないので、一般的にわかるように何か書類を書いて添付するか、さっきも言ったように、税務署に説明するのはオレだって一筆入れておいてくれれば、私はもういいんです」と言っても「えー、オレの言ってる意味、わからないかなあ?」

 私は、自分が納得できたことなら、税務署を絶対に納得させられる自信があるが、私が納得できないことは他人にも説明できないし、さらに傲慢なことを言わせていただけるのなら「あたしが納得できないことは、世間では通用しねーんだよ」なのである。

 そして、過去の税務調査では、前の上司が、私が「ええ?それっていいんですか?」って逆らっても「いいから、いいから」ってやらせたことが、大問題になった経験があるのだ。
 しかも、その「いいから、いいから」って言った上司は自分では責任どころか、税務署に説明もせず、後任者であった何も知らない今のTK部長に全部任せたのである。

 それで私が学んだことは「私はずっとこのポジションにいるけど、上司はコロコロ変わるので、その時の上司が、テキトーに言ったことで起こった騒動を次の上司に押し付けてはいけない」ということで、だから上司が税務調査でひっかかりそうなことを気軽に「いいじゃん、いいじゃん」って言ったら「じゃあ、オレがこれをいいじゃんって判断した、ってサインしておいてください」といちいち凄むのも面倒だが、「このくらい、いいじゃん」って言うのなら、それなりの責任を背負っていただかないと、後で苦労するのは自分だから、がむしゃらに歯向かってます。

 で、M嬢と私の違いは、M嬢は「これ、このままじゃダメじゃないでしょうか?」ってことを実に遠まわしに表現して、上司が「いいよ、そのままで」と言うと「それでいいんですか?じゃあ、なんかあったら部長の責任で」という対応だったが、私は部長が「こうしてくれ」と言ってきても、「私はこれでは納得できないんですけど?」ってゴネて、部長が散々私を説得しても納得できなかったので「じゃあ、なんかあったら部長の責任で」って対応をしたことです。

 って書くとあまり違いは無いのですが、けっこう違いますよね?

 その後、なんか部長と雑談になり、なぜかア◯ウェイの話になったら、新興宗教の勧誘の話になり、私はア◯ウェイに勧誘された経験はなかったけど、部長もM嬢も友人から新興宗教の勧誘された経験があるらしい。

 部長は自己分析で「うちの家庭環境(早いうちに両親が離婚)もふまえて、こいつは付け入る隙がありそうだと思われたんだろう」と言っていましたが、その部長がM嬢についても分析していて「ミヤノさんみたいに、きっぱりモノを言うタイプじゃないようにMは見えたんだろうなあ」というのは、確かにそうなのかも。

 ただ、M嬢は、か弱そうに見えるし、自分の意見ビシバシ言わなそうに見えるけど、結局、最後の捨て台詞は私と同じ「じゃあ、なんかあったら部長の責任で」なんですけどね(笑)

 この3人の中で一番ヤバいのは「なんで、そんな変な新興宗教とか、ネズミ講販売にハマるんだろうなあ」って語ってる部長です。
 私とM嬢が聞き上手だからって、そんな話を1時間も延々と語るなんて・・・・・私やM嬢レベルの勧誘員が来たらすぐ陥落できますわよ?

 それに、「経理的にはどっちでもいいよ?」っていうと、私の言い方も悪いのかもしれないけど、あきらかに「じゃあ、どっちにしろって言うんですか?私にはもう判断できません!」っていう社員の多さから鑑みるに、奴隷気質の人ってけっこう多いようだ。

 最近、よくあるのが、日曜日のお手伝い仕事で、「この日は親会社イベントの応援が予定されているので、今のところ全員出勤予定にしておいてください」みたいな通達が一ヶ月前くらいにあるのだが、けっこうギリギリまで(一週間前くらいまで)、配置人数が固まらなかったりして、「一応全員出勤」が解除されないと「どうなってるんですか?これじゃ予定が組めません!」ってキレる人がたまにいる。

 いや、経験的に「全員」は必要ないので、「なんか予定入っちゃった」のなら、各自上司に「すいません、この日は休んでもいいでしょうか?」って言えばいいだけだと思うのだが・・・・・

 という、緩い運用をTK部長も望んでいるし、部長に遠慮しない気風の総務部では、土曜日は誰か一人は留守番要員としていないといけないのだが、私なんて何度も「あのお、来週の土曜日は私が当番だったんですが、急な予定がありまして・・・・・・」と部長に留守番を頼んだことがあったが、まあ、それも私が部長とほぼ同じ年だからできたことなんですかね?


11月13日(火)

 残念ながら、我が職場では「太陽の党」の話題は微塵も出ませんでした。

 さて、ここんとこ仕事が忙しいというのに、ある部署(まあ、いつも愚痴ってる例の部署ですが)から、「すげー細かいどーでもいーこと」で色々相談されて、相手するのが面倒でしょうがない。

 それに、「こういう場合はどうすればいいのでしょう?」と相談されても、「経理としてはどっちでもいいけど?」としか言いようが無いんだけど、それじゃあ納得してくれないので困ります。

 ある相談では、顧客が間違った商品を注文してしまい、支払いは先に決済されており、急遽、商品を取り替えたのだが、そしたら500円の差額が出てしまったらしい。
 発送する商品じゃなかったので、商品の変更に関しては経費が出ていなかった。
 って説明するの難しいけど、例えば、グルー◯ンで「5000円のディナー」を買ったのだが、店に行ったら「あら、こっちはお肉のコースだった。間違えちゃった。お魚のコースのつもりだった」っていうことになり、店側では「じゃあ、お魚に変更でいいですよ」と対応したみたいな感じ。

 ところが、お魚のコースは4500円だったのである。

 お客さんは「こっちが間違えたのに、柔軟に対応していただいてありがとうございました。なので、差額の返金は必要ありません」って言っていたらしいのに、担当者が「いえ、そういうわけにもいきませんから」って「返金のお振込先」を聞いてしまったらしいのだ。

 で、その後に、私のところに「500円振込するのって、手数料かかっちゃうんですよねえ?どうしたらいいのでしょう?」ってなぜ、相談しにくる?
 私としては「あはは、たしかに、振込手数料も同じくらいかかるよ」としか言いようがない。
 「お客さんはじゃあ、申し訳ないから手数料は差し引いてくださいとおっしゃったんですけど・・・・」って言われても・・・・

   「どうしたらいいのでしょう?」って繰り返すが、本来なら返金しなくてもいいケースだが、あえて、ちゃんと全額返金したいのかどうかは、その部署の判断であり、経理が決めることじゃない、ということを説明したら「それもそうですよね。じゃあ、上司に相談してきます」って、先に上司に相談しろぉぉぉぉぉぉ!

 うちの会社の決済システムがいい加減なのがいけないんだけど、小さい会社だから、いい加減でいいということもあり、私は放置しているのだが(まあ、けっこう入社した当時はびっくりしたので、少しづつ決済系統を改善していはいるが、あんまりキチキチにやるのも趣味じゃなくて)、そんな小額の話なんだし、最初から上司に相談して「それは、手数料こっち持ちで全額返金してやれよ」とハンコの一つもついてあれば、経理的には「あ、そう」ってだけの話である。

 そんで、しばらくしてから、その社員からメールが来ていた。
 なぜか、上司宛ではなく、経理平社員(私とマスオさんとエビワカちゃん)と、そっちの部署の同僚3名宛。
 くどくどと、さっき言っていた事情が繰り返されていて「手数料引くと残金がいくらなのか教えてください」と締めくくってあった。

 おめーは暇なのかもしれないけど、私は多忙なのだ!!!!と絶叫したくなってきた。

 まあ、しかし、具体的に手数料の金額を知ってから判断したいという要求は真っ当なので、ちゃんと返事してあげたいが、しかし、振込手数料って今は銀行ごと、振込方法ごとに違うので、面倒なのよ。

 もう、その時点で「こいつは、私に相談しに来たんじゃなくて、振込手数料はうちで負担してくれってお願いを実に遠まわしにやってるだけなんだ。しかも自分のミスだとわかってるから上司には報告せずに・・・・」ってわかっていたので、「手数料は420円かかるよ?」と内線したら「ふー、じゃあ、100円しか返金できないんですねえ?どうしましょう?」とまた言いやがるので「もう、手数料負担こっちでいいから全額返金してあげれば?」と私が言うと「そうですか・・・・じゃあ、お手数ですが、そうしていただけますか?」

 腰は低いが、そのズルさに目眩がした。

 結局、たった数百円の話であるが、その決済は私の責任になったのだ。

 それがわかっていたので、冷たくあしらったのだが、私も気が短いからこれ以上、付き合ってられなくなってさ。

 こういう人、けっこう多いから困る。
 「お金のことは自分ではよくわからないから経理に相談」という風情でやってくるが、自分でどうすべきなのか、どうしたいのか、はっきり言わないのだ。

 このケースでは、相談者にとっては「正解」がすでに決まっているので、私が「じゃあ、それでいいよ」って判断すればいいだけだったが、厄介なのは、ほんとにどっちでもいい場合。

 具体例は思い浮かばないけど、会計的にはほんとにどっちでもいい場合に、正直に「どっちでもいいよ」と言うと、普通の人は「ああ、そうなんだ、ありがとう」と去っていくが、なぜか時々「じゃあ、どっちのほうがミヤノさんとしては処理がラク?」と食い下がってくる人がいる。
 いや、どっちかのほうが私にとってありがたいことだったら、「こっちにして」って言うでしょ?

 まあでも、暇な時には、「なぜ、どっちでもいいのか」ってことをダラダラ説明しちゃうんだけど、会計処理的な話は相手にはわからないというか、わかろうともしないので、「うーん、なんか難しいなあ」って、いや、だからどっちでもいいってさっきから言ってるでしょ?

 よくわからないのだが、どうしても自分で何かを選択するのが嫌なのだろうか?

 友人と食事してても、「うーん、もう少し肉系のもの食べたいんだけど、どお?」なんて友人に言うと「ああ、たしかに、もうちょっと頼もうかねえ?なんでもいいよ?」なんて言われると、私はテキトーになんか頼んじゃうタイプなのだが、「じゃあ、串焼きセットでいい?」って言えば、友人は「ああ、いいねえ」ってだけだ。

 でも、面倒くさいタイプの友人だと、「もう一皿くらい頼もうか」って時に「肉がいい?魚がいい?それとも炭水化物にする?」とか聞いてきて、「なんでもいいよ」って言うと、「うーん、そう言われても」と困っていたりする。

 そーいや、あれ以来メールの返事が来ないが「超面倒くさかった頃」の友人M嬢は、「うーん、どうしよう」とずっと居酒屋のメニューを眺めていたっけ。

 話が逸れちゃったが、とにかく今日もその部署の社員が別の件でクドクドと相談してきて、私がそれについて丁寧に説明したつもりだけど、そしたら「私じゃその判断はできないので、どうしたらいいのですか?」って言われて、「ああ、そうか、また、相談じゃなくて、私に決めろっていう要求だったのですね」とがっかりしちゃいました。

 いや、私が決めてもいいんですけどね・・・・・

 なんで、自分で考えて「じゃあ、こうします」って言えないのだろう?

 そっか、だから石原慎太郎とか橋下徹が人気あるのか・・・・な?

 その昔、学生時代の友人と「奴隷の身分でいたほうが幸せそうな人ってけっこういるよね」と話した思い出があるが、「他人が決めたこと」に従うほうがストレス感じない人ってけっこう多いんですかね?

 いや、違うか。
 「他人に決めさせて、自分は責任逃れ」って話なのか?

 もう、なんだかもー、私にはよくわかりません。

11月12日(月)

 土曜日は久々に深酒してしまい、どうやって帰宅したのかよく覚えてない。たぶん「もう終電ないかも」と思って、中目黒から歩いて帰ってきたのだと思うが、真っ直ぐ歩けなくてえらい遠かった。途中で、なんか道路が工事中で、臨時の歩行者通路みたいなところを延々と歩いていた記憶があるが、誘導してくれた警備員さんも、あっちヨレヨレこっちヨロヨロの千鳥足の私の姿を不安な気持ちで見守っているのだろうなあ、と思ったような記憶もある。

 ホームパーティーの終わりがけに、「ビンに残った酒がもったいない」とワインやら焼酎やらをかなりチャンポンしたからなあ。
 焼酎とワインを大量に飲むと、絶対に泥酔状態になるので、最近は気をつけていたのだが、ついうっかり・・・

 そんなわけで、日曜日は二日酔いでゴロゴロしていたのだが、笑っていいとも増刊号を観ていたらテレホンショッキングに堤真一が出ていた。テレホンは初出演なんだって。

 そんで「48歳で独身です」という話題になっていたが、他人のことをどうのこうの言う権利は私には全くないけど、ほんと、なんで堤真一は結婚できないのだろう?

 堤真一がこんだけメジャーになったのは、けっこう最近だと思うが、私が30代前半の頃(12年くらい前?)友人達と「好きな俳優」の話題になった時に「堤真一!」って言ったら、「誰それ?西武の人?」と言われたのを未だに覚えている。

 その後、「やまとなでしこ」で知名度はけっこう上がったけど、「誰でも知ってる」クラスになったのは、キムタクと共演した航空機ドラマだったような気がする。

 私は最近の「かっこいい上司役」よりも、ラブコメの堤真一のほうが好きなんだけどなあ。無骨で不器用な感じが生きるから。

 というわけで、私は堤真一ファンとしてのそこそこのキャリアを持っているけど、バラエティー番組に出るのは珍しいので、テレホンで雑談する堤真一を興味深く拝見していたのだが、なんだ、雑談してても感じいいじゃん(笑)
 笑うと柳沢慎吾みたいなお調子者みたいな感じだし、役者の「素顔トーク」なんて全く信用してないけど、ああして「自然体で気取らない感じ」が実生活でも演じられるのなら、超モテるでしょうよ?

 一時期、鈴木京香との交際が噂されていて、当時は鈴木京香のほうが有名だったから「あら、京香ったら見る目あるわー」と評価していたのだが、いつのまにか破局してしまったらしい。

 もしかしたら、役柄などから「クールな人」だと思われているので、実物が「ただの中年オッサン」なあたりが、問題なのかも・・・・・
 と、ただ「結婚してない」ってだけで、勝手にやきもきしてしまうのもテキトーであるが、「私がいいと思ってるモノ」が堂々と売れ残っていると、なんかねえ?キアヌとかもねえ?

 そんで、会社で私に迷惑ばかりかけているような「なんだ、こいつ?」な奴らはちゃんと妻子がいたりして、なんだか釈然としないのであった。って、私に言われたくないよな(笑)

 そういや、嫌な人じゃないんだけど、数年前からうちで契約社員として中途採用した、私と同じくらいの中年女性社員がいるのだが、その人が、すごいペコペコへりくだる人で、「そんなにペコペコしなくてもwww」と思うのだが、そういう性格らしいのは認めているのだが、今日の夕方、彼女がエレベータ待ちしている時に、私もエレベータに向かって歩いていたら、少し手前で私が近づいてくる気配を察して、それまで壁によりかかってダラっとしていたのが、急にシャキっと直立して、私が近づくと「お疲れ様です」とドーモドーモな会釈を繰り返すので、吹き出しそうになってしまった。

 私の経験では、そういう「必要以上にペコペコする人」は裏表が激しかったり、酒が入ると別人になったりする人が多かったので、最初はちょっと警戒していたのだが、彼女の場合にはペコペコが脊髄反射っぽいので、「そういう人なんだ」って認めているんだけど、性格なのか育ちなのかはよくわらかんし、プライベートでは思いっきり「内弁慶ぶり」を発揮してるかもしれないので(けっこう大きいお子さんいるらしいし)ほんとはどうなのかわからない。

 でも、一つ言えることは、少なくとも勤務中はかなりの緊張感を持って過ごしているためか、体型がスリムなんですよ。
 ほんと、羨ましいくらい全然中年太りしてないの。

 でも、だからって、ああいう性格になりたいかっていうと「他人の目を気にせず、呑気にやっていたら、けっこう太っちゃいました」っていう自分のほうがやっぱいいよなあ。って、どんだけ自分大好きなんじゃって話ですが(笑)

 そういえば、今日は久々にエビワちゃんがマスオさんに気を使ってる雰囲気があって、「そっか、今日のマスオさんちょっと機嫌が悪いんだ」と気がついた。
 たぶん、私が鈍感になってんだろうなあ。
 でも、それから少し観察してみたんだけど「あんま機嫌よくないけど、65点くらいの出来?」という程度だったので、3年前くらいのドス黒くなった時のマスオさんに比べると「たまにちゃんと雑談に受け応えしてくれるし」っていう程度の「週明けだし、仕事忙しかったから、やや気がそぞろ」ってだけだと思ったのだが、それも、「私の心が腹回りと同じくらい太ましくなったせい?」なのかね?

 部長も今日は、ブツブツといろいろとっ散らかっていて、何を言いたいのかよくわからない状態で、やはり「週明けでちょっと不機嫌」だったみたいだが、部長の席に呼ばれて「ミヤノさん、この書類はちょっと・・・・まだ・・・・(先方には提出しないでくれる?と言いたかったらしい)」と難癖つけられたのだが、「なんですか、その子犬みたいな瞳はwwwww」と、ほんとに上目遣いでウルウルと目で訴えるもんだから、そんな感じだったのだが、「子犬みたいな瞳ってwwwww」と総務部大爆笑になり、一気に場を和ませたので「えへん!」と胸を張ってしまったのでありました。

 不機嫌な男が平気になってくると、人生ラクですなあ。

 昔は苦手だった石原慎太郎も最近、どーでもよくなってきたし。
 まあ、慎太郎も衰えたのかもしれないけどさ。
 って、「太陽の党」ってwwwwwwwwwwwww

 えー、やだなー、あたしが会社の若手に「太陽族」とか「太陽の塔」について説明しちゃうと、また「ミヤノさん年齢詐称してない?」とか言われそうで。
 「太陽の季節」を読んだこともないし、映画も観たことないし「太陽の塔」も写真でしか観たことないんですっ。
 でも「太陽の季節」は少しだけ読んでみたい気持ちになってきた。
 「イマドキの芥川賞候補に難癖つけているが、おめーはどんな若手作家だったのかよ?」ってちょっと思ってさ。
 まあ、そのうち、気が向いたら。(お亡くなりになった後でもいいし)

 シンタローとかナベツネがいなくなったら、かなり寂しいんだろうなあ、ってことは予想していますから。


11月8日(木)

 朝晩すっかり冷え込むようになり「そろそろウモー君とラブラブになろうかしら?」と羽毛布団投入のタイミングに悩んでます。

 さて、友人M嬢からはパラパラとメールが来るのだが、アドレスはGメールになってるが、もしかするとケータイでメール打ってるのかな?ってくらい、なんだか断片的だ。

 「もしかして、暗号になってるとか?」

 って深読みしたくなるくらい。
 彼女がきちんと自分の近況を書かないのは、「そういう一般常識が抜けてしまう程度にビョーキだから」とも考えられるが、6月末に久々に電話してくれた時の様子から「まだ誰かに監視されてると思っているから」とも考えられる。

 うーむ・・・・・
 「WBCをダルが辞退とか。まーくんもMLB行くんだろうか。南下はしないのか?」
 という短いメールに何か暗号が隠されてるのかしら?

 ちなみに「南下はしないのか?」っていうのは、私が先に送ったメールで「野球話雑談」をテキトーに披露して「江尻がソフトバンクにトレード移籍だってね。だんだん南下している(笑)」を受けたものでしょう。(日ハム→横浜→ソフトバンク)

 それにしても、この文章に「南下はしないのか?」ってくっつける意味が不明である。

 さらに、この「WBCをダルが辞退とか。まーくんもMLB行くんだろうか。南下はしないのか?」は単独でいきなり来たメールだったが、私が「江尻は南下している」と書いた、他のトレード話などをダラダラ書いた10行くらいのメールにも返事が来てて「この間のNHK、メジャーリーグのだる特集は見ごたえがあったよ」とか行間にリプライが挟んであったけど、私の文章の途中でリプライが終わっており、「ん?時系列がよくわからん」とよくよく眺めてみると「WBCをダルが辞退とか。まーくんもMLB行くんだろうか。南下はしないのか?」のメールの方が先に届いていて、その後、1時間くらいしてから、私のメールにリプライ文を挟んだメールが届いていたので、「なんだか、やっぱ統合失調だか分裂だかしてそうな雰囲気が濃厚だなあ」と思った。

 と文章で書いてもわかりにくいとは思うけど「あきらかに変」というほどでもないけど「じわじわと変」なのである。

 そんで、やっぱり電話番号はまだ教えてもらってないし(笑)

 昨日は一日寝かせておいて、今日はかなり意図的に「一行で返信」をしてみたので、どういう返事来るかしら?

 って、すいませんねえ、私だけ楽しんじゃって。

 さて、昨日はハーフの話をちょこっと書いたけど、それで芋づる式に思い出すのは在日朝鮮人だった小学校のクラスメートのことだった。

 これも何度か日記に書いたことがあるけど、もうずいぶん昔「在日」の生徒が酷いいじめにあって自殺したニュースが大きく取り上げられたことがあったけど(もう30年くらい前?)、その時に「ええ?そうなの?」と逆に驚いてしまったのである。

 そのクラスメートは、クラスでも活発な女の子だったし、そのお姉さんも2学年くらい上だったけど、白い肌にいっぱいソバカスがあって、いつも元気で、スポーツ万能な、やはり目立つ子で、私のクラスメートであった妹は、どっちかというと先生からは「あいつの妹かあ」って扱いだった。

 えっと、苗字思い出した、Oちゃんだ。ほんとに「おおちゃん」って呼ばれていた。

 Oちゃんちのお父さんは、駅前商店街に紳士服店を構えており、まだ青山とかコナカなんてなかった時代、新興住宅街のサラリーマンたちは「お金に余裕があってオシャレな人は日本橋や銀座でスーツをオーダー」していたのかもしれないけど、郊外にやっと一軒家構えて、子供は2人とか3人いて、住宅ローンと生活費で精一杯な30代くらいのお父さんたちの多くは、Oちゃんちでスーツやシャツを揃えていたのだと思う。

 O姉妹が学校でも目立つ存在だったように、O父も商店街の役員みたいな立場で、いわゆる「地元でも顔が広い商店店主」だったようだ。

 うちの母も、ダンナのYシャツ買うついでに、Oさんちの奥さんとよく長話していたようで「Oさんの奥さんってほんと陽気で面白いわ」とよく言っていたので「へー、Oちゃんもそんな感じでクラスの人気者なんだよ。似たもの親子なんだねえ」なんて話をよくしたと思う。

 小学6年生になって、そろそろ中学進学のこと考えるようになって「東京の私立に進む子もいるみたい」なんて噂話が出るようになった頃、誰かが「Oちゃんも、もしかしたら、そのまま公立中学にいかないかも」と言い出した。

 え?なんで?と思ったが、その子が言うには「Oちゃんちは、実は韓国人なので、東京の韓国人学校にいくかもしれないんだって」って、はああああ?

 在日なんて言葉も知らないし、朝鮮人学校の存在も知らないわけですから、当時の私には「Oちゃんは実は外国人だったのだ」っていうのが、とにかく、びっくりしたわけです。

 ただ、朝鮮人差別については、うっすらと何か知っていたようで、「うーん、でも、Oちゃんは、ずっと普通に友達だったし、もしそういう事情で別の学校に行くことあっても、やっぱ、ずっと友達だよな」って思ったというか、たぶん親のうわさ話から「なんか、これ重要な話みたい」と私に教えてくれた子も「そうだよね、Oちゃんが何人でも、関係ないよね」と言っていたので、なんだかすごくほっとした記憶だけがあるのだが・・・・

 その後のOちゃんについては、実はあまり記憶がない。
 結局、同じ中学に進学したんだっけ?
 たぶん、その頃になると、私のほうが、成績優秀だったりクラス委員や学年委員をこなす「目立つ存在」になってしまったので、Oちゃんのその後の印象がとても薄いのだ。

 ただ、「へー、Oちゃんって韓国人だったんだー」っていう意味が、後になってよくわかるようになったのだが、「うちの家庭がそういう差別意識なかっただけかもしれないが、そういう話は当時聞いたことなかったなあ」ということと、「そんなんで、Oちゃんをイジめる気配は全くなかったなあ」ってことに気がついたのだが、その「在日の子がいじめにあって自殺した事件報道」だった。

 少し、ゾクっとしたのは、O姉妹は学校でもみんなに好かれるタイプの明るい活発な姉妹だったし、O両親も新興住宅地で商店を構えて商店街役員としての信頼も厚かったので、たぶん、彼らが「在日」だということを知っている人はけっこういたのだろうけど、それをわざわざ言いふらすというか「ネガティブ・キャンペーン」で利用する人がいなかっただけで、もし、なにかミリ単位で歯車が狂っていれば、いじめに発展する可能性は充分にあっただろう。「みんな人気者の明るい家族」だっただけに。誰かが妬んだら・・・・・

 ただ、今から思うと「いい環境で育ったな」と言えるのは、あの地域がほんと、瞬く間に宅地化された新興住宅街だったので、「格差」という意識が全然なかったのだ。
 格差があるとしたら、「父親の年齢」だった。
 ほんと、笑っちゃうくらい高度成長期の年功序列制なのだが、友達の家に遊びに行っても、父親の年齢が高いほど、設備が豪華だったので、大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる家が裕福そうに見えても「そっか、うちもきっと、あと10年くらいしたらこのレベルになるんだ」と本気で思っていましたからね。

 逆に6畳一間で、家族4人が暮らしている家を見ても「今は発展途上中なんだ」って思ってました。
 だって、一戸建てに住んでる級友も、「ここに来る前は団地だったの」とか言っていたので、「団地やアパート住まい」から、少し出世すると一戸建てにみんななるんだと思い込んでいたのです。

 そんな環境の中で「Oちゃんは実は外人なんだって」と言われても「はあああ?外人ていうのはお祖父ちゃんに行くと、六本木とかに黒人やら白人はいっぱいいるけど、韓国人だから外人ってなにそれ?」としかいいようがなかったし・・・・・・

 差別・・・ねえ?
 そりゃ、私だって深夜に家の近所の暗い夜道を歩いていると、それなりに緊張するし、暗がりからヌっと若い黒人男性が現れると、ちょっと緊張しますよ。まあ、相手が黒人男性じゃなくてもけっこう緊張するんですけどね。ただ「黒人だからってびっくりしちゃった」って自分を反省しちゃうんでね。

 あ、でもね、仕事で私に迷惑かける奴は、サイコパスだのソシオパスだの祟る神だの、けっこうきっぱりと差別させていただいております。
 最近、そういうのははっきり言っておこうと思って、先日もうちの会社から借金しているのにのうのうとしているらしい得意先の社長のことを「もう、返さなくてもいいから、いっそ死んでくれれば損金で落とせるのに」と、きっぱり言ったら、部長以下、総務部員が「ねーさん、こえええよ」とビビってましたが、私も別に自分の懐は痛んでないので、実はどーでもいーのですが「こーゆー奴は、個人的な経験からも、ほんと、もー、しょーもないですから、いつまで甘い汁吸わせてやるつもりなんですか?」ということを訴えたくて「死んでほしい」と言ってみただけです。

 いや、いいんですよ、年金の不正受給者にも「それぞれ事情があるんだろう」という感じで、うちの会社が抱える不正受給者も社会扶助的な気持ちで援助するっていうことが通っているのなら別に?

 でもさ、新入社員の年収程度の金額をそういうところに援助って「だったら若い社員にもっと給料払ってやれよ」って思いますし、雇われ役員が「でも、あいつ、絶対払うって言ってるから」って言うのなら、その役員が自腹で貸付ければ?

 まあ、要するに、今までの私の人生において、私に迷惑かけた人は、三国人でも中国人でも韓国人でもイラン人でも(イラン人はちょびっとだけやらかしたっけ。でも許容程度)フィリピン人でもなく、ほぼ純日本人に迷惑かけられているはずなので、外国人差別する前に人間不信になるのが普通でしょう、という、どーでもいー話でした。


11月7日(水)

 悩めるお母さんの読書案内を読んで面白そうだったから「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」という本を買ってさっそく読んでみました。

 新書だし、さらっと読めちゃう本だが、丁度、帰りの電車で「ハーフといじめ」に関する章に差しかかかったので、「こりゃなかなかエグいなあ」なんて思ったが、そういや、私にはハーフの級友っていなかったよなあ?

 ただ、この本でも「一番ハーフいじめが酷いのは地方の公立小中学校」と書いているけど、確かに私の育った千葉県八千代市なんて、昭和40年代、50年代には外人なんてほとんど観る機会なかったので、あの頃、ハーフの転校生なんて来ていたら、かなり目立っていただろうなあ・・・・って、一人だけいたぞ、そーいや!

 ちなみに、小学生時代の私は外人とは一度もちゃんと接したことはなかったけど、母の実家が港区だったので、外人が歩いているのはよく見かけており、そういう意味では他の子よりも、ちょびっとだけ外人慣れしているつもりであった。

 小学校5年生の時だったと思う。
 「今度の隣のクラスの転校生、外人らしいよ?」という噂が流れた。
 「えー?外人?どうすんの、どうすんの、ほんとなの?」と生徒達は大騒ぎだったが、その転校生が編入するクラスの担任である20代半ばの若い女性の先生も「あらー、どうしましょう?私、英語なんてできないけど?」と戸惑っていたのである。

 で、その噂で盛り上がっていた数日後に隣のクラスに「噂の外人転校生」が降臨したので、もうみんなで興味津々の嵐であった。

 まあでも、辺境の地だからしょーがないのだが、噂と事実はかなりかけ離れていて、「外人の転校生」というのは、アメリカ育ちの日本人で、現地では日本人学校に通っていたらしいのだが、「でも、英語ペラペラらしいぞ!」ということで、休み時間にさっそくみんなで見に言ってみたら、かなり大柄で(食べ物がアメリカ食だったから?)、しかもハーフと言っても通用しそうな、彫りの深い顔立ちの男の子だったので、「やっぱり外人だ!」と盛り上がった。

 そんで、クラスメートたちは休み時間になると、彼の周りに群がって「机は英語で何て言うの?」「椅子は?」「猫は?」「犬は?」と質問攻めにしていた。

 今にして思えば、彼も転校してきて不安に思っていたのだけれど、こうしてクラスメートが群がってきてくれたから嬉しかったのだろうし、体格が大きかったから、少し大人びたところもあり、性格も温厚そうな子だったので、ガギ共がワーワーと質問してきても、笑顔で「cat」「dog」とネイティブ発音の英単語を披露してくれていた。

 中でも私の記憶に残っているのは「じゃあ、魚は?」と誰かが聞いたら、ゆっくりした発音で「FISH!」
 それにはなぜか「おおおおおおお!」と歓声が上がった。
 「英語で魚はフィッシュだ」ってことを知ってる子も多かったはずだが、FISH!の発音はなぜかガキ共のハートを鷲掴みで、「え、もっかい言って!!!」と何度も繰り返させて、そのたびに「おおおおお!FISHだってよ、FISH!!!!」と、なぜかとてもウケたのであった。

 それ以外にあまり彼に関して記憶がないのは、確か、あっという間にまた転校しちゃったからだと思う。
 3ヶ月もいなかったんじゃないかなあ?どういう事情かは知らないが、たぶん「一時的に親の実家に滞在した」とか「会社の社宅に滞在した」とか、親が次の赴任先に行くまでの短い間の転校だったらしい。

 そんで、最初の一週間くらいはみんなで「英単語教えて」攻めしていたようだが、しばらくすると、彼が普通に日本語が話せる、おっとりとした大柄な小学生男子であることがわかってきたので、すぐに「ただの転校生」って扱いになったように記憶している。

 そもそも「外人が転校してくる!」って先生まで大騒ぎしているほうが、どうかしていたっていう騒動であったが、当時は「アメリカからの転校生が来ます」ってだけで、思考が「え?外人?????」でストップしちゃってたんだろうね(笑)

 中学校の時の思い出。

 市内の中学校が集まって、運動会というか体育祭を開催していた。場所は八千代市民の総合運動場である「野村グラウンド」
 ちゃんと本格的陸上競技ができる400メートルトラックや、プロの2軍がたまに試合に来る野球場があった。

 基本的には陸上競技で競い合うのだが、学校ごと全員参加のマスゲームの時間があった。
 市内のある中学校が、広いグランドいっぱいに広がって、体操というか、ダンスみたいな演技していたのだが、それを観客席で観ていたうちの中学の生徒が「あれ?外人がいる!」と騒ぎはじめた。

 観ると確かに、揃いの体操着に揃いの鉢巻して飛び跳ねてる生徒の中に、金髪の女子が一人混じっていたのでる。遠目だが、顔立ちも外人っぽかった。

 「おお、外人だ!外人がいるぞ!」と、男子生徒が大騒ぎ。
 今から考えれば、「人生で初めて、生ブロンド金髪美人を観た」ということで、興奮しちゃったんだろうね。
 当時の自分が「外人だ!外人だ!」と騒ぐ生徒にどういう態度とったのかはよく覚えてないが「そんな大騒ぎしなくても・・・・・てゆーか、あの子に聞こえちゃうじゃない」と思ったような・・・・・

 普通に市内の公立中学校に通っていて、ましてや皆と同じように集団ダンスを真面目にやっているのに、見た目がまるっきり西洋人だってことだけで、それをヤンヤ言われるなんて気の毒だと思ったし、なんだか申し訳ない気持ちになったのだと思う。

 というのも、高校に進学したら、なんと、その時の「外人だ!」の子がいたのだ!
 見た目がほんと、金髪の欧米人なので、それなりに目立っていたが、さすが進学校だったせいか、「あの隣のクラスの外人っぽい子、ハーフでもなく、クウォーターなんだって」という「事実」があっという間に広まり、「へえ、遺伝って面白いね」っていう話題で収束した。

 2年になって同じクラスになったけど、もうその頃にはその容姿に慣れっこになっていたし、高校は成田空港に近かったので、航空会社勤務の子女も多かったし、帰国子女もけっこういたし、もうその頃だと「わー、外人だ、外人だ」っていう時代でもなく、「ふーん、お母さんがドイツとのハーフなんだ」って知った程度で、後は普通の日本人の級友と同じだった。でも、美人だったので、人気あったけどね。ただ、性格がけっこう大っぴらだったので、彼女の容姿に憧れる男子はいただろうけど、モテ系ではなかったような・・・・

 もし、彼女が「わたし、見た目がちょっと他人と違うし」とイジけてるような子だったが、「ごめん、うちの中学でもこういうことがあって」と、あの合同体育祭での騒ぎを謝りたいと思っていたのだが、そんなこと気にするようなタマじゃなかったし、そんな話をする機会もなかった。

 すごく印象に残っているのが、彼女が家族写真を見せてくれた時だ。
 お父さんは日本人でフツーのオジサンだったし、お母さんも「ああ、よく見ればハーフ?ってくらいだよねえ?」って感じで、顔立ちはやや西洋風であるが、髪の色もダークブラウンで目の色も濃い感じで、日本人の遺伝の方が強かったタイプのハーフさんみたいだったし、たぶん「あいのこ」や「混血児」の時代を生きたお母さんだろうから、普通よりも地味で清楚な感じだった。
 そして、彼女のお姉さんも美人だったけど、「ドイツの血が入ってるの」って言われないとわからないくらいの、黒髪だった。

 はっきり言って、私のクラスメートであったドイツ人クォーターの彼女だけが「金髪に白い肌、薄茶の目」をした外人顔だったのである。あの写真をパっと観ただけだと「養子?」って思うくらい。

 あの家族写真を観て「ほお、これは、こんな田舎ではいろいろ言われただろうなあ」ってちょっと思ったけど、あっけらかんとみんなにそんな写真見せる彼女はそんなこと全く気にしていないようだった。

 まあ、それに「お母さんがハーフ」って程度だと、この本に書いてあるように「ドイツ語は喋れるの?」とか「たまにドイツに帰るの?」みたいな質問はしなかったしなあ。「おじいちゃん(だか、おばあちゃん)がドイツ人なの」って言われても「ああ、そうなんだ、だから隔世遺伝で金髪なんだー」ってだけだったしな。

 そういや、フランス人と結婚して子供産んだ、友人A嬢も元気かなあ?
 なんだか、すっかり疎遠になっちゃって。

 Aはけっこう「ハーフの子供」に期待していたので、この本の「ハーフの子供を自慢したがる親」になりそうな感じだったけど、どうしてますかね?

 ダンナは「リセに入れるんだ!」と言っていたそうだが、Aは「そんな金、どこにあるんだ!」と嘆いていましたが、ちゃんとバイリンガル教育できたのだろうか。
 Aは「この子はきっとフランス語もできるようになる。うらやましいなあ」と言っていたので「あのー、バイリンガルにするのってけっこうたいへんなんですよ?」と意見したのだが・・・・

 昔、大学でとっていたフランス語講座の先生は、フランス文学教授の日本人と結婚した日本在住のフランス人だったが、「主人も協力してくれて、家庭ではフランス語話すようにしているのですが・・・・」と、それでも、幼稚園で覚えてくる日本語のほうが強力なようで、「すぐ日本語で話そうとするので大変です」とこぼしていたっけ。

 そんで、親が頑張って日常会話程度は普通に出来るようになっても読み書きはやっぱり、ちゃんと学校で教育してくれないとままならないし。

 よく聞く話は、中途半端に父の母国と母の母国で教育を受けたため、会話はバイリンガルだが読み書きがどっちも中途半端っていうケース。

 うちの会社にも、中学高校は親の都合でアメリカの学校に通い、大学入学で帰国して、ICUに入ったバイリンガル嬢がいるが、仕事であんまり英語使わないし、どっちかというと得意先に出すメールの日本語がちょっと・・・・と思っていたが、入社後10年経った今では、日本語の読み書きに支障が出ることはほとんどなくなった。

 そして、英語のスキルも、たまに著作権担当の同僚E嬢が「写真使用で、アメリカに許諾メール書かないといけない!」なんて時に英訳をお願いしている程度で、「ああ、助かった」な人材であるが、彼女自身の仕事としてはおまけみたいなものであるし、「帰国子女じゃないけど、前職は台湾の外資系企業で働いていた」っていう中年男性社員のほうが、そういうビジネス文書は得意そうだったりして、ええ、どっちにしろ、年に一回あるかないかのそういう仕事の時には、そういうのを専門にしている会社に外注して数万円の手数料払ってもいいんだし、「英語ができると、たまに多少役にたつことがあるけど、ほんと、たまに」って程度なんだけど、そういう境遇にいるバイリンガルさんってけっこう多いと思うんですけどね。

 
11月6日(火)

 やーだ、部長の「迷惑な心のビョーキの友人」の話を書いたら、なんと、私の友人M嬢から久々にメールが!!!!

 やっとケータイをゲットしたらしく、これで私の親戚知人の中でケータイ持ってない人は私だけになりました(笑)

 しかし「元気?最近どーしてんの?」とかいう短いメールであるが、こっちが聞きてーよ!!!!

 しかも、ケータイアドレスからまずメールが来て、それに返信したら、次にGメイルアドレスからも「これが新しいアドレスだと思う」というメールが来て、さらにまたケータイの方から返信がきて「後で電話番号も教えます」って(なんでこのメールで教えない?)、1つ1つのメールは別に普通なんだが、全部繋げると「はあ?いったい何がしたいのだろう?」という混沌状態なので、まあ、たぶん、フツーじゃないんだろうなあ、と思うよなあ。

 今までも、数ヶ月メールが来なくて「どうしたんだろう?」と思っていると、「久しぶり、元気?」とメールが来て、「ダルビッシュはメジャーで四球王になっちゃいそう」というような、実にどーでもいー内容のメールに付き合っていたのだが、またそういう時期なのだろうか?

 さーて、どう返事するのか悩むところだが、こういうのはテキトーにやっていたほうがいいのかもしれないし・・・・

 ほんと、人生いろいろありますが、私の人生は今のところ平穏のようでなによりです。

 そういや、日曜出勤だったので、昨日の月曜日は休みで、なんだかぐったりしてしまい、「笑っていいとも」が終わった後もゴロゴロと「ごきげんよう」を観ていたら、俳優の西村和彦が出ていて「この人、なかなかの芸達者だなあ」と眺めていたのだが、どうやらその日がスタートの1時半からの「昼ドラ」に出ているらしく、「そりゃ、皆さんに観てほしいけど、観てほしくない気持ちもあって・・・」と、かなり昼ドラ的にキョーレツな役をやってるらしく「道歩いてて石投げられるってほどでもないんですけど、子供の送り迎えしていいのかな?」って言っていたので、「ほおお、どんなもんだか観てあげよーじゃん」とそのままゴロゴロしていた。

 そしたら、確かに導入部は「念願の一軒家を手に入れた、幸せな家族の引越し風景」だったのだが、西村和彦演じる「家族に絶大な信頼を得ている、いいお父さん」はなんと、引越しの日に休日出勤装って、部下と職場で・・・・ズコズコ・・・・・・

 昼ドラの初回って、けっこう気合入った演出するので、ハズさないんだけど、この「幸せの時間」の初回も「ああ、幸せを絵に書いたような家族が崩壊していく話なのね」という伏線をビシバシ張りまくっていて、なかなか楽しめました。

 で、西村和彦は「40代エリートサラリーマン」としては、とてもハンサムだし、パっと見、優しく誠実な人って感じが良く出てて、「お?こりゃ、また人気出そうだな」と思いましたが、主人公である田中美奈子がちょっと貧相というか、「マイホームを手にいれた、美人で気の優しい専業主婦。趣味はキャラ弁当」という導入部の設定にしては、ちょっと痩せすぎで顔色も悪いのが・・・・・

 まあ、ドラマがもっとドロドロしてきたら、あの形相が生きてくると思うので、この一週間くらいは我慢して見守りましょうってところかな?

 ドラマといえば、前にお手伝いに行った支店で初めて読んだ「日本人の知らない日本語」が、ドラマ化されてるのをユーチューブで見つけちゃった。
 深夜ドラマ枠でやっていたらしい。
 主演は仲里依紗で、「元カリスマ店員が日本語教師に?」っていう設定だった。

 で、土日月で全部観ちゃったんだけど、原作の「へー、日本語って、へー」な部分をきちんと取り上げつつ、「熱血教師ドラマ」に仕上げていて、低予算の深夜ドラマながら、脚本の出来と演出の出来に感心した。
 けっこう、ああいう11時過ぎにやってる低予算ドラマって面白いんだよね。
 9時や10時代だと、役者のネームバリューに頼りがちだけど、深夜帯だとそれができないから、「なんとなく、テレビ消し忘れた人が、なんだか引き込まれるような話」っていうのを目指しているから、スタッフの「予算なくても、そこは細かい仕事でカバー」って意思が感じられる作品が多いように思う。

11月3日(土)

 また部長の自己開示モードが起動しちゃって「友達とはなんだろう」なんて話にシラフで付き合っていたら、帰宅が遅くなっちゃって、さっきテレビつけたら「ぎょええええ、3-0で巨人が勝ってるうううう」

 私の武田勝はまた天敵のチョーノにやられちゃったらしい。

 くすん・・・・

 まあ、いいや、明日は5時起きなので、このまま巨人にとっとと勝ってもらってもいいです。武田勝の勝ちが消えた瞬間、私にはどーでもいー話ですし。

 と、「さあ、ビールをカーっと飲んで、早寝しよう」と思って、テレビを消してメールチェックしたりして、「さーて、もうちょっとしたらもう寝ちゃおうかな」と思いつつ、スポーツ紙サイトの試合速報をチェックしてみたら・・・・

 ぎょええええ、ナカータさんが同点3ラン打ったのおおおおおおお?????

 ちょっと、また延長になったら、私の睡眠時間が・・・・・

 ふー・・・・・

 現在、20:25 7回表のハムの攻撃です。

 ところで部長が私に愚痴っていたのは、「かなりビョーキで困った友人」が最近また頻繁に電話してくるようになったらしい。
 そんで、部長が「お前とはあまり関わりたくない」ということを言ったら「だって友達じゃん?」って言われて、「友達っていうのはオレの定義ではそうじゃない!」って言ったらしい。

 でも、「いい人」な部長は、自分の定義でいいのか、ちょっと不安になったようで、私に「友達とは?」って話をいきなり振ってきたらしい。

 部長の「友達の定義」は、「友達って相手に何か利益を与える存在だと思う。少なくともオレはそう思って友達に接している。だから、オレに利益どころか、迷惑ばかりかけているお前は友達ではない」ということらしいですが、相手は「お前、変わったな・・・」って言ったとか。

 そんで、共通の友人にもその発言が間違って伝わってしまい、「TKの態度が最近なんかおかしいらしい。仕事のストレスがあるのだろうか?」とか噂が周り、しまいには「TKがなんか心のビョーキらしい」という話にまでなってしまったらしい。

 「それ、芸能人の苦悩をプチ体験じゃないですかwwwww」と笑うしかない私であった。

 で、私のアドバイスとしては「どんなに否定的なこと言っても、そういう人はそうやって丁寧に受け答えすることで『この人は厳しいこと言うけど、自分のことを本気で考えてくれてるからだ』と自分にいいように解釈するから、屁理屈で対応してもダメだと思いますよ?」

 「そっか・・・・まあ、そうだよね?だったら、『お前なんて嫌いだ!』で押し通せばいいんだよな」って部長は言うけど、私や部長みたいに「いい人」やりたがる性格の人は、そういうセリフをなかなか言えないんですよ。

 「いや、オレは言えるぞ」と部長は言うけど、「お前は元々そういうキャラじゃなかったはずなのに、どうしちゃったんだい?」って「本当の君はそういう人じゃなかったはずだ」という意味で「お前、変わったな・・・」ってセリフが出てくるのです。

 つーか、その仲間達って、最近なぜか急に連絡とりはじめて盛り上がっている中学時代の同級生達なので、46歳の部長に「15歳の頃のお前はそうじゃなかった」ってよく言えますよねえ?って話。

 部長は面倒くさくなってきたので、「しばらく中学時代の仲間とは会わない」と決めたようですが、遠方に住んでる旧友達は無責任に「おまえ、あいつの様子見に行ってやれよ」とか「お前が冷たくするんで、ヘコんでるぞあいつ。少しは相手してやれよ」と意見してくるのがさらにウザいらしい。

 部長は自分では無自覚のようだが、かなりの世話焼きキャラなので、私には旧友たちがそういうこと言ってくる気持ちがわかるのだが、当人が「みんなオレをどういう奴だと思ってるわけ?」と当惑している気持ちもわかるし・・・・

 ただ、部長が、その迷惑な旧友について「中学の頃はこんな奴で、その後、大学時代にまた連絡とるようになって、でも、バンドやってて大物になりたいとか言ってる奴で・・・・」と、事細かに説明してくれたのだが、自分でも「もう絶縁したい」と思ってる旧友のことをあれこれ分析しているのが変だと思ったのか、「こんな分析してるのがいけないのかな?」と言うので、「でも、そういうのって分析したくなりますよ」

 私もこの日記でどんなに「分析」を呟いただろうか。

 ただ、「友人の変なところ」とか「迷惑なところ」を楽しく分析できてる内は友達でいられるのだ。
 その昔、ケンカした友達から言われたことがある。「そりゃ、私はルーズだけど、ミヤノさんだってそういう私に振り回されるの楽しんでいたでしょ?」
 その通りだった。いつも「もう、しょーがねーな」って思ったけど、笑って許していた。
 ただ、そのケンカした時には、私が「しょーがねーな」な態度にならなかったので、ルーズな友人の方がブチ切れたのである。

 あの時には「何度も向こうのルーズさに我慢してスルーしてきたのに、こっちが1回だけ意固地になると、そんなに怒るんだ?」と逆にびっくりしたくらいだ。

 他の友人で、やっぱり色々ルーズな子がいたけど、いつも約束の時間を守らないというか、すっぽかしも多かったので、ある待ち合わせの時、仕事で5分くらい遅れたのだが、私は「このくらいいいだろう」と思っていたのだが、待ち合わせ場所に着くといきなり「遅いよ!」ときっぱりと叱られたので、びっくりしたっけ。

 その子と他の場所で待ち合わせした時、そっちは早めについたので、待ち合わせ場所が見えるカフェでお茶していたらしいのだが、10分過ぎても私が現れなくて、やっと席を立って表に出てきたら、私が死角になる場所に立ってたらしく「なんだ、私、ずっとこの中にいたんだから、探してくれればよかったのに」って、そっちが探せよ!!!!!!

 というように「ちょっと変」というか、「かなり変」な友人達は、なんかそういうことがあっても「私はボケてるから、こうだけど、ミヤノさんはしっかりしてるんだから、ミヤノさんがちゃんとやればいいだけじゃん」というような意味の言い訳をしてくるので、かなりカチンと来るのだが「この人はこういう人だからしょーがないし、話のネタとして笑える」と思える限りは友達でいられますが、そういう態度が許せなくなったら絶交です。

 って、たいていは、私からではなくて、相手が「私の天然ボケを暖かく見守ってくれない人とは付き合えない」と連絡してこなくなるんですけどね(笑)

 さーて、野球の方は、阿部が打ちやがって4-3で巨人が勝ってます。まだ21:10。8回表。10時には寝たいなあ。

 だから、友達なんて、こっちがその人の欠点を愛せるというか、面白いと思える内は友達だけど、「もう嫌」と思ったら、民法上なんの義務も無いですからね。

 私が真剣に「もう嫌」と思った友達って、KM君くらいですかねえ?
 それに関しては軽く後悔してますが、金銭問題がなければ、ずっと面白がっていられたんでしょうけど、金銭絡むとやっぱダメですね。

 そういうしがらみの無い、N嬢がたまに私のことを思い出して「フジロックでレディへ観ないなんて信じられない」みたいなメール送ってきても「だからあ?」って感じでスルーですし、また音信が途絶えたM嬢のことを懐かしく思い出したりするし、ほんと、どうしているのやら?

 M嬢の妄想がだんだん進行していた時には、「これは、まじヤバい」と思いながらも、「へえー、妄想ってこういうもんなんだ」ってけっこう楽しんじゃいましたから。
 M嬢にも言われたっけな。
 「ミヤノは私の話、けっこう面白がってるかもしれないけど、これは面白い話じゃないから!!!!」って。

 さーて、9時半が近づいてきて、巨人優勝が迫ってきております。
 なんだかヨウ・ダイカンがねばっちょる・・・・・って空振り三振で2アウト!

 さーて最後の打者は誰でしょう?

 うわー、代打・鶴岡だ!
 ここで打ったら、面白いんだけど、打ったーーーーーーー!ダルさん、鶴岡がつなぎましたよ!!!!

 ここで糸井とか、申し分ない展開でしょう。
 できたら、ナカータさんに回してほしいが・・・・・って、糸井アウトで終わりでした。

 おお、これで気持ちよく早寝できるわ、ありがとー。
 ってテレビは原の胴上げなんて見たくないから速攻消したけど、野球は私の一番のお友達です。


11月2日(金)

●中年女性あるある

 「服屋で試着したら、似合う似合わないよりも、自分があまりにも太っているのにびっくりする。」

 しかし、この果てしない中年太りにも「底」があるのでしょうか?
 もう10年も前から「日本経済の下げ止まりと、中年太りの上げ止まり(?)は、その底なし感(天井無し感)が同じような気がする」と嘆いてきましたが、「少し収まってきたかな?これからまた回復するかな?」と期待していると、しばらくするとまたズドーンと来ますからねえ。

 このごろ、つくづく思うのは、「体重やウエストサイズは成長しているけど、それ以外はなあ・・・・」ってことです。

 ゴールデンウィークに姪っ子達の祖父母宅合宿に付き合いましたが、母は私には「もう大変よー」と愚痴っていたし、父なんて弟宛のメールに「私達もあまり体力が無くなってきたので、全員預かるのはもう無理かも」と今後のための予防線張ってましたが、母は、姪っ子達が帰る時になったら、しみじみと「少し前までは、トイレの世話もしなくちゃいけなかったし、こうして帰る時にはお婆ちゃんが荷物をまとめていたのに、もうみんな一人で出来るようになって、ほんと成長したのね」と姪っ子達を前に語っていました。

 お子様がいる方は日々実感していることでしょうけど、子供って昨日出来なかったことが今日できるようになったりするものです。
 オムツがとれて、「うんちー!」って申告するようになったかと思えば、あっとう間に一人でトイレに行けるようになり、お風呂だって一人でシャンプーできるようになったり、着替えだって、ボタン止められるようになったり、靴下履けるようになったり。

 そして、アラフィフの私は「そっかあ、これからはその逆に向かっていくんだ」ということを自らの衰えから実感しはじめているようなお年頃であります。
 そうなんです、これかはら「一人でトイレに行けなくなる自分」に向かって一直線に成長していくのです。
 その初期段階として、まず、「立って靴下やズボンを履けなくなってきた」っていうのがもう来てます。まあ、そんなもん、椅子に座ってやればいいだけなんですけどね。でも、なんとなく爪先が遠く感じるようになりました。

 ヨチヨチ歩きの子供は歩くのが楽しくてしょうがないという様子で、バランスとりながら嬉しそうに歩いていますが、逆の立場というか「うわ、杖つかないと危なくて歩けないよ」っていう立場になったら、どうなんでしょうねえ?

 まあ、ただ、バリアフリー化が進んでいるので、「ベビーカーうざい」っていうのも、ベビーカーで外出しやすい環境になったのも一因だろうし、ベビーカーがブイブイ言わせてる街っていうことは、車椅子の人の自由度も高いのだろうし、老人にとってもメリットが大きいわけです。

 これからどんどん団塊の世代が要介護段階に突入してくるので、「お金持ってる老人消費者」のために、いろいろなサービス(医療措置も含めて)が競って技術を向上させてくれそうなので、私ら団塊ジュニア(私は厳密に言うと、もう少し上)はそれに乗っかれるかしらん?

 亡き祖父は、70歳くらいの頃、コンタクトレンズをつけていたが、白内障手術して目の中に直接レンズ入れちゃったので「こりゃ、ラクチンだ」と喜んでおりました。その手術は当時は実験的なものだったらしく、祖父は「老い先短いうちらで実験してみて、問題なければ、もっと普及するんじゃね?」と言っていたのですが、私の父も70歳くらいの頃、白内障の手術してレンズ入ったので、今では新聞や本がメガネ無しで読むことができます。遠くは見えないので、外出するときにはメガネしてるけど。(好みで調整してもらえるらしい)

 つーことは、私が白内障の手術する頃には、遠近両用の視力を手に入れることができてるのかもしれない!

 今は高齢者の多くが膝の痛みを抱えているらしく(うちの母も、妹の義母もそう)、昼間テレビ観ていると、グルコサミンやらコンドロイチンやらのサプリ商品のCMばかりなので、「すごい、マーケットなんだろうなあ」って実感しますが、このビジネスチャンスにもっと研究が進むのは間違い無いので、私が膝痛に悩む頃には「白内障の手術」みたいに、お手軽に治るようなことになっていてほしいです。

 さて、昨日の日本シリーズは「危険球は誤審???」という騒動があったので、札幌ドームは相当殺気立っていたようで、解説の古田は工藤は「こんな札幌ドームは札幌移転後初めてじゃないでしょうか」って驚いていたほどだった。

 まあ、どっちにしても、日ハムは劣勢だったので、アレが無くても負けていたような気がするけど、このまま終わるのもなんかすっきりしないので、ぜひ、また3−3までもつれ込んで、日曜日に決戦にしたいものである。
 つーか、なんでもいいから、私の武田勝に勝ちつけろ、ってだけの話である。

 ふー、明日も出勤だが、明後日の日曜日はイベント仕事なので、武田勝がまた無援護で負けたりしたら、気持ちよくイベント仕事できないじゃありませんか。

 それにしても「ああ、もう野球の試合をテレビで観るのもあとわずか・・・」と寂しさを感じてしまう。
 まあ、オフはオフでいろいろ話題が多いんだけどさ・・・・広島なんかさっそくもう契約更改ニュースだし。(風物詩)

 それに、WBC関連もあるのだが、さっそくキューバチームが来日してくれるというのに、札幌と福岡でしか試合してくれないから、観に行けないじゃないのーーーーー
 日本代表は今のところどーでもいーが、キューバ選手生で観てみたかった。前回のWBCでも「ちょwwwっw,キューバwwwwww、楽天の選手、キューバ人で総入れ替えしてみませんか?」って本気で思ったもんな。
 特に守備マニアはそういうこと思ったと思う。

 ところで、フットサルはカズ投入で、えらい注目されてますが、本当のフットサルファンがいるのかどうか知りませんが、ファン的にもフットサル協会的にも、あれでいいんですかね?

 いいっちゃ、いいような気もするし、「それはねーだろう」って気もするんですけど、私は当事者じゃないのでよくわからないなあ、ってだけの話です。

 しかし、カズとかイチローみたいなクラスになると、落とし所が難しいですね。
 逆に長嶋は王はどうまとめたんだっけ?と思いますが、長嶋の場合は結局「ずっとレジェンド」を強引にやってますし、王の場合は紆余曲折もあったが、なんとなく民間に嫁いで皇籍離脱みたいなサーヤ的なことになって今に至る的な・・・・

 まあ、カズは長嶋路線でいけるような気もしなくもないが、イチローはどうしましょう?

 10年後にイチローが何やってるのか予想するのは難しい。

 ああ、でも、10年後の自分がどうなってるのかも全然想像できないので、同じかね?(笑)

11月1日(木)


 また今週も土日出勤予定なので、今日がお休み。

 最近また少しずつお散歩頑張っているので、今日はけっこう頑張ってみた。
 先日ふと「そういや、リニューアルした東京駅ってまだ生で観てないや」と気がついたので、「東京駅までお散歩すると何キロ?」と検索してみたら、ちょうど10キロくらいだった。

 ただ、一気に10キロ歩くとかなり足に来るので、少し工夫して、まず笑っていいとも始まったくらいの頃(もっと早く出たかったが、夏物の洗濯がまだ済んでなかったので)に家を出て、まず渋谷まで歩いた。(約3キロ)
 渋谷からは、新橋までのんびりバスで行こうと思ったのだが、うっかりアークヒルズ行きのバスに乗ってしまったが、「まあ、新橋まで歩けばいいや」と久々に溜池あたりを歩いた。あの辺も、ビルの一階に空きが多いねえ。

 新橋付近を歩くのも久々だったが、日比谷シティの隣が工事中だった。前にも大きな建物があったはずだが、ビルも建て替えの時期なんですかねえ?

 そして、2時半ごろ新橋到着。お目当ては「スマトラ」というカレー屋だ。
 新橋で派遣で働いていた頃、その店名と不思議な看板キャラクターに惹かれて入ってみたところ、「イマイチ美味しくないなあ」って思ったのだが、しばらくすると「どう美味しくなかったんだっけ?」とまた確認するために食べてみて「やっぱし、あんま美味しくないなあ」と思いつつも、1ヶ月に一度くらい食べに行っていたのであった。

 何年か前、新橋を通りがかったので、「久々に食べてみよう」と入ってみたら、夕方だったが「ご飯が無くなっちゃって」と言われてしまい、食べることができなかったので、ほんと何年ぶりかの入店である。
 たべログで調べていたので「ふーん、バイトが愛想いいんだ?」と思っていたが、ほんとにそうだった。
 つーか、若い女性が3人もカウンター内で接客していたのだが、みんなかなり可愛いかった。しかも、ギャルっぽくもなく、清楚なタイプばかりって・・・・・新橋サラリーマン向けマーケティングなのか?

 昔はもっと、普通に地味な定食屋みたいな風情だったんだけどなあ?

 でも、味は昔と同じでした。やっぱ、変な味。「昭和の時代の家庭のカレー」みたいという意見もあるが、家庭のカレーはあんなに薄味じゃなかったよ?
 あの味を「食べ物としてありえない」と完全否定する人も多分いると思う。

 でも、私には不味いとは思えないのだが、でもだからと言って「普通に美味しい」とも言えず、要するにその「フツーじゃない」感じにハマってしまうと、リピーターになってしまうのかも。

 というわけで、懐かしい味を堪能して、また「?????」な気分になりながら、日比谷公園の前を通り、皇居前を通り過ぎ、東京駅に向かった。
 けっこう観光客多かったです。
 つーか、皇居前から東京駅まで広い道が続いていたけど、前からあんな道だったっけ?

 とりあえず、観光客の皆様が写真とりまくってる場所で、「ほお、なかなか壮麗ですなあ」と生東京駅を鑑賞して、「さーて、家に向かってどこまで歩けるかなあ?」と皇居前に戻った。
 平日のそんな時間だったから、ジョギングランナーはそれほど多くなかったので歩きやすかった。

 それにしても、皇居前広場の松が植わっている芝生は立ち入り禁止なのだが、メンテ作業している作業員さんたちは堂々と芝生の上で寝転がって休憩していたので「いいなあ、いい仕事だなあ、うらやましいなあ」と思った。
 しかし、あの広大な皇居周辺をメンテするためには、年間どれくらいの経費かかるんですかねえ?

 二重橋前から修復工事中だった桜田門を通って、三宅坂から246に入り、赤坂見附のカフェで休憩した。
 ひょえー、赤坂プリンスホテルほんとに壊してるーーーーー
 というのも驚きだったが、駅ビル扱いだったがベルビーがクローズしているのにびっくりした。

 たまに東京散歩すると、いろいろ移ろっているのねえ。

 そんで、渋谷まで歩いて、今日のお散歩は約2万5千歩、約12キロでありました。

 東京駅周辺で帰宅難民になっても、歩いて帰れることがわかった。

 さて、昨日は日ハムがサヨナラ勝ちで、これで2-2になったので、私のごきげんもかなり良くなりましたが、今日はどうでしょうかねえ?



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