可燃物な日々

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4月27日(水)

 水曜日はレディース・デイでい!
 というわけで、6時ジャストに会社を出て、まるでデエトの約束してるOLさんみたいにそそくさと映画館に向かったのでありました。
 水曜日は女性1000円均一なのですが、レイトショーだと1200円なので、そっちでもあまり変わりが無いのだが、この映画はレイトショーだと終電ギリギリだったので。(上り方面に帰宅するから終電が早い)

●インファナル・アフェア3「終極無間」

 16日公開だったときにすでに「シネコンで4番目に大きいハコ」の扱いだったが、今日はすでにさらに小さいハコになっていた。くすん。

 しかも、レディースにウケがよくないためか、客は私の他にたった5人。内訳は若いカップル2名に、女性1名であった。
 その中のカップル1組が上演前に話している内容が、映画館中に聞えていた。普通の声で喋ってても、周りに人がいないから・・・・くすん。

 どうやら彼らは「1」も「2」も観ているようで、その「おさらい」を語っているようなのだが、彼氏のほうが「ええと、あの金髪っぽいのが・・・」と言っていて、彼女が「それがマフィアのボスでしょ」とか言っていて、「そんで、マフィアだけど警察官のが・・・あれ?」と話しているうちにわけわかんなくなってきたらしく、彼女に「それじゃ、実は1と2の話しが全然繋がってなかったってこと?」と言われていた。

 「2」観てないのでよくわからなかったのだが、そのカップルの会話には「アンディが」とか「トニーが」っていう名前が一切出てこなかったので、それで「どっちがどっちだったっけ?」をおさらいするのは辛かろう。
 ある意味、純粋なキモチでこの映画を観にきた二人は、「1と2のサンプリングもの」という噂もある「3」に耐えられるのだろうか?どきどき

 さて、覚悟はしていたが、「こりゃ、難解だなあ」と私も溜息をついてしまった。
 現在と過去が入り乱れるものだから、ついていくのが大変。
 途中で話しを理解するのを諦め、本来の目的に専心することにしたら、かなり楽しく観られるようになった。

 それに、なにせアンディ・ラウとトニー・レオンという香港二大俳優対決映画であるので、私のお目当てレオン・ライの出番なんてそんなにないと高をくくっていたのだが、出てきた瞬間に久々に体中を電流がかけ抜けましたわ。
 だって、だって、だって、眼鏡かけてるんだもん(笑)
 それで、クールで謎めいた「悪玉なのか善玉なのかわからない」っていう役なので、笑顔もニヒルなのだが、でもやっぱし目が可愛い。
 佐野史郎っぽいとかんじもしたが、でも、目がかわいいけど、目が笑ってないあたりの表情の作り方は、ジェイムズ・スペイダーを思い出させてくれて「はー、あたしの趣味って、なんて一貫しているのかしら」と変なところに感心してしまった。

 というわけで、「きゃーーー、レオン・ライったら、なんてかわゆいのかしら」と夢中になっているうちに映画は終ってしまいました。ネタバレになるが、死に顔もかわゆくってねえ(笑)

 これほど好きなレオン・ライなのであるが、実は彼の出る映画はほんとに数えるほどしか観たことがない。あんまし日本で話題になるような映画に出ていないのである

 私は、ウォン・カーウェイの「天使の涙」で殺し屋役をやったときに「わー、この人なに?」と大感激し、自分の歴史に残る「ああ、男と一緒に観にいかないでよかった映画」になった。他には「アナザー・カントリー」が挙げられるが、映画館出たあとに「あれ?なんで、外の世界にはレオン・ライがいないのかな?」と、ぼーーーーっと視点が定まらなくなてしまったのだ。
 その後、しばらくして、日本で「ラブソング」という恋愛映画をやったときに、「レオン・ライとマギー・チャンなら買いでしょう」と思って観にいくつもりだったのだが、たまたまそのときA嬢が落ち込んでうちに泊まりに来ていたので「じゃ、恋愛映画でも観て、気晴らししよう」と一緒に行ったのだが、A嬢はあまりお気に召さなかったみたいだったので、私が一人でボーーーーーっとなっていた。

 そんくらいしか多分ちゃんと観てないな。ビデオがあれば、駄作でも鑑賞できるんだろうけど。

 でも、前に彼が来日したときには、変なテカテカ光るシャツ着て、ヘラヘラと笑っていたので「これは、私の知ってるレオン・ライではない」と、がっかりしたのでありました。

 というわけで、無間道3では「わたしのレオン・ライ」が展開されていたので、大満足。

 さて、映画館を出るときに、案の定、例のカップルは「話しが超むずかしくない?」と語り合っていて、その背中にそっと「ごくろーさまでした」と頭を下げてしまいました。
 もう1組のカップルは「ヨン?」「ヤンじゃない?」「あと、ラウ?」「と、あれ?やっぱヨン?」「ヤン?」と語っていて、私も役名が混乱していたので、その気持ちはよくわかった。はやり後ろから「おつとめ、ごくろーさまでした」と頭を下げてみた。

 やはり、この分だと、日本でレオン・ライの映画がバンバン公開される日は遠そうだ。
 韓流ブームの後には、香港ブームになったりしてくれないんですかに?

 少なくとも、グォン・サウンより、レオン・ライのほうが、ずっとイケてると思うんだけどなあ。
 ウォン・カーウェイも、またレオン・ライを起用してくれればいいのに・・・・ちょっと黒目の色が薄いけどさ・・・・
 それよりも、本当はレオン・ライでコテコテの香港ラブコメがいいんだけどなあ。


 以上、レオン・ライのおかげで、かなりアドレナリンが吹き出たので、興奮さめやらずというところなのですが、でも、家に帰って鏡見たら、顔がつやつやしててさー。美容クリームよりも効果あるみたいだから、また1000円で観にいっちゃおうかな。
4月26日(火)

 HP用に晒しているメールアドレスに、たくさんスパムが来るのはしょうがないが(でも、ときどき、ちゃんとしたメールを見逃してしまう)、外に出してないアドレスの方は、友達からしかメールが来ないので、ウィルスが流行ったときにも、ほとんど来なかった。(昔は友人にマックユーザーが多いからだと推測していたが、最近はみんなケータイメールだからかな?)
 スパムもほとんど来なかったのだが、今週になって、急に女性名のメールが一日に3通くらい来る。
 「ゆみ」とか「あや」とか「順子」とか、みんな知人の名前なので、ややこしい。

 こっちのアドレスでも、なんか対策したほうがいいのだろうけど、今までそういう心配したことがないので、どーやっていいのかわからん。まあ、そのうち考えよう。

 さて、今日は会社で全社員にメールで配布された資料があった。
 「会社の今後に重要な書類であるので、ちゃんと読んでおくように」と言うので、ちゃんと読もうとしたのだが、その添付ファイルの題名が「○○アブストラクト」だった。

 「なんじゃそりゃ?」

 カタカナ英語が苦手なので(アルファベット英語はもっと苦手だが)、こーゆーの嫌いなのよね。

 「そんな名前がついた機械がジムにあったなあ」

 と、最近足が遠のいているので、思い出すのに時間がかかったが「アブドミナル」だ。
 そう、ジムのマシーンもみんなそんなカタカナで満ち溢れているので、嫌いなのよねえ。

 でも、腹筋を鍛える文書が添付されてるわけがないので、「じゃあ、なんなんだ?」と思ったが、内容を読んでも文書名の「アブストラクト」の意味がわからない。

 あきらめて、英和辞書を引く前に、ぽそっとハイジに聞いてみた。

 「A君さー・・・・アブストラクトってどういう意味だか知ってた?」
 「あ?ああ、(いきなり聞いたので、何の話しだか一瞬わからなかったのも無理がない。いつも唐突でごめん)だいたいわかりますけど・・・・ええと、ほら、よくアブストラクションって言うじゃん」
 「で?どういう意味?」
 「えーと、なんだったっけなあ?」

 よかった(満面の笑み)。
 20年前に大学受験生だった私に比べれば、10年前に受験生だったハイジのほうが「現役」だと思っていたが(それに、18歳当時の偏差値は彼のほうがたぶん上)、その彼が「なんだったっけ?」と首をかしげているのだから、私が知らないのも無理はないし、この統計から、うちの会社でこれがすぐわかった人は片手で数えられるくらいだろう。

 先日も、同僚K嬢が「え?コンサバって保守的って意味だったんだ?」と、おとぼけしていたんだから。

 とにかく、「わたしだけじゃない」ということがわかったので、堂々と辞書をめくると、「要項」という意味で使っているようだった。
 なるほど、ネットで「アブストラクト」で検索してみたら、論文っぽいのが沢山でてきたのだが、レジュメとかサマリーみたいな用語なわけね。

 ハイジにもそれを教えながら「だったら、○○の概要とか要項とか要旨とか書きゃいいじゃんね?」と言ったら、ハイジも「なんか、あの人たち、そういうの好きっすよね」とボソりと言っていた。

 「あの人たち」というのは、うちの会社の幹部連中(部長連中)である。
 ほんとに、変にカタカナ英語にかぶれてくるから困るのよ。

 そういえば、この間、近所を歩いたときにすれ違った若いカップルが「そういや、マニフェストって聞かなくなったね」「そうだね?もう廃れたのかな?」と会話していたので、笑ってしまった。

 まあ、アブストラクトを知らなかったのは、私の英語力の問題だと思うので、英語が堪能な皆様はがんばって濫用して日本国民の英語力を向上させてください。

 今日は、その後も英和辞書をひいた出来事があった。

 しばらく放置していた「アメリカから船便で届いた潰れた会社の歴史的資料」(コードネーム「遺跡」)であるが、今日は久しぶりにまた発掘作業を開始した。
 その遺跡は「アメリカ西海岸」の前に「ハワイ」で活躍(嫌味)していたのだが、さらに古い地層では「アメリカ西海岸」だったことがわかり、歴史の重みを感じていたのである。
 どうやら最古の地層では、その後、ずっと活躍していた優秀な書記(なんでもかんでも丁寧に残していた人だった)が、どうやらUCLAだかに通っていたらしい資料も発見した。(日本の大学院から向こうに留学したついでに、日本の担当教授が関わったアメリカの会社のお手伝いをしてたみたい。理系の学生だったはずだが、その後の優秀な秘書ぶりから、私はてっきり仕事経験が豊かな、もっと年配の女性だと思っていた)

 その最古と思われる会社の、未使用小切手がバカスカ出てきたので、その文明が長続きしなかったことは想像できたのだが、向こうの弁護士が作成した書類の写しが日本への送付状とともに出てきて、それは見落としたのだが、その書類に日本在住の「社長」がサインして、役所がハンコ押してある書類がペラで出てきたので「これは、なんだろう?」と心引かれた。

 弁護士が作成したお役所向けの宣誓書みたいなかんじだったが、その簡潔さが、まるで詩のようだったのである。
 細部まで覚えてないが、箇条書きで、

This company has been completely wound up.
This company is dissolved.

 なーんて感じだったのだ。
 くどいようだが、英単語がさっぱりわからんのだが、受験生の頃から英単語をロクに覚えられないが悩みだったが、持ち前の「なんとなく全体の雰囲気から理解する」という能力で、乗り切ったのを思い出し、その簡素な文書の簡素ぶりに「これ、もしかして、会社の閉鎖宣言?」と推理できたのである。

 この古代言語は言語学者によってきちんと解明されているので、さっそく古代文書の辞典にGO!

 wound up の現在形が wind up だということは推測できたのだが、でもついつい「ワインド アップ?」とか思ってしまうところがアレですが、でも、なんとなく「この会社はもう、投げちゃいました」と勝手に解釈した「勘」は正しかったらしく、イディオム(なつかひい言葉)的には「解散した」になるらしい。

 さらに、すごいことに、私は dissolved という単語がなんだか全くわからなかったのだが、それも勝手に「dis loved ・・・?・・・あ、ちょっと違うけど」という解釈をしていた。
 さすがに、英語音痴でも、「ディス・コミュニケーション」と言えば、否定形だから、dis loved っぽい単語は「モテませんでした」でしょう。

 要するに、私は

 この会社はもうあきらめました
 この会社は誰からも見向きもされませんでした

 という勝手な解釈をしたのでありますが、本当の意味はどっちもとにかく「解散します」だったんですね。

 でたらめ英語も、なかなかいいセンまではいくらしい。たまには。
 でも、本当のことをいうと、その書類が目にとまったのは、他の契約書は全部、ぎっしり字が埋まっているのに、その書類だけ公式文書らしいのに、簡素な箇条書きだったからでありました。

 とりあえず、数少ない解読できた遺跡でしたので、しばらく保管してあげることにしました。
 その会社の書類は、決算書というか、申告書しか保存しないつもりだったんですが、まあ、一枚くら余計に保存してもいいでしょう。


 そういう書類の中から、その当時の優秀な書記S嬢の名前が書かれたマウスパッドが出てきて・・・・・・なんでそんなもんまで出てくるのかわからんが、もし、S嬢が今どこで何をしているのかわかったら、送ってあげたくなった。
 S嬢の残した遺跡を大量に発掘調査して、申し訳ないけどドカドカ捨てたので、たぶん、私よりちょっと年上だと推測されるS嬢に会いたくなってきた。

 そんなに多くない苗字の人なので、ググってみたら、今は日本の大学(たぶん、彼女の母校)に戻って、講師をしているようだ。写真まで見つけちゃった(笑)
 もしかしたら、そのうちお会いする機会もあるかもしれない。(そこのボスの葬式とかで)
 そのときには「あなた様のおかげ様で、わけわかんない英文書類を23箱も発掘させていただきました。楽しゅうございました」と、たっぷり嫌味を言ってあげましょう。  
4月25日(月)


 昨日の記述で複雑な間違いがをしておりました。
 「KAFKA 迷宮の悪夢」は、キアヌが出ていたわけではなくて、カイル・マクラクランと間違ってましたが、でもカイル・マクラクランが出てたカフカもの映画は「トライアル 審判」で、「KAFKA 迷宮の悪夢」は、ジェレミー・アイアンズが主演でした。
 どれがどれだかごっちゃになっていました。

 そういえば、話題としては古いけど、ローマ法王が亡くなって「コンクラーベだ」と盛り上がってましたが、意外にあっさり決まってしまったので、やはり小説のようにはならなかったのでがっかりしてみたりしましたが、それ以前に、枢機卿のことを「すうききょう」ってニュースで言うのが気になり、ためしにワープロ変換してみたら「すうきけい」じゃ変換されなかったことが大ショックだった。

 思わず「あたし、またやっちゃったか?」とビビりましたが、「そんなはずはない。何かで学習してなきゃ、普通だったら すうききょう って読むはずだもん」と思って、その「何か」もすぐ思い当たったので、「エロイカより愛をこめて」を確認したら、やっぱし「すうきけい」ってルビふってありました。よかった。ほっ

 中学生のときに使っていた辞書をひいてみても、やっぱし「すうきけい」ってのも載っていたので、いつのまにか変わっていたらしい。
 あまり、フツーの会話では使わない言葉なので、専門家(この場合には、日本のカソリック教会)が「これに統一しましょう」と言っても、末端までは伝わらないのだね。ローマ法王という言い方も、「教皇」のほうが正しいらしいが、そっちは逆に一般的にもよく使う言葉なので、ニュースでも「法王」と言っていた。

 そういえば、会社でコンクラーベの話題になったときに、「でも、どーせ日本人なんていないんでしょ?」と言った人がいたので、「えっと、たしか二人くらい日本人の枢機卿もいるはずだよ」と思わず口にしたのだが、あとからよく考えてみたら、なんであんなに自信たっぷりにそんなこと言えたのか、不思議なくらい「そんなの私が知ってるわけがない」と反省して、家に帰ってから調べてみたのだが、ほんとーに二人いたのである。

 「口から出任せ」だったとしたら「二人くらい」っていうのは飛び出しやすい数字であるが、でも、なんで脊髄反射的にその数字が出たのだろう?
 全然記憶にないが、たぶん「エロイカ・・・」で枢機卿が出てきたときに、いちおう調べたんだろうね。枢機卿ってどの程度の地位なのか、とか。そんときにたぶん「へえ、日本にもいるんだ」と思った記憶が、脊髄に刻み込まれていたらしい。

 やはり、若いときにはちゃんと勉強しておくべきである。

 ところで、今日はもう一つ、反省すべきことがある。
 今日も、キムタク主演の月9ドラマ「エンジン」を観ていました。先週は半分寝ながら見ていたのに加え、途中で電話がかかってきて、「コンスタンティンの試写会観てきました。超おすすめっす。でも、ネタバレになるから、なにがどう面白いか言えないんですけど」というどうでもいい話しだったので、不機嫌そうに「あ、そう。あたし、キアヌが出てる映画なら別に面白くなくても観るつもりなんだけど・・・・わざわざありがとう」とか話していたので、ちゃんとドラマ観てなかったし、それにもう寝るつもりで観ていたので、コンタクト外してたから、画面もろくに見えてなかったのである。

 でも、小雪の同僚である保育士の兄さんの雰囲気になんとなく覚えがあったので、「誰だっけ?」と気になっていたので、今日はちゃんとコンタクトしたまま観てみました。
 そしたら「この、ニヒルな口元は!山南さんだったか!」とやっと気がついた。大河ドラマ新撰組で山南さん役だった人で、あの特徴的な「山南さんスマイル」観たさに、けっこうマメに観てたんだけど、ズラがなかったから気がつかなかったよ。
 こりゃー、うっかり!と、自分のおでこをポーンと叩いたあと、「えっと、山南さんは、何て名前でしたっけ」と名前を確認したら、「堺雅人」だって。
 あれ?この名前、どっかで見たぞ?それも最近・・・・・


 数日前に「アンアンのいい男特集とテレビブロスのを比較してどうするつもり?」とコ馬鹿にしたときに挙がっていたのである。ブロスの1位だったらしい・・・・
 「堺雅人?誰じゃそりゃ?」と本気で怒っていた自分が情けない。

 朝の連続テレビ小説に出てくる役者を何年たっても役名で呼ぶおばあちゃんみたいで可愛いといえなくもないが・・・・(自分でフォローしておいて、さらにガッカリしているっていうのも・・・・)

 兵庫のJR脱線事故は、ネットのニュースで見るだけでも「怖くて電車に乗れなくなっちゃうよ」と思ったので、テレビのニュースで見ないよう気をつけることにした。(でも、超テレビッ子だから多分無理)
4月24日(日)

 私が映画を観にいく動機の多くは「はあ・・・○○が出てるんならしゃーねーな」なんですが、この春のGW戦線に名乗りを挙げた映画に、そういうのが多くて、ミヤノ、困っちゃ〜う、と嬉しい悲鳴を上げております。もっと、バラけてやってくれればいいのにね。

 「コンスタンティン」「無間道3」「甘い人生」(「バンジージャンプをする」は三茶落ちしてくるまで見送り決定)と、目白おしで、なんか三マタくらいかけてて、デートの日程調整するのに苦心してるような気分なのでありました。

 とにかく地道に一つづつクリアしないといけないわけで、今日はまず、渋谷の文化村ル・シネマでやっている「愛の神・エロス」に着手。だって、日曜の19時からの回は1000円なんだもーん。
 ついでに、渋谷でレコ屋でも散策しようと、早めに出て、渋谷までまたテクテク歩き、4時半くらいには文化村に着いたのだが、この間も文化村の脇を通過したら「なんだ、この群集は?」と思ったのですが、あのときもどっかの有名バレエ団の公演だったらしいが、今日の客はさらに濃い。

 いや、普通の上品なOLさんが多いだけなのだが、あまり普段接する機会のない「銀座のOL風」とか「元銀座のOLで今はコマダム風」とか「昔、銀座のOLで、今は有閑マダム風」が沢山いるので、あの群集を見ているとなんだか落ち着かない気分になるだけです。それに、あの人たちって、なぜか劇場の外で待ち合わせするんだよね。

 中に入って「本日の公演」を確かめてみると、マシューなんとかの「白鳥の湖」でした。東急田園都市線の中の東急広告でも流れていたので、それが「ヤローが踊っている白鳥の湖」であることは存じておりました。やっぱ、人気あるのねえ。

 受付で19時の回のチケットを買ってから、HMVでいろいろ試聴。ニューオーダーの新譜を試聴したかったんで(笑)
 そしたら、日本版にはボーナストラックで、日本語バージョンがあることを知り、ドキドキしながらそのトラックに数字を合わせたら・・・・・HMVで脳貧血起こしそうになりました。
 その昔にも「ブルーマンデー日本語版」なんてゆーのがありましたが、あれも鼻血吹き出そうになったのを懐かしく思い出した。
 友人T嬢情報によると、今年のフジロックにまたニューオーダーが来るという噂のようですが、どーしよー日本語で唄ったら(笑)

 サマソニ特集のコーナーもあって、ひっそりと下のほうにLA’SのCDが置いてあるのをひっそりと拝んだりして・・・・あれも、どーしよーかな?T嬢はNIN狙いでサマソニ参戦を決め込んでいるが、「どうやら、おまけでデュラン・デュランがもれなくついてくるらしいが、それは果たして、お得なのか?」と悩んでおられました。

 さて、レコ屋を冷やかしているうちに、時間になったので映画館に戻りました。

 さすがに、けっこう混んでいたけど、でも、8割くらいの入りだったかな?
 あの映画館、前の方の席でも全然オッケーなんだけど、前から5列目くらいの真中はまだ空いていたくらい。
 でも、傾斜の緩いハコなので、前の人が姿勢よく座ってると、画面が全部観えないんだよね。だから、あんまし好きな映画館ではない。

●「愛の神 エロス

 いつもだと、封切り直後に映画を観ないので「これから観る人も少ないだろう」と、ネタバレを気にせず映画の感想を書いてますが、さすがにまだ封切り一週間後なので、気をつけないといけません。
 ネタバレがどうのっていう映画でもないんだけど、でも、短編が三つという構成なので、短編映画ってどうしてもオチが重要じゃない?

 てゆーか、いつものように、あんまし事前情報も確認せずに、ただ単に「チャン・チェンがああああ」で観にいってるだけなので、それでもとりあえず、ウォン・カーウェイ、ソダーバーグ、アントニオーニという、「私でも名前を知っている有名監督」がそれぞれ「エロス」をテーマに30分程度の短編を寄せ集めたというわけだから、まさか「オチ」が重要だとは思ってなかったぜよ。

 ですから、非常に感想を書きにくいのですが、まずはトップバッターのカーウェイ作品。
 コン・リーが娼婦で、チャン・チェンが仕立て屋さんで、それでカーウェイ作品ですから、また客をじっとりとじらしてくれることと期待していたのですが、「花様年華」みたいに、女優が華麗な衣装をとっかえひっかえして腰をふりふり歩く姿を仕立屋がじっと見守る・・・・・っていうのを想像していたので、かなり肩透かしを食った。

 「○に始まり、○で終る」という、なんだか20代後半のサラリーマンが深夜の居酒屋で披露しているシモネタ談義を美男美女俳優を使ってスタイリッシュに映像化してみたら、こうなりましたっていうかんじだった。

   あんましこの言葉を連呼したくはないのだが、カーウェイ映画はずっと「がまん汁」を極めており、汗の輝きを追い求めるのと同じように、がまん汁のキラメキに固執してますなあ。そんな大役を押し付けられてしまったチャン・チェン君はそれなりにがんばってました。ウォン・カーウェイに逆らうと、怖いんだろうなあ。少なくともカンヌの赤絨毯を闊歩できなくなることは確実なので、しょうがないよなあ。もはや、セクハラとしか言いようがない。

 それにしても、個人的には「レスリー・チャンも、トニー・レオンも、レオン・ライも、金城武もカーウェイ映画で紹介していただきました」という、娼館の女将のような役割を果たしてきたカーウェイ監督なので、性悪なのはわかっていても頭が上がらないのだが、売出し中の若手(まだ、これといった主演作もないわけだし)に、この仕打ちとは・・・・

 でも、日本では女優を脱がすことに専心しているような監督やカメラマンも多いが、いたいけな美青年をこれだけ辱める監督っていうのはなかなかいないので、やっぱし、カーウェイは偉大なのか・・・・・な?

 まあ、やっぱしチャン・チェンはよかったし、カーウェイ好みの(=あたくし好みの)黒目が印象な役者になっていたのでオッケー。1000円の元はとった。

 ちなみに、私の前に座っていた男性は、これが終ったら席を立ってしまいました。

 それはけっこう正解だったかも(笑)

 ちゃんと「エロス」になっていたのは、カーウェイ作品だけで、次のソダーバーグのは「これの、なにが、どこがエロスなんじゃ?」っていう作品でした。
 私にとって、ソダーバーグっていうのは今だに「セックスと嘘とビデオテープ」(映画館の窓口で、この題名を言うのにみんな冷や汗をかきました。堂々と「セックス1枚!」と男気を見せている人もいましたが、弱気な私は「ビデオテープの方1枚」とか言ってしまって、自分の意気地のなさを再認識した)や、「キアヌ出てるからしゃーねーな」という理由で観て、記憶の片隅にも残らなかった「KAFKA 迷宮の悪夢」の監督なんだすが、最近は「オーシャンズ11」の監督をしてたりして、かなりメジャー路線らしいんだが、全然観てないのでよーわからん。

 まあ、全然「エロス」じゃなかったけど、冒頭で白人のおネーチャンの裸がチラチラするのがエロスなんだろう。「やっぱ、白人はエロスというと、ついつい裸にいっちゃうんだろうな」と、結果的には全くエロスな話しではなかったのだが、ソダーバーグの彼なりに捻くれてみましたっていう気概は感じられたような気がしなくもなくなくなくない。

 このあたりで、他の客も「で?結局、エロスがどうのっていうのは、なんなわけ?」という気分になったようで、次に始まったアントニオーニの作品では、ときどき笑いがこぼれた。

 「我慢汁ギャグ」でやったカーウェイに、「ねーちゃんの裸は見せたけど、こういうオチなんすよ〜」とはぐらかしたソダーバーグの後に、大御所アントニオーニは、しょっぱなから「おっぱい全開」で挑んだのだ。

 その直球ぶりに驚いたが、でも裸は満載だが、ストーリーがさっぱりわからない。
 倦怠期の夫婦が、どっかのリゾートにいるみたいなのだが、奥さん、外出するときもシースルーでオッパイ見えてるんですけど、それってアリなのか?

 これは、きっと内田百閧フ「夢の話だけ集めた短編集」みたいな夢オチとか、そういうもんなんだろう、と思っていたのだが、そのまま悪夢とも夢精ともつかないような展開になり、巨乳の若いネーチャンがいきなり出現して、その乳がまた「リンゴ大のシリコン入ってるのか?」な素晴らしいもので、その丸々と生きのいい乳を全開にして、あんなこともこんなこともしてくれちゃったりして、「アントニオーニじいさんは、目の前で若い娘の乳が見たいだけだったんじゃないか?」と、観る人を別の次元(アントニオーニじいさんの老いてなお盛んな「欲望」????)に連れていってくれました。

 いやー、もー、力技ってすごいですね。
 最後は、若い巨乳が全裸で浜辺で踊りだし、ヘアヌードも披露で「うーん、おなかいっぱい」と思ったところに、少しトウのたった妻も突然どこからか現れて、やっぱし浜辺で全裸で優雅にダンスしはじめたときには、隣に座っていた人が耐え切れずに「ふぁふぁふぁふぁ」と声を出して笑ってましたが、私も笑ってたんだけど、声が出なかったくらい脱力。

 もー、すげーよ、アントニオーニ。よくぞあれだけ脱がした。
 てゆーか、身近にいるスタッフは「監督、これはちょっと」と意見してやれよ。

 そういうわけで、たしかにオッパイはじっくり鑑賞できますが、だったら別になにもアントニオーニ作品じゃなくてもいいじゃん、そういのが観たい人は、エロビデオでも借りたほうが・・・・・

 というわけで、最後は巨匠のオッパイ攻撃にあって、なにがなんだかわからなくなったのでありました。
 我慢汁で始まって、エロじじいで終るという、よくわからないオムニバス。深いといえば深い、とも言えなくもなくなくなくなくない。

 まあ、1000円なので、いいのですが・・・・・

 だいたい、あそこの映画館でやる映画って、その昔は「美しき諍い女」だったりしましたしね。
 ハダカにつられた中年男性諸君が、ゴーゴーと鼾をかいててうるさかったな。私も眠くなってたんだけど、鼾があちこちで響き渡っているのが耳障りで眠れなかった恨みがあったのを思い出したよ。
4月23日(土)

 出勤。
 今日の最初のお仕事は、加湿器の掃除だった。冬の間は連日仕事してもらっていたが、そろそろ休業期間なので、中を洗って乾燥させる。
 本当は、もっとマメに掃除しないといけないのだが、ついついやらないので、中はもう、結晶だらけですごいんです。洗剤やタワシを使うなということなので、しばらく水につけてふやかそうとしたが、とてもじゃないけどふやけない。(電気ポットの末期状態でも、あそこまで凄くならない。フジツボみたいなんですよ)
 丁寧にすすいで、ザラザラと剥がれた結晶がなくなったら、新聞紙の上に載せて、月曜日まで放っておくことにした。来年は、もっとマメに手入れしてあげよう。

 GW前後に大規模なレイアウト変更があるのだが、それの前準備で、以前、T部長が使っていた机を掃除した。T部長はO部長の席にそのまま移動したのだが、その際には必要なモノだけ持って移動して、後は全部残したままだったのだ。最初のころは何度も「全部捨ててもいいんだったら、私がやりますよ」と脅していたのだが、マジにイジケるので、その後は放っておいた。

 それに、私の顔を見るたびに「うーん、そのうちやろうと思ってるんだよねえ。掃除が嫌いなわけじゃないんだけど、なかなか時間がないし・・・・云々かんぬん」とこっちが何も言ってないのに、愚痴愚痴と言い訳を言うようになったので、うざくなったのである。

 しばらく前に、少しだけ片付けたのだが、そのときも途中で放棄してしまい、まるで歴史的にも美術的にも何の価値もないパルテノン神殿遺跡のような机が、ぽつねんとフロアの中央に取り残されていたのでありました。
 そっちのスペースを使用する隣の部署の人員が増えるので、そっちのS部長ともう一人の古参社員M氏で「Tさんは座って指示だけしてくれればいいから、二人でやりますって」となだめて、不要な物はゴミに、必要なものはバットに詰めてバリバリと撤去していた。

 T部長はちょっとくたびれていたこともあり、その光景を椅子に座って憮然と眺めており、私は思わず「なんか、家財道具を差し押さえされて、持ってかれる人みたいですね」と冗談を言ったのだが、無反応で怖いよー。

 そんなわけで、その後、不要な雑誌などをまとめるのに、若手社員が呼ばれていて、まるで廃品回収業者のように、黙々とやっている姿が気の毒だった。台車山盛りの書物をエレベータに載せて、ゴミ集積所に運んでいました。

 M氏は以前、このフロアにいたことがあり、掃除機の置き場所も知っていたので、掃除機を持ってきたのであるが、私が「あ、それ、古いんで、音はうるさいし、全然吸わないんで、ダメですよ。新しいの発注したところなんです」と制して、「他のフロアにいいのがありますから、借りてきたげる」と、また嬉々としてダイソンの掃除機を借りてきた。

 「おー、これがダイソンかあ」
 「やっぱ、日本人の発想じゃないよねえ」
 と、その派手な外見に皆さん感心していた。

 「いや、でもそれ、吸引力はやっぱさすがですってば」

 M氏がさっそく使ってみると、「わー、ゴミが見えるのが面白いねえ」

 「そうでしょ?なんか、掃除が楽しくなるでしょ?」

 と、なぜかすっかりダイソンの営業マンと化している私であった。
 T部長も興味を示したのか、私の営業トークが不思議だったのか、ニコニコしているので、「そうだ、ついでだからシュレッダーの付近もかけちゃえ」とシュレッダーのゴミ袋を入れ替えようとしたら、さっきS部長がかなり大量にシュレシュレしていたため、またパンク状態。
 歯で噛んでしまったゴミを全部かき出したら、あたりは雪が積もったかのよう。

 「おお、これは、ダイソンの実力が!」

 床に散らばったシュレで裁断された紙クズを吸い込むと、円柱形のゴミが溜まるところにその紙くずが遠心力で集まる様子がよく見えて感激。てゆーか、これはモロに、CMの映像のようである、とゆーか、電気店の店先での実演販売中かってかんじ。「奥さん!見てください!この吸引力ですよ!」って口上述べたくなりなり。

 旧・T部長の机周りとシュレごみで、ゴミ容器の半分くらい埋まってしまいました。

 そのゴミはいったん捨ててから、ついでに社長室にも掃除機をかけたら、やっぱしけっこう埃や黒い粉塵がみるみるうちに溜まる。こりゃ、もっとマメに掃除機かけないとダメだなあ。それよりも、最近、ぜんぜん掃除機かけてないのが原因か?

 さて、そんなかんじで、またダイソンでガシガシ掃除したので「あー、すっきりした。よーな気がする」と気分よかった。ダイソンの欠点としては、ゴミを捨てにくいというのがあるが、でもたとえ汚くても成果が見えるほうが私は好きだ。毛穴パックで「すげえ!」と喜ぶのと同じ。韓国垢すりは垢を溜めて見せてくれるし、台湾のフェイシャル・エステは毛穴をつついて出した油を見せてくれたので、みんなそういうのが好きなんだと思う。

●日本VS英国 掃除機バトル!

 さて、そうこうしていたら、夕方になって、私が発注した日本製(というか、日本メーカーの)サイクロン式掃除機が届いた。
 さっそく、箱から出して組み立ててみる。
 うちに、事務機器を納入している馴染みの業者に頼んだのだが、私がネットで調べて「これくらいの金額のがいい」と、日立と三菱電機のを参考に見せたら、「ナショナルとか東芝じゃダメですか?ナショナルのが一番パワーあるみたいですよ?」と言われたが、特にメーカーの指定もなかったので「なんでもいいです。お任せします」と、要するに、どれにするか自分で決めるのが面倒になっていたのであるが、納入されたのは、私が「これくらいのやつ」と出した日立のでした。

 さて、やはり日立のほうが外見は「日本人がこれこそ掃除機だ思う形」であり、たしかに重さも軽い。
 前にも書いたが、本体の重さはそれほど違いが無いのだが、ダイソンは吸い込み部や柄が重いんだよね。それに、柄に「替えの吸い口(隙間用とかブラシ付きとか)」が三つもぶら下がっているので、たしかに便利なのかもしれないけど、あれがちょっとデザイン的にも仰々しいし、多少、重さを増やしているような気がする。

 あと、吸い込み部は圧倒的に日立のほうが小さくて、扱いやすい。
 ヘッドの動きもスムーズで、ゴチャゴチャと家具のあるところだったら、だんぜん使いやすい。
 奥歯にもしっかり届く歯ブラシのようである。

 ただ、はやり予想はしていたのだが、日立のはゴミ収容部が外から丸見えではないので、掃除しながら「おおお〜!」という感動はない。なので、少し掃除したらパカっと開口部をあけて、中を確かめて「ふむ、ふむ。なかなか性能がいいではないか」という繰り返しをずっとやっていた。

 しかし、「女房と畳は新しいほうがいい」とは言うが、掃除機もそうだな。
 ほんとに、前のがいかに使いにくかったかが、よくわかったよ。ダイソンよりも重くて、ダイソンの倍くらいうるさくて、そんで吸引力は古かったからダメダメだったし、それに、柄の長さが調整できなかったし、ヘッドもダイソンくらい大きくて重かったので、掃除しているとすぐ腰が痛くなったもん。

 さて、そんなわけで、掃除機の筆おろしは楽しゅうございました。くどいようだが、新品はいいね。特にサイクロン式だと、ゴミが溜まる容器も新品だとピカピカに透明だから、吸い取ったゴミがクリアに見えて「やったぜ」な感動も大きい。

 日立のは、ダイソンに比べると、ゴミの収容器が小さいため、日本の平均的なマンションくらいな広さだと、あのくらいで「わー、ゴミがこんなに」という達成感を得られるのではないだろうか?
 容器が小さいため、ゴミも圧縮されていて(ダイソンでも、たくさん溜まってくると、もっと圧縮されて捨てやすくなるらしい)、何ヶ月もまともに掃除してないしオフィスの床の一部、20uくらいをガガっとかけただけで、まるでバームクーヘンのように層になった綿ボコリがたいへん美しく、ゴミ箱に落としたそれをしばらく指でつついてうっとりしてました。
 バリウム飲んだ翌朝のウ○チを流すのがもったいなくて、しばらく鑑賞してしまうキモチにも似ている。(その場合はつつきません。前に、流れなくて仕方なく割り箸でつついたことはありますが)

 うん、この日英勝負は、「どっちも、かなりいい」ということでしょう。シュレッダー周辺が大変なことになった場合には、やはりダイソンのあの収容力が威力を見せるだろうし、ゴチャゴチャと家具があるところだったら、日立のほうが小回りがきいていい。
 ダイソンの外見はiMacみたいだし、日立や他の日本メーカーのはやはり「白モノ」。これは、趣味の問題だし、ゴミが外から見えるか見えないかも、趣味の問題だからなあ。

 私の要望としては、ダイソンみたいにゴミが外から見えて、ヘッドは小さく、柄ももっとシンプルですっきりっていう、本体はダイソン、それ以外は日本メーカーみたいのだったら、家で使うなあ。
 あと、ダイソンのは慣れないと操作が難しい。と言っても直感的にわかりにくいだけで、慣れればどうってことないんだろうけど、やはり日本メーカーの「切・標準・強」なんて書いてあるやつのほうが、ホっとするのは確か。

 ダイソンのスイッチのアイコンが「床」と「絨毯」であることに気がついたのは、二回目に使ったときだった。もう一つ、謎のボタンがあるのだが、それにするとヘッドのあたりで、なにかがカラカラ回るのだが、あれはなんだったんだろう?吸い込み口に、なんかがひっかかったときに使うのか?まあ、使用説明書を読めば済むだけの話である。(他のフロアから借りてきてるので、説明書まで借りるのも面倒だった)

 で、話しが戻るが、私はわりと新製品に飛びつかないし、「壊れないと買わない」という人なので、平均より新品を手にする機会が少ないとは思うのだが、それでも、掃除機ほど「新品で感動」するものって他にあるだろうか?
 洗濯機も二層式から全自動に替えたときには、さすがに「ラクだなあ」と思ったが、でも「新しいからすごい」とも思わなかったし、電話機は壊れたので新しくしたら、まず操作を覚えるのに苦労したし、新しくてよくなったのは「コードレスの電池が長持ち」ってことくらいだった。
 CDプレーヤーも新しくミニコンポを買ったら、操作がややこしくて、今だにマニュアル見ないと使えないくらいだし、だからって「すっげえ、やっぱし音が違うよ」ってことのもんでもなく、そうだ、デジカメだって新しくしたときに、「前と同じメーカーのだったら、だいたい操作は一緒だろう」と思ったのに、やはりけっこう操作が替わっていて一苦労・・・・前より小さくなったことが、唯一の「よかったこと」であったが、それも感動するほどのものでもなかった。

 「軽量化」とか「小型化」って言っても、デジカメやケータイが多少小さくなっても、「へえ〜」とは思うけど、でも、持ち歩く手間はそんなに変わるもんでもない。ただ、デカイのを持っていると、ちょっとダサいだけだ。
 テレビが薄型になっても、節約できるスペースはそんなに違いはないし、部屋が狭いことには変わりはない。
 まあ、狭い部屋でも大型画面が楽しめるようになるのは「感動」かもしれないけど・・・・・

 洗濯機を新しくしても、前より汚れが劇的に落ちるわけでもなく、まあ、かなり静かにはなるのは嬉しいけど、アイロンを新しくてもシャツの襟や袖の処理が劇的にキレイになるわけでもなく、冷蔵庫を新しくしたら、前より氷が早くできるかもしれないが、でも、だからって5分でできるわけでもなく・・・・

 やはり掃除機は「持ち運びするし、部屋で走らせる」という特異な性質上、新品に対する喜びは、家電というよりは、乗用車に近いんじゃないだろうか?車を運転したことがないのでわからんが。
 スムーズなハンドリングに、優雅なステアリング・・・・・エンジンも改良されたし、新車だからエンジン音も静か・・・・スマートなボディは車庫入れ(収納)もエレガント・・・・そして、なによりもエンジンのパワーが違う。見よ、この滑らかな加速を!

 というわけで、3万円ちょいで(会社の金ですが)、新車を転がしたヨロコビにシビれていた今日の私であった。
 あ、でもね、これはあくまでもアウトバーン(オフィス)を疾走できたからであって、東京の道(1ルームの我が家)だったら、ポンコツでも新車でもあまり変わらないかもしれない。
 我が家だと、車じゃなくて、バイクでも十分っていうか、車が走る道幅がなかったりするので(インドのバラナシ並。もしくは、もっとおしゃれにベネチアとか)、ハンディタイプを愛用してます。

 でも、今度買うときには、サイクロン式がいいな。
 でも、その頃には、次の技術が開発されているかもしれません。10年後くらい?
4月22日(金)

 さっき、パソコンを立ち上げて、いつものようにIEを立ち上げると、どういう仕組みか存じませんが自動的にネットに繋がるはずなのだが、エラーが出た。
 うーむ、なにがおかしいのだろう?
 でも、前にもそういうことがあったので、とにかく再起動してみた。

 ダメだった。

 うーん、どうすりゃいいんじゃい?と思いつつも、あちこちの接続を確認。もう一度起動してみた。

 ダメだった。

 うーん、こりゃお手上げだ・・・・と、あきらめてビールを飲んだ。

 しばらく、テレビをぼんやり観ていたが、ふと「パソコンは再起動したけど、他にも再起動できるものがあるのでは?」とヒラメき、ADSLアダプタと、ルータ?(半疑問系かよ)のコンセントを抜いてから、もう一回差し込んでみた。
 ADSLアダプタもルータも普段は電源入りっぱなしなのだが、たまに引っこ抜くとなにやらチカチカとやっておりました。うん、なんか、反省したみたいだぞ。

 チカチカが収まってから、またパソコンを起動。

 やったー!繋がりました!

 あたしって天才!(そっとしておいてあげてください)

 昨日は、クサナギ君の「恋におちたら」を観るつもりだったが、テレビ東京で「ウォッチャー」をやっていたのでそっちを観てしまいました。
 あの映画の予告編は劇場で観ていて「うーん、キアヌがなんかダブついていてキレいじゃないけど、刑事役がジェイムズ・スペイダーかあ」と「そんじゃ、しゃーねーな」という気になっていたのですが、なんとなく見逃し、そのままになっていました。(ビデオもDVDも観られない趣味の清貧生活ゆえ)

 あんまし話題にもならなかったし、予告編観ても、あんまし面白そうじゃなかったのですが、やっぱしテレビで鑑賞というのを差し引いても「駄作」でした。
 つーか、キアヌにシリアル・キラーが勤まるわけないじゃん。百歩譲って、配役が逆だろう。スペイダー君が連続殺人鬼で、キアヌが元FBI捜査官なら・・・・それでもダメだ・・・・元FBI捜査官にデンゼル・ワシントンなら!ああ、それじゃあ、「ボーン・コレクター」じゃん!(あの映画もたいしたことなかったが、デンゼルたんの魅力でなんとかなっていた)

 と、ブーブー文句をいいつつテレビ映画を観るのも楽しいものです。

 今日は「ポール牧・自殺」のニュースでのけぞりました。

 でも、もっとのけぞったのは、また「17歳の心の闇」(死語)が登場して、4歳児を襲撃したとかで、それはまあ、いいんですけど(よくないけど)、本人から直接話しを聞いたわけでもなく、ニュースに載っていた取調べの談話みたいなので、本人が「老人以外なら誰でもよかった」と言っていると報道されてましたが、それも、論理的には「4歳児は老人ではない」ということで、筋が通っているのですが、でも、だからって4歳児?

 うーん、どういう理屈なんだろうか・・・・いや、だから理屈は通っているのだが・・・・
 たぶん、「老人以外」と言ったのは、黙っててもすぐ死にそうなのよりも、ピチピチと生きのいいのってことなのかもしれないが・・・・よーわからん。
 しかも、少し時間がたってから出てきたコメントが「大量殺戮したかった」
 まあ、くどいようですが、マスコミもおいしいとこだけ拾っているにしても、幼児をハンマーで襲うって、ほんとにショッカーみたいっていうか、発想がショッカー以下っていうのが悲しい。

 こういう事件が起こると、子供を持っている親たちは過敏になりますし、友人Aも「安心して公園で遊べない時代なんだよ」と言って、引き篭もっておりますが、そういうときには、こう言って励ますことにしています。
 「たしかに、怖い事件も多いけど、でもニュースや新聞では連日、実の親に虐待されて死んでる事件のほうが圧倒的に数が多い。だから、君が自分の子供を殴らなければ、その子の生存確率はかなり上がるはずだ。公園で他人に襲われる確率は宝くじに当たるよりも難しいだろうから無視してもいい」

 なんの励ましにもなってません。

●どうでもいいことで、ちょっとムっとしてみた

 先週くらいか?また恒例の雑誌アンアン「いい男ランキング」が発表されてましたが、あんまし話題になってなかったし、私が観たワイドショーでも、「好きな男第一がまたキムタク」ということよりも「また嫌いな男・第一位は出川哲郎!次回からは殿堂入りということで選出外になるらしい!」ということのほうが声高に紹介されていたような気がします。

 電車の中吊りでも、見かけたのですが、でも、ズラリと並んだ名前と顔写真の中に「あれ?オダギリジョーがいない?」と思ったのですが、近眼なので見つけられなかっただけかもしれないので、気が向いたら本屋で立ち読みして確認してみようと思ったのですが、気が向かなかったので(忘れてました)確認できませんでした。

 それで、そんなことすっかり忘れていたのですが、今日になって、朝日新聞の日曜版の書評に載っている「マガジン・ウォッチ」という雑誌評コラムにふとたどり着いて、それがアンアンの好きな男ランキングに触れていたのです。
 「いくら世の中が保守志向でも アンアン

 もう、どこからツっこんでいいかわからないんだけど、とりあえず、恒例のアンアンのいい男ランキングが、「トリビアの泉」の「トリビアの種」よりは統計的に全然あてにならない、ということは小学生でも知ってるだろうに。
 だいたい、たかだか、いちファッション誌がアンケート調査したものをまじめに「民意」と捉えるほうがどうかしている。
 それでも、もしちゃんとアンケート集計していたとしても、90年代初頭のアンアン読者というものと、今とは全く違うでしょう。だいたい、誰がアンアンなんて読んでる?

 アンアンのご威光なんて、もはやどこにも無いんですよ。それを「かつてのように時代をリードしていくセンスはもとより、半歩遅れで時代の後追いをする体力もうせたことを、キムタクのV12は証明している。」なんて、言い切っちゃうセンスがいやーよね。
 キムタクのV12と、小泉政権を比べてどうするって思うが、それよりも、この人の書くことにムっときたのは、「じゃあ、あんたは、小泉政権を支持する民衆を馬鹿にするなら、誰がいいっていうの?」

 自分も「フツーの人よりも、ちょっと賢いのよ、あたし〜」な安易な道に行きそうになることは否定できないが、でも、「愚かなみんな」がやっていることを否定する場合には、「あたしならこうする/こうしたい/こうなるといい」というのをなるべく言うようにしている。

 そういうのを抜きで「みんなバカだなあ」と高みの見物っていうのが一番ズルイっていうか、一番、バカっぽいじゃん。
 少なくとも、自分の立ち位置は明確にしてほしい。

 そんで、言うに事欠いて「テレビブロス」の「好きな男ベスト100」を持ち出してきたあたりもムカつく。
 ちなみに、ここで挙げられたブロスの上位だったらしい「堺雅人、高橋一生、大倉孝二、寺島進、佐々木蔵之介」というのは、一人も顔が思い浮かびません。(だから、よけいにムっとしたらしい)

 じゃあ、私の立ち位置を明確にしておくと、たしかに大学生のころは、よく皆で読んだよアンアン。
 マガジンハウス・マンセーの世代だもん。

 マガジン・ハウスの都市伝説として、全然違う方面から2件聞いたのだが、当時の「とにかくマスコミ!」な就職戦線でマガジン・ハウスに内定もらったなんて、プラチナの輝きな話しというか、宝くじに当たるよりも難しいと言われたが、ある学生が面接で「で、君はうちの会社で何がしたいのかね?」って聞かれたら、即答で「経理です」
 あっという間に内定をいただいたらしい。

 という都市伝説でした。たぶん。だって直接内定を貰った経理志望の学生に聞いたわけじゃないから。
 マガジン・ハウスを志す学生に、経理だの総務志望なんていないという、高度な(?)ギャグです。

 で、アンアンって、当時でも皆、けっこう「ギャグ」として読んでたんですよね。
 わかる人にはわかるが、「街のファッション・ランキング」みたいな企画も定期的にやっていて、素人が我こそはとキメて代々木公園とかに集合して写真を撮ってもらい、後でスタイリストやデザイナーが「街のおしゃれさん」を決めるという企画。
 でも、それ読んでみんなで笑っていたんだけど「ラフな着くずしが斬新」なんて評された人の着こなしをちゃんと分析すると、貧乏くさそうに見えても「そりゃ、全部ギャルソンだもん(笑)」
 コム・デ・ギャルソンの無造作に見える服を5枚も重ねたら、20万くらいかかってしまうぞ(笑)
 「ピンク・ハウスをうまくあしらってみました」っていうのも、ざっと見積もってやっぱり20万くらいかかっている。

 「けっきょく、そーゆーことじゃん」と笑ってました。
 「セックスできれいになる」なんて特集も男子学生に人気があったなあ(笑)
 「もー、これ、単なるエロ本じゃん!」って皆さん喜んでました。
 いちおう、「着の置けない女友達」の立場としては「本気にしないように」とご意見しておきましたが、「エロ本のキャプチャーと同じで、本気にしてないよ」と言ってので安心しました。

 そんな一世を風靡したアンアンも、もはや大衆の話題に登ることも少なくなり、数少ないメジャーな話題が「いい男特集」であるのも泣けますが、それが今だにキムタクを持ち上げていることは「保守」を通り越して「なんか狙ってんな」としか思えません。
 たしかに「キムタク12V」くらいだと「なんなんだよ」と文句言いたくなる気持ちもわかりますが、あれはきっと「キムタク50V」くらいを目指しているのです。

 そこまでやったら、もう伝統芸能ですよ。大相撲番付の世界です。
 たぶん、アンアンは変に時代に迎合するよりも、そっちの路線を目指しているのです。
 そして、50Vはちょっと難しいにしても、30Vくらいだったらイケそうなのがキムタクでしょう。

 だから、大相撲協会を「保守的だ。女も土俵に入れろ」というのがアホらしい(ってゆーか、相撲に興味ないので、個人的にはどうでもいい)のと同じで、アンアンに「保守的だ」というのもアホらしい。

 そんで、ムカつきついでに言わせてもらうと、「なんで今だにキムタクなんだ?ほんとにみんなキムタクに抱かれたいのか?」なんて言う人は、もれなくモテませんので、要注意でございます。
 だって、逆に考えてみればわかるでしょ?女の子を部屋に連れ込んだら、うっかり「サブラ」とかが転がってて、その女子に「こーゆーのが好きなわけ?」って責められても困るでしょう?

 それ以前に、キムタクのポスターを部屋に飾っている女子というのが実はほとんどいないのです。
 これは私の長年の研究テーマでもあるのですが「キムタク現象」というのは、けっこう特殊で、たとえば、ヨン様のために成田空港で何時間も出待ちするオバサン方は実在しますが、キムタクのために時間を無駄にする人はけっこう少ないはず。
 会社のパソコンの壁紙でも、フミヤやブラピは実際に観たことがありますし、私もキアヌやビョン様のポスターは部屋に飾りますが(あ、実はキアヌはなかった。まあ、いいのがあったら飾ってもいいかなってことで)キムタクのそういうのって見たことないんです。

 キムタクって実は個々からすれば「第一位」じゃないんだけど、総合すると、わりと上位に来るんでしょうね。
 「みんなの6位」ってかんじなんでしょうか。「たまにご飯食べる男友達。だったらなあ」という位置なんでしょう。

 でも、きっちり数字出すとこが、やっぱ凄いですね。月9の試聴率もよかったらしいし。
 やっぱり、どの世界でも、数字出すやつが強いに決まっている。

 でも、今だに誰も、きっちりとした「キムタク論」を打ち出せてないような気がする。私もできてません。
 そこを無視して「キムタクが一位?」ってとこだけ突っ込んでいるのは、底が浅いと思いました。で、そのことには、まともな人なら気がついているので、いまさらそんなことやる「評論家」はいないだろうと思ったのですが、ノコノコとノー天気にやっているのを発見してしまったので、ちょっと嬉しかったのでツッコンでみただけでございます。複雑な愛を感じますね。亀和田さんがバカなのはよくテレビで見て存じておりますが、亀和田さんみたいなのが、テレビで支持されてる仕組みと、小泉内閣が支持されてる仕組みは実は同じなのですよ〜〜〜〜〜

 ああ、言っちゃった。すっきり(笑)
4月21日(木)

 昨日はまた酔いつぶれてました。

 そんで、今日はもともと休みの予定だったので、ゴロゴロしていたのだが、ニュースでもワイドショーでも「韓国の焼き肉屋を象が襲撃」ってのを繰り返しやるので、パオーンと大喜びしてました。

 でも、日本人の一般的印象からすると「韓国人って熱い」という思い込みがあるので、焼き肉屋の女主人とかが、怒りまくっているのかと思いきや、わりかしソフトなコメントだった。「象もストレスが溜まっていたのね」ってかんじだった。民家も襲撃されたようで、そこのご主人も「長年丹精した庭木が・・・」とガッカりしていたが、でも怒っている様子もなく「うちに入ったから、他への被害が少なかったって、警察になぐさめられました」と苦笑していた。

 やっぱし、象って愛されてるんだなあ。

 そのニュースの後に「中国の反日デモ・続報」なんてニュースをやって、また上海の日本料理屋が襲撃されている映像が流れたが、象の情け容赦ない徹底したハカイダーぶりを観たあとでは、反日暴動もついうっかり微笑ましく思えてしまう。「ストレス溜まってんのねえ?しょーがないなあ」ってかんじ。

 でも、そういえば、中国の日本料理屋さんも、韓国の焼き肉屋の主人と同じような雰囲気で「早く修理して、お店を営業したい」っていう前向きなことを言っていたような気がする。
 どっちも自分に非があったあったわけでもなく、「災害」なんだよね。

 そーいえば、ずっとテレビを観ていたら、プロモーションで来日していた「ワイルド」っていうグループが出ていた。
 「クラシック・コンテンポラリー」というらしいです。
 その番組では音楽の紹介はほとんどしなかったので、どんな音なのかわからないが、要するに「女子十二楽坊」のイギリス版ってとこなんだろうけど、なんだかいくところまでいっちゃったなあ。
4月19日(火)

 経理の仕事をしているが、イマドキの経理はそれほど現金を扱わないので、私は今だに現金を数えるのが苦手である。それでも、一般事務職よりは現金を触る機会が多いので、ニセ札を感触で見破ることができるかもしれないけど、今のところそういう経験はない。

 先日、お昼にお弁当を買いに行くとき、財布から千円札を出して、小銭入れに入れ替えて持って行こうとして、千円札を四つに折りたたんだ。最近は、紙幣のリニューアルも進んで、新札ばかりなことが多く、新札を四つ折りにするときにはなんとなく緊張気味に丁寧に畳んでいた。私がつけた折り目が、後々の人にも伝わるのである。いいかげんに折ることは許されない。

 机の上で、丁寧に畳んでいたときに、ある発見をした。
 旧千円札には「鶴以外にも、他の鳥がいま〜す。さあ、探してみましょう!」なんて、よく飲み屋でやって、みんなで真剣に千円札を眺めたものだが(答えは有名なので、知らない方は周囲の人に聞いてみて親睦を図ってみてください)、そのとき私が新千円札の中に発見したものは!

 こ・・・・これは、どういうことだ?
 よく、アメリカのお札にはフリーメーソンがどうのとか、日本のお札にもフリーメーソンがどうのとか・・・・フリーメーソンの陰謀と経済の象徴でもある「お札」の相性はとてもいいようだが、では、私の発見したこれは?


 私は千円札の中に、あのネズミーランドの象徴的キャラであるネズミ親分を発見したのです。

 そして、よくよく考えてみれば、ネズミーランドの創始者も、フリーメーソンの会員だったと言われる人ではありませんか。

 なんだかわたしがボンヤリしている間に、フリーメーソンのシンボルもピラミッドとかじゃなくて、ネズミ親分にとって替わられていたのか?

 てゆーか、これ、ネズミー社が見つけたら、造幣局に「著作権料払ってチュー」とか言ってこないか?そんなことしたら、いったいいくらになるんだろう?ああ、日本国民の血税が・・・・それに、ネズミ親分の著作権、とうぶん切れそうにもないし・・・・・ああ、このままだと、また新しいお札に切り替わるまで、日本国民の血税が・・・・・

 でも、冷静になって考えてみると、すでにネズミーランドには、日本国民の血税以前に「おこづかい」が大量に流れ込んでいるわけだし、千円札にネズミ親分のシルエットをたくさん刷り込んだのは、「サブリミナル効果」を狙ったのかもしれない。

 どちらにしろ、誰でも財布に数枚は泳がせている身近な千円札にネズミ親分の影というのは、ゆゆしき問題である。フリーメーソンの陰謀だか、ネズミー社の戦略だかわからんが。

 うーん、これは大発見だ・・・・・と思ったのだが、でも、「もしかして、もうテレビでもやってたりして?」と思って、ネットで検索してみたら、もう、みんな気がついてたみたい。そりゃ、そうだよなあ。新札が出たとたんに、「鶴以外にも鳥がいま〜す」なんてネタを探そうとした人たちが、穴の空くほど観察したに違いない。
 それに、すでに「トリビアの泉」で出たという「小さな ニ ホ ン って文字が隠れてます」なんていうのも、みんな知っているのだ。

 なーんだ、せっかく自力で発見したのに、時すでに遅し。
 念のため、会社で「これって知ってる?」と言ってみたら、その場にいた女子社員3名は「え?どういうこと?」とマジメに反応してくれたが、男子社員1名は「ふーん」とか言いやがるので「やっぱ、知ってたんだ」とガッカリしたら「いや、知らないけど・・・・・・知りたくもない」という、カワユクないお返事。

 おめー、せっかく普段はムッツり怖い経理のお局ミヤノさんが、「千円札にネズミー親分が!」って、すげえおバカなことでハシャイでおられるのだぞ。このめったにないチャンスに、無理してでもノってやるフリでもしておかないと、急な仮払い申請とかでクールに対応しちゃうわよ。(「部長の印鑑が無いと出せませんけど、なにか?」とか)
4月18日(月)

 今までも、薄々気がついていたのですが、どうもこういうことに関しては「自分に都合の悪いことに気がつかない」という呑気な性格が後押しして、「気がつかないフリ」をしていたようです。
 会社帰りに唯一寄れる(定期券で行けるって意味)シネコンは、そこそこ大きい映画館が二つと、小さいのが5つありますが、私がいつも小さいほうに押し込まれるのは、単に「人気作でも、上映期間が終りそうなときに行くから」もしくは「そんなにメジャーなのをあんまし観ないから」だと思い込んでいました。

 でも、よくよく考えてみると、たとえ客が20人くらいしかいなくても、ジブリ映画やハリポタは1か2でやってたなあ。あと、「チャーリーズ・エンジェル2」もさすがに大きい方でやってました。

 今日、ふと「そうだ、先週からキアヌの映画もレオン・ライが出る映画も(主演はアンディ・ラウとトニー・レオンですってば)やるんだよなあ。先週、すっかり客席が冷え切ったブリジット・ジョーンズ観てがっかりしたから、やっぱり映画は早いうちに観にいったほうが、多少込んでいたとしても、雰囲気が盛り上がっているかもしれない」と、思いまして、上映時間を調べてみたのです。

 そんで、ふと「さすがに、キアヌのやつは大きいほうでやってるんだろうなあ」と思って、上映映画館も調べてみたら・・・・・「え?シアター4?」

 ちなみに、収容人数は1が370人、2が246人で、3が116人で、4が132人。他は100人切っていて、ほんとにミニシアターである。
 で、「コンスタンティン」が4で、「無間道3」が3だったのでした。

 「えー、だって、両方とも主演が来日して、ワイドショーでも盛り上がってたじゃ〜ん」

 と思ったので、1と2では、いったいどんな大作をやっているのか?もしかして、まだ「アビエイター」に陣取られておるのか!と調べてみると・・・・・・・1では「名探偵コナン」が、2では「クレヨンしんちゃん」が上映されていたのです・・・・・・

 もっとも、両方ともレイトショーはさすがにやらないので、レイトショーだけ「ローレライ」と「オペラ座の怪人」になってました。

 しどい・・・・・しどいわ・・・・・・・

 まあ、あのあたりはニュータウンで、電車でもベビーカーが幅を利かせているという環境なので、お子様向けが優先されるというのは、しょうがないのかもしれないけど、でも、ちょっと悲しいキモチになったのでありました。だからと行って渋谷まで出るのも面倒だしなあ。
 前にも「走れ!シマウマ君」(私の中で勝手に決めた邦題)を観ようとしたら「げげっ昼間しかやってない!」と怒りまくったことがありましたが、せっかくの「会社帰りに行ける映画館」だし、だからこそ夜は空いているのでマメに通っているのに、「少数派の悲哀」を感じてしまう。

 というわけで、局地的なベビーブームの土地を通過して通勤しているので「少子化」という実感が全く湧かないのでした。


 土日に寝てばかりいたおかげで、日曜の夜はなかなか寝付けなかったで、今日は朝起きてもボーーーっとしていたのですが、今日から始まる月9ドラマの宣伝で早朝からご苦労様だったキムタクもそうとうボンクラだった。

 「いや、買い言葉じゃないんですが・・・・」(何も売られてなかったぞ?)
 「カテゴリー的には・・・・・なわけで・・・・」(なんのカテゴリーの話し?)

 と、それなりに「賢そうな言葉」を散りばめつつ、全然なんにも言ってないという、よくわからないマイペースで喋っていた。ミスターの芸風を下手にアレンジしたようなかんじ。
 たしかに、昔から「素のキムタク」は評判悪かったというか、「素を演じている」ようにしか見えなかったので、あんまし面白くなかったけど、こんなにダメだったっけ?二日酔いか?
 たぶん、もっと調子のいいときだと「そんなに素の喋りは流暢じゃないけど、でも、なにか奥行きがあるような気にさせる」という「不器用ですから」ができるんだろうけど、それすらも出来ないほどくたびれきっていたのかもしれない。

 かくいう私も、そのやりとりをボーーーーっと眺めていたわけだし、「あれ?横に座ってた小雪はなんか喋ったか?」と後から思ったくらいなので、お互い様なだけかもしれない。(って、あたしに言われたかねーよなー)

 そーいや、「サッカー選手のわりにはインテリ」と称えられた中田も、最近、あんましパっとしないし、「ジャニーズにしてはちゃんとモノを考えてそう」っていうキムタクも、こんなだし、彼らは今ちょっと厳しいお年頃なのかもね。

 さて、他人のことをとやかく言っている場合でもなく、私は寝不足で眠いので、早寝しようっと。
4月17日(日)

●せんせー、一生ついていきます

 高校生の頃から欠かさず買っていた、隔月刊・漫画雑誌のプチ・フラワーだったが、数年前から月刊の「フラワーズ」になってしまってからは、ほとんど読んでいなかった。

 この間、久々に買ったものの、しばらく放置していたのだが、昨日ちゃんと読んでみたら、坂田靖子が「わけあり昆虫記」というショートショートを描いていて、なんとゴキ●リのお話し!

 人の物を盗んだり、刺したり血を吸ったりしているわけでもないのに、なんでスリッパで叩かれるのかよくわからない・・・・と首をかしげるゴキちゃんが、人間が「カブトムシかわいい!」なんて騒いでいるのを知って、カブトムシが群がっている木に紛れ込んでいたのだが、「ゴキってカブトムシの餌まで横取りしてんのか?」と言われて、「そういうワケじゃ・・・・」とガッカリするという8ページの作品でした。

 「ああ、坂田せんせい、ほんとうにわかってらっしゃる」と感涙している自分もどうかと思うが・・・・

 そんで、今日もうちのアンダーソンちゃん(産卵したので女子だと判明)に餌を水を差し入れしました。ほんとになぜか長生きだ。
 ウサギを飼いはじめた友人が、獣医さんに行ったら、「犬や猫は、人間が飼ったほうが寿命も長いけど、ウサギはペットにすると野性よりもどうしても短命になる。だから、ボクはウサギはペットとしては認めていない」という自説を披露されてしまい「はあ・・・・」としか言いようがなかったそうですが、その獣医さんは、ゴキはペットとして認めてくれるんですかね?もうすぐ2年になっちゃうしなあ。こんなつもりでは・・・・・


 さて、土日は結局、ほとんど寝潰した。やっぱし連続出勤で疲れが溜まっていたらしい。寝ても寝ても眠くって。

4月16日(土)

 昨日の日記で「電気製品婚式」について触れたが、じっさいにそんなお祝いする人も少ないだろうけど、でも結婚8年目くらいになると、そろそろ電気製品の買い替え時なのかもしれない。

 会社のフロアにある掃除機は、まだ5年目くらいなのだが、音もキーキーとうるさくなり、吸引力も弱く、今ではほとんど使われていない。替わりに香典返しのリストかなんかでオーダーしたコードレス掃除機を使っているが、コードレスだから吸引力は弱いし、ゴミ袋もすぐに一杯になってしまう。
 特に問題なのが、シュレッダー付近に散乱する細かい紙ゴミである。シュレッダーのゴミ袋を交換するときに、冬は静電気でたいへんなことになるので、そのたびに掃除機をかけるのだが、すぐに掃除機のゴミ袋が一杯になり吸引力も下がる。

 今度、会社の異動とレイアウト変更があるので、「そのときに家具を移動したときに、思いっきり掃除機かけたいな」と思った私は、部長に「新しい掃除機買ってもいいですか?サイクロン式のがほしい」と提案してみた。
 テレビでもよく紹介されていたので、サイクロン式掃除機のことは他の社員もよく知っていた。
 でも、本家のダイソンの掃除機は7万円くらいするので、けっこう高価なのである。

 調べてみると、日本のメーカーもサイクロン式を出しているようだし、そっちのほうが安価のようだった。
 それで、どんな商品があるのか、ちゃんと調べてみようとしていたのだが、意外というか、予想通りというか、「日本製のほうが、ぜったい品質もいいだろうし、保証や修理も充実しているから、そっちのほうがいいだろう」と言う人が多かった。
 ふーん?そういうもんかね?
 あまり掃除機に興味もなかったのでよくわからないが、サイクロン式に関していえば、ダイソンが開発したものだから、なんとなく、ダイソンというのがブランドだと思っていた。
 新しモノ好きな課長のいる他のフロアで、すでにダイソンの掃除機を使っていたので、借りてきて試してみた。そのフロアの社員に使い勝手を聞いてみたら「シュレッダー周りにはやっぱしいいよ」とのこと。
 たしかに、外からゴミが見えるので、どの程度一杯になったかも一目瞭然だし、なんとなく掃除が楽しくなりそうなデザインであった。

 でも、やや重いようである。
 ざっと、自分の周りだけ掃除機をかけてみたのだが、みるみるうちに綿ボコリがたまり「やっぱ、あのコードレスじゃあ、全然ダメなんだ」と実感。

 それで、ネットでダイソンや日本メーカーの製品情報を調べてみることにした。
 日本製だと、重量や吸引力(仕事率を何Wで表記してた)が重要のようだったが、面白いことにダイソンではそういう情報が見当たらない。
 他にも、掃除機の比較をしているサイトをいくつか見たけど、文化の違いというのか、欧米では重量にあまり拘らないようだ。たしかに、日本の住宅だと狭い階段で持ち運びすることになるが、欧米だとそういう「縦移動」は少ないだろうから、床を滑ればいいのかな?

 日本の場合「吸引力」が重要なので、そのためにフィルターの目を細かくすることができないので、結果的に「排気が汚い」ということになるようだ。アレルギーの人向けの掃除機検証サイトでは、日本製品がボロクソに書かれていた。
 アレルギーの人には「水掃除機」というのがいいらしい。排気を水に通すので、要するに水パイプみたいな仕組みなのか、ミクロの粉塵もキャッチし、それこそ「部屋の空気まで掃除する」「締め切った部屋で掃除しても、ぜんぜん、埃っぽくならない」らしい。
 普通の掃除機だと、掃除機をかけるたびに、逆に細かい粉塵を撒き散らすことになり、それが就寝中などにゆっくりと床に下りてくるので、アレルギーの人は夜中に苦しくて目が覚めてしまうとか・・・・・

 「ほお、なるほど。アレルギーの人はたいへんだなあ」と読んでいるうちに、なんだか夢中になってしまい、各製品のメリットやデメリットなどを読み込んでいたら・・・・・・・あっという間に時間がたっていて、気がついたら午後3時!「いけねえ、今日中にやる仕事があったのに」と慌てて仕事を再開したが、結局7時くらいまでかかってしまった。

 それに、どうせ、めったにフロアに掃除機をかけない会社だし(つーか、そもそも、自分らで掃除機かけるというのが無理があるが、掃除会社に委託するという話が出たことがないので、各フロアの裁量にまかされている)、そもそも目的は「シュレッダーの紙くず」をどうするかであったので、ハウスダストとかアレルギーのことはどうでもいいわけです。

 結局、やっぱし、ダイソンのがシンプルで豪快な構造で、日本法人もあるようなのでメンテナンスもちゃんとしてそうだし、多少、不良品があっても、すぐに修理してくれたり部品交換してくれりゃいいだけだし、性能的にもよさそうな気がしたが、他の社員(特に部長)の「日本製品信仰」のご意見を聞いてしまったので、こんなことで逆らうのも面倒なので、日本製にしておくかね。

 電子レンジくらいだったら、誰も「日本製が一番なんだ」なんていわないんだけどなあ。
 なんで、ダイソンのことになると、微妙な慎重論が出てくるのだろう?
 日本のオジサンが心の礎にしている「プロジェクトX」のコンプレックスを刺激するのかね?えげれす人なんかに、最新技術開発されておもろくないということか?

 安いアジアブランドは、しょせん「パクリもん」という意識があるし、韓国ブランドだって、いつまでたっても「2流」のレッテルが消えないようだ。
 でも、もともと、通の間では、スェーデン製の掃除機とか「あこがれの高級ブランド」だったように思うし、前の会社でも共働きでけっこうリッチな人が10万円くらいする凄いのを買って「もー、今まで使ってたのって、いったい何って思った」と絶賛していたなあ。
 もちろん、今みたいに消耗品も気軽にネットで買える時代ではなかったから、ランニングコストもかかったかもしれないけど、あの当時はベンツもそうだったけど「多少、そういうコストは高くても、いいものはいい」みたいな雰囲気が特に所得がまあまあ高い人の間では根強かった。

 ふと思ったけど、韓流ブームでも、四天王なんかが来日してオバサン達が熱狂しているのをテレビの男性キャスターやコメンテイターは「いったい、なんなんでしょうね?」と苦々しく思っていたようなのも、「韓国製なんて2流」という思い込みが基礎になっていたのかね?
 西洋人スターが来日して大騒ぎしていても、ああいう反応はなかったもの。

 話はまとまらないが、ipodのバカ売れ状態など、「プロジェクトX神話」なオジサマたちには、とても面白くない事態だと思うんだけど、今のところオジサマたちはipodが何者なのかよくわかっていないので、それに嫉妬する気も起きないのか、ヨン様ブームにケチをつけても、レオ様には無関心なのと同じことなのかね?

●春の新ドラマ

 ホリエモンがフジテレビとバトルになってしまったので、いろいろ変更があったらしい「恋に落ちたら」
 六本木ヒルズに居を構えるITベンチャーが舞台だけど、予告編みた印象では、クサナギ君がその中で地道に成り上がっていくという話だと思っていて、実際、初回の途中から観たら、クサナギ君は社長に会おうとしても阻止されて、かわりに警備会社に入って侵入ということになっていたので、そこまでは想像していた通りだったのだが、いきなりクサナギ君が「天才ハッカー」(?)だということになり、テレビの前で「ええ?こういう展開なの?」と驚いていた。
 まあ、制作・石原隆、演出・鈴木雅之っていう、ヒットメーカー・チームだし、脚本は「動物のお医者さん」では演出をしていた佐藤嗣麻子。私の知る限りでは、佐藤嗣麻子ってこういう「トレンディドラマ系」はあんましやったことないんじゃないかと思うので、その点は注目である。どうも「恋愛もの」が苦手そうな気がするんだけど、なんかこの人、もっと才能ありそうなのに、あまり自分のカラーをバリバリ押し出すことができないでいる人のような気がして、密かに応援しているのである。

 それはいいとしても、堤真一演じる社長は、どう見てもホリエモンってゆーか、「ホリエモンの心の中で展開されている自分」というか、いや、世間の人が「堀江さんって、自分ことが自分でこう見えているんだろうなあ」と思うものが、「そうそう、こんなかんじ」と映像化されているようで、なんだか笑ってしまう。
 そのあたりを制作チームが意図的というか開き直ってやっているのか、それとも「ライブドア色をなるべく消そう」と努力すればするほど、ああなってしまったのか、おもしろいから今後も家にいたら観るかもしれない。

 さて「恋に落ちたら」は木曜日であるが、金曜日は、私の今のイチオシである岡田准一君が出演する「タイガー&ドラゴン」
 「岡田君出るからしゃーねーな」という、またそういう事前情報だけで観たのであるが、どうやら主役は長瀬君であるらしい。長瀬君が演じる「ヤクザだけど、落語家一門に取り立て&入門」というキャラはかなり濃い。
 この、「まるで芝居のような演技」を大袈裟にやらせる脚本は・・・・と思ったら、やっぱり宮藤官九郎だったのね。

 若者にも絶大な指示を誇る(会社でも人気だし、友人Mも「さすが、クドカン」と夢中になってた)クドカンであるが、私はあんましちゃんと観たことがなくて、でも、ときどき偶然観たりするけど、でも、なんか彼の「絶対、生真面目にはやらない」というか、イマドキっぽいスカしかたに馴染まない部分も多い。同じ演劇出身でも三谷幸喜は、ほんとに真剣にやっているし、そこが好きなんだけどなあ。

 その「マジっぽく見えるのはダサい」というイマドキな風潮をうまく表現しているのが宮藤官九郎だと思っていたので、「おもしろくないわけじゃないけど、なんかなあ」という複雑な心境をうまく説明できないけど、とにかく、今回のドラマは「落語」を全面フィーチャーというのも、なんだかなあ。

 初回は「芝浜」で次回は「饅頭怖い」だそうです。私は落語に関しては「ギリギリ一般常識」くらいのレベルなので、どっちの噺も知っているから、このあたりは「一般常識」の範囲だろう。でも。1クール11回の「元ネタの噺」が全部わかるかなあ?そんなに知らないかもしれない・・・・・・・

 そんで、まあ、相変わらずテンポはいいので、私は彼のドラマを密かに「大人向け、ウゴウゴルーガ」だと思っているのだが、主役のヤクザの小虎が「芝浜」を覚えつつある間に(師匠はヤクザに借金してて、虎から取り立てされてるので「借金の噺だからお前にぴったりかも?」)現実では、芝浜っぽい「財布拾った」な事件が身近で同時進行するという構成は、まあまあ頑張っていたと思う。ちょっと雑だったけど、11回のうち何回かはドンピシャにまとめる可能性は秘めていた。たぶん、この人のやり方は「完ぺき主義」ではなく、10打って3くらい当たればいいってかんじだと思うので、これでいいんだろう。

 それにしても、不思議な脚本家だなあ。でも、ある意味「もはや、カブれる時代ではない」というのを象徴しているようにも思う。
 私が年寄りなだけかもしれないが、今って「大学生文化」が見えないような気がする。
 アメリカでは一時期「カレッジ・チャート」が注目されたりしたけど(今はどうなんざんしょ)、私の頃の大学生っていうのは、世間一般とはちょっと違うところに価値を見出すことを特権としていたような雰囲気があった。
 ま、一言で言えば「アングラ趣味」である。
 美大生なんかも「アングラ・トレンド・セッター」として活躍していたと思うが、今はそういう構造は無いような気がする。

 「アングラ」とは違うけど、今は「○○系」っていう縦割りも無くなっていないか?
 渋谷系なんて言葉が流行ったのは、もっと後だけど、私が学生のころには「ヘビメタ」っていうのは本当に沢山いたのに、絶滅しちゃったのかね?
 「ヘビメタ」と「パンクス」は大人には区別できなかったけど、若者には一目瞭然だった。
 見かけだけでなく、ライフスタイルも違い、ヘビメタはよく、コンサートのローディーに多かった。ヘビメタは見かけとは裏腹に(渋谷陽一曰く「実は最も保守的」)すごく働きモノだった。力仕事をテキパキとこなすのだ。そのせいか、酒屋の配達などでも活躍している様子は街の商店街でも頻繁に観察できた。

 パンクスは働きモノじゃなかったけど、でも金髪で長髪のヘビメタと違い「ツンツン立てた髪を下ろして、ピアスを外せば、わりとフツー」という機能性を生かして、こっそりマジメに喫茶店でウェイターのバイトしてたりした。

 昼間見かけないのが「レゲエ」だった。美容師に多かったようだ。会社にレゲエの人がいて、彼はドレッドでもなく普通に仕事していたが、「レゲエ・バーやイベントになると、あんなにたくさん集まってくるのに、昼間みかけないんだよなあ。」とレゲエの生態はやはり謎だったらしい。

 そんなかんじで、私が20代前半のころは、ヘビメタ、パンクス、レゲエ、小劇団系、アート系、などと、周囲を分類していて、そういうのに属さない人でも、当時は今ほどメジャーではなかった「あの人、コミケらしい」とかもあったし、「サザンやユーミンの新譜やコンサートは見逃さない」というコンサバ系の比率で各大学の「おシャレ度」が決まったもんだ。

 今はそういうのって、どうなってるんでしょうね?


 話しは戻りますが、ご自宅でサイクロン式掃除機をお使いの方がいらっしゃいましたら、使い勝手を教えてください。
 私はほんとに買い物が苦手なので、いざ買おうとすると、すっごく悩んでしまってもー
 ネットで調べるだけじゃ、よくわからないことも多かったので、近所の電器屋にも行ってみましたが、やっぱし品物が沢山並んでいるので、冷や汗だけかいて帰ってきた。(大きさが多少違っても、会社に置くのには大差ないとわかったが)

 ついでに個人的に懸案な「DVDレコーダ」も観てきたのだが、やっぱし、なんだかたくさん並んでいて、「もう、なにがなんだかさっぱりわかんない!」と嘆いただけでした。こういう人は、共産国家で支給品だけあれば、けっこう幸せに生きていたかもしんないね。
 もう、ほんとに選ぶのが苦手でさ。「もう、なんでもいいじゃん」とガコーンとドーパミンが出ると、あっさり決断して買うんですねどね。洋服や靴だと「今買わないと、あんた、明日、会社に行くとき困るじゃん」ていうのが背中を押すのですが、贅沢品だとそこまで追い詰められないから困るのであった。
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