10月7日(月)
昨日は結局、夕方4時くらいに寝てしまって、夜中の2時に目がさめてたが、また頑張って寝直した。
疲れも溜まっているが、仕事も溜まっているので、朝からハイテンポで処理する。
最近お気に入りの「超つまんない駄洒落」は「父として仕事進まず、母母と笑うしかない」
つまらなすぎて、涙が出そうだ。
そんな最中に代表電話を受けた人が「なんとか郵便局からなんですけど、振込みの件みたい」と電話を回してきたので私が受けたのだが、相手が何を言いたいのかさっぱりわからず。
親会社のからみで、主婦からの電話をとることが多いのだが、どうも専業主婦って話がまとまらないことが多いのだが、別に女性差別発言ではなくて、「仕事してない人って仕事の話するのに慣れていないのだな」と思うのだ。
そういう人の特徴としては、「相手が組織で動いているということがわかっていないので、誰彼かまわず用件を話し始める」ということがある。普通、どこかの会社に電話かけたときにはまず「○○の用件なんですが、ご担当の方をお願いします」と言うでしょ?まず、だいたいの大まかな用件を言って、担当者に代わってもらってから詳細話せばいいものを用件を要約する能力が無いと、まず代表電話をとった受付部門にクドクド説明し、担当部署に回してもらってから、またそこの社員にクドクド説明してから、やっと担当につないでもらって、またクドクド・・・・って時間の無駄だと思うんだが。
その郵便局員の女性も、そういう主婦っぽい喋りをする人で、まずどんな用件だかがよくわからず、一生懸命聞き出すのだが、向こうの思い込みで喋るので、よくわかんないのだが、どうもうちの振込みではなくて、親会社の振込みの件であったようなので、「こちらではわかりかねますので、親会社の担当者に折り返し電話させます」と言って電話番号を聞いて一旦切った。
しかし、親会社の該当部署に電話してみると、担当社員の出勤は昼ごろになると言うので、郵便局の人には「すぐにお電話させます」と言ってしまったから、その旨を伝えておこうと電話したら、留守電になっている・・・・・?郵便局が留守電なわけないし・・・・きっと電話番号を言い間違えたのか、私がメモし間違えたのだな・・・・えっと、なんていう郵便局だっけ?と、しょーがないからインターネットで検索したら、○○郵便局というのに近い名前が何件かあり(○○東局とか新○○局とか)、しょうがないから「また電話かけてくるだろう」と他の社員に「郵便局から電話があったら、私に回してね」と言っておいた。
3時くらいになって、やっとかかってきて、やはりその電話をとった社員が困っていたのですぐにわかったので、「あ、それ私だ。その人、何言いたいんだか、よくわかんないでしょ?」と言うと、「なんか怒ってるみたいです」
一応、「すみません」と謝って、「でも、伺った電話番号に掛けたんですが、違うところにかかってしまったので・・・・申し訳ないのですが、もう一度教えてください」
なんと!私が書き間違えたわけでもなく、彼女が言い間違えたのでもなかった!
電話番号はぜ〜んぜん違っていたのである!
市外局番以外、全部違っていた。045の次の3桁までもが違っていたのである。おいおい、自分の自宅の電話番号でも教えてくれたのか?
一応、「あら?先ほど伺った電話番号は○○○-○○○○でしたけど・・・・全然違いますね」と言ってみたが、反応無し。普通、「え?そうでしたか?」くらい言うだろう。なんか、そーゆー雰囲気も「頭悪そう」だったが、とりあえず再度親会社に電話して、「そちら宛ての振込みの件らしいんですが、ちょっと要領を得ないんで、そちらから直接電話してもらえますか?」とお願いした。
やれやれ、と思っていたら、夕方5時ごろに「また郵便局からです」「え?またさっきの要領得ない女の人?」「今度は男の人」
なんだなんだと電話に出たら、「もう締めるんですが、ご返事いただけないようなので、このままでいいんですね?」
「え?担当者から電話いれるように手配したんですが、まだ電話が無いのでしょうか?」
「電話はありましたが、その方が『それはうちではない』と言われて、そのままです」
えー?だったら、それ教えてよ、親会社の担当さん!ちょっとムカつく〜
しょうがないので、その男性局員に「結局、どういう問い合わせなのでしょうか?」と聞くと、その人の説明がちゃんとしていたので、いきなり「あ、それはうちの扱いでした」とわかった。最初からそう説明してくれればよかったのに〜。女性局員は素直にその振込み用紙に書いている情報を読み上げてくれなくて、自分の勝手な思い込みで話していたらしく、「それなら親会社だ」と思ってしまったのだが、親会社の名前が入っていても、それは子会社であるうちで事務をしている仕事だったのである。
結局、たいしたことでもなく、そんなことでお互いにずいぶん時間を無駄にしてしまったことよ。
最初から、その男性局員がうちに電話をしていれば、話は1分で済んだのだ。
しかし、ああいう人と仕事するのって苦労だろうなあ、と同情する。
でも、わけわからん人はうちの会社にも多いけどね。
この間も「備品を買ったら、請求書がきちゃったんだけど、どうしよう?」という電話を受けて頭真っ白になった。いったい何年うちの会社で働いているんだ!?
たぶん、「備品の購入」の手順は、まず自分のお金で立て替えたり、仮払いを申請したりして、現金で購入してから、経費清算書に記入して経理に回して現金で返してもらう。という定型で捉えているので、「請求書だと、経理に怒られる」と思っていたようなのである。「請求書で大丈夫かなあ?」と言っていたので、「それのどこが悪いのか?」と逆に問い詰めたくなった。
なに考えているのかよーわからん。
でも、結局、ちゃんと根本的な仕組みを理解してなくて、ただ表面だけで理解しているとそうなっちゃうのかな、とは思う。すごくくだらないことでも皆経理に確認してきたりするが、「そのくらい判断してよ」と思うし、そういうのって「自分で判断して、あとで叱られるのが怖い」からやっているのかと思ったが、ほんとに全然わからないから聞いてくるんだな、と思うことがよくある。
例えば、ある得意先に20万の請求書を出したが「10万は現金で支払って、あとの10万は来月振込みしたいって言うんだけど、大丈夫?それでいい?」と確認してきたりするが、そんなのどーでもいいのである。最終的に入金すればいいのだ。振込みだろうが現金だろうが、3回に分けようがどうでもいい。ただ、その情報を教えてくれればいいだけで、経理が「そんなの認められません」って言うと思ってんのかな?
他にも「支払いを確認してから商品が発送されるんだけど、それでいい?」とか、「着払いでもいい?」とか、いちいち聞かないでいいから、「明日着払いで品物が届きますから、この伝票の現金は明日用意してください」と言って持ってきてくれればいいんですけど・・・・
つーか、「これでいい?」「あれでいい?」というくだらない確認が相次ぐと、「ダメ」って言いたくなっちゃうじゃないですか。
そのわりには重要な確認が抜けてたりして、ついこの間も品物を売った先から「手形集金のお知らせ」がきて、「げ?なんで手形なの?」と思って担当部署に確認したら「え?手形なの?なんでだ?」と慌てている。取引するときにちゃんと確認してくれよ〜。基本中の基本でしょ?と、思ったので、その部署の責任者にも「一般企業はある一定の金額以上は手形になったりするので、初めて取引するときには注意しましょう」とメールを出したら、「すんません。すんません。今回はうっかりしてました。次回から気をつけます」と謝ってきたけど、私に謝られてもねー。
単純な話、手形決済になると、仕入の支払いが半年くらい先行してしまうことになるので、そのために短期借り入れをしなくてはならない場合もあるし、手形を割り引くという手段をとることもあるので、前にいた会社は「手形支払いの会社相手には、その分上乗せして請求すべし」とされていた。現金しか受け付けないディスカント店がなんで激安なのかわかってんのかね?
だからそこ、得意先の支払いサイトをちゃんと把握して営業することが大事なのに、そういうこと考えている営業部員がいないというのもなんだかな〜なのであった。
と、愚痴愚痴してたら、また疲労が・・・・・早寝しようっと。今週もまだ長い。なんたって、月月月火水木金な一週間なわけだし。明日でやっと折り返しか・・・・とほほ
10月6日(日)
うああ、帰宅したのが午後1時。いつもの日曜日だと「やっと目がさめました」な時間である。
うちの会社には年に数回「日曜日だっちゅうに、早朝集合するお外の仕事」が割り振られ、ここんとこ私が忙しいということを上司がよーくわかっているので(と、私が勝手にそう解釈しているのだが、もしかしたら外向けの人材ではないと正しく判断されたのかもしれない)免除されてきたのだが、今回久々の参加。朝5時起床でございました。
立ちっぱなしのお仕事なので、足はパンパンだし、足の裏痛いし、腰も痛いしで、どこにも寄らずにまっすぐ帰宅し、部屋でごろごろしていたら、玄関の呼び鈴が鳴るので、ドアを開けずに「はい?」と様子を伺うと、「○○交番です」
げ、おまわりさん?
あ、あたし、なんか悪いことしたっけ・・・・というより、今の服装はドアを開けてもOKだろうか?
ほら、たとえ私にその気がなくても、「誘った」とか言われえても困るし(笑)。
などと考えつつ、「あ?ハイ・・・・えっと、えーっと」とブツブツ言っていると余計に怪しいと思って、いちおう、ちゃんと服は着ているのを確認して(でも、キャミソールに短パンという、限りなく寝巻きに近い格好であった)ドアを開けた。
「昼間は外出が多いんですか?」
といきなり言われる。
「え?いえ、別に・・・・というか、昼間はフツーに働いているので・・・・」
おまわりさんは緑色のカードを差し出したので、
「あ、それって、ずいぶん前にポストに入ってたので、記入して置いといたんですけど」
と、玄関に画鋲でとめてあったものを渡す。
前に住んでいたところでも、ポストに入っていて、しばらくしてから回収に来たので、そのうち来るのだろうと思っていたが、半年以上は放置されていたと思う。
おまわりさんは、私の記入した書類にざっと目を通すと、「ご協力に感謝します」とも言わずに立ち去ってしまった。
急な来訪は困るわ〜。いや、警察だけでなく、宅配便もそうなんだけど、ドア開けていい服装じゃないときが多いんで・・・・そーいや、映画「チャーリーズ・エンジェル」で、キャメロン・ディアスもスゲー格好で宅配便を受け取ってたな。まあ、そーゆーことにしておこう。
10月5日(土)
来週の仕事をすこしでもラクにしようという作戦で、金曜休んで土曜出勤することにしたのだが、出社すると書類がドワドワ、メールもドカドカ来ていて、それが「財形解約したい。10日までに間に合うか?」(→すぐさま、親会社の経理に行って解約用紙をもらって、月曜日に本人からハンコをもらえばすぐに郵送できるように書類を整えて、書留分の切手を貼った封筒も用意)「納品書に社印を押して返送してくれ」(→そのくらい自分でやれよー!と言いたい)「先日の請求明細は間違ってました。これで差し替えてください」(→グォ!請求書の出しなおし!)等々、雑務を片付けているうちに昼過ぎになり、「今日やりたかった自分の仕事」に取り掛かる前にくたびれてしまったのであった。ありがち。
「これで来週も残業の日々決定」と、さっさとあきらめて、6時には会社を出て、久々のK子さんち。
タマちゃん(アザラシではないが、人間かというと、ちょっと疑問がある)の誕生会が開催されているのだ。
私が8時前に到着すると、すでに宴もたけなわで、照明はすっかり暗く落とされて、新宿新都心の夜景が広がっている。
ああ、なんてアーバン・・・・・・仕事でくたびれきった心に染みる夜景である。
Y君が相変わらず喋りまくっていて、元気そうは元気そうだったが、あれだけテンションあがってるっちゅうことは、まだ働いてないな。で、K子さんも「今朝、静岡のパーティーから帰ってきて、ずっと昼間は寝てたんだけど、今日は暑かったよねえ」とか言っているので、やっぱ仕事してないな。
ここんとこ、友達と会っても、我が真珠のような唇からは「仕事の愚痴」しか出てこない身としては、肩身が狭いというか、ちょっと居心地悪いというか、自由人らの話題についていけないというか、という状況で、黙々とご飯を食べる。ちょっと会わないうちにまた怪しい色気に磨きがかかったような気がする(夜景のせいかもしれんが)KSさんが、「これもおいしいよ」と気を使っていろいろ勧めてくれるのがうれしかった。なにせ、薄暗いので、テーブルに載っている食物の正体がよくわからなかったのである。
タマちゃんも、とうとう三十路に突入したそうだ。感慨深い。
で、ミナガーが用意したバースデーケーキには「Happy Birthday タマちゃん」と書いたチョコプレートが載っており、タマちゃん本人も「アザラシみたいだ」と笑っていたが、ミナガーも「ケーキ屋がそう思ったのではないかと心配になった」そうだ。
とりあえず、夜景のきれいな高層マンションの一室の照明を全部落として、ケーキにローソクを立てて♪ハッピバースデーを皆で合唱するという、ゴージャスな光景が展開されたが、主役がローソクを吹き消すと、「じゃ、ご本人が切り分けて」ということになり、「おお、初めての共同作業?」「いや、30代初めての単独作業だろう」
タマちゃんが「人間っぽくない」と思っているのは私だけではなくて、カミちゃんとも「タマちゃんって、なんか不思議なペットっぽい」と語り合ったこともあったが、決定的だったのは、根がオカルト系なYKさんの一言である。
YKさんの現在の妻であり、当時は同居人だったCちゃんが入院したときに横浜のみなとみらいに近い病院にお見舞いに行って、そのあと、私と多分Aとタマちゃんとで残って、みなとみらいの海辺の公園を散策していた。
薄暗い夜の公園と、間近に迫る近未来な夜景と、海の静けさがマッチした場所で、YK氏が「タマちゃんって宇宙人なんだよね」と言い出した。
横尾忠則も電車の中でときどき人間にまぎれている宇宙人を観ると言っていたが、YK氏も「なんか人間ではないもの」が観える体質なのかもしれない。それはいいとしても、いきなりそんなことを言われたのに、タマちゃん本人は「ふーん」という感じで聞き流していた。
その様子は、「おまえ、○○と付き合ってんだろ?わかってるんだよ」なことを言われて図星な人が「ふーん?それで?」とシラを切る様子に似ていた。「なんでそんなこと言われるのかわからない」という態度を装っているような態度であった。
みなとみらいの夜景を眺めながら、私は「そうか、タマちゃんはどうも人間臭くないと思っていたが、宇宙人だったのか」と納得したのであった。
なので、「なにかの目的があって派遣されたはずの宇宙人なのに、こんなとこでウダウダしているタマちゃん」が30歳になったというのも、なにげにシュールである。
で、私はタマちゃんのことを「宇宙人」と思っているのだが、昨日はこなかったけど、Eちゃんはタマちゃんの人間臭いところに敏感なようで、激しい突っ込みを入れて、その「ほんとは人間のくせして!」な部分を暴くので、その二人のやり取りは大変興味深いのである。
それが観られなくて残念だったが、まあそれは別の機会で。
仕事忙しいけど無理して参加したのは、やはりそうやって声かけて欲しいからだ。
でも、10時くらいには「明日、5時起きなんで退散します」と中座した。「忙しい自慢」にとられたかもしれないが、だってほんとに忙しいんだもん。
10月4日(金)
今日はお休みなのだが、昨晩1時過ぎに、久々にB君から電話が入り(私が話中だったので、そんな遅い時間までネバったらしい)、なんだかんだで6時くらいまで話し込んでしまった。
話の内容は相変わらずだったが、なんか少し煮詰まっているようなんだけど、具体的にどういう仕事しているのかよくわからないので、私は自分の仕事の話をしたのだが、少し愚痴ると「だから、ミヤノさん、ベンチャーで働けよ」と、いつものように、「なぜ、貴様はそんなにベンチャーが好きなのだ?」と疑問に思うが、それを言い合っても話は堂々めぐりするので、おとなしく聞いてましたけど。
パターンとして、彼が東京のことを思い出してブルーになると、うちに電話かけてくるので、「みんな元気かなあ?」というのも定番なのだが、毎回「もう、あまり交流ないからわからない」と冷たく応えていたのだが、今日はその「思い出モード」がやや粘着質だった(多分、酔っ払ってたのだろう)。
彼が東京を離れたのは、家庭の事情などがあったようなので、一番クラブ遊びが楽しかったころに、渋々離脱したのであった。でも諦めきれなくて、たびたび上京していたが、交通費だけでもけっこうお金がかさむし、だんだん回数が減ってきて、最後に出てきたのが4年くらい前になるのだろう。
で、「夜遊び話」に関して言えば、私がいくら「もう、あまり行ってないし、だいたい行っても知り合いに会わないよ」と言っても、それがどういう状況なのかわからないらしい、というか、「盛り上がっていたあのころ」のことしか頭にないので、自分以外の「みんな」はまだ、当時のように週末ごとにどこかに集合しているような錯覚を覚えているのだろう。
でも、興味深いのは、彼の言う「みんな」というのは、実は3人くらいのことだったりする。そのうちの一人は、雑誌にマージャン記事書いちゃうくらい数年前からマージャンに夢中で、それを私よりも知っているのにも関わらず、「Jちゃんに会った?」と私に聞いてくるので、「さあ、何年か前までは、彼の奥さんがFちゃんと一緒に遊びに来てたが、最近は見ないなあ、ああ、そーいや、Fちゃん、メタモルにいたんで、挨拶したけど、私の知らない人たちと一緒だったなあ。」
「あいつは、ちゃんと仕事してるの?」
「してんじゃないの?だって、いい客持ってたし・・・・」
「でも、そんな才能あんのかね?」
「(グラフィック)デザイナーなんて、それほど凄い才能なくたっていいだろうし、それよりも、定期的に仕事くれる得意先をちゃんと持てるかどうかが勝負なんじゃないの?フリーで仕事するのって大変だろうけど、昔から人付き合いはソツなかったし、それに作品も見たけど、なかなか優秀だったよ」
「ふーん、そんなもんかね」
B君はF君が気に入らないだけである(笑)
「そーいえば、メタモルでGちゃん見かけたなあ」
「GがIちゃんと別れたの知ってる?」
「何年前の話よ(笑)」
昔、誰かのエッセイで読んだのだが、外国在住の友達に会いに行ったときに「日本の芸能界」の話になり、友達が「あの人は今も活躍してるの?」とたずねてくる芸能人が皆一昔前の「あの人は今?」な人で「外国暮らしの弱点は芸能界らしい」と書いていたけど、B君と昔の友達について話しているとそんな気分になる。
あのころ一緒に遊んだ友達の中でも、今でも会っている友達もいるが、それは私が徐々に築いた関係であり、その過程を彼は知らないので、「あのころ自分が仲よかったと信じている人たち」にこだわるのだが、その人間関係は私とは関係なかったりするので、
「Gちゃん、私がそばに寄っても気がつかなかったから、声かけなかったけどね」
「そうかあ、俺が会ったら、『おー!Bかあ!』と言ってくれそうな気がする」
夜中の長電話にくたびれていた私は、ちょっと意地悪が言いたくなって、
「でも、そーゆーのあんまり期待しないほうがいいよ。けっこう声かけても『誰でしたっけ?』と言われること多いよ。そう言われるとヘコむんだよね〜」
「そうなのかなあ?」
「そういうこともあるよ。だから、思い出は自分の胸の中に美しく保存しておいたほうがいいよ」
転校生は去ったクラスのことを憶えているかもしれないが、残されたクラスメートたちは、『去るもの日々に疎し』の法則に素直に従うもんだ。
いや、実際にその周辺の友達に「ときどきB君から電話があるんだよ。会いたがってたよ」と言ったこともあったのだが、「え?それって誰だっけ?」と言われたので、多分顔見れば思い出すと思うんだけど、名前(とういか通称だが)だけでは思い出せなかったらしい。そういうことはよくある。
とにかく、多くの「知り合い」たちとは、そういう場所でしか会わなかったし、名前と顔が一致している人はごく少数。
B君は「そういう薄っぺらな奴ら」はどうでもいいらしいのだが、「でもハートの熱い奴もいた」と言うのだが、相手もB君のことを同じように思っていたかは疑問なのだけど、その辺はつっこまないようにした。
どっちにしろ、それは彼の「思い出」であって、私のそれとは違うものなのだ。
で、たまにこうやって電話かけてきて「あのころはよかった」と語るのもジジくさいが、本人も「自分でもそう思うよ」と苦笑しているので、わかってやっているのならいいんだけど、でも、ほんとはそういう過去を完全に断ち切りたいという気持ちもあるようで「ミヤノさんに電話するときも、いっつも迷うんだけど、どうしても電話せずにいられなくてさ」と言われると、なんか複雑なのだが、まあ、いつも書いているが、こういう友達がいるというのもいいだろう。
夜はS君といっしょにフレンチ食べに行く。少し時期がずれたが、誕生日祝いということで奢ってもらった。
S君が三茶のお役所に用事があったので、駅で集合して一緒に九段下に行くと、どうやら武道館でコンサートがあるらしく、人が多い。「いったい、誰のコンサートなんだろう?」と観客を観察してみた。
・女性が多い。
・服装はわりとカジュアルで、フツーっぽい。
・外人さんの姿がちらほら。
どうも外タレのようである。でも、私は最近は武道館でやるようなコンサートに縁が無くなってしまったので、客層だけではなんとも判断つかなかった。でも、歩いていたら、チラシを配っている人がいたので「こういうのってビデオが発売とかいう広告かも」と思って受け取ったのだが、配っている人が「シェリル・クロウ来日で〜す」と言っていて、見ると確かにコンサートの告知だった。
「つーことは、その手のアーチストだな」と思ったのだが、「アラニス・モリセットとか・・・あと、『その手』って誰だろう?わからん」と思っていたのだが、結局アラニスで正解でした。
ご飯食べて帰るときには、コンサート帰りのお客さんたちがワラワラと歩いていたので、九段下の駅を避けることにして、S君と別れて半蔵門に向かったのだが、道を間違えてしまい、ちょっと迷いながらもなんとか半蔵門駅について無事帰宅。
そういえば、今日は金曜日だったんだよな。
しかし、私は明日も明後日も仕事なのであった。
そんでもって、次の休みは来週の土曜日の予定なのだが、明日がんばって仕事を片付ければ、来週も平日に休みを入れられるかもしれないけど、どーなることやら。
10月3日(木)
部の会議。いろいろ不満はあるが、とりあえず言いたいことは言ったつもり。
でも、私はどうしても、そういう場で「言いたいこと」を言おうとすると、言葉がきつくなってしまうので、ちょっと反省。
でも、今回の会議では「部署ごとに明確な改革案を提示する」というようなことになっていて、そもそも会社が中途半端に大人数になってしまったので、「経営理念」みたいなものが希薄になってしまい、横のつながりが弱くなった云々という問題をどう解決していくか、とかなんとかなんだけど、今日の会議でも「じゃあ、経営目標みたいなものを皆の目につくところに置いておいて、常に意識してもらおう」とか言い出す人もいて、「バッカじゃない?」と思って不機嫌になってしまった。
あたしは、ああいう「企業理念」とかゆーのがどうも嫌い。というか、それとは次元が違うのかもしれないが、「価値観の共有」っていったい何?「価値観」というのがどうもよくわからない。結婚したカップルが「価値観が・・・」という意味はなんとなくわかるけど、企業という組織の中での価値観っていったいなんなんだろう?
もっとも、私以外の人たちがそれをちゃんとわかっていて「価値観が・・・」というのなら私ががんばって理解すればいいだけだが、「で、価値観ってなんなんすかね?」と問いても誰も答えてくんないし。
ある程度の人数が組織として動く上では、なにか共有するものは必要なんだろうけど、価値観を共有する必要というのが、どうもわからない。てゆーか、「価値観違ってあたりまえ」という前提を受け入れるという手法もあると思うんだけど・・・・
重要なのは、価値観でもなんでもいいんだけど、そういう「すれ違い」をちゃんと受け止めて、「じゃあ、そういう違いをどう生かそう?」ということを考えることだと思うんだけど・・・
それぞれ違う価値観を持っているから、会社内でも政治でも、揉めることはあるわけで、じゃあ、自分の価値観を尊重してもらうためにはどうすべきか?会社内では、他の社員を説得するだけの努力は必要だし、もちろんある程度の成果も必要だろう。
結局は力関係だったり政治力だったりするわけだが、でも価値観なんてものは移り変わっていくわけだし、
「組織として統一された価値観を維持する」なんてこと、ほんとに考えてんのかなあ。
「今の状態だと、人が変わると方針までも変わってしまう。もっと一貫した何かが必要」
という意味はわかるが、でも人が変わるとそれだけでいろいろ変化があるから、人事異動が面白いのであって、特にうちみたいな小規模の会社だと、ガラっと雰囲気が変わるから、それは「小回りがきく」という利点にもなるわけで、それはそれでいいと思うんだけどな。
と、今日の会議でもまとまらなかったが(というか無理やりまとめたが)、まあ、こうやって、普段あまり真剣に考えないようなことについて、ちょっとまじめに語り合ってみるというのも、たまにはいいんですけどね。
でも、結局、「どうするべきか?」とうことより先に「どうしたいのか?」をちゃんと考えたほうがいいと思う。
私は自分がそういう「我」がすごく強いし、自分の生活や仕事を自分で持っているイメージに近づけるためにコントロールするのが当たり前だと思うし、そのために努力もしていると自負しているが、みんなあまりそういうふうには考えないのかな?よくわからない。
会社の目標だぁ、理念だぁと言う前に、「自分がどうしたいのか?」ということをはっきりさせたいよな。
それは仕事だけじゃなくて、「どんなふうに生きたいのか」ということだって同じだと思うんだけどな〜
たまには仕事以外のことも書きたいけど、ニュースは北朝鮮拉致問題ばかりだな。
北朝鮮問題を考えると、「あー、昔の日本も外から見るとこんなかんじだったんだな」と思うし(今も似たようなもんかもしれない)、国内の法律を行使してもオウム真理教には苦労しているわけだから、それが法律の外にある外国相手だと、いったいどうしていいのかわからないちゅうのも、なんかよくわからんけど、結局それを突き詰めるとアメリカみたいに「武力行使だ!」という理屈に飛躍するのかなあ、とかいろいろ考えるのであるが、組織と個人というものを分離すべきなのか、いっしょなのか、ってことを考えさせられる。
10月2日(水)
今日も1時間くらい残業してから、会社の人たちと一緒に中華料理食べに行ってしまった。なんとも健全な会社員的日々である。「豚舌」というものを食べたが「ぶたたん」「とんぜつ」「とんたん」等、なんと読むのか議論になった。世の中平和である。
今朝は、なんか頭部に違和感があった。
電車に乗っていたときに、頭になにか乗っかっているような気がしたのだ。
なにか「憑いて」いるのかと思ったが、どうも髪の毛をいいかげんにまとめていたので、後れ毛がつっていることがわかり、電車の中で直したら、やや違和感が消えたのだが、それでもなにかがおかしい。
「ヅラの人ってこういう気分を毎日味わっているのだろうか?」
と、考えるが、でも、私は売るほど暑苦しい自前頭髪を所持しているので、「気分はもうヅラ」というのも矛盾しているはずなのである。
しばらく、「なんでだろう?」と考えていたのだが、やっとわかった。
今日は髪の毛の分け目をいつもと逆につけたのだ。私の分け目は、ほぼ7・3になっており、ときどき真中分けにするときもあるのだが、分け目をつける利き手が左という事情から、いつもは左側が3になっているのだが、いつも同じところに分け目をつけると「ハゲる」という噂もあるし、たまに気分転換として、反対側に線引きすることがあり、今朝はたまたまそうしたのだが、そのために、なんとなく分け目の納まりが悪く、浮いたような感じになり、それを無理やりジェルで固めたために余計に浮いたかんじになり、おまけにゴワゴワになりすぎたので、
「100%天然頭髪なのに、気分はヅラ」
に、なったらしい。
おかげさまで、一日中なんだか落ち着き無く頭を撫でさすってしまいました。
あー、なんか今日もダルかった。このまま一生ダルいのかもしれないゾぉ、と自分で自分を脅して遊ぶ。暗い。
10月1日(火)
台風接近です。
しかも、そんじょそこらの台風ではないようで、「戦後最大級」という前評判です。
さて、今日の私はいつにも増してくたびれきっていました。
日記中断中は、あまり実況できませんでしたが、8月から私の新たな業務となった「例の新規事業」に9月になっても振り回されましたが、優秀なOLを自負する私ですから、業務の流れはなんとなく整えたのですが、まあ、あまり詳しくこんなところに書くことはできないのですが、その事業をやっていた子会社を吸収することは先送りになったので、あと1年は別会社として機能させることになったのですが、細かいことはいいとして、問題なのはその会社がちっとも利益をあげてないのです。
(だから吸収して整理するらしいのだが・・・)
経理関係の仕事をしている方はよくご存知でしょうけど、会社っつうのはたとえ利益をあげていても、資金繰りには四苦八苦するものです。それが、赤字企業だとどういうことになるかっちゅうと、「今日振り込みしなくちゃいけないんだけど、口座の残高がぁぁぁぁぁ!」ということになります。
昨日の私は、まず出社するとまずその会社の通帳を記帳しに行きました。残高数十万円・・・・月末の振込みは数百万あるのです。ハハハハハ・・・・と笑うしかない。
足りないことはわかっていたのですが、なにしろ、支払依頼は突然上がってくるし、入金予定など私にはさっぱりわからないので、上司には、「どうも、かなり足りないようなんですけ、とりあえず月末の残高確認してからはっきりした数字を出します」ということになりました。足りない分はうちの会社で補填するのです。
そんなわけで、500万くらい不足なのかな、と粗っぽく予想していたのですが、朝の残高では、桁が違っていました。でも、月末に何件か入金があるはずなので、何回か電話で残高確認して、やっと昼ごろには私が予想していた数字に近くなったので、上司に「これだけお借りします」と断って、自分の会社の通帳から現金引出ししてから、その会社に入金してから振込みという、月末だというのに七面倒な作業を銀行にしてもらって、なんとか月末処理終了。
月末だから、当然のごとく窓口は混んでおり、ずいぶん待たされたので、お昼ご飯が食べられたのは1時近かったです。バタバタするのはいいんだけど、なんで私がよその会社の「資金繰りの心配」までしないといけないのでしょう。自分の金でなくても、なんだか眉間にしわが寄ってしまいます。この先、1年間、ずっとこの作業をするのかと思うと、暗澹たる気分になるのであった。「忙しい」のはしょうがないけど、「金が無い」とい精神的苦痛から逃れることができないのが、とっても負担です。
さて、台風の話に戻りますが、今日は朝から気分がすぐれず「あ〜なんだか疲労感」と思っていたのですが、昼近くになったら湿度も上がってくるし、気圧もどんどん下がるので、そのせいか頭痛がしてきたので、小難しい仕事はほったらかして、書類ファイル作り等の「頭使わない仕事」に切り替えてなんとかやり過ごしていて、「なんか疲れがとれないから、やっぱ明日は休んじゃおうかな」と計画してました。
ところが、午後3時くらいに、「台風が近づいているので、なるべく早く帰宅すべし」との指令が下りました。私の利用している路線は不通になることはないと思いますが、とにかく「早く帰ろう」モードになってきたので、私も現金の残高合わせなどを済ませて、とっとと帰っちゃうことにしました。
そしたら、あんなにぐったりしてたのが、パキっと気分良くなってしまった。(笑)
湿度や気圧のせいではなくて、単なる「仕事したくねー」状態だったようです。いやー、てっきり気圧が1000hPa以下になると、気分が悪くなるもんだとばかり・・・・
しっかし、余計な仕事のおかげさまで「気分はもう軽度うつ病」で、あれだけドタバタしているわりには「やりがい」の無い仕事をしていると、ほんとに頭がぼーっとしてきて、倦怠感といい、肉体的な疲労感とか、あと、やっている作業にリアリティーが無くなってきたりして、「このままだとヤバいんでないかい?」と思うのですが、ここまで追い込まれるのも数年に1度のことですし、自分がどんな状態になるのかじっくり観察してやろうかと思ってます。(前向き)
で、昔ちょこっと手伝った「絶望的に金の無い会社」の場合には、給料も支払えないほどだったのですが(そんなだからすぐ辞めたけど)、今度のケースは、そういう苦境にはないわけですから、とにかく金が無ければグループ会社から投入できるわけですから、胃を悪くするようなキリキリした事態ではないだけで、ただ、気質として「金が無い」という状態が嫌いなので、ユーウツになっているだけなので、しばらくはこの「ぷち鬱状態」を楽しんでみることにいたしましょう。
別に何も楽しくありませんが、「趣味の酒豪」じゃなくて「修行」ちゅうことで・・・・・
さあ、今日は天の恵みで早く帰宅できたわけだし、天の恵みに感謝しつつ、早寝しよっと
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