可燃物な日々−番外編

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午年だから初午詣に行こう!

農工大の馬は美形揃い

あけましておめでとうございます。

今年は午年です。

だからなんだって言われると困りますが、私も午年なんですっ。
 

元旦の午後、両親と共に、実家から徒歩20分ほどのところにある東京農工大に散歩に行って来ました。

ここには「動物のお医者さん」愛読者なら誰でも心ときめく「家畜病院」もあり、
もしかしたらバイオとかそういう高度なことやっているのかもしれませんが
素人からみるとただの畑もキャンパス内にあって
近隣市民の憩いの場(兼、犬の散歩場)になっております。

お正月でもちゃんとお仕事をしておられる守衛さんにご挨拶してから
キャンパス内をそぞろ歩いていると
校舎のところどころには灯りのついた教室もあり
卒論だか博士号論文だかの締め切りが近づいていて
盆暮れ全く関係ない勉強熱心な学生さんが研究室で年越しをしているらしき様が伺えます。
 

子やぎ

農場にはいろいろな家畜が飼育されています。
ヤギが檻の中に詰め込まれていましたが、
その大半がなんと子ヤギ!

真っ白でほわほわしていて、超ラブリーです。
思わず檻に近寄って「めぇええええ」と鳴いてしまうお馬鹿な人間(私だ)を
冷静な目で観察しているようです。
人通りも多いので、人間慣れしています。

今回は立ち寄りませんでしたが、牛舎もあって
そこもシーズンには子牛がたくさんいいました。
 

ノラトリ
 

農工大といえば、このニワトリが有名です。
このニワトリたちは、農学部で飼育しているのではないのです。
ノラトリ」と呼ばれています。

気が荒いようで、ノラネコなんかには負けないですくすくと繁殖しています。
どこに出しても恥ずかしくない地鶏ですので
この逞しい姿をいつも見ている近隣の方々は

「いい水炊きになるだろうなあ」

と思うそうですが
実際に捕獲された方はいるのでしょうか?
かなり集団化しているので、手を出すと痛い目に遭いそうです。
 
 

馬と両親

「ノラトリ」がたむろする空き地の隣が「馬術部」の厩舎です。
十数頭の馬が飼育されています。
学生さんたちからお許しをもらって
持ってきたにんじんをやると馬たちは大喜びです。

前足をゴンゴン地面に叩きつけたり
飼い葉桶に顔を突っ込んでドカドカ揺すったり
後ろ足を壁に打ちつけたりと
たいへん景気のよいお出迎えで
「もっと、もっと!」
「こっちにもくれよ!」
と賑やかで楽しいです。

丁度、一頭づつ外に出されて軽い散歩とブラッシングをしているところでした。
馬を曳いていた学生さんが
「よかったら一緒に写真とりますか?」
と声をかけてくださったので、上の写真を撮影いたしましたが、
馬は、父の横にその長い顔を並べると、
ビシっとシャッターを押すまで静止しておりました。

しかも、顔の白いラインが地面に向けてきちんと垂直になっているのです。

「う、馬が一番、写真慣れしていて、ハンサムに写っている・・・・」

想像力逞しい、ミヤノ母娘は帰り道に

「きっと、去年の暮れには、年賀状のモデルさんとして、さぞかしひっぱりだこで
それで写真慣れしてすっかりフォトジェニックになってしまったに違いない」

と語っておりました。

これで「午詣」はおしまい。

以下、おまけ。
 

おかあさん、そんなに銀杏が好きだったのですか?

正門正面の建物の前には、大きなイチョウの木があり、
母が「ぎんなんが沢山落ちているから拾う」と
私と父にも手伝わせて拾いはじめました。

ぎんなんシーズンには、近所の人たちに先に拾われてしまうし
学園祭で学生さんが資金稼ぎに販売したりするそうですが
このシーズン外れに落ちたぎんなんは、
人も少ない年末年始を生き延びて
踏まれて潰れていない状態でたくさん転がっていました。

実はうちの母は数年前にぎんなんを拾っていたら
ひどくかぶれてしまったらしく
「ぎんなん代よりも治療費にお金がかかってしまった」
のですが
それにも懲りず、持ってきたビニル袋で武装して果敢に挑んでいました。

「また、かぶれたら大変だからほどほどにしておきなさい」
という父の言うことなんか聞きません。
「もう、けっこう拾ったからいいじゃん、行こうよ」
という娘の言うことなんて耳に入りません。

母がなかなか切り上げないので、
父とぼんやり立って待っていたら・・・・

ブス猫と父

どこからか、ひどくブサイクな猫が現れました。

どうやら父のぶら下げていたスーパー袋を見て
「猫にえさをあげに来た人」
だと勘違いしているようです。

だったらもう少しかわいらしく寄ってくればいいものを
目つきもとげとげしく
「餌まくのなら、食べてやってもいいわよ」
という態度でした。

父は猫とコミュニケーションをとるのが昔から下手で
(本人はジャレているつもりなのかもしれないが)

「シャー!!!」

とか言うので、猫も一歩引いていましたが
それでもその場をなかなか立ち去らず
普段は学生さんの弁当の残りなどでいいもの食べているのでしょうけど
人も少ない何末年始はあがりも少ないのか
必死の様子でした。
 

−おしまい−



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