平成11年・9月議会より

2000年9月議会速報

鳴り物入り『民事再生法』は八王子企業の救世主になるか!?

2000年9月12日(火) 5番目

 みなさんこんにちは。佐野美和でございます。
今日もネットリと質問していきますので、ぜひ覚悟の程をよろしくお願いいたします。

*はじめに

 私たち八王子市の議員は一般質問のおよそ1週間前の締切日までに、質問の内容を通告します。発言通告書に逐一、質問タイトルに詳しい項目をつけて議会事務局に提出します。すると議会事務局から市の担当所管との「接触」平たく言うと「どんな質問ですか?」という話し合いの日時をきめ、後日、議員と担当所管とで、質問についての話し合いの場が設けられます。そこで質問当日のやりとりが話し合われ、質問に対する答弁もあらかじめ作られるようです。今回、私はこの話し合いをしませんでした。日程的な問題で接触ができなかったたわけですが。具体的な質問内容はまだしも、方向性がまったく見えないのでは、担当所管も非常に困るとの事ですので、質問の趣旨をファックスしました。すると今度は、「一番重要な市長さんや助役さんが答える、理事者答弁はどれですか?」と聞いてきました。私は「それは書いてありません。当日質問します」と申し上げると、担当所管は「市長も助役も様々な質問に答えなければいけないですし、一番言っていただきたいのが、理事者への質問なんです」と言っておられました。

 それはそれで話は終わりました。けれども、納得いかないのはそのファックスで渡した質問についてです。どうしても必要だからという事で送ったのですが、結果から申しますと、お返事のファックスは来ませんでした。

 翌日、部長さんがじきじきにいらっしゃってくれて、先程の理事者答弁についての話になったのですが。その話のあと私が「先日私が渡したファックスについてですが、返事をまだ頂いていない」と申しました。部長さんは「それは、こちらは分からないし、そんな、答えをうちが教えるんですか、事前に?ファックスするんですか?」とさらに「接触の打ち合わせの中で話すのでしたら、構わないが、ファックスで答えを知らせるなんてとんでもない、佐野さんはそうやって答えを聞いてるんですか?」と。この発言で非常に私としても「ナニー」と思いました。話し合いの場の口頭でなら、当日の答弁の内容を教えるけれども、ファックスなど書面ではダメ、佐野さんが接触の場を持たないからいけないと。だったらこちらにもこれから質問内容を聞かないで欲しい。さらに先週の木曜日かな、理事者への質問、議員からはこんなのがありますよ、という役人さんどうしの最終の打ち合わせの場があったようですが。私が打ち合わせしていないし、ましてや理事者への質問を聞いてないので、担当の課長さんはその場で非常に肩身の狭い思いをしてしまったと聞きました。それがおかしいんです。

 確かにデータや数字を求める答えであれば、議会の進行上、事前に聞くのが不文律だと思いますよ。しかし、基本的に、お偉い市長さんとか助役さんに問いただすのは、問題に対する姿勢であったり、方針であったりするわけで、それは事前に部長さんに言うことではないですし、そもそも理事者の皆さんも答えられなければおかしいことなんですよね。

 それをですね、部長さんたちの作った答えを見て、賢明な方はいかにも自分の言葉のようにして答えると。もちろん我が八王子ではそんな光景はないようですが。そんな答えは聞く側としても、全く求めていないんです。

 そもそも、大勢の市民の皆さんからの付託を受けた、行政のトップである市長さんなんですから。こんなペイペイの私みたいな市民の質問なんか、朝飯前じゃないですか。この場を借りて言っておきますが、今後は理事者への質問内容を、絶対に事前に聞かないでください。やはり、一触即発の緊張感を持って、これからも議会に臨みたいと。これからは質問通告で十分悟ってください。それによって話がかみ合わないかも知れない。私が大恥をかくかも知れない。でも、それはそれでいいんです。出た答えはかみ合わないけど、それはそれで結果として受け止めたい。そんな感じで、ここにいる理事者幹部の皆さんに一応宣戦布告しておきますので、これからもよろしくお願いいたします。

 これ以上言うと、私も結婚前ですので、いつもの笑顔に戻りたいと思います。


 今回の質問タイトル。「鳴り物入り『民事再生法』は八王子企業の救世主になるか」鳴り物入りとは、5年前にサッカーボールを持って初めてこの場に立った私のことではなく、言わずもがな、今年の4月1日より施行されている民事再生法でございます。

 そごう問題でクローズアップされた、新進気鋭の法律『民事再生法』。経営難に陥ったそごうは、会社再生の手段として『民事再生法』を選択しました。まず、この質問についての、私の主旨とねらいを説明します。

 この法律を構成する要素に「債務の弁済をいったんストップできる」つまり「借金返済に待ったをかけられる」というものがありますが、これが今回のカナメであります。それで誰が困るかといえば、そごうと取り引きのある市内の企業ではないでしょうか。

 私の商業に対する考え方は、「八王子に人を呼ぶまでは行政の仕事。店で財布を開かせるのは店主の手腕。売り上げを行政に頼るな!売れないのを行政のせいにするな!」という持論なのですが。これはあくまでも平常時のことです。今回のような、いわば緊急事態では話が違ってきます。そごうの商売の規模も大きいので、影響も大きいものになると思われます。

 しかも地方分権が叫ばれる今、自治体はこうした問題の影響を的確に把握し、対策を講じなければなりません。八王子市に方策はあるのか?ないのか?国まかせ・民間だのみでなすがままなのか?7月24日付で本市と商工会議所の連名で、「民事再生法の適用申請に伴う取り引き事業者の保護等について」という要請書を八王子そごう宛てに出しましたが。それで役目は終わった気でいるのか?今ここで明らかになります。以上の着眼点で質問しますので、これからの質問はそれを念頭に入れたお答えをしてくれれば結構です。

 なお、いつも話していることですが。今回新しく斎藤助役さんいらっしゃった事ですし、あえて言っておきますが。この質問主旨は私個人だけのものではなく、私のHPに質問のだいぶ前から、主旨とねらいを掲載し、多くの市民はもちろん全国の皆様からのEメールをはじめとしたアクセスに根ざして生まれた、立体的な構成となっています。

 さらにこの質問内容及び皆さんの御答え、誰がどう答えたか。行間も読んで。一字一句、掲載することを、全国のみなさんの期待に応え、御約束となっています。今夜の草木も眠る丑三つ時には、世界に向けて発信する予定ですので。こちらもご承知おき願いたいと思います。