東京初ストーカー条例を八王子市で 2000年3月27日
インターネット上で、カタカナで「ビートルズ」と検索すると、該当する件数が1万8千353件。
今回も、ホームページやメ−ルを使った、立体的な質問構成で行ってまいります。恒例の御意見大募集ということで、今回も質問タイトル、主旨とねらいを私のホームページ上で3月初旬より公表しております。「条例化への熱い要望」など多くの市民の皆さんの意思確認をメールでして参りました。
これからの質問は、私個人の意見ではなく、多くの市民の皆さんのアクセスやメールに根ざしたものと御承知おきください。
「議事録ができるまで待てない」という市民の皆さんの要望に応え、質問のあとはつねに速報として市側の答弁を、ホームページに載せて参りました。
今日の夜更けには、答弁の一字一句を、だれがどう答えたか実名を挙げてウェッブ上に流したいと思いますので、それを頭に入れたお答を希望しておきます。
埼玉桶川市の女子大生「いのしおりさん」
ここにいる行政の皆さんも、小さい時「人に迷惑をかけちゃいけないよ」とおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんから教えを受け大きくなったと思います。
「法律に抵触しないからいいんだ」という法の網をかいくぐった行為。「二十歳までは少年法で守られているから、多少の事件は起こしてもいいんだ」という、法律や少年法を逆手にとり多くのむごい事件が起きています。いったい、「道徳」「常識」「良心」とはなんなのか、という事件が連日報道されています。
そもそもストーカー行為、ストーキングとは何なのか? 富山県警のホームページには、「ストーキングとは、計画的に、故意に、しかも反復して他人を付け回して嫌がらせを行う行為」と、定義付けがされています。こちらの本は、97年に出版された、岩下久美子さん著の「人はなぜストーカーになるのか」。
では、どんな人をストーカーというのか? この本によりますと、特定の相手に尋常ではない興味を持ち、一方的に病的なほどに、執着して、追いかけ回す。嫌がっているなどの、相手の意向などはお構いなく、しつこく、繰り返し、そして絶え間なくつけねらう人。一種の妄想狂、というようなことが書かれています。
犯罪先進国のアメリカではさすがに、90年カリフォルニアを皮切りに、96年には、ほとんどの州で「ストーキング防止法」が成立しているという現状です。
ひと昔前では考えられない社会問題。ストーカー行為など、警察も手を出しにくいグレーゾーンの悩みで、役所に市民相談としてどのくらいきているのか? また、メールでもきているのか?
ここで、今回の質問にたいして、御意見大募集に来たメールのなかから、一つ御紹介します。「ストーカー条例を八王子市で制定してほしいです。現行法規で最大限カバー出来たとしても、いまおこっている状態では心配です。事件になる手前で十分対処出来るようにしてもらわないと、娘を一人で八王子市へ送り出している親としては心配です。一時的なことではなく、常に身近に相談出来る体制も欲しいです。」 異口同音のメールが、その他2通きています。
そこで、ある意味全国から多くの御子息やお嬢さんたちを預かっている、学園都市八王子として。八王子の治安は保たれていると思うか?学園都市八王子の治安をどう考えるか?
以前、日本でもう一つの学園都市「つくば」でおこった大学生殺人事件などをかんがえると。おこってからではもう遅い! 学園都市八王子として、ストーカー問題に係る現状を把握しているのか? 迷惑行為などに関する問題で、警察との連携はとれているのか?
石原都知事発言後の東京都の動向を、八王子市はどれだけつかんでいるのか? 都知事の発言を受けて八王子の考え方を示してください。
一回目の質問を終わります。
市民部長
ストーカー関係の、市民相談での件数をお答えします。現在、市民課において各種の相談を受け、また、大和田市民センターではカウンセラーを配置して「心の相談」業務を実施しているところでありますが、いわゆるストーカー行為を原因とした相談については正確な件数の把握はしておりません。ただ、相談員等に話を聞きますと、年数件はあるとのことございます。また、Eメールの関係でございますが、ストーカーの相談はございません。
総務部長
学園都市ということで、学生からストーカー行為に関わる相談があった場合の対応と警察との関連ということでご質問いただきました。一人暮らしの学生等からのストーカー行為を原因とした相談があった場合には、法律相談、あるいは警視庁総合相談センターへの案内などをしております。今後も警察東都の連携を密にしながら、相談者や市民が安全で安心して生活できる環境をつくっていきたいとそんなふうに考えています。 |