平成11年度予算等審査特別委員会より

佐野美和委員

 おはようございます。今日は恒例の朝礼は割愛させていただきまして、びしっと濃い内容から入らせていただきます。
 まずはじめに、平成11年度予算歳入の目玉といいましたら、連日、話題持ち切りの地方特例交付金でございます。
 一市民感覚では、6兆を上回る恒久的減税が実施されるということは、手放しで喜ばしいことだと思っております。しかし、市側に立って減税補填債などを考えますと、市の財政は非常に厳しいのが現状ということで、そこで市長が全国市長会で活躍し、勝ち取った地方特例交付金、八王子の実態を含めて内容を、具体的数字を挙げて経過等をお話しください。

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波多野市長

 大変いい質問をしていただきました。
 地方特例交付金制度というものが新たにできたのでありますが、これはご案内のとおり、池田内閣のときに、昭和42年にこういった国税、地方税の減税に対する臨時特例交付金というものができまして、それ以来であります。
 当時は臨時減税でありましたけれども、今回の場合は恒久減税でありますから、臨時という言葉がとれております。
 これはご質問者がいみじくも言いましたとおり、不交付団体について今まで大変不利な国の減税でありましたが、これは私は常に国の責任で手当をするべきということを主張いたしまして、特に昨年の秋、11月に27市の財政アピールについて、世論に訴えてきたのであります。その結果、ご案内のとおり、特例交付金制度というものができまして、特に不交付団体には4分の3手当をしましょうということになりました。
 これで八王子市に与える影響はどれくらいかということでありますが、これの減税が全部で51億3、390万円ということになるわけでありますが、たばこ消費税を差し引いた4分の3、36億3、050万円が八王子市への交付金となるわけであります。こういうことによって若干でも市財政にプラスになるということは、特に東京市長会がこの問題については大変努力をした成果でありますし、今後こういったことで市財政を補っていくということについては、私は市長として今まで努力した成果があったというように感じておるわけでありまして、市民へこのぶんのしわ寄せはないということでありますので、この問題は一応ある程度の成果をおさめたということで、今後もこういったことに努力をしていきたいと思っております。

佐野美和委員

 ありがとうございました。全国市長会では市長がみなさんに贅沢なことを言うなと、大変笑われてきたそうなんですが、今回本当によかったです。私たち市民も、安心して恒久減税の恩恵を受けることができるようになりました。
 そして来年からも措置されるということですので、安心してこの地方特例交付金に甘んじたいと思います。敬意を表するというのは大変口幅ったいので、市長、がんばったねと、一言だけ申し上げておきます。
 それではテレメディア事業に入ります。
 私はこれまで通り八王子テレメディアを市民の利便に役立つという公共性をもったプラスのツールと考えまして、きたる21世紀の市の唯一の宝のメディアと位置付けていることには今も変わりがございません。
 現行のテレメディア事業を批判するということは、一番簡単なことだと私は思います。
 私は、一視聴者としてもあくまでも応援するスタンスで、そして、一緒にがんばっていこうねというエールを込めまして、母性愛あふれる観点から、これから質問していきたいと思っております。
 そこで、まず初めに、ただ儲かる、儲からないの基準でとらえるべきではないと思っております。しかし、事業性ではないと承知の上で、平成10年度の営業収入見込みは前年度と比べてどれくらいだったんでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 平成10年度の売り上げでございますが、平成9年度につきましては11億2、400万円という売り上げでございました。
 それに対しまして平成10年度につきましては、現在のところ昨年より1億6000万円ほど多い12億8、000万円程度の売り上げを見込んでいるところでございます。

佐野美和委員

 今、ほとんどのキー局が、日本テレビからテレビ東京まで営業収入が落ち込んでいるという状況にあって、このテレメディアの営業収入のみを見ればアップということで、我が八王子テレメディアはよくがんばっているなということで、これは声を大にして言いたいことだと思っております。
 そして、営業成績がアップした好影響はどんなふうに感じていますでしょうか。そして、テレメディアは平成8年度、9年度、単年度黒字を計上しておりますが、加入状況、そして平成10年度の営業の見通しについてお話しください。

松尾生活文化部付主幹

 大変ご理解いただく質問ありがとうございます。
 収支の状況ですが、先程申し上げましたように売り上げが伸びたということ、そういったものが原因しまして、インターネット事業では初年度からということから赤字になったわけでございますが、株主の支援も引き続き受けられたということもございまして、全体では昨年度と同程度の経常黒字が確保できるのではないかというふうに見込んでおります。

佐野美和委員

 それでは、スカイパーフェクTV、通称スカパーですね、デジタル衛星放送、
民間CS放送がいま大変話題になっているんです。これに勝っていくには、これから八王子テレメディアはどうした施策を持っていくか、そして今後の見通しについてもお話しください。

松尾生活文化部付主幹

 ケーブルテレビではインターネット事業ですとか、地域番組放送など、今おっしゃいましたスカイパーフェクTV、いわゆるCS放送にはないものを持っております。これらの充実をはかることで十分に対抗できるのではないか、またこれに向けて努力して行かなければならないと、そんなふうに考えております。

佐野美和委員

 今インターネット事業というお話しが出ましたが、私も昨年、一昨年とずっと議会でインターネット事業参加の推進をしてきた議員として、本当に嬉しく思っております。
 私のまわりでは、ユーザーが非常に多く、もう加入しましたという人も結構いますので、コスト的にも非常に安い、そして何といってもつながりやすいということで、みなさん喜んでおります。
 私のすんでいる千人町地区はまだまだということで、先日、テレメディアの本社にいきまして、やって参りました。本当によくつながるんですね。自分のホームページを見てみたんですけども、写真とか文字が多いので、なかなかあらわれないんです。やった方じゃないと分からないかもしれませんが、ポンポンというふうに絵があらわれないんですが、
 この間やらせていただいたところ、速いの何の、私は本当にびっくりしました。
 これからパソコンが一家に一台というふうに増えて参りますので、これは先を見込んだ嬉しい事業だと私は思っておりますので、どんどん八王子の市民の方に広げていっていただきたいと心より願っております。
 そして、インターネットの利用料金の形態、そして加入数と加入者の声を具体的に教えてください。

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松尾生活文化部付主幹

 まず、料金体系でございますが、定額制といたしまして、これは使用時間が無制限で、速度制限があるものでございますが、これが月額5,900円、それから従量制と申しまして、速度制限はないんですが、使用時間により料金をいただくというもの、これが3コースございまして、2,900円、5,500円、9,500円、こういった4つのコースがございます。
 現在までの加入数でございますが、2月現在は300件の加入があります。これにつきましては、12月に定額制というものを出しましてからだいたい月に50件程度の加入があるということで、今年度末には340〜350件の加入を見込んでおります。
 また、利用者の声としては、とにかく速いということ、安いということ、また利用者以外でも早くエリアを拡大してくれというような声が多くございます。

佐野美和委員

 インターネットのエリア拡大の計画を教えてください。

松尾生活文化部付主幹

 ここで増資の見通しも立ったことから、今年の秋ごろまでには一部電障地域を除く全エリアに拡大する計画でございます。

佐野美和委員

 増資の話で思いだしたんですが、私もスポーツニッポン社に、社長の内示をジョークでいただきまして、そういえば社長は持ち株は増えたんでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 その変は個人的なことで、プライバシーにも関係ありますので、ちょっと控えさせていただきます。

佐野美和委員

 話がそれて失礼いたしました。一昨日の答弁で、採算点の1,000加入はいつごろの見込みなんでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 今年の秋ごろまでにエリアを拡大するというようなことから、今年度中には十分達成できる見込みでございます。

佐野美和委員

 そこで、心配する点が一点ございます。CATV,インターネットは集合住宅には入れないと聞いております。これへの対策はないんでしょうか。
 そして、一度の大きい拡大をはかるには、企業むけのサービスなんかが一番いいんじゃないかと思いますが、それについてはどうお考えでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 集合住宅につきましては、セキュリティーの問題、流合雑音という、そういった関係で、現在のところ加入できないというような問題がございます。しかし、これにつきましては、現在、いくつかのメーカーで機器を開発しているということで、これの実験段階に入ってございます。テレメディアのほうでも一部で実験をしているところでございまして、なんとか早期にこれの導入がはかれるのではないかというふうに会社としては考えているところでございます。
 また、企業向けにつきましても、これも必要なことでございまして、現在、料金体系を調整しておりまして、それが出来次第、導入が開始できるのではないかというふうに考えております。

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佐野美和委員

 集合住宅の点はいま大変ネックになっていると思いますので、ぜひその問題を早期に解決して、みなさんが使えるように。今、集合住宅の方はユーザーが非常に多いですから、そのニーズにぜひ答えてあげてください。
 そして、テレメディアの魅力はなんでなくちゃいけないかといいますと、やはり魅力あるチャンネル構成、その一言に尽きると思いますが、魅力あるチャンネル構成という観点で、現状及び今後はどのように考えていくのでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 ちょっとその前に訂正させていただきますが、先程、今年度中に達成するということだったんですけれども、平成11年度中に達成するということでございますので、訂正願いたいと思います。
 チャンネル構成の関係でございますが、設備容量ですとかジャンル別、ソフト内容、また視聴者の人気度、こういったものを総合的に判断して決めているわけでございます。
今後につきましては、1月に視聴者アンケートを実施いたしました。これを参考に現在検討中でございます。

佐野美和委員

 先日実施されたアンケートの内容や項目等を教えてください。

松尾生活文化部付主幹

 アンケートの項目は、たとえばいまあるチャンネルをやめては困るもの、やめてもよい番組、今後取り上げる番組、その他シティチャンネルに対する意見、こういったものを
アンケートしたということでございます。
 結果につきましては、視聴者の番組に対する意見が大まかにつかめたということと、
また地域番組につきましては、買い物情報ですとか、地域の史跡案内や講座、講演等生涯学習番組の充実を求める意見が多かったということでございます。

佐野美和委員

 詳しい結果も本当は知りたかったんですが、たとえばゴルフチャンネルが一位とか、そういう統計は出ていないのでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 かなりのところまとまっているところでございますが、これにつきましてはここでの発言は控えさせていただきたいと思います。

佐野美和委員

 私、個人的にはファミリー劇場とか、日野とか府中とかには入っているんですが、それは非常に人気なんですね。今スカパーなんかでも。ですから、そういうソフトをぜひ入れてほしいなあなんて思っています。
 あと、シティチャンネルについてなんですが、私自身はマニアックかもしれないんですが、非常に大好きで、ニュースから情報、お天気に至るまでよく見ているんです、家にいるときでも。
 でも一般的にはシティチャンネルは取り上げる材料が少なくて、また内容もまだ十分じゃないという声も確かにあることは事実なんですね。CS放送に勝っていくためには、シティチャンネルの充実というのが一番必要じゃないかと思われますが、これに向けてはどういうふうに考えているんでしょうか。

松尾生活文化部付主幹

 シティチャンネルの充実ということは、今最も求められていることではないかというふうに考えております。そういうことから、会社としては資金面や体制の問題、いろいろな制約がございます。
 そういうなかでも今年度から、たとえばニュースの取材を、今まで二人で行っていたところを一人にするとか、それからボランティアによる取材協力員制度もここで発足させました。こういったことから、今後はきめ細かな取材を通じまして、充実した番組づくりが進むのではないかというふうに考えております。

佐野美和委員

 ここで言うのもなんなんですが、私の知り合いの市民の方で競輪好きの方がおりまして、スピードチャンネルというのに加入がオプションであるということで、無理やり八王子テレメディアを勧めて、加入していただいたんですが、今、スピードチャンネルというのは4チャンネルあるみたいで、スカパーなんかではオプションが4つで、4つから選べるみたいなんです。
 八王子テレメディアはまだ値段が安いということなんですが、オプションといっても1個しか見れないということで、大変不満だけれども、お金が出なくていいなんていうことでありましたが、そういうソフトの充実も、オプションという限り、いろいろと選べるというふうにぜひしていっていただきたいと思っております。
 あとは、テレビがこれから21世紀に向けて大きく変わるというデジタル化についてなんですが、これに向けての対応が大変必要だと思われますが、これについてちょっとお話しを聞かせてください。

松尾生活文化部付主幹

 デジタル化は今、各CATV局でも対応を迫られているところでございます。これにつきましては多額の費用がかかると予想しておりますが、とにかくこれに向けて取り組まなければならない大きな課題であるというふうに思っております。そういったなかで、会社としては様々な研究を今しているという状況でございます。

佐野美和委員

 あと、シティチャンネルなんですが、私はお天気専門チャンネル、そういうのをちょっと、他市でもよくやっているんですけども、お天気ばかり八王子のをずっとやっていると、天気予報なんか見ても東京の数字は八王子にはあてになりませんから、マイナス3とか、プラス3とか、そういうふうにやって行かないとあてがはずれるもので、お天気専門チャンネルについてはどうお考えなんでしょうか。

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松尾生活文化部付主幹

 天気予報につきましては、八王子市の天気相談所から情報をいただきまして、画面をつくって流しております。これにつきましては、従来32チャンネルというシティチャンネルだけで流していたんですが、昨年からは5チャンネル、いわゆる電波障害対策の家庭でも見られるといったチャンネルに移しまして、日に11回から12回程度これを放送しておりますが、まだまだそういった専門チャンネルも必要だよという声も聞きます。
 そういったなかで、今後、番組の構成のなかで研究していきたいというふうに会社としては考えているところでございます。

佐野美和委員

 ありがとうございました。あと、視聴率のことなんですが、先日もお話しが出まして、0、64%ということで、70台から80台のご家庭で見ているということでして、非常に数字は少ないということだったんですが、テレメディア自体にとりましては、この視聴率というのは目安にして、今後の参考にしていかなくてはいけないと思うんですが、私たちが知っている視聴率というのは、NHKとかワールドカップ、50、60、本当にいいときのパーセンテージのイメージが強いから、だいぶ少ないというようなイメージになってしまっていると思います。
 実際、私も昔、ラジオ番組のパーソナリティーをやっていましたので、聴取率調査というんですが、その調べ方というのはよく分かるんですが、ビデオリサーチが不特定に葉書を送って、何を見ていますかというのを書くという仕組みなんですけれども、私は日曜の朝の番組で1.何%で、1.何%行けば本当に大騒ぎのお祭りのあれなんですね。見ていないという*印がたくさんありますから。
 そして今、例えばTBSで一番高い番組は「大沢悠里のゆうゆうワイド」という番組で、それも3%ですから。3%でも、ニッポン放送や文化放送を上回ってしまうという数字ですので、テレメディア自身として0.64%というのを目安にするのは結構なんですが、どうぞみなさん、ここにいる方、一般の視聴率とは当てはめて考えないほうがいいと私は思っております。それを意見したいと思います。
 次はファミリーサポートセンターに入らせていただきます。
 私の結婚や出産は残念ながら21世紀となってしまいましたが、働きながらも育児を続けております私たちと同世代のママへのエールをこめて質問したいと思います。
 私の育った環境は三世代同居の地元っ子ということで、格好よく言えばロコなんですけども、地元で商売をやっていた関係で、かぎっ子なんていう言葉は全く縁遠いもので、かぎっ子にあこがれるよなんていう感じでした。それは私だけでなく、第五小学校の千人町や台町のお友達なんかもみんなそうでして、ただいまと帰ると、365日家族がいない日はなかったんですね。今思うと大変恵まれた環境に私たちは育ったんだなと思います。
 しかし、今、私の友人なんかは、子供の環境によいからと都内から八王子に移り住んできた方たちが非常に多くなってきました。そのなかにファミリーサポートセンターの会員のみなさんがたくさんいるんです。
 市長の東京税理士会の仲間の副会長のお嬢さんなんですけれども、私とお友達なんですね。CMモデルなんかやって、とってもきれいな、私があこがれてしまうような感じのママなんですけれども、彼女を通して今回いろいろな利用者の声を拾うことが出来ましたので、みなさんぜひ聞いてください。みんな八王子に引っ越してきて、新たに居を構えた人ばかりですので、そういう利用者の声、依頼会員、提供会員を含めた声を拾ってきましたので発表いたします。
 まず、依頼会員のAさん。センターのアドバイザーの方たちの対応があまりにも不親切で、とても困っている人たちを助ける趣旨には合っていないと感じました。まず最初に、自分の家の近くの提供会員さんを探してもらいますが、自分の町名を伝え、その町内にいないと、どなたもいらっしゃいませんねの一言で終わってしまいます。あとはご自分でやってくださいというスタンスで、突き放した態度にこの方は大変憤りを感じているということなんです。このときに初めて、システム的に緊急な場合は全く対応できないものだと感じたということです。これが依頼会員のAさんです。
 あと、提供会員のBさんからの声なんですけれども、私が一番最初の説明会に参加したとき不思議に思ったことがありました。それは、これはお仕事ではなく、あくまでもボランティアですということを何度も強調していたということです。私にしてみれば、たとえ100円でもお金をいただいている限り仕事ではないかと思うんです。お金をいただく以上、仕事としての認識をしっかり持ったほうがいいのではないか。いっぱいあるんですが、かいつまんだ二点です。
 会員はボランティアなんですよね、市の位置付けは。ですけど、市側はボランティアの姿勢でやっては困ると思うんですね。センターの仕事の意識がちょっとずれているなということを感想として思いました。
 そこで質問なんですが、まずファミリーサポートセンターのボランティアという位置付けについて教えてください。

長崎経済部長

 ファミリーサポートセンターとは、育児の援助を行う会員と、援助を受けたい会員からなる、ボランティア的な双方の会員の信頼関係の上に成り立っております相互援助活動でございます。

佐野美和委員

 今おっしゃられた言葉に誤解はないんでしょうか。

長崎経済部長

 この制度につきまして、希望者が説明会に参加していただき、この仕組みをよく理解してもらった上で、会員登録していただいているわけでございます。この一年間の活動のなかで、依頼会員がベビーシッター、そういったものと勘違いして依頼されてくるケースもございました。これは誤解というより、ファミリーサポートセンターの仕組みをよく理解されなかったことから、そういう誤解的なものが起きたんじゃないかと考えております。

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佐野美和委員

 それでは、依頼会員の数と提供会員の現在の数を教えてください。

長崎経済部長

 平成11年2月末現在でございますが、依頼会員が697名、提供会員が159名、そして両方会員といいますか、依頼も提供もしますよという会員が31名、合計887名でございます。

佐野美和委員

 依頼会員で、実際利用しているのは何%なんでしょうか。

長崎経済部長

 約30%でございます。

佐野美和委員

 それでは、提供会員を増やすような努力はどうなさっているんでしょうか。

長崎経済部長

 このシステムは、提供会員がいなければ活動が成り立たない制度でもございます。そういった面で、提供会員を集める努力は日々行っております。

佐野美和委員

 もうちょっと具体的にお答えいただければと思うんですが。あと私は広報ではファミリーサポートセンターの宣伝等々をよく見るんですが、広報以外ではどんな宣伝活動をしているんでしょうか。

長崎経済部長

 会員を増やす方法といたしましては、提供会員希望者のみの説明会を開催いたしたり、婦人センターの講習の受講者や、そういった人達へのPR、それから市民交流会の開催などを行っております。
 広報以外の宣伝でございますけれども、ポスター、チラシ、これは全戸配布させていただきました。あるいは事務所へチラシを配布したり、またマスコミ、これは「AERA]とか日本テレビ、テレビ東京、テレメディア、育児雑誌、そういうなかでも紹介させていただいているところでございます。

佐野美和委員

 あと、提供会員が少ない地域に対して、何か特別な働きかけはしていますでしょうか。

長崎経済部長

 平成10年度におきましては、チラシの戸別配布をさせていただいたところでございます。また、平成11年度につきましては、提供会員の特に少ない地域を重点的に説明会等を開催したいと考えております。

佐野美和委員

 あと、ちょっと細かい点に入ります。これはいちいちセンターを通して、様々なケースに対応して行かなくてはいけないと思うんですが、これは時間の無駄ではないかと思うんですが、これについてはどうでしょうか。

長崎経済部長

 この制度は、事務局を通すことがこのシステムのルールとなっております。これは保険などを適用させるために必要なことでございます。一ヵ月まとめての依頼も可能でございますが、また会員が長く相互援助活動を継続していくためには、事務局は会員間のバランスなど、そういったものも考慮していく必要があると考えております。

佐野美和委員

 例えば依頼会員が寝込んでしまっているときなんかは、提供会員からセンターに連絡を入れてもいいんじゃないかと私は思うんですが、それについてはどうでしょうか。

長崎経済部長

 そういった病気のときの緊急の場合、会員同士で活動の調整が済んでいるときでありましたら、その連絡はどちらから連絡されても構いませんが、ただしその活動内容などについては、必ず事務局のほうへ報告していただきたいと、そのように考えております。

佐野美和委員

 直前の変更がもっと認められればと思うんですね。風邪なんかは急に引くものですからそういうところに関してはどうでしょうか。

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長崎経済部長

 カップルが成立している場合、提供会員が対応できる範囲内であれば可能であると考えております。

佐野美和委員

 センターの電話なんですけれども、駄目だったあとのフォローが非常に甘いというんですね。依頼したいんですけどもなんて頼みましても、すぐ、ここにはいないから駄目という感じでガチャっと切っちゃって、非常にお役所仕事だという声が多いんです。その点いついてはいかがでしょうか。

長崎経済部長

 今、ご質問者が前段におっしゃったこと、そういうところも多々ございます。この仕組みは、依頼者の依頼にかならず答えることが出来る仕組みではございません。いろいろな育児サービスの一つとして、依頼会員が選択し、活用していただくものでございます。
 また、提供会員がもっと多くいれば、紹介も幅広くいろんなケースにも対応できるものと考えておりますので、今後そういった提供会員を増やすことについて努力して参りたいと考えております。

佐野美和委員

 大変ミクロな話なんですが、例えば提供会員、依頼会員の間で決める費用ですね。ガソリン代だと1キロ30円から40円、おやつ代は今のところあいまいなんですが、これに対して改善策はありますでしょうか。

長崎経済部長

 交通費とか食費などは実費を払っていただくことになっておりますが、こういった場合に事務局ではおやつ代とかガソリン代、交通費、実費がつかみにくいものがございます。
 そういった面では、双方の話し合いで決めていただくのが一番ベターだと思います。事務局が決めるものではないと考えております。

佐野美和委員

 大変基本的な質問でもうしわけないんですが、なぜファミリーサポートセンターが労働費に入っているか、そしてなぜ所管が経済部かについて教えてください。

長崎経済部長

 なぜ労働費に入っているかということですけれども、この制度そのものが労働省が創設した補助事業でございます。そういった面で、経済部がいま労働問題を所管しておりますので、現在は働く者への支援という形で取り組んでいるところでございます。

佐野美和委員

 ファミリーサポートセンター、つまり行政側と市民のみなさん、会員さんの意識が非常にずれているということが今回分かりました。引っ越してきた方なんかは、特に子育てを含めて、様々な問題でこの八王子という新しい土地に不安を持っています。そこで、新しい土地で地域や行政に頼らざるを得ない状況だと思います。そして、ファミリーサポートセンターを通して、よい交流をしたいということを望んでおります。
 ぜひ、お役所仕事と呼ばれないように、もうちょっと民間を参考にしたやり方もあるんじゃないかと思いますので、そこのところを強く要望しておきます。いかんせん私はママじゃないので、ちょっと不備なところがありますが、いずれママになったときにまたじっくりと質問しておきたいと思います。
 以上で私の質問を終わります。どうもありがとうございました。

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