東大三鷹クラブ第68回定例懇談会

 講 師 JCB社長 信原啓也氏(昭和36年入寮)
 テーマ 「クレジット事業を経営して」

 6月中旬、表参道のJCB本社に信原啓也社長を訪ねました。全くの初対面でしたが、貫禄のある笑顔には、どこかでお目にかかったような気がしました。ゴルフの大会のスポンサーとしてテレビに出られたり、JTBとの提携等が写真入りで報道されたり、最近マスコミに登場される場面が続いたことによるものと思われます。

 信原さんは、ソウル生まれ、終戦で、4才の時母方の里熊本市に引揚げ、そのまま一家は熊本の地に根をおろしました。大学卒業後就職した三和銀行では、入社後間もない1974年から4年半、ロンドン支社で勤務されました。かつて熊本県庁に4年間出向し、1970〜74年には在英大使館に赴任した私の経験と相通ずるものがあり、いっそう親近感を覚えました。

 三鷹寮に入ったのは昭和36年度と記録されていますが、実際の入寮はかなり遅れ翌年になってからでした。そのため、あまり前に出た活動はせず、概ね真面目に寮と学校を往復する1年間だったようです。寮生活の楽しさに目覚めたのは、井の頭寮に移ってからで、そこで寮委員長も務められました。三鷹→井の頭と3年間を過した武蔵野の自然環境は今も忘れ難く、たまたまJCBの事務センターが下連雀にあることも何かの因縁のように思われると語っておられました。

 三鷹クラブ設立の頃、信原さんは加州三和銀行の頭取としてアメリカに赴任中で、その頃の連絡は受けておられない様子でした。帰国後、三和の重役として復帰し、UFJ銀行設立にあたって、三和側の責任者として御苦労されたそうです。2002年UFJホールディングス副社長を退任後、UFJカード社長を経て、2003年6月現職のJCB社長に就かれました。

 私を含めて日本の消費者がクレジットを利用する度合いは高くないように思えます。これを裏返せば、まだまだ潜在需要があり、拡大要因が残されているとの見方が成立ちます。また、すでに企業内福祉の分野など多角的に事業を展開しておられますが、対企業サーヒやスなどに目を向けることで、さらなる発展も望めましょう。巧妙さを加えているカード犯罪などマイナス面を克服しながら、如何にして業界をリードして行かれるか、将来に向って夢のあるお話をお聞きしたいと思います。(平賀俊行記)





                  記

 日 時 平成18年10月13日(木) 18時30分〜21時
 会 場 学士会館本館203号室(千代田区神田錦町3−28 03-3292-5931)
 講 師:信原啓也 JCB社長(昭和36年入寮)
 テーマ:「クレジット事業を経営して」
 会 費:5000円(夕食・飲物付き)
 定 員 70名(先着順)
 申込先 平賀・干場 Fax 03-5689-8192 電話 03-5689-8182
  有限会社ティエフネットワーク Email:tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp