名台詞の選出に悩む

【どちらかというと名台詞がポイントで】

 ここのコンテンツの「名台詞・名場面」は、名台詞が手前に来ているとおり、主体はそちらの方で考えていました。このサイトの主旨として、画像を掲載せずテキストで紹介する都合もあり(私的なサイトですし、著作権上、無断転載ってワケには…許可取るのは難しいでしょうし)、また、第1話の問答無用のベストシーン「お前と俺でダブルライダー〜」のように、名台詞がそのインパクトを深めていることは村枝氏自身意識しているようです(インタビューでの談話)。マガジンZ01年7月号に掲載された、1〜5話の印象的な台詞のみで構成した単行本第1巻広告を見ても、『仮面ライダーSPIRITS』において台詞の力の大きさは疑いなき所でしょう。「ダブルライダー」の台詞があちこちで引用されたりパロディネタになっていることも然り。

 ──さて、2巻が発売された時の自分の日記でも触れているのですけど、「名台詞・名場面」をピックアップする時に悩んだのが2巻収録分の6〜10話。各話の見せ場はあるのですが、「作品を代表するような名台詞」というものは選びにくいような…。実際、X編は単体の台詞でなく場面として選ぶことにしました。

 ライダーマン編は私にとってはいくらでも語れるので(笑)、悩み所はX、アマゾン編。決めかねていた私は友人の藤条嬢に電話で聞いてみることに。
私「君の場合、2巻で一番好きなシーンってどこ?」
藤「私はアマゾン編が好きだから、一番感動したのは『ボクはもう少し遊んでいくよ』の所かなあ」
私「うーん、解るけど、そこまでの経緯があって感動できる場面だし、台詞として挙げるには弱いなあ」
藤「台詞で熱いのは、前編ラストの『オレがいる!! オレが行く!!』だよね」
私「うんうん、わざわざ連載で漢字だった「俺」を単行本で「オレ」に直したあたり、こだわってるしね。燃える! でもココだとまた、台詞のパワーはあるけど場面としては後編でもっと盛り上がるのだし」
藤「台詞の兼ね合いがなければ、場面ではジャングラーで崖駆け上がってきた所が格好いいよね」
私「バイクで登場シーン、アマゾンが一番カッコイイ(笑)」
藤「印象的なのは、ラフっぽいコマだけどアマゾンのトモダチの印をする所なんだけど」
私「テーマがそこだからね…。そうなると、台詞ではビクトルの『ボクだけのために』を持ってこようかと思っているんだ。ライダーの台詞じゃなくちゃという訳ではないし。あとはX編が選びにくい…」
藤「熱い話じゃないからねー。でも私、2巻で一番燃えたシーンは『ヤツはそこだああ!!』なんだけど」
私「それは言える!! ──いや、同感だけど文章で伝えられるシーンじゃないからなあ〜」
 こんな調子で、「名台詞」と「名場面」が一致していて、各エピソードのテーマにも合っているシーンという基準で、必ずしも一番気に入っている場面を載せている訳ではないので苦労しております。



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