みら's REVIEW

ファイナルファンタジーVII
ジャンル:ロールプレイング/スクウェア

 普段ゲームをやらない人でもプレイする大作RPGシリーズなので、もはや説明の必要もない?
 なんてゆーか、こう消費し尽くされた観があるタイトルって、今更あれこれ言うのもなんだかなーという気がしてしまうのですが。発売当時はずいぶんな騒ぎだったから、正直、当初はそうすぐにプレイするつもりもなかったんですよ。それが、社長から「仕事上やっておかない訳にもいかないけど、時間がないから代わりにやって感想聞かせてくれ」と発売日に2週間の期限付きで渡され、それじゃまあ急いでクリアしちゃうか〜…という経緯から手を出したんです。で、始めたら寝る間も惜しんでプレイするハマりようで、1週間でクリアした後、じっくりプレイし直したいのでそのまま買い取ってしまいました。

 うーん、ただ、すごく好きな作品かというとそうでもないつもり。でも、当時いろいろ叩かれたほど悪い物ではないんじゃないかなと。
 人手をかけただけの出来にはなっているし、シナリオも「エヴァ」と同時期だったからとかく指摘されるけど、自分探しというのは普遍的なテーマだし、今までのRPGでこう人間の内面に入っていくものはなかったように思うし。キャラクターの多様さと、個々のエピソードもわりと好み。キャラクターの魔法や特技を好みでカスタマイズできる“マテリア”のシステムも、「V」のジョブとアビリティ同様の楽しさがあるけど、マテリアの付け替えが面倒なのがやや難。でも「インターナショナル」で改善されたそうですから。ただ、せっかくキャラが多様なのに、リミット技以外の差がなくなるのがどうもね。
 あと、やはり今までと大きく変わった特徴が、キャラのポリゴン化とCGムービーの挿入。これがねー…ポリゴンキャラとなったことで、今までより演技が細かくなったのはいいのですが、イラストとポリゴンキャラ…くらいなら、ドット絵だって等身つぶれるんだからそう違和感はないですけど、CGムービーだとキャラの等身が高くてイメージのギャップが大きすぎ。それと、レンダリングの背景は見づらくて攻略本必須な上に、慣れるまでは酔うので、3D苦手な人は最初厳しいのでは。どこが通れる場所なのか判らない問題は、これもインターナショナル版で解決されているはず。

 個人的見解はそんなところで、キャラクターが嫌いなタイプじゃなければプレイして損ということはないんじゃないかと。“鑑賞型RPG”と内輪で呼んでいる、ストーリーを見ることを楽しむタイプのゲームがダメな人は避けた方がいいかもしれませんけど、キャラ(というかマテリア)育てるのも楽しめるし。

 個人的ハマりキャラはシドとケット・シー。シドの親父走りっぷりには惚れます! ポリゴンキャラの演技力は偉大だと実感した瞬間。ケット・シーの動きも激ラヴ。それ以上に素性が…。

システム・・・・★★★★☆ 面倒だけど解りにくくはないです。マテリア育てにはまりました。
シナリオ・・・・★★★★☆ ちょっとイヤな重さもあるけど。FFだなーというレベルではないかと。
グラフィック・・★★★☆☆ ポリゴンの造形がちと辛い。ムービーは97年時でこれだけきれいなら。