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ワシントンDC

市街   スミソニアン航空宇宙博物館   スミソニアン美術館   アーリントン墓地   寄り道


合衆国首都

米国の首都ワシントンDCへはANAの直行便が楽。この便は人気でいつも満席近い。ダレス国際空港から市街へはワシントン・フライヤー・コーチの往復チケットが割安(メトロ・オレンジ線の駅まで往復16ドル)。

街の中心を東西に緑地帯(ナショナル・モール)が貫く形になっていて、そこに観光名所が集中している。歩いて周れないことはないが、夏場とかは暑くてきつい。1ドルで乗れるCirculator Busが周回しているので便利。

写真は映画「フォレスト・ガンプ」でも登場するワシントン記念塔。中に入れて展望室もあるらしいが今回は外観のみ。

ワシントン中心部はホテルが高いので、ある程度日数がある場合は郊外(今回はレッドラインのBethesda)に宿泊して地下鉄で通うのがお得。




ホワイト・ハウス

米国大統領官邸であるホワイト・ハウスはワシントン記念塔から北へ少し行ったところにある。

柵で囲まれていてここまでしか近づけないが写真は自由に撮れる。

ワシントンDCは全体的におのぼりさんが多いのだが、この辺りはそのメッカ。あちこちで記念撮影が行われている。




メトロ

米国の都市には珍しく、ワシントンDCは地下鉄が充実している。

フェア・カードというプリペイドカード(パンダの絵が描いてある紙のカード)を自販機で一定額(10ドルとか)購入して自動改札から入場する。

かなり地下深く頑丈にできていてシェルターを思わせる。



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スミソニアン

ワシントンDCの観光のメインは、なんと言ってもスミソニアン博物館群。ナショナル・モールと呼ばれる緑地帯に沿って博物館、美術館が十近くも並んでいる。

真面目に観ると1日に2つか3つが限度なので、全部周るのに1週間くらいかかることになるが、国立の施設はすべてタダなので利用しない手はない。

今回は右の写真の航空宇宙博物館(NASA)と国立美術館を見物した。

NASA博物館の前の通りには太陽系の惑星の位置関係がわかる表示がある(ポインタを画像へ)。




火星探査機バイキング

NASAはこれまでに何度も火星探査機を飛ばしている(これまでの火星探査機


写真はそのうちのバイキング2着陸機(Viking2 Lander)のレプリカ。

火星探査とは関係ないが、アポロを載せたロケットのどでかいエンジンもあった(ポインタを画像へ)。



冷戦の終焉

米ソの大陸間弾道ミサイル(ICBM)が並んで展示されている(ポインタを画像へ)。



飛行機の父

ライト兄弟の飛行機の模型。

真ん中に腹ばいになって操縦しているライト(兄?弟?)がいる。

ライト兄弟とスミソニアン博物館は仲が悪かったため展示が遅れたらしい(ライト兄弟の秘密)。




東京大空襲

東京大空襲の展示はやや奥まったところにある。

航空宇宙博物館らしく、爆撃機の航続距離という視点からの展示である。



ドーリットル空襲

上の写真の解説。

1942年、パールハーバーへの報復として日本の5都市への爆撃を計画。

指揮官はジェームス・ドーリットル中佐。1942年4月18日、日本から1325km離れた空母ホーネットから飛び立った16機のB-25は東京、横浜、神戸、大阪、名古屋を爆撃し、中国へ向かった。

うち3機は中国にたどり着く前に燃料が切れ、2機が日本に、1機がソ連に着陸した。残りは中国に不時着。

日本本土への攻撃成功は米国人の士気を大いに高めた。

ウィキベディアにも解説がある。



いろんなエンジン

航空機の歴史はエンジンの歴史でもある。

様々なタイプのエンジンが並んでいるが、航空機用なのでどれも化け物のよう。

右はV型8気筒。



星型9気筒

車では馴染みのない星型エンジン。主に航空機用だったらしい。


直列6気筒

こちらは車でも採用されている直列型(BMW IIIa)。

今では自動車メーカーとしてのイメージが強いベンツとBMWだが、ここではもっぱら航空機エンジンメーカーとして登場する(ポインタを画像へ)。

航空機エンジン市場の独占状態にあぐらをかいていたダイムラー・ベンツ(DB)社。そのエンジン設計者Max FrizがBMW(バイエルン・モーター・ワークスの独語略)に鞍替えし、DB社のメルセデスエンジンをベースにIIIaエンジンを開発したとある(ただ、ダイムラーとベンツの合併は1926年との情報もあり、このエンジンの開発年1918年と矛盾する)。


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国立美術館

航空宇宙博物館の北に位置する国立美術館。

ルネッサンス時代の宗教画や印象派の作品が充実している。

側面には妙な面持ちのポスターが(ポインタを画像へ)。



自画像(1889)

数多くの自画像を残しているゴッホ。これは最後から2番目の作品らしい。

vggallery
の自画像リストを見るに、右からでも左からでもこの角度がお気に入りのようだ。

ゴッホの作とされていた「フェルト帽をかぶった自画像」は2007年8月、他の画家の作品だと判定された。



花瓶の薔薇(1890)

ゴッホと言えばひまわりが有名だが、似た構図で薔薇の作品も残している。

写真だとでこぼこした筆致が出ないのは残念。



宗教画

国立美術館は宗教画も充実している。

イエスらしき幼児の髪型が素敵。



脇腹の傷

イエスの磔をモチーフにした絵。

右の脇腹を刺されているのがわかる。



アルル公園の入り口(1888)

ここからの2枚はスミソニアンではなく、地下鉄レッドラインのデュポン・サークル駅から歩いて行けるフィリップス・コレクションのゴッホ作品。

芸術家のユートピアを作ろうと夢見て移住した南フランス・アルルでの作品。

下の工夫の絵もそうだが、人物の表情は全く描かれていない。



サン・レミの道路工夫(1889)

こちらもフィリップス・コレクション所蔵のゴッホ作品。

アルルでの夢敗れ、耳切り事件を起こして移送されたサン・レミの精神病院時代の作品。

道路工夫というタイトルだが、輪郭線を強調した不気味な木々の存在感があまりに強烈で、右端に描かれた数人の工夫を見逃してしまう。

ゴッホの生涯はこちらを参照。


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軍人墓地

映画などでよく登場する米国の軍人墓地。ワシントン中心部からは地下鉄ブルーラインですぐ。

墓地内は広くて歩いて回るにはきついので、バスツアーが便利。要所要所で数十分間止まりながら1周できる。


JFKの墓

ジョン・F・ケネディとその家族の墓。

立地といい、お墓の造りといい、火が灯っているところといい(写真左:ジャクリーン夫人が灯したとされる「永遠の炎」)、とにかく扱いが違う。

ここからは、リンカーン記念堂(白い建物)とワシントン記念塔が一望できる(ポインタを画像へ)。



RFKの墓

ジョン・F・ケネディの弟、ロバート・F・ケネディの墓。

JFKの大統領時代に司法長官を務め、JFK暗殺後、ジョンソン大統領の司法長官、上院議員を経て、大統領選への選挙運動中に自らも暗殺された。



衛兵交代の儀式

無名兵士の墓で30分おきに行われる儀式。

中田ヒデ、HGを思わせるグラサンをかけた兵士がロボット的な動きで向かい合ったり銃をガチャ、ガチャ振り回しながら行進する(ポインタを画像へ)。



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