灰色ジャケットレプリカ その1

 デニムジャケットの項目でも書きましたがドイツ軍はダンケルクの撤退で大量に残されていた英軍のデニムジャケットを大量にゲットし、それをドイツ海軍で使用しました。ショートジャケットで通気性もよいこのジャケットは非常に好評で後にドイツ軍でも同型の灰色のジャケットが製作されたほどです。
 正直このデニムジャケットの快適性は着てみて納得いくものであった。汗をかいても通気がよいから風通しがよく、私などは夏のコミックマーケットではいつもコレを着ているくらいなのである。
 で、そうなると気になってくるのはこのもう一つの「英軍ジャケットをコピーしたドイツ製の灰色のジャケット」なのである。
 前にドイツ海軍友達がすげーいい感じのモデル品を海外オークションで手に入れていた。うーむ、うらやましいなぁ....と思っていたら国内オークションでもこの灰色ジャケットが出品されたのだ。
 お値段はたしかジャケットだけで9000円。中古ではなく、新品なので業者が米国より輸入したものと思われます。もっと安く出回っているかもしれませんね。

 で、1万弱ならまぁいいかと思ってゲットしてみました。階級章その他もついてこのおねだんならまぁいいやと思っていたのですが......
 ぎゃー!この間の海軍友達が持っていたのとぜんぜんちがうよー! Orz
 まず、これは写真で確認していたので覚悟していたのですが生地がやたら分厚い。写真などで見るともっともっとぺなぺなな雰囲気なんですがしっかりしすぎ。風通しも悪いので夏に着ると暑いわーっ!
 それ以外にも結構あらが目立つというか手抜き工事が多い。愛が足りーんっ!しかし、買ってしまったからには遊ばないと損だ!気に入らないところは直して遊ぼう。

 このジャケットの特徴の一つであるジャケットに直接ついている布ベルトが省略されています。コレは一番残念。ここで絞るから全体がスマートなイメージになるんですど、それがないのですーっ!とほほ

 くやしいからベルト用金具と布を買ってきて増設してやりました。ちょっと強引なので増設だとひと目でばれちゃうけどね。これは止め具に市販のベルト用のものを使用していますが、現在はサムズミリタリヤさんのドイツ軍用のベルト調節具を使用しています。
 また、徽章類は
・二級鉄十字章のリボン
・Uボート戦功章
・一級鉄十字章
・肩章
 とコレだけついていましたが、

 二級鉄十字のリボンは短くてなんとボタンホールに届いていません。
 ななめに強引にミシンで縫いつけてある。なんて強引な野郎だ!

 改めて二級鉄十字のリボンを買ってきてな縫い直してやったわうはははは。

 それと、Uボート戦功章はなんか一回り小さくて薄い(右が付属していたもの、左は持っている中で一番いい感じのモデル品)。メッキがやたら派手なのも気になる。単体だとそんなに気にならないのだけどつい見慣れているだけに気になってしまう。

 これはもっているヤツを使うことにする。元のヤツは2点のピンバッチ止め方式。本当はこのようにピンが太い。こんな感じで糸で土台を作成してやればよい。
 あと、なぜか一級鉄十字章が胸ボタンから吊るして固定されている。たぶん騎士鉄十字章のモデル品を流用しているのだろう。これも却下して所持しているヤツをつけるために土台を増設する。

 階級章は既存のものを使用。私のも実物などではないのだが、これはちょっと違いすぎ。直接縫い付けてあったが洗濯のときに不便なので取り外し式にした。
 エポレットも本当ははずだがついている、これをちぎると服の崩壊を招くのでとりあえずは現状維持。
 もっとも不思議な手抜き工事がボタンである。この服、ボタン回りはちゃんとできているためドイツ軍などでおなじみの裏からS字の金属フック(力ボタン)で固定することができる.....がなぜかボタン穴の横に強引に糸で縫いつけてあるのだ。なんでじゃーっ!

 S字フックを購入してもよいのだが、なかなか単体で売っていない(ボタンとしてはない。ドイツ軍のモデル品を販売しているような店に置いてあることがある)のと、全部交換すると結構馬鹿にならない値段になってしまうので今回は金属リングを使用することにする。


 これなら東急ハンズや日曜大工センターで簡単に手に入る。値段も150円くらいなので安心だ。ちなみに学ランも同じ固定方式なので学ラン用の力ボタンを使用する方法もある。

ボタンは糸で縫いつけるよりもこういった固定方式のほうが服にかける負担は少ない。金属リングなら値段も安いので是非改造しておきたいポイントだ。

 ちなみにズボンは「国道沿いの作業服店」で購入した「韋駄天」というロゴのついた作業用ズボン。1900円でこの雰囲気は超お買い得でした。
 Vショーでお話していた方にこのジャケットの話とズボンが作業服用でばっちりいけるということをお話したら、ブラックホールであった時に「あれを見ていたら僕もおもわず購入してしまいましたー」ということで灰色のUボート乗組員が2名。
 せっかくなので私の略帽をかして2人で仲良く記念撮影しました。
 徽章類はあきらめなければならないとか制約も多いけど、まぁそこそこ遊べるジャケットだったと思います。