欧文の書体で「Futura(フーツラ)」というフォントがあります。 最近ドイツ関連の検索をしていて偶然発見したのですが、このフォント、発表されたのが1923年のドイツで発表されたということでドイツでは結構メジャーな書体らしい。 しかも、この発表された年代も重なって「Futuraはナチスが制定書体として使っていた。欧米では大変嫌われているので使用は控えた方がよい」とか「イスラエル向けの家電マニュアルにFuturaを使ったためすべて作り直しになった」などといったうわさまで付属している。 もちろんこういったうわさはすべて都市伝説。おまけにこのうわさ、欧米では聞かれたことはなく日本特有の都市伝説らしい。 このへん日本のナチスに対する偏見が形になったようで非常に興味深い話である。 ナチスが歴史に残るホロコーストを行ったことは事実であり、それは繰り返してはならない歴史なのであるが、旧ドイツ=ナチス=全部ダメという条件反射の思考方法は単なる思考停止でしかない。まぁこの辺のページを読んでいる人はそういう人はいないと思うけど「欧米ではどうだから云々....」みたいな情報をそのまま鵜呑みにしたり、欧米の事情をすべて日本の事情にむりくり都合よく当てはめるのもやや危険な考え方なのである。 |
話がやや脱線してしまったが、こんな歴史背景やどうでもいい都市伝説つきの欧文書体、ドイツ軍ファンならネタとして是非パソコンにインストールしておきたい書体である。 MACのOS−X10.3以降であれば標準インストールされているらしい。おお、すげぇ! Windowsには標準でインストールされていないが、Microsoft Officeユーザーであれば「Century Gothic」という書体がソフトといっしょにインストールされるらしい(すまん、Officeもってないので詳しくはわからん)。こいつが結構Futuraっぽいのでこれで代用するのもいいかもしれない。 ネットなどで検索すれば海外のサイトを中心にいろんなところからFuturaが販売されている。お値段は35ドル前後から60ドルくらいまでいろいろ。 太さが限られてしまうが、フリーフォントのFutura(画像はフリーのものです)も発見したのでいろいろと検索してみるといいだろう。 さぁ、Let'sフーツラ! 参考資料:Wikipedia |