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過去の日記置き場です。 いちおうしばらくは置いときます。 |
ワールドカップ(7月3日) めちゃくちゃ久しぶりの日記です。もうこのページの存在自体忘れられてるんではないだろうかと一抹の不安さえ感じる今日この頃であるが、それもこれも更新さぼってるジブンがいけないのである。いやー、そのぉ、腰痛以来どうも体調がすぐれなくって、つい。あははは。(←あやしい・・・我ながらすごーくあやしい言い訳・・・) とかなんとかいってるうちにもう7月。そしてワールドカップも終わってしまったぁ!がーん。 さて、決勝戦中継でのアナウンサーの名文句大賞(←なに?)は、中盤で敵を振り切ってボールを運ぼうと微妙な動きを見せているロナウドへのつぶやくようなコメント、「ロナウド。・・・ロナウド、一人で何かいろいろやっています」に決定ーー!!スカパーのアナウンサーさん、中継もうまくて聴きやすいし、いろいろナイスでした。いや、褒めてるんですよ。民放よりずーっと良かったもん。 もともとドイツという国がわりと好きなので、ドイツとその鉄腕キーパー・オリバーくんを強く応援していたワタシとしては、この決勝戦は非常に不本意な結末ではあったが、それにしても楽しい一ヶ月だったなぁという印象のほうが強い。サッカーでこんなに楽しめるとは正直思っていなかった。・・・どうでもいいけど「オリバーくん」っていうと、なんだか例の遺伝子が一本多い猿の人を思い出してしまうのはワタシだけだろうか。カーンって妙に原始的な顔してるしねぇ。あわわわ。 とにかくサッカーはおもしろかった。おかげで、なにかと影響されやすいワタシの現在のケータイ着信音は「アンセム(石田卓球バージョン)」であり、待ち受け画像はドイツのどこかの町に貼られたカーン様の叫んでるポスターなのである。このポスターがまたケッサクで、へたくそな・・・もとい味のある日本語の書き文字で、叫ぶカーンの写真の横に「走れぐず共」と大書されているのだ。うーん、ホントにそんなこと叫んでそうだなカーン様。こわいなカーン様。でもカーン様にいわれたら走るっきゃないよな。恐怖は人を動かすってホントですね。(・・・) ところでこのポスターを見てから、このセリフの元のドイツ語がなんだったのかずっと気になっている。「走れ」のほうは考えるまでもなく「Lauf」なんだが、「Lauf, xxx」!のxxxがわかんないのだ。き、気になる!どうでもいいけどものすごく気になる。すっごい俗語のような予感もするのだが(笑)、知りたくて知りたくてしょうがない。どなたかご存知のかたおしえてください!! このようにドイツ語のヘンな俗語が気になるワタシは、実は学生時代の専攻がドイツ語だったという暗い・・・というか、おもろい過去がある。なぜあんな重厚系言語を専攻したのに「おもろい」のかというと、4年間もこわいドイツ人教師に囲まれて血反吐はくまでドイツ語勉強させられたわりには、けっきょく習得したのは中学生の英語レベルのドイツ語だったというギャグな結果に終わっているからである。(自虐的) ああっ、お父さんお母さんごめんなさい。 でもでも、ホントにこわかったんですよドイツ人!中学校や高校ならまだともかく、大学まで行ってあんな怖い思いをするとは思わなかった。講義を休んだりなんかしようもんなら、次回のどアタマで青いガラス玉みたいな目ににらまれながら「なぜ私は前回の授業を休んだか」をつたないドイツ語でおたおたと弁明しなくちゃいけない。それくらいなら、熱があろうと腹が下ろうと這ってでも授業に出た方がラクだし早いのである。この体験のせいか、ワタシはいまだに「青い目」と「毛唐」(←差別用語、ぴーっ!イエロー1枚!)がニガテだ。 しかもドイツ語の授業はいわゆる「朝イチ」、一時限目に行われるものが多かったので、けっこう遠くから通っていたワタシはたいへんだった。しかしだからといって、時間ギリギリに登校したのでは遅い。はげしく強烈に圧倒的に遅い。なぜなら、教室の席はうしろのほうから埋まっていくからである。 もしもちょっとでも朝の出足が遅れて、最前列の席になってしまったら最後だ。なぜならちょっとした質問はすべて前列に飛んでくるため、前列の人にはその時間の間じゅう気の休まるときはないのである。我々はこの最前列の席を「アリーナ」と呼んで烈しく恐れた。アリーナだけはイヤだぁ!が合言葉であり、そのために皆が朝イチ授業だというのに30分も早く登校して安全圏の席を確保しようと格闘したものである。 ここまで恐れられるくらいだから、その先生の授業はコワかった。何が怖いって、ぐずぐずしているとぷちーん!と切れるのである。質問されたらすぐに答える!たとえわからなくても、いさぎよく「わかりません」と答える!が鉄則。わからないときに「・・・・」と無言でいると、先生はいつまでも答えを待つ。しかもあまりにも待たせると前述のごとく唐突に怒りを沸騰させてしまい、「ナゼ答えないのか!どうしてもっと勉強しないのだ!」と激しく机を叩きながらものすごい見幕で荒れ狂うのである。 一度切れさせたら残りの時間すべてが不穏な空気に包まれてしまうため、世界平和のためにもそれだけは避けねばならない。だから、たまに黙りこくって考え込む級友がいると、皆が心の中で「ばかばかばか、はやく何か言え!いますぐ言え!!なんでもいいから言うんだぁぁ・・・!!」と血を吐くような思いで祈っていたもんだ。ああ、あのとき確かに我々の気持ちはヒトツだった!!感動的だなぁ。(←?) だけど時間が経ってみると、簡単に単位をくれた先生ではなく、そんなこわーい先生たちのことこそを「いい先生だったなぁ」と折々に思い出すんだから不思議なもんだ。とにかくドイツ人の先生たちは真面目で厳格で時間も厳守で、ドイツの国民性をよく体現していたなぁと今もしみじみ思います。そういえばカーン様もホントまじめそうなお方だし。決勝で負けたあと、すっかりゴールポストと一体化して地縛霊のようになっていた姿は印象的でしたねー。 なんか途中はげしく話がそれたが、もとい!(・・・・) おもしろかったワールドカップよさようなら!途中ちょっぴりイヤーな気持になる試合もいくつかあったし、名選手を擁する国があっさり消えてしまったりして寂しかったりもしたけれど、とりあえず毎日いい試合が見られて楽しかったぞワールドカップ!ありがとうワールドカップ、さようならワールドカップ! そういえば、急に思い出した。学生時代、ちょうど今ごろの時期に、ある先生のドイツ在住のお父さんが亡くなられて急に短期帰国されたことがある。そのとき「先生のお父さんの死因はワールドカップのドイツ戦でコーフンしすぎて血管が切れたせいらしい」とウワサされていたっけなぁ。 ・・・・・・ や、やっぱしワールドカップって色んな意味ですごいですね。4年後が今からたのしみだけど、どんなにニホンが活躍したとしてもお互い血管だけは切らさないように気をつけましょうね! |
掃除機(7月8日) いやーそれにしても毎日暑いですね。短毛の猫ちゃんたちは「おれの季節だぜぃ!」ってカンジでまさに絶好調なんじゃないかと思うが、長毛の猫の皆さんは恐らくでろでろのゲル状に溶け溶けの日々を送っていることでしょう。なーむー。(←!?) あまりの暑さにうちもついにあきらめて、先週から外出時はクーラーつけっぱなしのナミダの反省エネ(注:「はんせい・エネ」ではなく「はん・しょうエネ」)生活に突入しましたとも。せめてエコモードにして消費電力下げるのがささやかな抵抗です。しくしくしくしく そんなわけで、日夜クーラーの風に耳毛をなびかせてうっとりするスオミ様や、恍惚の表情でそよそよするアイノなど、そこはかとなくまぬけな光景が展開している我が家ではあるが、こう暑いと当然抜け毛も増える。抜け毛が増えれば掃除機の需要も増える。掃除機をかければ猫が嫌がる。つまり「暑いと猫が嫌がる」という風と桶屋のような関係が成立する今日この頃である。っていうか、「暑い」と「猫が嫌がる」ってあんまり飛躍してないぞ。全然だめじゃん! とにかく! 掃除機と猫。 それは基本的に不倶戴天のカタキ同士であり、世の中の猫の8割は掃除機が「うぃーん」と稼動したとたんに脱兎・・・いや脱猫のごとく逃げ出すものである。(たぶん) ちなみに残りの2割の中には掃除機が全然平気な子や、なんと掃除機で体をきゅうきゅう吸引マッサージしてもらうことを至上の喜びとするような変態チックな子なども存在するらしい。(吸引好きな猫のかた、ごめんなさい・・・) そしてこの「8割2割の法則」(←?)がかなり正確に働いた結果、我が家においてはスオミだけが「掃除機ぜんぜん平気」な子であり、残りの連中は「掃除機いやーん!」派なのである。 具体的にどんなカンジかというと、まず「掃除機をかけるぞ!」という気配が漂っただけでアイノとこゆめは他の部屋へ避難してしまう。この時点ではまだあかおだけ「アレ?もしかして・・・」って顔でぼーっとしているのがなんだか学習能力ゼロっぽくていい味出しているが、掃除機の電源が入って「ぐおーん」といいだした途端に「きゃー、ぼくこれキライだよー」と文字通り柴犬のようにしっぽを丸めてしゅたたたーっとアイノたちのところへ逃げていってしまう。 ところがスオミ様だけはまったく掃除機をこわがらない。ちなみにこれはコドモの頃からそうだった。 ニンゲンが掃除機をがーがーかけはじめても、それまでと同じ格好で同じ場所に「でろーん」とへたれ寝りしたまま、横目で「ああ、うるさいわねぇ」と迷惑そうに見るだけであり、どんなに掃除機が接近してきてもあわてない。あまりにも至近距離に来ると「しょうがないわねぇ」というカンジでのそーっと立ち上がって高いところに逃げたりするが、それだってどう見ても「こわくて逃げた」のではなく「うるさくてうっとおしいから違うところに行く」ようなニュアンスで悠然としているのがなかなか大物感を漂わせておられる。さすがはわが三毛党・党首様といったところだろうか。 しかしココで特に触れたいのは、大物なカンジのスオミ様ではない。残りの「掃除機イヤイヤ同盟」のさんびきの中で特にカワイー反応をする子がいて、掃除機をかけるたびにその子の反応を見るのがワタシのひそかな楽しみになっているのである。 その子の名はこゆめ! こゆたんはかしこくて気が強い女の子なので、どうやら「スオミお姉様が平気にしているあのガーガーマシンを、わたしだけこわがるなんて情けない!」というような感情を持っているらしい。それでいつも掃除機が接近してきても、いっしょうけんめいつっぱって「ワタシこんなの別にこわくないもん」という顔をするのである。それがもう奥様、なんともいえずかわいくてかわいくて!(・・・・・・) たとえば今日の反応はどうだったかといいますとですね。 いよいよ猫ズが逃げ込んだ部屋にも掃除機をかけるぞ、という段になると、まずアイノはいつものようにおしりをひょこひょこさせてするするとベッドの下に潜り込み、梃子でも出てこなくなる。あかおは「きゃー、きた!きた!!」とぱたぱた逃げまどって高いところに上がったりする。そして問題のこゆたんは「・・・・!」と目をまんまるまっくろにして、しかしとりあえず逃げようとせずに掃除機と対峙するのである。 この際どう見ても激しくびびっているのは一目瞭然なのだが、こゆたんは「こ、こわくないもん」という顔でギリギリまでガマンする。しかし掃除機の吸引口が目の前まで迫ってくると、「ぴょーん!」と飛び上がって「やっぱこわいー!」と部屋のすみっこに逃げ込んでいき、本棚の影からかわいい顔を半分のぞかせて「・・・こ、こわいんじゃないんだから。ちょっとおどろいただけなんだからね!」とびくびくこちらをうかがうのである。 ああっこゆたん、ムリしちゃって!でもミエミエなのがめちゃくちゃかわいーーー!!! 素直じゃない女の子ってホント可愛いですよね。ワタシがオトコだったら絶対こういう女の子を好きになったと思います(笑)。男性の皆さん、ぜひこういうちょっぴり扱いづらい女の子を度量大きく受け止めてあげるオトコになってください。かわいいですから。(←?) ・・・でも、そのかわいいこゆたんを受け止める度量大きいオトコが、部屋の反対側の隅で「こわいよぅ、こわいよぅ」とお耳たおして腰を抜かしているカールあかおだったのかと思うと、きょうも心からがっくりするしかないワタシであった。しょせん現実ってこんなもんなんですね。・・・・ |
日本一危険な猫(7月11日) きのう「プロジェクトX」でトキの話を扱っていたのを見た。 たまたまちょっと前に、最近本屋でよくみかける「日本の天然記念物」というフィギュアつきの冊子の「トキ」の回を手にとってみていたので非常に興味深かったです。 ちなみにコレ、元チョコエッグフリークとしてはかなーりそそられる本なのだが、「いやイカンイカン、冷静になれ!こんなもの買い始めたら50冊ぜんぶ買っちゃうじゃないか!今だって「ペット動物」くんたちがハムスターボウルだのウサギ合唱団だのを結成しまくってタイヘンなことになっているというのに、このうえ50個ものフィギュアをいったいどこに飾るんだ!!」と自分を強く律してガマンしていたりする。そうっ、ニンゲンは理性の動物なのであーる!素晴らしいですね。(・・・・) とにかくこの本をパラパラと立ち読みしてみたワタシは、「トキというのはなんとまぁ美しい鳥だろう」とちょっぴり感動してしまった。 テレビのニュース映像などで見かけるトキはたいてい普通に立っていたりおすわりポーズになっていたりするので、それだとツルやサギだのとあまり変わらない白い鳥にしかみえないですよね。無知なワタシとしてはそういうトキの映像イメージから「いったいどのへんが朱鷺色でトキなのか??」と素朴でおばかなギモンを持っていたのだが、この本で飛んでいるトキの姿を見ておもいっきり腑に落ちました。 翼の内側が朱鷺色だったんですね!(・・・・・) いやホントに物知らずで恥ずかしいのだが、マジでよくしりませんでした。あははは・・・ニッポニアニッポンなのに・・・・・・ それにしても悠々と空を飛ぶトキの姿のなんという美しさ。こんなに綺麗な鳥をかつては日本のあちこちで普通に見かけることが出来たというのが奇跡のように感じる。それが今では滅びに瀕していて、すでに野生には一羽も存在しないという重い事実が見るものの胸に迫り、ますますその美しさをきわだたせるようである。 思わずフィギュアがほしくなったばかばかなワタシだが、たまたまフィギュアが飛んでるポーズのものじゃなかったのでなんとかガマンできました。ああっ、高尚なはずの感慨が物欲に直結する汚れたジブンがにくい・・・ で、プロジェクトXでしたね。立ち読みでトキの写真を見たときの印象が強かったので思わず全部みてしまいました。これに関する感想はもちろんいろいろあるが、とりあえずトキ保護センターで初めてヒナが誕生したときの映像を見ておそろしいことを思い出してしまった。 ヒナ誕生がグッドニュースとして日本中をかけめぐった3年前、もちろんテレビでも微笑ましい映像としてトキのヒナの姿が大写しになっていたことは記憶に新しい。そんなニュース映像を見るともなしに見ていたある日のこと。 まだわが家にやってきてあまり経っていないちっちゃかったスオミ様が、ワタシの目前で突然「きゅぴーん」とその映像に反応したのである。 たたたーっとテレビ画面に駆け寄り、いたいけなトキのヒナにむかって「エモノ、エモノ!えいえいっ!!」とおもいっきり襲いかかろうとする悪の三毛猫!! うわああ、すおちゃん!トキはやばい。やばすぎるよ!! その瞬間あまりのことに絶句したワタシの脳裏に、「トキの子を殺した猫、捕獲!」「真昼の惨劇・犯人は三毛仔猫」「無責任な飼い主の責任を問う」などという不吉な大見出しがだーっと浮かんでは消えた。 いや、タダのテレビ画面だからね。だいじょうぶなんだけど。あははは。(・・・・・) しかしあの瞬間スオミは「いまニホンで一番危険な猫」だったことは間違いない。 画面の鳥に反応する猫はよくいると思うが、なにもトキに反応しなくても・・・!ああどきどき。 しっぽぴんぴんで画面に向かってばしばしパンチを繰り出していたすおちゃんだが、じきにそれがなまヒナではないことに気づいて「なぁにこれ。さわれないじゃないの。つまんなーい」と不服そうな顔でしばしトキをにらみつけたあげく、諦めて立ち去ってしまったのであった。ああ、ホントにテレビでよかった・・・ このように猫というイキモノは突発的に国家的犯罪を犯しかねないおそろしい動物なのである。身近に天然記念物が生息しているという方は、じぶんちの猫の行動にはくれぐれも注意してくださいね。って、ふつう身近に天然記念物がいるかよ!(自己つっこみ) |
慣れ?(7月15日) 毎日あまりにも暑いので、まだ7月の中旬だというのにわが家のクーラーはフル稼働状態である。 まさに省エネに逆行するような生活ぶりでエコの観点からはひじょーに肩身がせまいものがあるうえに、来月の電気代がいくらになるかと想像しただけで気が遠くなってくる。 しかしこれもまた猫飼い家庭の業であろう。 甘んじて 受けねばなるまい、電気代!(五七五) もちろんニンゲンだけなら窓を開けたりしてしのげないこともないんだけれども、純毛100パーセントのウールマークつき天然毛皮着用の猫ズにこの暑さはきびしすぎるのである。 現にいま「朝だから、まだそんなに暑くないよね」としばらく冷房を切っていたのだが、ふと気づいて回りを見回せば、ワタシの周囲にぼとぼとと行き倒れ状態で落ちている猫ズがどいつもこいつも「びろーん」と横倒しでのびきっておなかを見せているうえ、全員が両腕を投げ出して「盆踊りポーズ」になっているというがっくりさ加減である。朝からこんなやる気ゼロなカンジの光景を見せられて、いったい今日という新たな一日をどう乗り切ったらよいのであろうか。 とにかくこんな死霊の盆踊りにはこれ以上つきあっていられないので、さっさと冷房のスイッチを入れるワタシであった。 そういえば、クーラーで居間付近を集中的に冷やすようになってから、やたらと猫ズが勢ぞろいする機会が増えたような気がする。 集まってるなぁとなんとなくにこにこしながら(←?)涼んでいるやつらを見れば、もうどいつもこいつもめちゃくちゃカワイイ。すおちゃん・こゆめはいうまでもなく、ぽってぽってとトロそうに歩くナゾの生物・アイノもかわいいし、すぐ「むあーん」とヘンな甘え声を出すくるりん尻尾のナゾ動物・カールあかおもかわいい。もうかわいくてかわいくてしょうがないんだよオマエらぁぁぁ!!(←・・・・・・) しかし冷静に考えてみると、こいつら全員が最初からこんなにかわいかったわけではない。思えば最初から無条件に究極にかわいかったのはスオミとこゆめだけである。 うちに来た頃のアイノなんか、こねこのくせに老人みたいな人面ヅラでお世辞にもカワイイとはいえず、しみじみとアイノをみつめるたびに「この子は将来どうなってしまうのだろう・・・」とブサイクな娘を持った母のような感慨を感じずにはいられなかったし、カールあかおもなんだかまぬけなキツネづらでこれまたお世辞にもカワイイともカッコイイともいえず、「遠路はるばる来てもらったというのになんつーか猫って言うより別動物みたいなこの顔は・・・」と困惑を募らせる毎日だったのである。 ああそれなのにそれなのに、気づけばどうしてこんなにかわいいの!アイちゃんは2歳になった今もなんともいえない童顔で、その性格とあいまって「もわーん」とあどけなさがにじみでてくるカンジがたまらなく愛らしいし、「こいつ、ホントに猫なんだろうか・・・」と突き抜けた心配さえ抱かされていたカールあかおも、成熟とともに顔が丸く大きくなってきてすごーく男前になった。そうそう、これは半分おやばかかもしれないが、全然似てないと思っていた超絶ハンサムな父猫様にも実はよく似ていると思うんだよね、最近。そのオトコマエ顔で「むぁむぁーん」とスリスリ甘えてくるんだからアナタ、こりゃたまりまへんがな。でへへへ。(←!?) ・・・というのは8割ほどおやばか評価だとしてもだ。(←妙に冷静) とにかく不思議なことに、最初はひそかに「だいじょうぶかよ」と思っていた子もものすごーーーく可愛くなってしまうもんなのである。当初「こゆめをキズモノにしたガイジン小僧」(・・・)と、極めて個人的なウラミからあかおがあんまり好きじゃなかったダンナでさえ、最近は「あかもちゃーん♪」とヤツをひざにのっけて顔をなめなめしてもらって見るに耐えない溺愛ぶりをさらしているんだからすごい。どんな子でも心からかわいくなるもんなんだねぇ。 まさに猫愛は無限!と実感せざるを得ない我々だが、胸に手を当ててよーく考えてみればやっぱりアイノは人面っぽいしあかおはマヌーなつらがまえであることに変わりはない。 これって単に、見慣れたってこと?見慣れたってことなの??? ニンゲンって何にでも慣れるもんなんですねぇ。・・・ *それではくらべてみよう企画
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小市民なワタシ(7月17日) なんだかよくわからないが、まだ7月も半ばだというのにふたつも台風がやってきて怒涛のように関東地方をかすめて北へと去っていった。台風といえば夏の終わりの風物詩!ってことはもしかしてコレで夏も終わり?とばかばかな淡い期待を抱くワタシだったが、たぶんそんなことはないんでしょうね・・・ああすおちゃん、いますぐ冬への扉をさがしてちょうだい! 猫が駄々こねるんじゃなくてニンゲンがそんな駄々をこねたってそりゃもうまるっきりしょうがないが、猫ズのためにクーラー弱めフル稼働になっているわが家ははっきりいってねこねこ天国である。そのくらいのグチをきいてくれたっていいんじゃないかと思うのである。 思えばヤツらは恵まれている。昼はもちろん夜になってもいっこうにすっきりしない、まとわりつくようなイヤーなむし暑さに、つい路上で「もうイヤだぁ!」と幼児退行して暴れ出したくなるのをぐっとこらえつつ、やっとの思いでバイトから帰ってくれば、いつもならドアが開く瞬間に犬のごとくお出迎えしてくれるスオミ様までもが微妙に遅い出足で「たたたーっ」と全力疾走してくる。クーラーの部屋で涼んでいたからである。 それだってちゃんと迎えに来てくれるんだからまだいい。おいおい、他の連中は?と見れば、のろのろと扉のかげから姿を現すこゆめさん。いちおうしっぽがぴーんと立っているのが形ばかりの歓迎の意を示しているとはいえよう。ああ、しかしこのおうちはなんて涼しいんだ!玄関から中に入ったとたんにじわーっと涼しい。ああっ、すずしいよう。 感動しながら居間に入れば、そよそよとクーラーの風を受けながら「でろーん」「ごろーーん」ところがる、それはもう脱力もののカールとアイノの姿が目に飛び込んできてがっくりである。「あ、かえってきたのー?」とアタマだけあげてこっちを見るあかおの、あの態度のでかさはどうだ。お、おまえら・・・暑いお外で働いてきたニンゲン様にむかってその態度はなんだー!ちゃんと正座して廊下に一列に並んでアタマを下げて「おつとめごくろうさまでした」とお迎えせんかーい!!(←それは別の業界?) 他の子たちはまぁともかくとして、あまりにも臆病ちゃんなために、いつも外から誰かが帰ってくると反射行動のようにどこかに隠れてしまうアイノまでもが「あー、ごくらくごくらく」とぽへぽへ状態でクーラー部屋にいたのにはおどろいた。さすがは腐っても・・いやハゲてもふさふさ猫、みんなやっぱり暑いんだね。っていうか、つけっぱなしのクーラーがムダになってないとわかっただけでもよかったよ・・・ ちなみにうちの場合、もしも猫ズが「クーラーきもちわるーい、冷えすぎだから別の部屋にいくー!」という気持ちになったときのために扉は全部半開け状態のうえ、換気を考えて換気扇もまわしっぱなしなので冷房効率がひじょーーに悪い。何度もいうようだが、ほんとうに心から来月の電気代がこわいです。・・・ しかし。炎天下に買い物に出たりバイト中にちょっと疲れたときなどに「いまごろ我が家では・・・」と、適度に涼しく冷えた部屋でごろごろくつろいでいる猫たちのようすを想像すると、さながら一服の清涼剤のごとく心が洗われてシアワセな気持ちに・・・なれたりなんか全然しなくて、「くそー、アイツら!!うらやましいじゃねぇか畜生!オイラも猫になって日長一日クーラーの効いた部屋でごろんごろんして過ごしたいもんだぜっ!」とハラワタ煮えくり返る思いがするのであった。はははは。(←はははじゃありませーん!)どこまでも大人げないワタシである。 留守中はそんな感じなわけだが、それではバイトが休みでワタシがいる場合はどうなるかというと。 ちょこちょこ冷房切って窓をあけたりするので、猫ズ的にはかえってニンゲンがいないほうが涼しくていいんじゃないかと思われます。ちょっと暑くなってくるとすぐいやがらせみたいにそろって盆踊りポーズになりやがるし。くそー。 いくらキミたちが「わたしたち暑いの!ほらほら、暑くて盆踊りなの!」とあからさまにアピールしようとも、ワタシは負けないぞー!たまには外の風を浴びなくちゃ体にわるいからね。さあ、気温推定32度のもやーんとなまあたたかい熱風を浴びて元気になるのだぁ! ・・・・・・ ごめんなさい。電気代がコワイんです。それだけなんですぅぅぅ。 日々あちこちのムダな電気を消して消して消しまくり、出かける前にはテレビの主電源まで切る「すてきな奥さん」生活の今日この頃。果てしなくビンボくさい自分がかなーりイヤだが、ホントにこわいんだからしょうがない。 電気代っていつごろ来るんだっけ・・・もうすぐかなぁ。こわいよぅ!!はっきりいって大学受験の発表だってこんなにコワくはなかった。こんなおそろしい思いで何かの宣告を待つのは初めてだ。ただひとつ救いなのは、実は今使っているクーラーが昨年買い換えたものであるという事実である。というのも、最近の省エネタイプのクーラーってのは旧型のものと比べるとビックリするほど燃費がいいらしいのだ。昨年買ったといっても、去年は北海道暮らしでクーラーなんて全然必要なかったので、この夏がホントに初めての新クーラーフル稼働なのである。 省エネが勝つか、東京電力が勝つか! 行き詰まる、じゃなくって息詰まる戦いの軍配はどちらに上がる!?結果を括目して待て!! もしホントにわらっちゃうようなすごい値段だったらココでご報告しますのでおたのしみに。(・・・・・・) |
オトナになったカール(7月24日) なななんと、一週間のご無沙汰でした!まさにタイトルどおり「ぼちぼち」化している今日この頃、妙にまめで全然ぼちぼちじゃなかったころの日記がなつかしい・・・ ワタシはといえば、ごぶさたしている間に真夏の結婚式に出席しちゃったりなんかして、久々に「吹き出すシャボン玉!」「フラワーシャワー!」「オープンカーで恥ずかしそうに披露宴会場へ向かう新郎新婦!!」などというスペクタクルなものを見てしまったりして楽しく過ごしておりました。いや、自分がやるんじゃなければ面白くってけっこうイイですね、スペクタクル系。(←?) ちなみに披露宴はいわゆるレストラン・ウェディングだったのだが、これがまたよろしかった。なにがいいって、列席者にまったくおあずけ食らわせないんですのよ奥様!素晴らしいと思いません?乾杯の音頭の前にもばんばん食前酒がふるまわれるし、新郎新婦到着前から前菜がサーブされてどんどん食べてくださいモードなのである。普通の披露宴だと、乾杯するまでなんも飲めなかったり、最初の祝辞が終わるまでなんも食べられなかったりしますよねー。レストランだから食事自体もおいしいし、ホントいうことナシです。というわけで、これから披露宴を企画されるかたにはレストランウェディングを強くオススメいたしますぞ!特にワタシのトモダチの皆さんでこれからケッコンするかた、ヨロシク!(・・・・・) さて、きょうはカールの話である。 うちのカールあかおは今日もぼけらーっとしていて、「もわーん」と妙にカワイイ声で甘えつつすぐ膝に乗ってきてはイケナイあそび(恍惚のひとりちゅぱちゅぱ)にふけるあやしくも赤ちゃんなカンジの猫である。さっきなんか、テーブルの上で寝返りうったらデカい体がおもいっきりはみだしちゃって、「きゃーー!」と床に落下する瞬間をばっちり目撃してしまってもうがっくりだった。 あかお、アンタはどうしてそんなに赤ちゃんなの!(パパだけど) しかし、ワタシにすりよるあかおくんの顔をどアップで見ていてついに発見してしまった。 オトナのしるしであるあのアレを。!!! あかおー!キミもついにオトナになったんだね!!(とっくに子持ちだけど) ・・・というとなんかえらくいかがわしいものみたいに見えるが、別にそーいうアレではないのでご心配なく。(←なにを?) そうです。以前伝説のばかばか毛としてご紹介した黒いヒゲです! 黒いヒゲといっても、黒系の子と暮らしている皆様にはめずらしくもなんともないものだと思うが、うちの猫ズのヒゲはみんな真っ白なのである。心はブラックなこゆたんでさえヒゲはまっしろだし、あかおのヒゲも別に黒でも赤でもなく白い。ちなみにあかおの娘でサビ模様のポプラちゃんにはちゃんと赤ちゃんの頃から黒いおひげがあったので、ヒゲの色は毛色と連動するらしい。っていうか、それはまぁよく考えてみなくてもわりと明らかな事実であろう。あはははは。(・・・・・) しかし面白いことに赤系の毛色の子の場合、もともと白いヒゲしかなかったとしても、ある程度大人になってくると必ず黒いヒゲがあらわれるらしいのだ。なかなかフシギである。茶トラくんとかがおうちにいる人、ぜひチェックしてみてください。黒いおひげがあったらオトナです。 その「オトナになると生えてくる」という黒いヒゲが、まさにアイノのときと同じようにあかおの目の上あたりにぴーんと誇らしげに生えてきたのを大発見してしまったのである。今まではぜんぶ白いおひげだけだったのにねぇ。あああかお、これでキミもオトナの仲間入りなんだね! ワタシの脳裏には、これまでの赤ちゃん赤ちゃんしたあかおの思い出が走馬灯のように駆け巡った。 うちにやってきた当日からあまあまのあまえんぼうで、誰にも相手にされないのにひとりでころんとおなかを出して「もーみ、もーみ」とにぎにぎ運動をしていたあかお。 我が家初の密着膝乗り猫で、すぐにお膝にあがってきてはごろごろいいながら自分のからだをちゅぱちゅぱしていたいじらしいあかお。 小さい頃はよくゲリピーになって、そりゃもうクサクサなスライム状のウ○コをしてくれやがってニンゲンたちに毒ガス攻撃をかましまくっていたあかお。 引越しのときは、一気に食いすぎたために深夜になっていきなりぴかぴかに磨き上げた台所のシンクで大量ゆるゆるウ○コをぶちかましやがったあかお。トイレもあったのに・・・あったのにぃぃぃぃ。 ・・・って、ただのくそねこじゃないか!! いやいや、もっといいことを、いいことを思い出すんだ! もとい! いつまでも幼くていたずらばっかりしていて、叱られると「ぅむぉぁーん・・・」とかなしそうな顔をして、かわいい声で「おこらないで・・・」と呼びかけるのがめちゃくちゃぷりちー♪なあかお。(←おやばか) どんなに他の子に怒られても、絶対に吹いたり怒ったりしない超絶的に性格のいい猫・あかお。 まだ7ヶ月のくせにだましうちのようにこゆめに乗っちまいやがって、唐突にパパになってしまったあかお。 自分の子と同レベルで遊べる幼児猫・あかお。 パパになったくせにまだひとりちゅぱちゅぱを続ける、異様にあやしい猫・あかお。 ・・・くそー、こいつ最低にかいしょなしじゃないか!!! うーむ、こうしてみるとあかおくんの思い出は吉凶混合というカンジです。(←?) とっくにパパだしね。いまさらオトナになったもなんもありゃーしないよ・・・っていうか、これが可愛いこゆめの夫だなんてぇぇぇ!!!今考えてもひどい、ひどすぎるぅぅ!!! あ、待てよ。これってアレですか。18歳で父になってしまった少年が2年後にやっと成人式を迎えて選挙権ゲット、みたいな? ・・・・・・・・・・ なさけない。なんだかとってもなさけないぞ、あかお。 でもまぁ考えてみるとアイノだって相当なもんだし、猫の男の子の「オトナ」なんてみんなこんなものなのかもしれない。いくつになってもあまえんぼちゃんでかわいくて、猫ってホントいいですね!・・・ ・・・え?うちのが特別ばかばかなだけ??普通はもうちょっとりりしい??? やっぱりね。ふっ・・・・・・いいの。いいのよ・・・ |
すおちゃん、さすがです(7月25日) きょうはきわめて恥ずかしい話から。 実はワタシ、昨日ころんでしまいました。それも夏休みで混みあう商店街のどまんなかで。 思えば以前にも横断歩道のどまんなかで転んだりゲレンデのどまんなかで転んだりと数々のハジをさらしてきたワタシだが、今回のはまじではずかしかった。だだだって、並みの転び方じゃないんですのよ奥様。なんつーか、小学校低学年の子が「びたーーん!」と豪快にスライディング転びするみたいなカンジでこう、びたーーーーん!!!と。だって、両手の手のひらを「バンザイ」状態で地面についちゃったもん。いまどきドリフのギャグででもなければ見られない、まさに「コケのスタンダード」とでもいうべき芸術的な転びであった。芸術点6.0まちがいなしである。 そのあまりの芸術性の高いころびっぷりに、周囲からは思わず「おおっ!」とどよめきが・・・あがったりなんかしたら憤死してますが、幸いみんな「くすっ」と小さくあわれみの笑みを浮かべる程度で見逃してくれたのは不幸中の幸いといえよう。(・・・・・) 前にも書いたが、こういう場合はまず何をおいても素早く立ち上がって「やだぁ、ワタシころんじゃって。てへっ♪でも痛くないもんね。ぜんぜん痛くないんだよホラホラ」と鋭くアピールしながら平然と歩くのがセオリーである。(←そうか?) もちろん昨日もそんなカンジでささーっと実力以上の反射神経で立ち上がって歩きはじめたところまではよかったが、これが痛くないどころか痛い。かなりすごくイタイ。どこがって、コケたときにまず「どーん!」と地面にぶつけた両膝がである。 幸い足を露出していなかったので、いきなりコドモみたいな擦り傷つくってだらだら血が出ちゃって「えーーん、ままーー!」というような情けない事態にだけはならなくてすんだのだが、近頃の超重量級化しているワタシの体重でおもいっきり地面にぶつかったらそりゃー痛い。これはたぶん相当な打ち身になっているなぁと思いつつ、よたよたと帰宅したのだが。 思ったとおり、両膝にすさまじい青アザができていました。特に左足。内出血の見本として医学書にも載せられそうな見事な色彩をはなつ華麗な青アザであり、さわるととびあがるほど痛い・・・じゃなくって、いや、そうなんだけど、とにかくさわるとほんのりと熱をもって腫れている。な、なんてなさけない・・・この年になってミニスカートはこうとは思わないのでまぁ人様の目にさらす心配はないとはいえ、心のダメージはかなり深い。 右ひざは見た目にはあまりアザになっていないし、左ひざほど痛まないのでつい打ち身になっていることを忘れてしまうのだが、そのためになにげなく片膝ついちゃったりなんかして「ギャーーーー!!!」と絶叫するきょうこの頃である。ああなさけない。 さて、それでどうしてすおちゃんがさすがなのかというと。 そんな日にかぎってめちゃくちゃかわいく「にゃーーーん・・」とハイソプラノで呼びかけつつ甘えてくるスオミ様!ああすおちゃん、きみにはワタシの心の痛みがわかるのだね。なぐさめてくれるんだねぇぇぇ!さぁここへおいでハニー!(・・・・・) かくしてスオミはスリスリ甘えにきてくれました。 ついでにめずらしくお膝に乗ってきて、そこでおもいっきりかわいく「もみもみ、ごろごろ」を・・・ お膝で・・・・・・ ヒザぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 次の瞬間マジでナミダでそうになって悶絶するワタシがいたことはいうまでもない。 飲んで帰ってふらふらの深夜、よくスオミに心臓マッサージされては死兆星をみているダンナの気持ちが今日ほどわかったことはなかった。すおちゃんてどうしてニンゲンの「いま一番弱っているところ」がわかるのかしら。もしかして前世はブラックジャック? それにしても、オトナが転ぶと思ったよりダメージがでかいもんだということをつくづく再認識した今回の事件であった。子供のときは体もやわらかいし体重も軽いしで、ちょっところんだくらいでは怪我にもネンザにもならなかったりするんだけどねぇ。オトナはだめだ。ホントだめだ。 皆さんも不意の転倒事故にはお気をつけくださいね。・・・って、ワタシだけか、そんなの。むなしい・・・ |
アイちゃんの毛玉(7月31日) 暑い暑いといい続けて早一ヶ月。さすがに「そういえばニホンの夏ってのはこんなもんだったっけ・・・」とはっきりくっきり思い出してきたので、連日30度超のこの気温にもだいぶ順応してきた今日この頃、猫ズは相変わらずクーラー部屋でごろんごろん転がって見るものを脱力させる毎日を送っている。 しかしいくらクーラーで涼んでいても夏は夏。夏ともなれば思い出す、あの恐怖の記憶!アクマ虫ー! ・・・ではなく。ラッキーにも未だ我が家ではアクマ虫は出没してません。ほっ。 もとい! ニホンの夏。それは毛玉のできる季節! そうなのだ、今年もこの地獄の季節がきてしまったのだ。 ちょうど一ヶ月ほど前、暑さが本格的になってきたころから、三毛党掲示板でも「抜け毛」「毛刈り」「毛玉取り」があたかも三題噺のごとく盛り上がりをみせている。抜け毛と毛刈りは暑くなると当然出てくる話題としても、ナゼ毛玉か?とおっしゃる方も多いだろう。しかーし!毛があぶらっこくなって絡まりやすくなる夏は毛玉の旬である。毛玉は、毛がぼうぼうになる冬よりもむしろ夏!それを文字通りカラダで教えてくれたヤツ。その人、いやその猫の名は! いうまでもなく、アイノくりたろうくんである。 うちの猫ズは幸か不幸かみなハゲ気味(・・・・・・)なうえ、すおちゃんもこゆめも毛質がサラサラなのであまり毛玉とは縁がない。女の子に比べて男の子は全体的にあぶらっこくなりがちだが、カールあかおもまた見事なハゲ体質(・・・・)なので毛玉は出来にくい。そのうえ、この冬ブリーダーさんちに預かってもらった際にプロ仕様でシャンプーしてもらったのがえらく効いていて、何ヶ月もたつのにおそろしいほどサラサラでキューティクルつやつやの素敵な手触りなのである。まさにゴッドハンドである。ああ、全員洗ってほしい・・・心の底から洗ってほしい・・・・・・! というのはおいといて。このように毛玉問題とは比較的無縁である我が家で唯一もろにこの問題に直面しているヤツ。それがムダにふさふさな猫・アイノなのである。 思えば昨年の夏、それまで一度も毛玉なんかにお目にかかったことがなかった我々に深い衝撃を与えたアイたろうの毛玉攻撃!ああ、初めて見た毛玉は硬かった。びっくりするほど硬かった。ブラシでも櫛でもスリッカーブラシでもほぐすことあたわず、「だめだこりゃ。こうなったら少々毛並みがぶかっこうになっても背に腹は変えられん!」とついに導入した最終兵器・ハサミちょきちょき攻撃でもとてもうまく取りきれない。だってだって、毛玉はあまりにも硬く、あまりにも皮膚に近く、そしてアイちゃんはあまりにもびくびく猫なんだものぉぉぉおぉぉ!!! かくしてついに病院で徹底的に毛玉とってもらう羽目になったわけだが、あの日のことを思い出しただけで目の前が暗くなってくる。またあんな大騒ぎをしなくてはいけないのか!考えただけで暑さ百倍だ。 ニンゲンもタイヘンだが、尋常でない様子のニンゲンに追いまわされてとっ捕まって監禁されたうえ病院に連れて行かれたアイノのほうも相当おそろしかったと思う。あまりにも哀れなので、もう毛玉で病院のお世話にはなるまいとぶらっしぶらっしする日々であったが、もともとスオミのように「ぶらっしだいすき!」ではないアイノにブラシをかけるのはけっこうタイヘンだったりする。かけようとしては逃げられ、かけようとしてはすおちゃんに奪い取られ(・・・・・)しているうちに、ついに今年もまた毛玉がじわじわと出来はじめてしまった!!!がーーーん。 いや待て。幸いまだたいしたことはない。今年こそがんばっておうちで毛玉を除去だ!アイちゃん大丈夫だよ、ワタシがちゃーんと取ってあげるからね!と強く決意したワタシは、まずは去年と同じ作戦を取ることにした。すなわち、寝るとき必ず添い寝にやってくるアイちゃんを狙って、ふとんにハサミを常備するのである。そして、甘えてごろごろのモミモミのコテコテになったところをなだめすかしつつ素早く切るべし!切るべし!!切るべし!!! フトンにハサミなんて凶器準備集合罪みたいでなんとなーくイヤ感漂うが、これである程度は取れるのだからまぁしょうがない。だがこちらがむっくり起き上がって真剣に切りはじめると、こちらの緊張が伝わるのか「あれっ、なにしてるの?なんかこわい・・・こわいよぅ!!」と訳もわからずしゅたたーっと逃げ出してしまうので、なかなか決定的な除去に至らない。日々の地道な活動により毛玉はだいぶ取れたものの、カチカチになって切りにくいのや大きいのだけが残ってしまっているというイマイチこまった状況になってしまっていたのである。 そんなある日、毛玉問題を一挙に解決する素晴らしい手法が突然編み出されるに至った。 その日、クーラーで涼みながらころんころん転がるアイちゃんをぼんやり眺めて「アイちゃんはホントにかわいいねぇ。とろくさいしびくびくだしヒツジさんみたいだし邪気がないし、なんだか草原のインパラとかレイヨウってカンジのいきものだねぇ(←つまりライオンとかに捕食される系の動物といいたいらしい。・・・・)」と微笑ましく思っていたワタシはふと気づいてしまった。 やけにころんころんでコテコテでごろごろなごきげんアイちゃん。こ、これはもしや!? そうなのである。アイノは、どこからかひっぱりだしてきたまたたびの木をかじかじして恍惚の猫と化していたのである。 このまたたびの木、以前ルーくんのご実家からおみやげにいただいたものなのだが、えらく猫ズに人気がある。もったいないので小出しにしようと思っていたら、棚の上まで這い上がっていったすおちゃんに袋ごと奪われてしまい、家中に宝捜しみたいにばらまかれてしまった。そのときついに発見できず行方不明になっていた一本をアイノがどこからか探してきたのであろう。かじかじと木をかじりまくったアイノ、もうすっかり酔っ払い状態である。 おおっ、これは!絶好のチャーンス!!! ワタシはすかさず裁ちバサミを「じゃきーん!」と握りしめ、いつものテーマソングを口ずさみながらアイちゃんの毛玉に向かった。 テーマソングとはもちろんアレ、♪調子をそろえてクリッククリッククリック♪である。 すると驚くべきことに、いつも途中でこわくなって逃げてしまうアイちゃんがうっとりしながら切らせる切らせる!これはとても押さえつけずには切れないだろうと思っていたあごの下のでっかいタンコブ毛玉にハサミを入れても、すっかりゴキゲンでごろごろいっているではないか。なんというこの絶大な効果!こりゃマジで♪そらたちまちアイノはまーるはーだか♪になるまで切ってもうっとりしていそうだ。 これってつまりあれですね、歯医者さんで麻酔かけるみたいなもんですかね。あはははは。 かくしてワタシは、ついにアイちゃんの自宅での毛玉取りに大成功したのである。 なんて素晴らしいんだまたたび!信じられない効果だぞまたたび!!来年も頼むぞまたたび!! そんなわけで今アイノは微妙にハゲている。しかも部分ハゲである。また夢の高級猫からは一歩遠ざかったが、もともとカピバラみたいな猫だからまぁしょうがない。(←?) 今後も草食動物のような猫として強く生きていってほしいと願わずにはいられない我々である。 とにかく、毛玉取りをいやがる猫にはまたたび。これで一発オッケーですぞ!いつも逃げられちゃうアナタ、ぜひお試しください。 |
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