過去の日記置き場です。
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すっかり秋ですな。っていうかさむいよ。ぶるぶる。


10月1日(月): フォルクスオーパでのこと

10月2日(火): フォルクスオーパの老夫婦

10月3日(水): あかんぼう猫・カール

10月4日(木): 我が家のトイレ事情

10月5日(金): 大当たりの予感

10月7日(日): アイノ、遠慮する!

10月9日(火): 猫暖房の季節

10月10日(水): ステロイドって!?

10月11日(木): クサイ!!!

10月13日(土): 風水猫

10月14日(日): 絵心ゼロ


 フォルクスオーパでのこと
(10月1日)

 あんまりタイムリーじゃなくてアレですが、きょうは先月ウィーンに行ったときの話を。

 これまでワタシがヨーロッパに行く場合、その主目的はたいてい「音楽」であった。最近はネットなどで詳細な現地情報もカンタンに手に入れられるようになったので、事前にしっかり計画を立てていくことができるのがうれしい。おかげでこれまで、いろいろとイイものを聴いております。アレとかアレとか。ウヒヒヒ。(←あやしい)

 しかし今回同行した母(スポンサー)は残念ながら音楽にはまったく興味ナシ。これはダメ。ダメです。好きじゃないのにコンサートとかオペラに行くのはかなりキビシイ。悲劇である。たとえば!!

 オタク度ではワタシにひけをとらないある友人が新婚旅行で「トリスタン」(初心者にはかなりキツイ!)を聴いたのだが、気の毒な旦那様は3時間半の間ほぼずっと爆睡していたうえはげしく揺れまくって周囲の紳士淑女の失笑をかい、彼女を赤面させたそうだ。しかし早朝並んで整理券をもらってくれたのも旦那様だしツライ思いをしたのも旦那様なのに、それでヨメに怒られてしまうなんて気の毒すぎて目も当てられない。

 それから我々がはじめてウィーンに行ったときのこと。どうしても楽友協会ホールに入りたかったので観光客向けのコンサートに足を運んでみたのだが、前方に座っていた日本人のおじさんがはじまって5秒「かくーん!」と熟睡していたのが非常に印象深かった。思うにおじさん、「せっかく音楽の都に来たんだから!」と家族か旅行会社にダマされて連れて来られたのだろうと思われる。・・・ちなみにそのおじさんは休憩後の後半では姿を消していたが、我々の胸におじさんの姿とその悲劇は鮮烈に刻み込まれたのであった。

 というわけで、無理強いはいけませんというお話でした。ためになりますね!(・・・・・)

 うーんしょうがないな、今回はガマンかなと思いつつ一応調べてみたところ、なんと「コレなら母でも楽しめるのではないか!?」というナイスな演目を発見してしまった。

 フォルクスオーパのオペレッタ「メリーウィドウ」である。

 いちおうカンタンに説明すると、ウィーンにはいわゆる「ウィーンオペラ」、すなわち国立歌劇場のほかにもうひとつオペラハウスが存在する。それが「フォルクスオーパ」であり、基本的には国立歌劇場のほうでは「どクラシック」(!?)というかなんというか、とにかく重厚な演目を中心に上演しているのに対しフォルクスオーパのほうではオペレッタとかミュージカルなどの軽めの娯楽的な演目を中心に上演している。

 フォルクスオーパは、そりゃもう楽しい。底抜けに楽しい。

 ストーリーはたいてい恋愛がらみのコメディーであることが多いので、話の筋だけでもけっこうおもしろいところにもってきて、役者はみんな役柄にあったルックスである(いえ、意外と大事なことかと。特に恋愛モノでは・・・)。美女の役は美人が演じているし美男の役はまぁ美男の人が演じているうえ、みんなものすごく芸達者だ。歌は歌うわ踊りは踊るわギャグは飛ばしまくるわで、ドイツ語がわかんない外国人でも半分くらいはなんとなく理解できて大笑いできる。
 そのうえ美しくて楽しくて覚えやすいメロディーがこれでもか!と怒涛のように繰り出されてくる。もう見ているだけで楽しくて楽しくてウキウキしてきちゃって、帰り道では全員鼻歌歌ってる!・・・みたいなカンジなんだよね。まさに一級のエンターテインメント!なのです。

 そうだ、そうだよ。
 クラシックが好きじゃないヒトにオペラはちょっときびしいかなぁと思うが、オペレッタなら楽しめる!
 さらにメリーウィドウとなれば、「メリーウィドウワルツ」「ヴィリアの歌」などなど、母でも絶対耳にしたことがあるはずのキャッチーで美しいメロディーがめじろおしの名曲ではないか。しめた!(←なにが?)

 そこでワタシはさっそく母を説得した。それも「退屈したら途中で帰ってもいいから、行ってみよう!ウィーンで音楽なにも聴かないってのも観光客として間違ってるから、ねっ!」・・・と正論なんだかダマくらかしてるのかわからない説得の仕方ではあったが、とりあえずめでたく同意をもらったのである。もらってしまえばこっちのものだ。ぐふふふ、三毛猫屋、そちも悪よのぅ。(←?)

 こうしてワタシの悪だくみ(?)は着々と進行し、ついに現地でぶじチケットをゲットするに至ったのである。

 ところがこの劇場でワタシは意外なものに出会い、なんだか妙に胸を打たれることになったのだった。
 ・・・が、長くなってきたので続きは明日!
 っていうか、きょうはほとんど全部説明でしたね。つまんなくてごめんなさい。



 フォルクスオーパの老夫婦
(10月2日)

 ではさっそく昨日の続きを!

 かくしてワタシと母はついにフォルクスオーパにやってきた。

 フォルクスオーパに来たのはなんと7年ぶりだったが、会場の雰囲気は以前とまったく変わっていない。すごく「地元くさい」(?)のである。

 ウィーンオペラのほうはさすが世界に冠たる歌劇場だけあって、客にも非常に外国人が多い。それに若い人もけっこう足を運んでいるようで、会場をざっと見渡すと観客の年齢層がすごく広い感じがする。
 ところがフォルクスオーパのほうはというと、なんだかローカル感が漂うのである。まぁ顔を見ただけでナニ人かわかるわけじゃないので断言は出来ないが、ほとんどのお客さんが現地の人のように見受けられるうえ年配のお客さんがすごく多い。・・・というか、若者がほとんどいないのだ。

 「ウィーンの伝統芸」的オペレッタは若者には人気がないのかなぁと思えて、なんだかオペレッタの将来がちょっぴり心配になってしまったワタシだった。いや、たまたまこの日だけ若者が少なかったのかも知れないけどね。前のときは小さい子なんかも楽しそうに見ていたし。うーん、そうだといいな。

 さて問題の「メリー・ウィドウ」。
 クラシックに特に興味のない母は楽しめたかというと!

 すごく楽しめました。

 一幕目はやや地味なスタートだったので横で眠そうにしてる母を横目で見ながら内心ハラハラしていたが、二幕目からはオペレッタの本領大発揮!
 踊るわ歌うわギャグ飛ばすわで、楽しいのなんの!
 そんなわけでついに母は「帰る」とは言い出さず、ワタシも最後まで堪能することができた。いやーよかったよかった!

 しかし実は今日どうしても書きたいと思ったのはオペレッタそれ自体のことではなく、劇場で見かけた人たちの話なのだった。

 ワタシの隣には、老夫婦が座っていた。
 ふたりともそんなに着飾ってはいなかったけれど、地味めな正装って感じのそれなりにいい服を着て仲良さそうにしている。いかにも地元のご夫婦、というふたりだ。

 一幕目の途中、主役のバリトン(ダニロはバリトンだった!)が美しいアリアを歌いはじめたときに事件は起こった。

 なんと隣の席のおばあさんが、歌手と一緒に歌を口ずさみはじめたのである。
 しかも、かなり調子っぱずれだ。

 ワタシは当惑した。実はワタシ、コンサートでは通常よりかなり過敏な状態になるほうで、集中すればするほどごく小さい物音や紙の擦れる音なんかが気になって気になってしょうがなくなる。朝比奈隆のブルックナー8番の3楽章の終盤、あと30秒くらいで終わりだよ!ってとこでカサカサ飴の包みをむきはじめたバカ野郎なんかが隣に座っていようもんなら、首根っこつかまえて「テメエは曲を知らんのか!あと30秒待ちやがれ!!」とがしがし揺さぶりたくなるような衝動に駆られるのも日常茶飯なのである(妙に具体的な例だなぁ)。
 だからいつもならばこのときも「うるせー!」とイライラの絶頂だったかもしれない。

 ところが、なんだか怒れない雰囲気なのである。

 案の定おばあさんのへたくそな歌が気になって、せっかくのアリアに集中できない。こまったなぁと思いながら聞くともなしに聞いていると、おばあさんの歌、調子は外れているけれどもどうやら歌詞は全部合ってるみたいなのだ。

 おお、すごい!
 もしや元・歌手?!・・とはまったく思えない歌いっぷり(・・・・・)なので、おそらくかなりのオペレッタファンなのだろう。
 歌詞をぜんぶ覚えるくらい長年劇場に通ってきたんだろうなぁ。きっと、隣のおじいさんと一緒に。

 そう思ったらなんとなく怒る気が失せてしまった。

 おばあさんはその後も有名な旋律が出てくるといつも小声で一緒に歌い続けた。しかもあの有名なメリー・ウィドウワルツの二重唱の場面では、なんとおじいさんまでそっと一緒に歌いはじめたではないか。 そーっと様子をうかがうとふたりは手を握り合っていて、微笑みながら目と目を見交わしたりしている。

 もしかしたら何か思い出のある曲なんだろうか。ふたりとも70代くらいかな。きっとずっとこの街に住んで、もしかしたら結婚前の若い頃から、何度もこのオペレッタを見てきたんだろう。それこそ歌詞を覚えてしまうくらい、ふたり一緒に劇場に足を運んだのにちがいない。
 こんな仲の良さそうな老夫婦なのに、いつか片割れをなくすような日が来るんだろうか。
 そしたら残ったひとりは、やっぱり「メリー・ウィドウ」を見に来るんだろうか。

 なぜかワタシは勝手にそんなことまで想像してしまって、思わずひとりでじーーんとしてしまったのだった。
 どう考えても考えすぎというかひとり上手というか想像力大爆走というカンジではあるが、おかげで普通だったらイライラするはずのところを暖かいキモチで見守れたんだから良かったというべきであろう。(そうか?)

 それにしてもうちの母もしみじみ言っていたけれど、ウィーンの街にはホントに仲の良さそうな老夫婦が多い。年取ったカップルがちゃんとおしゃれして手をとりあってゆっくり街を歩いているのを見るとなんだか微笑ましくて「いいなぁ」と思ってしまう。仲良き事は美しき哉。(・・・・・・)

 やっぱり猫もニンゲンも、ちゃんと健康に年を取って、いずれはあんなふうにゆったりと満ち足りた老後を送りたいもんですね。おたがい健康には注意して明るい老後を迎えましょうね!(←!?)
 とりあえずとかじんましん治すところからはじめないとな。・・・・・



 あかんぼう猫・カール
(10月3日)

 なんだか猫ネタ、ひさしぶりですねぇ。なにか間違ってるような気がする今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか。(←?)ではきょうはカールの話を。

 新入りのカールロ・あかおくんはものすごい甘えんぼちゃんだ。
 タダのあまえんぼ、っていうならばアイノだってこゆめだって立派な(?)あまえんぼだが、カールのは度を越している。甘えたいときにべったべたに甘えてくるとか、なでられるとつい甘え顔になってスリスリしちゃうとかいうレベルではなく、とにかくニンゲンに密着していないと気がすまないってカンジでべたべたべたべたくっつくわ膝に乗るわ背中によじ登るわ、そりゃもうウハウハなのである。(←全然いやがってないあたり・・・)

 それだけではない。カールは北斗の宿命を背負うあの男でさえ知りえなかったという伝説の凄まじいワザを持っているのだ。

 その名は、「秘技・ちゅぱちゅぱ」!!!(・・・・・)

 説明しよう。(←ヤッターマンのナレーションの声で)
 秘技ちゅぱちゅぱとは、究極に甘え気分が高まったときにごろんと横になり自分でジブンの背中とかおなかなどの適当な場所をちゅぱちゅぱとお母さんのおっぱいを吸うようにしゃぶりまくることである!
 さらにこのとき当然ながら両手はおもいっきりモミモミしているのがいい味出しているね!(ナレーションおわり。ところであの声ってもしかして、富山敬さん・・・?)

ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱ、もーみーもーみー
実録・コレがちゅぱちゅぱだ!

 最初は膝の上に乗ったあかおが自分の毛皮をちゅぱちゅぱしてるのを見て「もしかして痒いのか?ままままさか、ノミ?!」と疑ってしまい思いっきり腰がひけた(・・・・)ワタシであったが、手をもみもみしながらはっきり聞こえるくらいの迫力で「ちゅっぱー、ちゅっぱー」と吸いまくっているんだと気づいたときは「おお、カワイイ!」と思ったさ。

 カールはこんな並外れた甘えっ子ちゃんだというのに、日本にやってきたとき二週間も検疫を受けなくてはならなかったのである。どれほどさびしかったことだろうと想像すると泣けてくるではないか。きっとその寂しさを紛らわすためにこのワザを開発したのではないだろうか!(検疫所のおじさんになつきまくって可愛がられてたらしいけど。)

 ああ、けなげだ。
 いつまでも赤ちゃんだねぇ♪

 ・・・などとカワイく思ったのは最初だけであった。

 だってコイツ、うちに来てまた他の猫やニンゲンと親しく暮らすようになったんだからもう寂しくないはずなのに、いつまでたってもちゅぱちゅぱをやめやしねぇのである。
 特にニンゲンの膝だとかおなかの上だとか、ぬくもりを感じながらちゅぱちゅぱするのがまた答えられないらしく(・・・・・)わざわざ人にくっついてきてはちゅっぱちゅっぱー、としつこく繰り返す。その姿はあまりにもまぬけ極まりないために、見るものの気力を下げる「脱力」効果と命中率を下げる「かく乱」効果をいちいち発揮するのだからタイヘンである。(@スパロボシリーズ)

 おいおい、キミ・・・・
 もう生後7ヶ月なんだよ。体重だって4キロ近いんだよ。
 おまえはライナスか!(毛布をかかえて指しゃぶってるあの子ね)

 フロイトでいったら、間違いなく口唇期だ。まさに赤ん坊ではないか。あかんぼう少女タマミ・・・じゃなくってあかんぼう猫カール。いったいコイツはちゃんとオトナのオトコになれるのだろうか。不安だ。とてつもなく不安である。
 体重5キロ超の大猫になってもちゅぱちゅぱしてたらどうしよう・・・・
 それじゃヘンタイだよ!!

 カールの行く末が果てしなく心配なワタシであった。ああ〜。



 我が家のトイレ事情
(10月4日)

 掲示板のほうでなんだかトイレ関係の話が出ていたので、突発的にこういう話題にしてみました。べつに他のネタがなかったからだとかそんなことは全然あるかもしれません。(笑)
 そんなわけで警告!きょうはとってもキタナイ話がえんえんと続くので、ゴハン前の人とゴハン中の人は読まないようにね。

 我が家ではトイレを三つ置いている。この数字に意味があるのかといわれると特にないのだが(・・・・)実は新しい子が来るたびに着々といっこずつ増えていった結果、気がついたらこうなっていた。
 だったらカールが増えた時点でもう一個増やしてもよさそうなもんだが、うちは二階建てでもなんでもないタダのマンションだし、部屋が10個もあるような億ションでもない。いったいこれ以上増やす必要があるもんだろうかと考えてカールが来てから少し様子を見ていたのだが、どうもこのくらいでうまくバランスがとれているようなので増設はやめました。

 ああよかった、猫トイレが四つのニンゲントイレが一つなんてことになったらウチは恐怖のトイレ屋敷になるところだったよ。つるかめつるかめ。(?)

 しかし、同じ猫でも4ひきいればトイレ事情もそれぞれ違うところがおもしろい。

 まずスオミ。すおちゃんはきわめて排泄回数が少ない子である。小も大もためにためて「もう限界なんだよぅ!!」という状態になったところでおもむろにトイレに駆け込んで「どばーーっ」と一気に出し切るもんだから、小の場合は「巨大砂ダンゴ」、大の場合は「驚異のデカなが物体」を作成するトイレ界の巨匠である。

 特に大のほう、びっくりするほど見事なのを作ることがあるので(・・・・・・)以前からぜひ写真にとって記録を残したい!とひそかに思っているのだが、そんなものいったいどこに発表すればよいのだろうか。っていうかそんなもん載せるとASA○Iネットから契約きられちゃうのではっ!?・・・やっぱり記録に残すのはやめておこうっと。すごすご。

 さらにスオミの場合、排出前と排出後はわけもなくアクティブになって部屋中を駆け回るのが特徴である。
 なんだか急にワタシに向かって「ぅにゃーーん、にゃーーん」とせつなげに訴えたかと思うと「ずどどどどっ」と全力疾走しはじめて、そのままの勢いで「どーん」とトイレに飛び込んで一気に出す。出したら出したで、そのままの興奮状態で部屋中走り回ってからやっとケツをなめはじめるってカンジで、傍から見ていると非常にわらえる。

 しかしコレ、動物として非常に正しいらしい。

 どこかで読んだのだが、野生動物にとって最も無防備でキケンな瞬間というのは「排泄」のときなのだそうだ。だから排泄前後にはアドレナリンを大放出していつでも次の行動に移せるような状態になっておいてから一気に出す!そして出したらすぐに遠くに逃げる!!・・・ということらしく、回数も少なくアドレナリンも出しまくってトイレに飛び込むスオミはまさにこのパターンにぴったりあてはまる。

 さすがスオミ様、野生でもオッケーなのね!
 ・・・でも野生でおなか出して寝てるのはどうかと思うけどね。

 アイノの場合。ヤツは砂かけが異常にヘタ(それについてはコチラ参照)ということ以外は特にトイレ的におもしろいことはない。なんだか残念だ。・・・じゅうぶんおもしろいかもしれないけどさ、ウサ蹴り。

 とにかく動物としては非常に正しくないカンジである。

 こゆめ。コイツは究極のいやがらせ猫だ。トイレを掃除すればかならずやってきてスコップにじゃれかかってジャマをする。さらに掃除が終わったところで尿意もないのに必ずしゃがんで「・・・・・・」とムリヤリ出しやがる。しかもこういうときに使おうと思っているのかなんなのか、やたらとトイレ回数は多くて一回に出す量は少ない。掃除する立場からいわせてもらうとまさにイヤガラセである。

 ・・・などと愚痴ってはみたものの、これはおそらくこまめに自分のにおいをつけ直しているんだと思う。出したあとあんまりちゃんと埋めないのも「ココはワタシのなわばりよっ!」という自己主張なのかもしれないと考えると、実はこゆめが我が家でいちばんナワバリ意識の強い猫だということか。

 そう考えるとこれはこれで動物として正しいような気がする。

 そしてカール。ヤツにはひとつ問題がある。
 なんだかいつもウンコがゆるゆるなのだ。
 それも完全なピーピーではなく、固形と半固形の中間くらいのゲル状というかなんというか・・・
 ・・・・
 うう、書いていて「きったねぇなあ」という気がしてきた。みなさん、ごめんなさい。決してビジュアルに想像しないように。(・・・っていわれるとかえって想像しちゃうんだよね。ひーー)

 とにかくゆるゆるだとクサイ!くさいからすぐ片付けようと思うのだが、出したてほやほやのゆるゆるはすごく取りにくくて困る。
 実はうちに来てすぐの頃に、なんだかいつもゆるめなことを心配して病院に連れて行ったことがある。結局異常はなかったのだが「整腸剤飲ませてみてね」と病院からもらった薬をあげていたころは適度な硬さになっていたから、これはやっぱり整腸剤を飲ませないといけないんだよなぁ。でもずーっと飲ませるってのもなぁ、完全ピーじゃないしなぁ。・・・などと考えてついそのまんまにしてしまうワタシであったが、ホントはちゃんと飲ませたほうがいいらしいです(ブリーダーさん談)。ご、ごめんなさい。飲ませます。

 でも、クスリ飲ませないといつもゆるゆるっていうのは動物としてどうなんだろうか。(・・・・)

 かくしてえんえんと書き連ねてきたキタナイ話の結論!
 我が家の猫ズ、女の子たちは動物として正しいが男の子たちは・・・・・!

 なんというか、予定調和(?)なカンジでよかったよかった。
 ニンゲンの子供でも女の子のほうが育てやすいっていうけど、動物はみんなそうなのかもしれないと思うきょうこの頃であった。



 大当たりの予感
(10月5日)

 ちょっと古い話なのだが、この夏ダンナは妙に積極的に宝くじを買っていた。

 宝くじ。中途半端に人々に「一発逆転妄想」を抱かせる非常に罪作りなシステムではある。しかし徹底して小市民のワタシ、どうせ当たらないと知っていながらも「もしかしたらホントに一発逆転!?」・・・という淡い期待でつい買ってしまうところが悲しい。
 そんなわけで我が家でもいわゆる「ジャンボ」系の宝くじだけはとりあえず10枚か20枚くらい買うのが常であったが、近頃なんだかダンナがまめに宝くじを買っているなぁとは思っていた。おかしいなぁ、いつもだったら「あっ、サマージャンボ今日までだった。忘れてたー」なーんてカンジでころっと買い忘れたりするのに??と思っていたある日、ヤツは真相を打ち明けた。

 この夏、なんとなく「当たる」予感がしていたのだと。

 ヤツは一見ぼーっとしているようで実はワタシより色々な意味でカンが良いところがある。非常に怖がりのため本人は深く語ろうとしないが霊体験めいたものにも何度か遭遇しているようだし、「これは当たるな!」とわけもなく感じて応募した雑誌の懸賞で当時の最新機種だった電話機を当てたこともあるらしい。

 余談ながらこのときの電話機、あらかじめ有名タレントの留守電メッセージが録音されています!という企画プレゼントだったようだが、ダンナの当てた電話にはよりにもよってAV女優の豊丸のメッセージが録音されていたそうである。
 以前一度聞かせてもらったが、人格疑われそうかなり壮絶なものであったことを書き添えておこう。
 ギャグとしてはともかくまともな神経ではとても使えなかったことはいうまでもない。(・・・・・・)

 ダンナ、運がいいんだか悪いんだかわからないヤツである。

 とにかくダンナは「どうもこの夏は当たるような気がして宝くじを一生懸命買っていた」んだと告白したのだった。
 ・・ってことは、もしやいくらかでも当たったのか!?と思わず息をのむワタシに差し出されたものは。

 謎の缶であった。

 布袋寅泰がプリントされたその謎の缶は、なんと自販機でサントリー製品を買った人にランダムに当たるというCD入りのプレミアム缶だそうで(コチラ参照http://www.suntory.co.jp/ent/wow.html)、ご丁寧にちゃんと飲料を買い直すための120円もテープで止めつけてあった。

 こ、コレが当たったの・・・?
 別に布袋さんはキライじゃないけど、はっきりいって「イイもの」というか「どうでもイイもの」というか・・

 「もしかして、当たる予感ってコレだったのかもしれない・・・」と肩を落とすダンナに、ワタシにはかける言葉もみつからなかった。
 とことん中途半端な懸賞運である。やはり運がいいんだか悪いんだかわからないよ。

 でも!
 その数週間後、よもや今年はありえないと思われた転勤の辞令が大当たりしたからねぇ!
 こっちだったんじゃないの、今年のアタリは。くそー、余計なもん当てやがって。

 どうやら我が家に宝くじが大当たりする日はまだ遠そうだ。猫ズよ、4ひきもいるんだからしっかり招いてくれ。たのんだぞ!



 アイノ、遠慮する!
(10月7日)

 10月8日3時25分現在、いまにも戦争がはじまりそうになっている・・・が相変わらず猫ズはお気楽に過ごしている。スオミは三毛ダンゴになってるし、アイノは毛玉のカタマリになってるし、こゆめはむずかって家中を練り歩いてるし、カールはちゅぱちゅぱしている。・・・・・
 なんだか脱力するような光景ながら、猫が気楽に過ごせるってのはなかなか得がたいことなのだなぁとしみじみ感謝する今日この頃であった。

 さて、これまで究極のばかばか猫として我々を恐怖のズンドコに叩き込んできた謎のしろねこアイノ。
 おもえばヤツはほんとうにおばかちゃんだった。
 スオミに嫌がられてもこゆめにキラわれてもめげず、スーパーの袋をかぶれば恐怖のあまりちびりグーを見ればスリスリするしチョキを見てもスリスリする。
 良く言えばあまりにも無邪気・はっきり言えば知性のカケラもないその行動の数々は、そのぽよぽよのヒツジさんのようなルックスと相俟ってある意味癒し系猫と呼ぶにふさわしいものであった。

 ところが!!!
 こゆめがやってきて末っ子じゃなくなってからもそのスタンスには一向変化がなかったアイノが。「いもうとにゆずろう」なんてことはまったく考えているようにはみえず、甘えや遊びをガマンすることなど一切なかったあのアイノが!!

 新末っ子・カールがワタシにベタベタくっついているときに甘えに来てバッティングしちゃったりすると「じーーーっ」と黙ってまっくろい目でこっちをみつめておすわりポーズでガマンしてたりするのである。これは信じられない光景であった。

 もしや、カールに遠慮している!?
 うおおお、アイノに知恵がついたぁ!!(・・・・・・)

 この光景はワタシにとって非常に感慨深いものであった。
 ワタシの脳裏に走馬灯のように過去のさまざまな光景が去来する。思えばアイノはひどい奴だった。

 スオミと遊んであげようと猫じゃらしを振れば、あたかもヤクルト優勝決定の瞬間にベンチから弾丸のように飛んできたかと思うと何故かまっさきに高津に抱きついてしまって、駆け寄ってきたキャッチャーの古田の行き場をおもいっきり失わせた石井(一)のごとく、まったく遠慮せずに「ぴょーーん!」と横っちょから飛び出してきてじゃれまくるせいで「・・・・・」とスオミを寂しそうに立ち去らせてしまったアイノ。

 ちっちゃなこゆめがワタシに甘えているのに平気で「ぼくもあまえるーーー」とムリヤリくっついてきたために、つぶされそうになったこゆめが憮然として「しつれいしちゃうわ」と立ち去ってしまったこともまったく眼中になかった無神経猫アイノ。

 ヤツが、カール相手には遠慮する!これはいったいナゼなのだろうか。同じ男の子だからか、からだがおっきいからか、オスとしていろんな意味で負けてるなぁと自覚しているのか!(←フビン)

 しかし所詮はアイノである。「おいでおいでー」と呼ぶと二度に一度は寄ってきて、カールとちょっと離れた足元なんかに「ぺたっ」とくっついて甘えてくる。カワイイ。(おやばか)
 しかもカールはアイノ同様とっても無邪気(・・・・)なので、他の子が一緒にごろごろ甘えていてもまったく気にする様子もない。・・ということは一度ににひきのあまあま小僧ズがひっついてくるということであり、ワタシ的にはめちゃくちゃシアワセである。

 これがスオミやこゆめだと、他の子と一緒に甘えまくるなんてことは絶対にないもんねぇ。甘えてるときに他の子が来たりすると「・・・・・」と腹に一物あるような目つきでちらっとワタシを見て「もうアナタなんて知らないわ」ってカンジでとっととどこかに行ってしまうし。

 ああ〜、やっぱり男の子はイイ。
 図体ばっかりでかいくせにあまえんぼで、適当におばかちゃんだし!

 きっとニンゲンの男の子の母もこのような快楽を味わってやみつきになったあげくムスコをマザコンに育ててしまうんだろうな。(←?)
 ニンゲンの男の子(・・・はあんまりこんなページ見てないと思うけど)の皆さんはお母さんの陰謀に気をつけてね。え、ウチ?うちのオス猫ズは、そりゃもうマザコンに育てるってことで。ひひひ。



 猫暖房の季節
(10月9日)

 北海道生活もいよいよカウントダウンに入りそうでがっくりきている今日この頃だが、さすが北の地というべきか10月に入ってかなり冷え込んできた。
 雪も寒いのも楽しいけど、なにがイヤって足が冷えるのだけはツライ。しかもワタシはもともと末端冷え性気味のため、関東にいようと北海道にいようと冬ともなれば足が冷え冷えだ。先月末からすでにパソコンに向かうときは足元のミニホットカーペットの電源ON!が欠かせなくなっているのだが、こんなもんじゃワタシの冷えには全然足りない。

 この冷えを猫でカバーする!というのが従来からのワタシの猫暖房理論であったが、思えば昨冬ワタシはヒトデナシだった。足元に寝転んだ小さなこゆめに氷のようにぴえぴえの足をくっつけて暖を取るなどという虐待スレスレの行為を働き、識者(←だれ?)の眉をしかめさせたものである。

 しかし今年は違う!
 我が家の猫暖房界(?)に彗星のように登場した期待の新人!!

 その名はカールあかおこと、カールロくんだ!

 カールはなんというか密着度250パーセントのあかんぼ猫で、ワタシがパソコンに向かっていると「なぅーん」とかナントカかわいい声を出しながら「しゅたっ!」と膝に上がってくる。・・・そうそう、カールの声は割とカワイイです。(猫の声の話はコチラ)うちではすおちゃんの次にカワイイ声だな。声変わり前の少年の「ボーイアルト」ってカンジで、よく真ん中のGの音(「ソ」ですね!)で「なーー」っていってます。声変わり後はシュライヤーのようなすてきなテノールになってくれないかな♪っていうか猫って声変わりするんだろうか。・・・・

 めちゃくちゃ話がそれた。
 とにかく膝に乗ったカールはすっごくあったかいうえに、無理強いしなくても自分から進んでひっついてきてくれるんだからありがたい。まさに猫暖房界のホープ
 ときどき「みゃー」とあまえて肩まで這いのぼってくるのも猫好きとしてはこたえられないものがあるし、のびあがって顔をざりざりなめられるのもイタイけどうれしい。でへへへ。(←ヘンタイ!?)

 ああ、あったかいうえにカワイイなんて・・・!
 そのうえとってもエコなかんじ。
 やはり猫暖房はイイ!!

 そんなわけでわが三毛党はエネルギー問題を解決する方策として「一家にいっぴき、猫暖房」を提唱したい。だってだって、可愛くてあったかくてモミモミでゴロゴロなんですよぅ!!(←論理が大破綻・・)ちなみにカールの場合ココに「ひとりちゅぱちゅぱ」も加わるところがやや情けないけど。・・・

 でも・・・・・
 生後7ヶ月ですでに4キロのカール。この先いったいどのくらいデカくなるのだろうか。

 7キロ超の巨大猫になったカールに「のっしのっし」と膝に乗られたりしたら、正座した膝の上におもりを乗せていくゴーモンみたいなもんだよなぁ。・・・・などと不吉な想像をしつつ、そんな日が来ないことをちょっぴりお星様に祈っちゃったりなんかしてみるワタシであった。



 ステロイドって!?
(10月10日)

 突然ですが、きょうはステロイドの話です。
 わりと最近の日記の中で、ステロイド剤を長期にわたって使用していたために副作用を経験したことを書いた。
 具体的にはどういうことがあったのかというと、アトピーの治療のために市販のステロイド塗り薬を20年近くも使用し続けたところ、以前は劇的に効いた薬なのになんだか効果が薄くなってきたうえに、なんとなく常に頬が紅潮しているような状態になった。・・・あとで知ったのだが、コレは典型的な副作用の症例らしいです。
 その時点では顔の赤みとステロイドの関係は何も知らなかったのだが、動物的カン(?)で「もしかしてこのクスリを使うのはやめたほうがいいかもしれない」と感じたので、すっぱりとステロイド塗り薬の使用をやめてみた。すると!!!

 顔がぱんぱんに腫れました。ええ、腫れのあまり目も細くなって原爆詩集状態です。(・・・・)

 あまりのことに会社にも行けず、人目を忍んでチャリンコで近所の病院に飛び込んで(いや、自転車で入り口から突っ込んだわけじゃないよ・・・)そこではじめて「コレはムーンフェイスというもので、典型的なステロイドの副作用ですよ!」という診断を受けたのだった。ちーーん・・・
 ワタシのように長期間ステロイドを使用していた場合、やめるときもちゃんと段階を踏んで少しずつ減らしていかないといけなかったんだそうです。すみません、知りませんでした。

 やはり動物的カンだけでは世の中は渡っていけないらしい。勉強になりました。

 このようにタイヘンな経過ではあったものの、とりあえずこの時にステロイド常用はやめることが出来た。以後ほとんど使っていないが、以前書いたようにワタシの場合は「ステロイドが悪い!」というよりは「誤った使用法」が問題だったのだと考えているので、今でもよほどひどいアトピーが出たときはあまり気にせず少量使用することもある。あんまり効かないけどね。(←体内にめちゃくちゃ蓄積されてそうで、なんかコワイ)

 とにかく、ワタシは過去に大量のステロイドを投与し続けていたのである。

 そしたら、きょうの新聞に気になる記述が!

 ステロイド剤をいわゆるドーピング目的で筋力増強に使用するって話は、誰でも一度は耳にしたことがあると思う。
 その記事によると、最近はネット上のあやしい取引によって処方箋なしで簡単にそういった薬を入手できるようになったため、なんと高校生の運動選手までもがステロイドを不正使用する事例がかなり増えているのだという。

 まぁそこまでなら「そうかぁ、高校生がねー・・・クスリ使う前に練習しろよ、若人!」というちょっぴりおばさんくさい感想を持つにとどまるところなのだが、その記事中にとっても気になる記述があった。

 なんとなんと、「ステロイドとは」という説明の中に「筋力増強や闘争心の増大」のために使用される薬剤であり、副作用で「性格が凶暴化する例もある」と書かれているではないかぁ!!!!

 と、闘争心・・・・・・
 凶暴化・・・・・・・・・!!

 おもいあたるフシが、ひとつふたつみっつ。(笑)

 そ、そうだったのか。ワタシがこんなに短気で凶暴で闘争心がめちゃくちゃ強い性格になってしまったのには、そういうウラがあったのかぁぁぁあぁぁ!!!!

 なんだか知らない間にショッカーに改造されてしまったようなイヤーな気分である。
 みなさんもあやしい薬には気をつけてくださいね・・・しくしく。

 でも・・・
 筋力は全然増強されてないような気がするんだけど。性格がゆがんだだけで体力は変化なしって、アナタそれはないでしょう。くそー、責任者でてこい!!(←やっぱり凶暴)



 クサイ!!!
(10月11日)

 あまえんぼのカールくんは、ワタシがパソコンに向かっているとすぐ「にゃーーん・・」となさけない声で泣きを入れてきたかと思うと、ワタシの同意も得ずして「しゅたっ!」とムリヤリ膝に乗ってくる。ほとんどヒザ上が定位置化するくらい密着な猫・カール。

 ふふ、カワイイ♪(おやばか・・・)

 しかし最近とても気になっていることがある。
 カールをだっこしているときに限って、どこからともなく強烈な異臭が漂ってくることがあるのだ。
 はじめは気のせいだと思おうとするのだが、やがて凶悪なニオイは薄まるどころか次第にはっきりと強くワタシの鼻をくすぐりはじめる。

 ぶへーーっ!!
 くっさーーーー!!!

 こ、これは・・・
 気のせいではない。コレはいわゆるひとつの生物化学兵器、もとい異様にクサいオナラだ!(・・・と思う)
 な、な、なんてクサイんだ。
 この場合ワタシに、ひとりでゲホゲホしながら腕をぶんぶん振り回して少しでもニオイを散らそうと努力する以外のナニが出来るというのか。
 もしや、オマエが・・・・?!と膝の上でまた一人ちゅぱちゅぱしているカールを見るが、ヤツはただ甘え顔で「くーん」とかナントカ言うだけで、まったく自首する気配はない。このような毒ガスを撒いておいて知らんふりとは、まるで凶悪テロリストのようではないか。・・・余談ながら、例の同時多発テロについて以前から疑問に思っていることがあるんだけど。普通テロってのは何か強く主張したいことがあってやるもんだよね。だから行動を起こした後は必ず「犯行声明」を出して主義主張を訴えるもんだと思うんだが。それなのになぜダンマリ??・・やっぱりあれかな、いくらなんでもココまですごいことになるとは思ってなかったんでビビったのかな。ただ無言で逃げ回ってるので、なんかかっこわるーい。

 おっと、あまり誹謗すると危ないので余談おわり。つるかめつるかめ。
 とにかく、こんな家庭内異臭騒ぎがたびたび起こっているのだからたまらない。しかもこの毒ガス攻撃はいつも無音の中で行われるのだから恐ろしい。まさに猫界のステルス爆撃機・カール!カワイイ顔してもくさいぞカール!!

 しかし。あるときワタシは「しあわせ芝居」の舞台裏に気づいてしまった桜田さんのごとく「はっ!」と突然気がついてしまった。
 異臭が発生したとき、ふと後ろを振り返ると必ずスオミがそこで寝ていることを・・・!
 思えばスオミには前科もある。す、すおちゃん、まさか・・・!!

 ああ、真犯人は果たしてどちらなのだろうか。謎は深まるいっぽうだ。
 ・・・なんちゃって、ホントは異臭が発生した直後に両方のケツのあたりに顔を近づけてみれば一発(シャレに非ず)でわかるような気がしているのだが、どうしてもできません。

 神よ、勇気のないワタシをお許しください。あーめん。



 風水猫
(10月13日)

 あんまりマジメに実践しているわけではないのだが、ワタシはけっこう風水ファンだ。
 風水というのは日本で昔からよく言われてきた「家相」と非常に深い関係があると思うのだけれど、実はワタシ、以前からどうも家相というやつはまんざらバカにできないぞ!と考えているので風水もとってもおもしろいと思っている。
 家相ってのはそもそも古くからの知恵みたいなところがあるわけで、これでけっこう科学的根拠があったりするらしい。建築家の清家清さんが書かれた「家相の科学」という本はそのあたりのことをひとつひとつ丁寧に説明してくれていて「おお、なるほどなー」とナットクさせられることも多い。やっぱり昔の人のいうことはとりあえず素直にきいとくべきなんだね!

 そんなわけで、数年前からの風水ファンであるワタシは昨日某コ○先生の風水の本を買ってきた。これは毎年一冊出ているシリーズもの(?)で、生まれ年別に年間の風水的アドバイスみたいなことが書かれているいわば定番の本である。

 ○パ先生、ここ数年はちょーっと営利に走っているようなきらいもありまして、個人的には「あまり自著やグッズの宣伝ばっかされると引いちゃうな!」というカンジでもあるんだけど、それでも彼のアドバイスはとにかくプラス志向だというところがすごく好きなのでつい本とかテレビとか見てしまう。相談者のおうちの家相が少々・・・いやかなり悪くても、決して相談者を怖がらせたりしないで「だいじょうぶ!こうすればいいんですよ」と悪いところをなんとかして補う方法を考えてくれるのがありがたい。家相が悪いからってホイホイ引っ越したり改築したりなんか出来ない我々にとって、これは気休めであろうとも非常に心強いと思う。とにかく彼はキャラクターが明るいしね。

 風水もけっこうブームになって、他にもいろいろな有名・無名の風水師さんが本を書いたりしているが、そんななかでもアタマひとつ抜けているような気がするコ○先生の人気っていうのは、実はそういう基本姿勢から来ているんじゃないかなぁ。

 おっと、なんか前置きが長いぞ。・・・とにかくワタシは風水の本を買ってきた。さっそく読みはじめるとまず来年のラッキーカラーの話が書いてある。えーと、なになに。来年のラッキーカラーは、ゴールドとベージュとピンクか。・・・

 ん?
 ゴールドとベージュとピンク??
 どこかで見たようなこの組み合わせは・・・・!

 一瞬固まるワタシのもとへ、猫のくせにぺったぺったとまぬけな足音をひびかせてやってくる白い影。
 アイノである。

 あ、アイノ!
 キミの毛色はホントは「クリームシルバー」だが、はっきりいって見た目はピンクベージュ。そしておはなはサーモンピンク。さらにお目目は琥珀色っぽいゴールドではないか。

 おおー、まさに風水猫だ!ラッキーカラーがぜんぶ入っているぞ!っていうかラッキーカラーしか入ってないぞ、コイツ!(ただし謎の黒ヒゲを除く)
 おもわずワタシはぽへーっとしたアイノのまぬけな顔のうしろに「寿」という文字を幻視した。

 よし、来年はアイノだ!きょうこの瞬間からアイノはリビング招き猫となった。(←?)歩くラッキーカラー猫・アイたろうをラッキー包囲、いやさラッキー方位に配置すれば家内安全・無病息災・花鳥風月・一攫千金・悠悠自適(たぶん)!
 ・・・・・・???
 興奮のあまりなんかヘンなのも混ざってるような気がするがこの際どうでもいいや。とにかくラッキーカムカムだ、たのんだぞアイノ!(・・・・・)

 しかし。どう見てもなんにも考えていない万年お花畑なかんじのシアワセそうなアイノの姿に一抹の不安を覚えずにはいられない。

 ・・・だいじょうぶかなぁ。(なにが?)
 っていうか、どうやってアイノをラッキー方位におすわりさせておけばいいのだろう。・・・・・
 早くもザセツの香りが漂うワタシの開運大作戦であった。



 絵心ゼロ
(10月14日)

 昨日のこと。前から我ながら巨大だと気になっていたリンクバナーを思い切って作り直してみようと突然思い立った。思い立ったが吉日、ココはひとつやってみようではないか。
 しかしっ!!!
 おそれていたとおり、作業は非常に難航した。

 思えばワタシには絵心というものがない。
 高校の芸術科目は選択制だったので、音楽クラスに行ったワタシにとって最後に美術の授業を受けたのは中学生のとき。
 中学時代・・・ほとんど有史以前というカンジである。(・・・・・)

 ワタシの行った高校は、1年と2年は芸術の選択科目別でクラス分けされていて、3年生だけは受験の選択科目別、すなわち「文系」「理系」「文理系(共通一次用)」と三種類にクラス編成されていた。

 余談ながら、どうしても男の子のほうが多くなりがちな「理系」クラスは3クラスあったが、そのうち女子が混じっているのはなんとひとクラスだけ。あとのふたクラスはせっかく共学高に通っていながらにしてステキな男子高状態を満喫できるというおそろしくも悲惨な目にあっていた。
 当時「男子クラス」にあたってしまった子たちは「オトコ暗いと書いて、男クラ・・・」と背後にヒトダマを飛ばしながら呟いていたものである。しかも彼らの教室は女生徒から「クサーイ」とまでいわれて、前を通るのさえ避けられる始末。男クラの一生徒の「3年で男クラだなんて・・・同窓会に行く楽しみがゼロじゃねぇか!同窓会?やるわけないだろ!ナニが楽しくて野郎の顔見に行くんじゃー!!」というタマシイの叫びは忘れられない。彼らのその後のシアワセを心から祈りたい。なーむー。

 ・・いや、男クラは関係なかった。とにかく3年生になって初めて、音楽クラスだった我々と美術クラスの子たちが合流したのだが、美クラ出身の子たちの我々との違いにはホントにビックリした

 何におどろいたって、文化祭のときである。3年だからあんまりマジメに参加する気もなく、なんだったか忘れたが適当な展示か何かでお茶を濁したような記憶があるのだが、そんなどうでもいい展示でもやはりそれなりの体裁は整えなければならない。
 さあどういうデザインでいきますか?という段になって、美クラ出身の子たちは「じゃあ絵、描くね」とかなんとかいいながら事もなげにでっかい紙にスラスラと絵やイラストを描き始めた。

 これがもう、マジで上手いのである。
 なんで下書きもしないでそんなカンタンに描けるわけ!?と共学・・じゃなくって驚愕する我々音クラ出身者。
 ワタシの脳裏には過去2年間の文化祭の記憶が走馬灯のように去来した。
 なんだかぶかっこうな飾り付けの焼き鳥屋台。途中でぶっこわれそうななぞのホラーハウス。
 ああ、あの日あのとき、彼ら彼女らがいてくれたら!!

 今までのはなんだったんだ!

 しかしあとから判明したのだが、このときワタシを特に驚嘆させた子はホントは芸大美術学部を受けたくて画塾に通ったこともあるという本格派だった。ワタシから見るとびっくりするぐらい上手かったにも関わらず、そういうマニアックな場所(?)に行くと「全然たちうちできない」というカンジだったそうで、結局2年の段階で断念したのだと言っていた。うまかったのに、もったいなーい。でも音大同様、私立の美大はおカネがかかるらしいのでこの際だからと諦めてすっぱりやめたんだって。そうだろうなぁ・・・そうだよ!!(思い出して腹が立ってきた)

 ますますなんだかわからなくなってきたが、とにかくそのように音クラ出身者には絵心がない(場合が非常に多い)ので、ちょっとセンスのいい人から見ると信じられないくらいこういったデザイン関係には弱い。 ・・・っていうか、そもそもセンスバリバリだったらもっとカッコいいサイトつくっとるわなぁ。しくしく・・・・・

 そんなわけで「あーっ!」とか「ぎえーっ!!」とか断末魔の叫びをあげながら2時間くらい格闘した結果がアレである。ああ・・・・(ちなみに新バナーはリンクページの下のほうに置いてます・・・)
 しかもしかも、できたぁ!・・と思って改めてリンクページの中に置いてみると、なんだかあんまり小さくないではないか。
 そ、そんな!!!
 今回の一番の目的は小さくすることだったのにぃぃぃぃ。意味がない。なさすぎるー!
 でもいまさら作り直すことなんてできなーい!!(いや、正確には「出来るんだけど気力がない」だけ。 ・・・)

 そこですっきりきっぱりザセツしました。えっへん。(←威張ってどうする!)
 しょうがないから(?)しばらくはコレでごまかしごまかしやっていこうと思ってます。・・・・

 でもね。
 実は他にも気になってることがいっぱいあったのだ。
 サイトオープン時に作ったページタイトルとかのいろんな画像、いまいち要領をつかんでいなかったせいもあって全体的にサイズが大きいなぁと思うのである。
 ココは思い切って、画像関係を一斉リニューアル!!!!

 ・・・・・・・

 リニューアル・・・するかもしれないけどしないかもしれないし、まあなんというか、そのうちね!(←かなり情けない)
 ああ、こんなとき美術クラス出身者なら、こうスラスラと・・・!しくしくしくしく



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