皆さんも子供の頃(幼稚園とか)、
お絵かきをしたこと、ありますよね。
よく描くのが、"山と太陽と川と・・・"という風景(?)です。
わたしも幼稚園の頃、描いたことがあります。
初めて幼稚園で絵を描いた日、迎えに来た母に、先生はこう言いました。
「みぃちゃんは、太陽をきいろくぬっているんですよね、みんなは赤いのに・・・」と。
たしかに、教室に張られた絵、私以外の子のはそろいもそろって、
「まっ赤なたいよう」
が描かれていました。
家に帰ると母に、
「なんでたいようをきいろにしたの?」と聞かれました。
(これは怒っている訳じゃないですよ、一応。)
なんでって・・・。
「たいようはきいろいんだよ」と、わたしは母に言いました。
母は、「そう言われればそうねえ、なんでみんなは赤いのかな?」
と言いました。
否定されなかくて良かったですよねえ。
そんな小さいうちに「否定」ということをされたら、
絵を書くことがいやになっちゃいますから。
わたしからすれば、他の子が、「たいようをあかく」ぬっていることに驚いていたくらいです。
だって、さっきわたしが言ったように、太陽は赤くない、
「きいろかった」から。
誰かに教わったのではなく、
「自分で見た」から・・・。
そう、太陽を見ていたのです・・・。
見たといっても、まぶしくって、一瞬でしたが、見たのです。
その太陽は、「きいろ」でした。
正確に言うと、白っぽい黄色・・・。(細かいですね。)
「太陽を見ると目が悪くなるから、直接見ちゃダメなのよ」
と母に言われていたのですが、見たいものは見たい。
たまに”ちらっ”と見るんです。
そうすると、しばらくの間目の前に黒い影が見えて、目をつぶると太陽のような色の光が見えました。
それがおもしろかったのかな?と今になっては思うのですが・・・。
で、そういう経験から、
「たいようはきいろ」
と、わたしは思ったのです。
当時のことは良く覚えていませんが、とにかく、周りの人はびっくりしていたような気がします。
わたしは逆に、
なんで自分の目で見たままを描いちゃいけないんだろうって、思いました。
まあ、今思うと、太陽なんて直接見るのは「夕陽」くらいだから、赤いのかなあ・・・とか。
その後、学校で「地学」の授業があり、先生は
『太陽のような恒星は、青白いほど温度が高く、若い星、赤くなるほど温度が低い、年寄りの星。
それでいうと、太陽は中年だから、黄色く光るんですね。』
とのたまった。
ほーら、やっぱり!
わたしは、「自分が正しかった・・・」と思いました。
でも、大人になってから友達などに聞くと、何人かの子は
「きいろいたいよう」
を描いた、と言っていました。
わたしだけじゃないじゃな〜い。
しかし、「きいろいたいよう」の話は、今でもよく話題に上ります。
みなさんは、「太陽」、なにいろで描いていましたか?
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