急制動
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〜目標〜
安定した急制動ができ、速い速度の危険性を理解できる。
「40km/h以上(小型二輪は30km/h以上)のスピードで走ってきて目標物(パイロン等)を越えた地点でブレーキをかけ、11m(小型二輪は8m)を越えないように安定して停止する事」が検定の条件です。
@目標物の地点で40km/hを越えていない場合。
A目標物よりも手前でブレーキをかけ始めてしまった場合。
@Aの場合は減点をされた上、もう一度やり直しになります。検定員の指示に従って(旗を上げたり、手で合図されます)もう一度(大抵の場合、もう一周回って)やり直します。2回目にもまた@Aの場合は検定は不合格になります。
Bバランスが崩れた。
C右足をついた。
Dタイヤがロックした。
BCDの場合は減点されます。
E11m(小型は8m)のラインを超えてしまった場合。
F転倒した場合。
EFの場合はその時点で検定は不合格になります。
また、急制動の課題の時のみ、停止する際にギアが1速になっていなかったり、クラッチを切るのが遅れてエンストした場合は減点はありません。発進する際にはエンジンをかけたり、ギアを1速にするのを忘れずに。発進の際、1速に入れる時に右足を付きますが、これも減点はありません。
ただし、発進する時に後方確認を忘れたり、エンストをした場合は減点されます。(急制動終了後なので)
オートバイは急ブレーキをしてしまうと、転倒してしまいます。あくまでも「急制動」です。なるべく早めに安全に止まると言う事です。この課題は検定で、転倒してしまう人が多く、怪我をする人も時々います。危険な項目です。しかし、バイクを乗る為には必ず身につけなければいけないテクニックです。オートバイのブレーキ性能はライダーのウデによって大きく変わってしまいます。
★注意★
急制動はもっとも怪我の多い項目で危険です。慎重に行ってください。怪我をしたら免許どころじゃなくなってしまう上にバイクに対する変な恐怖感が生まれてしまい、変な力が入って運転操作にまで悪影響を与えかねません。
大体の人が、検定で気合いを入れすぎた為、フロントブレーキの握り締めすぎにより、フロントロックを起こして転ぶか、止まった後に、バランスを崩して立ちゴケをします。
ですので、
@気合いを入れすぎない。
Aスピードを出しすぎない。
Bブレーキを一気に握りすぎない。
C目標のラインに合わせて止まるような気持ちで。
D左足は早めに出す。
以上の事を肝に銘じて教習に挑んでください。
では解説。
@気合いを入れすぎない。
検定で、一発で成功させなければならないと思うあまり、失敗してはならないと言う強迫観念に迫られ、ブレーキを一気に強く握ってしまう場合があります。失敗してももう一度やり直せばいいので(検定不合格になっても)、一気には握らない事!じわっといつもよりも強めのブレーキをかけるようにしましょう。
Aスピードを出しすぎない。
これも気合いを入れすぎないと同じ事ですが、40km/h以上(小型は30km/h)のスピードを出して急制動をしなければならない為、加速が苦手な人程、スピードを出そうと必死になります。人によっては検定になるといきなり50km/h位出てしまっている人がいます。スピードが出すぎていたら難しくなってしまう事は当然です。
Bブレーキを一気に握りすぎない。
これも気合いを入れすぎないと似ている事ですが、スピードがいまいち足りない!なんて焦った時に起こります。40km/hに到達するまでに、時間がかかってしまうと、目標物(パイロン)直前にやっと40km/hが出て、アクセルを戻すと当時にブレーキを握ります。そうなると、目線はメーターになるし、アクセルを戻したと同時にブレーキを握ると初心者の場合特に、どうしても一気に握ってしまう事がとても多くなってしまいます。
これを防止する為には、直前ではなく、急制動に入る手前の交差点やカーブからしっかりと加速し、目標物(パイロン)の数m手前で40km/h+αのスピードに到達するようにし、アクセルを戻して数m走り、目標物(パイロン)を越えた所でブレーキを握るようにします。余裕を持つ事によっていろいろな所で楽ができます。練習の段階ではこれが出来るようになるとすごく簡単に急制動ができるようになります。手前で十分加速する事です。
C目標のラインに合わせて止まるような気持ちで。
出来るだけ早く手前で止まると言う目標ではなく、「11m(小型は8m)を越えないで止まる」事が目標です。手前で止まれた方がそりゃ上手ですが、手前で止まれたからって検定ではな何もボーナスはありません。実際、免許を取る前に行う検定なので、すごく難しいレベルではありません。最低限これくらいには止まれる技量がなければいけないってだけです。免許を持ってバイクの経験がある人がやれば実はそんなに難しいレベルではないのです。苦手意識を持ってしまうと怖さが勝ってしまい、失敗する事があります。気楽な気持ちで。
D左足は早めに出す。
止まってから左足を出す人がいます。これでバランスを崩し、右足を付いてしまったり、立ちゴケをします。停止した際、ギアを1速まで下げる必要はない(減点も無い)ので、ギアの事はほっといて、右側にバランスを崩さない為にも左足を早めに出すようにしましょう。
検定では目標物までの急制動をやりますが、教習では、模擬追突や、目標物への急制動なんてのもやったりします。この二つは教習で体験するだけです。
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