方向変換・縦列駐車

〜目標〜

 駐・停車場所に合わせた駐・停車ができる。

方向変換(幅寄せも)、縦列駐車共に、ポイントで止まってハンドルを切っても構いません。その方が楽に出来るはずなので、無難に止まってハンドルを切るようにしましょう。止まってハンドルを切る(据え切り)事は車に負担がかかり、教習所にとってはやってほしくない事なので、ダメだと言われるかもしれませんが、検定では据え切りについて特に減点等ありません。

《方向変換》

方向変換とは読んで字のごとく、「方向を変換する」→「180°車の向きを変える」のが目的です。車庫入れと思っている人がいますが、違います。バックしてスペースに納めるのではなく、向きを変えるのです。なので、バックして行くスペースに車がまっすぐでなくても構いません。斜めでも大丈夫。あと、後方間隔もあいていても大丈夫。後ろぴったしにもする必要は一切ありません。最終的に向きが変わっていれば良いです。

【左バックの場合】

@車を道路の真ん中よりちょこっとだけ左寄りにまっすぐ入れる。

A左後方を見ながらバックし、ハンドルを全部左に切る。

B半分くらい曲がってきたら、右前方と右後方を確認する。

C車がまっすぐになったらハンドルを戻す。

D車内から後方を確認し、後ろまで入れる。

Eウインカーを右に出し、内輪差に注意しながら出ていく。

ちなみに、数値上は、図のようにホイールベース(前輪と後輪との距離)分が後輪と離れた場所でハンドルを切るとちゃんと収まります。

【右バックの場合】

基本的には左バックと全く逆の事をやればいいだけです。が、運転席が左側にある為見え方違ってきます。

@車を道路の真ん中よりちょこっとだけ右寄りにまっすぐ入れる。

A左後方を見ながらバックし、ハンドルを全部右に切る。

B半分くらい曲がってきたら、左前方と左後方を確認する。

C車がまっすぐになったらハンドルを戻す。

D車内から後方を確認し、後ろまで入れる。

Eウインカーを左に出し、内輪差に注意しながら出ていく。

ちなみに、数値上は、図のようにホイールベース(前輪と後輪との距離)分が後輪と離れた場所でハンドルを切るとちゃんと収まります。

では解説です。(右バック、左バックまとめて)

@ほとんど真ん中と思ってくれても構いません。左右のサイドミラーを見ながら道の見え具合で位置を調節します。

Aこのタイミングが難しい。感覚で出来る人はそれが一番良いです。ですが、感覚がわからない人の為に・・・

1)まず、何回か練習し、ハンドルを切る場所を変えたりしてみます。脱輪しても構いません。

2)ハンドルを切り始める時にポイントを探しておく。

3)良かったらその場所で毎回止まってハンドルを切るようにする。

※上の図の??の場所になんか目印になるものありませんか?真横に見えるものありませんか?のポールが運転席から振り向いた時に後ろの窓のどの辺に見えますか?後ろの座席の三角の窓から少し見えたらとか半分見えたらとか勝手に自分で目印を作ると良いです。ただし、この方法だと、実際の駐車場では役に立ちませんので、ちゃんと感覚を掴むように頑張りましょう。

C右から頭を出して、一番奥のポールや道の角を見て、車の車体と平行になったら止まり、ハンドルを戻すとわかりやすいです。課題は方向を変える(180°向きを変える)事が目的なのでそんなにまっすぐを気にしなくても良いです。

D後ろは50cm位開けておくつもりでいましょう。そんなにギリギリまで下げる必要はありません。方向を変えるのが目的ですので・・・。

E出る時は1段階でやったクランクと同じ要領です。道幅など、クランクと同じ3.5m幅の直角の曲がり角です。(1段階項目11参照)。出る時はウインカーを出す事を忘れずに。

 

☆右バックの場合は、頑張って窓から頑張ってたくさん身を乗り出せば、右後ろタイヤが見えます。なので、その気になれば、思いっきり右側に寄せる事も可能です。

【失敗した場合】

対処方はいろいろあります。ここでは左に寄りすぎた場合の絵ですが、逆の場合は左右逆にして考えてください。

その1(一応入れてみたけど、出れない位にどちらかに寄ってしまった場合)この方法が一番基本で教科書通りの方法です。

その2(全然ダメで左後ろがポールに当たってしまいそうになった場合)

その3&その4(左に寄ってしまったが、幅寄せがめんどくさくてたまらない時)

他にもいくらでも幅寄せ方法はありますが、一例を紹介しました。ちなみに検定の場合、幅寄せ1回は減点ゼロです。2回目から減点されます。前へ進んだ回数でカウントされる為、その1とその2のやり方だと幅寄せ1回とカウントされます。その3とその4のやり方は前に進んで修正していないので、幅寄せのカウントはされません。

《縦列駐車》

縦列駐車とは車を道路に対して縦に停める方法。路上駐車みたいな感じです。バックして入れるのは実際はほとんどやる事は無いとは思います。ですが、私は今まで数回縦列をやらなければならない場面に遭遇してきました。とは言っても10年とか運転してて数回ですが・・・。でも、その時バシッと決める事が出来るので、結構かっこつけれます。免許を取ってからも何度も何度も練習をすると、気がついてくる事があります。気がつく為には、この縦列のやり方を理論的に理解していく事が必要不可欠です。教習所では、理論的に理解する所まではなかなか出来ませんが、基本を身につけるようにしましょう。

基本は下の図参照です。

それでは解説&楽する方法を記述致します。

@車と道の間、大体1m位開けて止まります。右側には最低でも外輪差分(0.7m)はスペースが無いと、途中で右前輪が脱輪します。

A車体の後ろと、Aのポールとを合わせます。運転席から見ていると、左後ろドアの窓からAのポールが少し見えたなぁ位です。そうすると、大体降誕がAに揃っています。ここはそれほどシビアではないですが、しっかりと合わせた方が無難です。

B左にハンドルを切って頭を窓から出して後ろを見ながら下がっていくと、ポールが見えてきます。教習所によって違っては来ますが、おそらく駐車範囲のカドの所に合っているポールがあると思います。そのポールが見えたらぴったしで止まります。ポールではなくタイヤがあったりとかしますが、合わせ方は同じです。タイヤが(たぶん3つ)全部見えたら止まるようにします。ここはとっても重要なポイント。ぴったしで、毎回同じ所で止まるように心がけてください。窓から頭を出す量や、その人の感じ方によってポールがぴったし見えたと言っても様々です。自分の思うぴったしで構わないので、毎回同じ見え方にするように統一するようにしましょう。

 ちなみに、顔を窓から出して後ろを見た方がいいですが、前を見て、右のサイドミラーでポール(もしくはタイヤ)をチェックする方法もあります。

 

Cここが一番厄介だと思います。頭をしっかりと乗り出して、後ろタイヤの位置を確認します。きっと右後ろドアのドアノブの下あたりに右後輪があると思います。このドアノブと、図の点線で示している線を想像して、後ろタイヤが入るか入らないかくらいです。

 この時、どうしてもわからなかったらのポールをまた見てみましょう。これも人によって変わってきますが、Aのポールはフロントガラスの左下のカドあたりに見えると思います。

D右窓から頭を出して後ろを見て、道と車体が平行になったら止まります。前を見てもわかると思います。縦列駐車の目的は駐車範囲に収める事なので、斜めでも車全体が駐車範囲に収まっていればOKです。深くなりすぎそうだったりしたら途中で止まって「入りました」でもOKになる場合があります。

Eウインカーを出し、発進の確認(左後方からぐるっと右後方まで)をしてから発進します。

ではさらに詳細と細かい修正の仕方。

縦列では、特に大事なのがBとC!!ここがいい加減だと縦列はまともに入りません。ぴったしで、どんぴしゃでお願いします。

B詳細:ポールがたくさん見えすぎる(角度がつきすぎる)と結果は車が駐車範囲に深く入ってしまいます。この見え具合で、深さの調節をする事ができますが、この後記載する方法の方が修正しやすいので、ここではいつも同じ見え方を心がけてください。頭のだし具合や、ポールの見え具合、人によっての”ぴったし”の感じ方等々。違うので自分の思う(指導員の言うかもしれませんけどね・・・)ぴったしで統一しましょう。

C詳細:後ろに下がっていく所ですが、たくさん下がると深くなります。少ししか下がらなければ浅くなります。上に書いてあるように、フロントガラスの左下のカド・・・でやってみましょう。そして、結果が深くなったらもうすこし浅めに調節(窓枠の所にポールが隠れたら・・・とか)浅くなってしまうようだったら深くなる方向で・・・。(ワイパーの先っちょに合わせるとか・・・)で、自分なりに場所を決め、そしたら毎回同じ場所でやってください。

Dこれは上級者向けの修正の仕方ですが、紹介します。最後にハンドルを右に切る。たくさん切れば浅くなり、少ししか切らなければ深くなります。(頭で想像してみてください。想像できる人だけこの先読みましょう)右に切る時に最後半周ほど切るのを残しておきます。それで、浅くなりそうだなって思ったらハンドルはそのまま、もしくは少し戻す。深くなりそうだったらハンドルを全部切る。これで修正もできます。縦列で最後右に切って入れる時は右後輪を軸にして曲がっていく訳ですからほとんど右後輪は動きません。なので、右後輪が駐車範囲に収まったらどんどんハンドルを切る事をおすすめします。で、これをマスターできると、実際の道路での縦列駐車でも役に立ちまくります。

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