A水槽改造(その4)

F’)照明追加

 1KWを越すべく、照明の追加をしました。水槽右奥隅を照らすため、タケダ150W10000Kb。あと、タケダ85Wハロゲンランプ1台、以上を追加。レッドナイトビューは四角の小型照明器具に入れ、空間を開けました。これで水槽照明は以下のようになります。
 ab10000Kb、400W
 タケダ10000Kb、150W
 アストロビーム、150W×2
 タケダハロゲンランプ、85W×2
 レッドナイトビュー、9W×2

 これで総ワット数:1038W(日中のみでも1023W)。1KWをめでたくオーバーしました。ほとんど照明フェチ。
 
 以前、水槽用の照明器具が現在ほど無かった頃、体育館用の吊り照明に、250Wの陽光ランプ(演色指数という概念に憧れて買ったが、当然太陽と同じ黄色さだった)とガソリンスタンドで使っているカラーのブルーランプ250Wで使用し始めたのがメタルハライドランプの使い初めです。それから今回の照明までなんと大枚を照明に使ったことか。TFWの6500、10000、20000Kb、ハミルトン、タケダ各種等等。ブルーランプでは初点灯直後、光が出始めると真下のコハナガタがシュワーと隔膜糸を全身から放出し、5分ほどで紫外線に焼けて縮ままり、そのまま「お星様」。初期の紫外線対策はガラス蓋に車の紫外線カットガラスを適当な大きさに切ってもらったのを置くなどして対処したものでした。 

正面から

向かって右から

 水槽の上に空間があると、隙間無く照明器具を並べないではいられない私。

 

G)オゾナイザー、UV殺菌灯復活

 照明を強化するとDinos(Dinoflagellates)の復活が懸念されます。水槽改造後、鼻水を引くDinosのbloomはありませんが、サンゴの色がイマイチなのは、どこかに潜んでいるDinosが少量の毒素を作りだしているためかもしれません。(bloomの始まりはサンゴの色がくすむことでした。)

 Dinos(渦鞭毛藻類)は鉄とビタミンB12が増殖因子ですので、これらの添加は止めています。水野さんによると「渦鞭毛総理藻類は珪藻と生存競争を行っている。珪酸を加えて珪藻優位にすれば、渦鞭毛藻類を押さえ込めるのではないか」と言うことです。私も、もしまたDinosが鼻水化したら珪酸を加えてみます。

 今のところ、うちのDinosはまあまあ制御されているようなので、オゾナイザーとUV殺菌灯を使用することにしました。Dinosにオゾナイザーは無効、UVは増殖抑制効果ありとTRAには書いてあります。海水をスキマーでオゾン添加した後、UV殺菌灯をくぐらせれば酸化殺菌効果は増強されるのではないかと考えたので。

 あと、「強い水流も渦鞭毛藻類を壊す。」とのことですが、浮遊性のDinosには効果ありますが、今、Aquariumで問題になっている付着性Dinosには無効かも知れません。(浮遊性Dinosは高リンで発生しますが、付着性Dinosはリン酸0.00ppmという外洋水なみの低リンでもbloomするなど両者は性質が異なるようです)
 それでも強い水流はサンゴにも望ましいので、以前書いたようにRMD550+RMD300N×3にしたわけです。RMD300N、3台はWave Masterに付けているのですが、全て同時に働くと落下水の勢いがすごい。ほとんどスキマーです。ほとんどスキマーというより、消泡装置を付けて2週間でスキマーになってしまいました。
 落下塔の下部にH字型のパイプを組み消泡装置を作りました。Hの一つの上から水を落としその下は盲端として落下水の滝壺にします。泡と水は横パイプを通って、H字のもう一方の縦パイプ(こちらは上下とも解放)から下に水、上に空気と気液分離にしました。これで細かい泡が水槽にもどるのをなるべく少なくしようとしたのです。上に書いたように、これを取りつけて2週間したら、スキマーとしてキックインしてしまいました。H字の空気排泄口から乾いた泡が出てくるようになったのです。カップを自作してスキマーとしました。(別にスキマーは前から付けてはいますが)
 なお、パイプは径7.5cmです。6cmで作ったら水が落ちきれず、横から吹き出してしまいました。

左のパイプが落下塔で、サンプ水面下で中央のパイプに繋がっている
右はUV殺菌灯:36Wカミハタ

オゾナイザー

 これらの改造でDinosを封じ込められると良いのですが。Aiptasia、BrownJellyが軽くつねられたくらいとすると、RTNは平手でひっぱたかれたくらい、Dinosはグーで殴られたくらいの感じです。

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