A水槽改造(その2)

E)熱交換型換気装置(ロスナイ)

 水槽pHに関し、室内空間では人の出す二酸化炭素は無視できません。照明を点けても、日曜日に比べ患者さんがいるウィークディはpHの上がりが悪く、待合室からあふれそうなときはpHが朝より下がりさえします。他の方の話を聞いても、冬に締め切ったところで燃焼器具を使うとやはり、低pHに悩むそうです。
 当方は室内で燃焼暖房は使いませんが、私が花粉症で一時期全て建物を締め切った状態にする事もあり、換気装置の増強をすることにしました。

 ただ、大量換気にすると冷房、暖房効率が悪くなるので、ロスナイという熱交換システムを取りつけることにしました。取り入れ外気に対してはフィルターも内蔵されているので、花粉症にも有効です。(熱交換:対向流参照)

 左が埋め込み式、右が吊り下げタイプの業務用です。
ご参考までに、右の業務用吊り下げ機器は、MITSUBISHIロスナイLGH-50E5といって50Hz、203W、風量(換気量)480m3/hrです。これだけの換気量があれば、30人ほどの人間がいても大丈夫だそうです。ただ、長さが120cmくらい有り結構大きいです。埋め込み型の方は目立ちません。

 結果

pH

朝(点灯前)

休日(夕、消灯前)

通常日(夕、消灯前)

混雑時(午前終了時)

 

KH

 

8.00

8.55

8.20

7.80

Kalkwasserのみ

ロスナイ取りつけ前

8.00

8.30

8.15

7.90

リアクター併用後

8〜11

ロスナイ取り付け後

8.00

8.30

8.20

8.05

リアクター併用後

8〜11

 Kalkwasserのみの時は休日はpH8.5を越え、また、混雑時は7.8まで下がって、変動が大きかったのですが、リアクターとロスナイを設置してから変動が少なくなりました。特に、点灯したにもかかわらず人が多い時に、pHが下がり続けるストレスからは解放されました。
 店舗に水槽を置いている方やタバコを吸う人がいる場所では、この熱交換型換気装置はお勧めできると思います。タバコはその煙が酸性液体成分なので大変良く水槽の海水の吸収されますから。また、臭いの除去にも役立ちます。
 そのかわり、熱交換器と言っても、その効率は60〜75パーセントなので、特に換気を「強」にするとある程度冷房効率などが落ちます。

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