大型バイク免許                    

 事故にあった、3日後から、大型免許を取りに行く予定になっていて、予約を入れていた。事故にあって、足のレントゲンをとったとき、左足首が、動いたことが、一番嬉しかった!「良かった!まだバイクに乗れる!」
 
 安静の日々は、本当に辛い・・。筋力は落ちるし、動けなくなって行く・・・。
せっかく生きているのに、未来に「はやく、遊びたい!!はやく、どこかに行きたい」そう思っているだけで、実際は、ほとんど座っているだけ・・・・

 生きている意味ある???

 思い切って、5月の連休明けから、教習所に通いはじめた。

 はじめてCB750に乗る。
 
 ところが・・ケガしたところが痛くて「ニーグリップ」が、できないのだ・・・。
 クランクにさしかかった・・・。やばい・・・やばいい・・・

 左に曲がる時に、バランスをくずした・・・
 ブレーキをかけた瞬間!!

 どてっ!!!


 やってしまった・・。それも、ケガした方の足首をバイクにぶつけてしまった。
「イタタタ・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 また、痣を増やしてしまったのだ・・・(秘密)

 第一段階で、どうしてもクランクができなくて、一時間よけいに乗った。毎週、土日にしか行けないので、ほとんど、休みなしの状態だった・・。でも、なんだかわかんないけど、すごーーーーーく楽しかった。
 だって、中型の人と、やっぱ、違うのよ!!教官も、自由に乗せてくれるし、専門的な細かいことを教えてくれるし・・なんか、日に日に、カッコイイライダーに近づいて行く錯覚をおこしたりして・・・。

 その後は、順調に乗った・・・。

 でも、卒検は、自信なかった・・。
 仕事を休んだ。喘息の発作が出てしまった・・・・
「すみません。明日、喘息で病院に行きたいので、お休みください。誕生休(4月)まだとってないんです!!」

 そうやて、がんばって、休みを取って、卒検を受けた・・・
 
 緊張して・・・
 緊張して・・・
 緊張して・・・

 
緊張してさーーーーーーーー

 内週のコース二回走っちゃった!!

 もう、ダメーー!!

 その後は、もう、ひらきなおっちゃって、ガンガン乗ってしまった。クランクも、一本橋も、急制動も、波状路も、失敗しなかった・・・。

 走り終わって、教官が「一本橋、速すぎるし・・スピード出しすぎ・・そのまんま曲がらないで、ちゃんとブレーキでスピード落として回りなさい・・・」
  
 いろいろ、山のように注意された・・・その後・・・
 「ギリギリで、合格!!」

 やった!!
 やった!!
 ぎゃーーーーーーーっ!!

 そのまま、試験場に向かって、大型バイクの免許を手に入れた。
 大型の免許を手にして、一番に行ったところ・・
 もちろん・・・病院・・・

 先生が聴診器をかしてくれた
 こりゃ、ひどい喘息だ・・吸入した方がいい・・・

 吸入して家に戻った・・・

 ようやく、これで、安静にできる!!!

 その日から、3日連続で日本酒やビールを飲みまくった・・・

 よし・・・これで、安静にできる!!!

 本当に、安静にする気あるの?????

 早く、大型バイクに乗りたい!!

 死にそこなった人間は、妙に強いのだ・・・「どうせ、あの時、死んでいたと思えば、なにやったって、怖くないよ・・・だーーーーーーーって、あの時死んでたら、今のあたしなんか、いなかったんだしーーーーーーーーー。あたしがいなくたって、世の中は動くんだしーーーーー!!あたしなんか、いなくたって、いいんだからさーーー、思いっきりやりたいことやんないとーーーーーーー!!」

 これからの、私の人生は、「おまけ」なの・・・

 これを読んだ方、大型免許取ったことは、職場には内密に・・・