天国=鬼 Fly me to the moon |
娘が今日で20歳になった。 苦労をかけたと思う・・。 20年前、娘がおなかにいた時に、女性は素晴らしいと思った。 1つの体でありながら、ふたつの命を体に宿しているのだから・・。 娘がある時「天国を見たい」と言った。その時に、ちょうど「メイド・イン・ ヘブン」という映画が上映された。6歳の娘とそれを見に行った。 ある男女が天国で出会い、女性だけが地上に・・・。男性は、天使に 頼み、地上に彼女を探しに行く「30歳までに、彼女を探し求めないと、 記憶は消えてしまう」という条件のもとに。 でも、2人とも天国の記憶はない。運命の出会いができるのだろうか。 エッチな場面は、娘の目を右手でかくしていた・・・・でも、天国は、素敵 だった・・・何もかもが2人の思うように描かれて行く・・・・そんな愛だけ があるのだ・・・・。 目の中に入れても痛くないほどかわいい娘・・。でも、20年間、本当に 悲しい思いをさせてしまった・・。自分が8歳で父親を失った悲しみを持 っているため、どうしてもそれだけはしたくない!!そう思っていたが、 離婚した・・。どうしょうもない運命だった・・・。どうすることもできなかっ た。 その後は、「娘をちゃんとした人間にしなければいけない」「1人で、ちゃ んと育てなければ・・・」そう思って、悪いことをした時には、厳しく叱った。 でも・・・ある時、自分には無理だと思った・・。子供を育てられない・・・。 あまりにも最低な人生を歩いて来てしまって、最低な人間になっている。 その時に出会った若者と結婚した。優しい・・何でもやってくれる・・子供 たちとも、とても仲良しで、まるでお兄ちゃんのような・・・・。 新しい生活は、何もかもが素晴らしかった。 楽しかった・・・。 私は、住所も誰にも教えないで、ボロボロの自分を捨てようとした・・。 これで、人生は、完璧になれる!! ところが、娘も、息子も、思春期を迎え、荒れた・・・。 学校への呼び出し・・警察・・・ そして、言われた「おたくの、お子さんは、淋しいんですよ・・・」 「何が淋しいの???」 聞いても、誰も答えてはくれない・・・ ただ、あるのは、自分が最低な母親である・・その事実だけ・・・ 娘は、思春期を越えて、少し大人になった・・そんな時、娘が 「マヤ!!もし、今、運命の人と出会ったらどうする???」と言った。 「たぶん、運命の人と出会っても、何も言わないと思うよ・・。旦那さんい るし・・・今更、誰かを愛したいと思わないし・・・もし、今まで誰とも出会っ てなくて、1番最初に、その人に出会えたなら、愛している!!って言っ たと思うけど・・・私は失敗多すぎるからね!!」 今年の娘が生まれた日・・・夢を見た・・・悲しい夢だった・・ 私は、夢の中で、運命の人と出会い、永遠に近いほど愛し合った・・・ そして、引き裂かれていく・・・・ 引き裂かれていく・・・ 引き裂かれていく・・・ 気が狂いそうになった・・・ 目が覚めた時、枕が涙で濡れていた・・・。 夢なのに・・全身の力が抜けてしまって、何も手につかないほど疲労し た。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 仕事を遅刻した・・。 仕事をしなくっちゃ!!! 今日の仕事は「鬼の顔を作る・・・」だった・・・ 毎年私は子供たちに言っていた 「心の中には、鬼がいます(悪魔)。その鬼を追い出さなくてはなりません。 どんな鬼がいますか?怠け者・・喧嘩する鬼・・意地悪をする鬼・・そんな 鬼は、追い出しましょう!!そして、いい子になりましょう!!」 ところが、今日は、そう言う気持ちになれなかった・・・ 「心の中に、鬼が住んでいます。でも、その鬼は、大事です。心の中の鬼 も自分なんです。でも、人と仲良くするためには、その鬼は、心の中に大 事にしまっておかないとならないんです。もし、みんなが、優しいいい子だ けだったら、誰かに意地悪された時に、傷つくだけです。でも、心に鬼を持 っていれば、何すんのよ!!やめてよ!!って言えます。今日は、心の中 の鬼を出して、鬼を作ろうねーーーーーーーーーーーーー!!!」
1番夢中になって、鬼を作っているのは、私だった・・・ 愛して欲しいのは、完璧な優しい自分じゃない・・・ 孤独で淋しくて、どうしょうもない最低な自分さ・・・・ 子供たちも同じ・・・・・ 大人も、同じ・・・・・ 1人で頑張る必要なんてない・・・・ みんないるんだから・・・・ みんないるんだから・・・・・ みんな・・・いるんだから・・・・・ 1人でがんばる必要ないよ・・・・・。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ そう言えば、娘が5歳の時に、私にこう言った 「マヤはどうして髪が長いの?」 私は「髪の毛が地面に着いたら、私は月の世界に帰らなくちゃならない の・・」 その日から、なぜか娘は髪を切るのを嫌がった・・ 私は「邪魔だから切りなさい!!大きくなってから伸ばしなさい!!」そ う怒った。 すると娘は泣きながら・・・・ 「マヤと一緒に月の世界に帰りたいの!!だから髪は切らない!!」 でも・・後で聞いた話によると・・そう言えば絶対髪を切らないですむと思 ったから言っらしい・・・・(だまされた・・・) 娘に言った「飲みに行こうよーーーー」 娘は答えた「運命の人と行けば・・・・・・」 娘に言った「そんなのいるわけないでしょ!!」 先日見た夢は、天国で、運命の人と引き裂かれた夢に違いない!! きっと・・・地上で会える・・・運命の人と・・もう1度・・・・ そうしたら、何もかもが輝くの!! そして、その人は、きっと・・私の夢を叶えてくれるわ!!! 「お願い!!私を月に連れて行って!!・・・・」 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ・・・・娘が20歳になる前の日・・・・ 医者「誰にでも・・来るものです・・・」 私「えっつ!!運命の人が、やっぱり必ず来るんですね!!(言ってない)」 医者「ショックを 受けると思いますが・・・」 私「えっ!!やっぱり来ないんですか??(言ってない)」 医者「実は・・・マヤさん・・更年期の始まりです・・・・」 私「運命の人には、もう会えないんですか?(言ってない)」 医者「正直言って、もう無理だと思います・・・」 私「いいんです・・・もう・・諦めましたから(涙)」 誰にでも・・来るものです・・・・・・・・。運命は・・・・(涙)。 こうなったら・・・孫を待つしかないな・・・ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 電話が来た・・・・ 「ご主人いますか?」 「すみません・・・いませんけど・・・(主人は私だ!!)」 「あっ・・・娘さんですか?」 「はい!!!」 このくらいの・・・嘘ついても・・・いいよね・・(涙) |
Fly me to the moon | 1954 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・曲: | Burt Howard |
(VERSE) | (ヴァース) | ||||||||||||
Poets often use many words to say a simple thing | 詩人はたった一つのことを語るのによく多くの言葉を使うものね | ||||||||||||
It takes tho't and time and rhyme to make a poem sing | 考えていることを語り、テンポや韻律などを駆使して | ||||||||||||
With music and word I've been playing | 詩を歌わせようとするでしょ | ||||||||||||
For you I have written a song | 私は自分が奏でたり歌ったりしてきた音楽と言葉でもって | ||||||||||||
To be sure that you'll know what I'm saying | あなたのために歌をひとつ書いてみたの | ||||||||||||
I'll translate as I go along | 私の言ってることをしっかりとわかってもらうために | ||||||||||||
歌いながら言葉の意味を説明していこうと思うの | |||||||||||||
(CHORUS) | (コーラス) | ||||||||||||
Fly me to the moon and let me play among the stars | 私を月へ連れていって、そして星の間であそばせて | ||||||||||||
Let me see what spring is like on Jupiter and Mars | 木星や火星の春がどんなものか私に見せて | ||||||||||||
In other words hold me hand | でも本当はね、私の手を握って、という意味なの | ||||||||||||
In other words darling kiss me | つまり、お願い私にキスして、ということなのよ | ||||||||||||
Fill my heart with song and let me sing forever more | 私の心を歌で満たして、そしていつまでも歌わせて | ||||||||||||
You are all I long for, all I worship and adore | あなたは私が待ち望んでいたもののすべて | ||||||||||||
In other words please be true | 熱愛し、敬愛してきたもののすべてなの | ||||||||||||
In other words I love you | お願いよ、私から離れないで | ||||||||||||
あなたを愛してる、ということを言いたいの |