サンタクロースとのデート


 私は、今21人のかわいい年長組の子どもたちの担任をしている。
 かわいそうなことに、この子たちの担任は
「魔女!!」
そうとも知らない親たちは、毎日安心しきって(これはわからない)子どもたちを預けて仕事に行く・・・。

 もうすぐ
クリスマス!!子どもたちと、クリスマス劇の配役を決めたり、アドベントカレンダーをめくったりしながら、楽しみにクリスマスが来るのを待っているのだ・・。

 
そうなのだ!!ちゃんと仕事をしているのだ!!!

★今日のMAYAHさんの話し・・★
MAYAH「みなさん、私の名前はなんですか?」
子「○○まやーー」
MAYAH「では、
サンタさんの長い名前は、なんでしょう」
子「エッ???」
MAYAH「あら・・あなたたち、知らないの?
セントニコラスって言うんだよ」
子「知らなかったーーー」
MAYAH「じゃあ、
イエス様の名前は、なんでしょう」
子「エッ???」
MAYAH「
イエス・キリストと言うのです。知らなかったの???」

そんな風に、
クリスマスを前に、心の準備をしている・・・。

テーブルに1個づつシクラメンを飾り、
ポインセチアも入口に飾り、名前を教えてあげる・・・・

ステキな時間が過ぎて行く・・・

 しかし・・・今日のように、朝から雨が降っていると、子どもたちは言うことを聞かなくなる。するとつい言ってしまう。
MAYAH
「そんなに言うことを聞かないと、サンタクロースが来ませんよ!!!」
 
 昔の子供たちなら、こう言えば言うことを聞いた。しかし・・今の子供たちは、違う・・・

子ども「
悪い子でも、サンタは来るんだよ・・。もう、手紙書いたもん」

MAYAH「そんな手紙、破ってすててやるー!!」

子ども「MAYAHさん、
大人だからサンタさんにプレゼントもらえないんだよね・・・(みんなで笑う)」

MAYAH「サンタクロースなんて、来なくたっていいもん!!もう、悪い子になっちゃおう!!どうせ、
サンタクロースにプレゼントもらえないんだから。もういっぱい怒っちゃおーー!!早く片付けなさい!!」

そして食事中まで、その話題が続く・・・

MAYAH「もう、あんたたち、言うこと聞かないから、12月24日は、絶対に、ホウキに乗って空に行って、サンタさんをみつけて
『サンタさん一緒にお酒を飲みに行きましょ!!』ってさそっちゃおう・・」

子ども「エッ!!
サンタさん、お酒飲むの?」

子ども「
サンタさんを見たら、消えちゃうんだよ・・・」

MAYAH「あんたたち、こーーんなに 
きれいな私が、サンタさんの前に行ったら、サンタさん消えるわけないじゃない・・。悪い子にプレゼント配っているより、絶対私と遊ぼうと思うに決まってるでしょ!!」

子ども「まやさん、そんなに夜中まで起きていられるの?」

子ども「起きていられるよ・・だって、おとまり会の時に寝なかったじゃん」

子ども「あれは、
ユンケル飲んでいたからだよ」(何で知ってる?)

MAYAH「また、
ユンケル飲むもん!!」

子ども「
自分が、プレゼントもらえないからって、そんなことしちゃダメだよねーーー」

MAYAH「もう、絶対クリスマスイブは、ホウキで空に行って、
サンタさんと デートするんだもーーーん!!素敵ーーーー」

子ども「MAYAHさんの、子どもは、どうするの??」

MAYAH「ケーキ1個と、チキンのももを置いていけばいいじゃん」

子ども「そんなの、
かわいそうだと思わないの?(必死)」

MAYAH「いいんだもん!!
サンタさんとデートの方がいいもん!!」

子ども「(みんなに向って)サンタさんに僕が手紙書くよ・・・」
 男の子が、手紙を書きはじめる。

MAYAH「○○ちゃん!!サンタさんに、MAYAHさんに会ったら、悪い人なので、逃げてくださいって書いてるんでしょ!!やめてよね!!」

 そう言って、手紙を取り上げた!!!

 その手紙には、踊った字で、こう書かれていた。

「さんたさん まやさんにも、ぷれぜんと ください。
ぼくたちにも、ぷれぜんと ください」

 
目頭が熱くなった・・・
「メリークリスマス!!!」