私は雨が好きです。雨が降ると心が静かになります。
木々も水を得て、何も言わなくなるような気がします。
広辞苑で、雨にまつわる字を調べました。
雨の美しい日本語に感動中です。
そして、今日の雨は・・・

《雨にまつわることば》

秋雨(あきさめ) 秋に降る雨。秋の雨。特に九月頃の長雨
秋湿り(あきじめり) 秋に降る長雨。また、秋の雨のために空気が湿って冷たい感じ。
秋の雨(あきのあめ) 秋に降る雨。
雨間(あまあい) 雨の降りやんでいるあいだ。
雨上がり(あめあがり) 雨のはれた直後。あまあがり。
雨脚・雨足(あまあし) @長くすじをひいて地に落ちる雨。
              A雨が降りながら通りすぎていくさま。また、その速さ。
雨打(あまうち) 軒端(ノキバ)の雨が落ちて打ち当る所。あまおち。
雨落(あまおち) 軒のあまだれの落ちる所。
雨隠れ(あまがくれ) 雨を避けること。雨やどり。 
雨風(あまかぜ) 雨気(アマケ)を含んだ風。また、雨につれて吹く風。
          枕一九七「三月ばかりの夕暮にゆるく吹きたる―」 
雨雲(あまぐも) 雨の降る際に現れる雲。雨気(アマケ)を含んだ雲。 
雨曇り(あまぐもり) 雨が今にも降りそうな曇り方。
雨気(あまけ) 雨が降りそうな空模様。雨もよい。
雨景色(あまげしき) 雨中の景色。雨の降りそうな空の様子。
雨気付く(あまけづく) 雨が降りそうになる。
雨乞い(あまごい) ひでりの時、降雨を神仏に祈ること。祈雨(キウ)。
雨隠る(あまごもる) 雨に降りこめられる。
雨曝し・雨晒し(あまざらし) 雨にさらすこと。
               覆う物がなく、雨のふりかかるままにしておくこと。
雨障(あまさわり) 雨に妨げられて外出できないこと。
雨雫(あましずく)「あまだれ」と同じ。
雨滴(あましだり)(アマシタタリの約)あまだれ。
雨注ぎ(あめそそぎ) (古くは清音) あまだれ。雨のしずく。
雨空(あまぞら) 雨が降りそうな空。また、雨が降っている空。
雨続き(あめつづき) 雨の降り続くこと。あめつづき。
雨粒(あまつぶ) 雨の粒
雨晴らし(あまばらし) 雨の後、雲を吹き払う風
雨晴れ(あまはれ) 雨がやんで空がはれること
雨間(あまま) 雨が止んでいるあいだ。雨の晴れ間。
雨水(あまみず) 雨の水。また雨が降って地面に溜まったもの。
雨催い(あめもよい) 今にも雨の降り出しそうな空のけしき。雨模様。
雨模様(あめもよう) 雨の降りそうな空の様子。あまもよい。
雨漏り(あまもり) 屋根などから雨の漏ること。  
雨宿り(あまやどり) 雨のはれるまで雨のかからない所でしばらく待つこと。
雨止み(あめやみ) 雨の一時やむこと。また、その間。
雨夜(あまよ) 雨の降る夜
雨上がり(あめあがり) 雨のはれた直後。あまあがり。
雨跡(あめあと) 地上に残る雨のあと。
雨霰(あめあられ) 雨と霰。
雨風(あめかぜ) 雨と風。また、雨を伴う風。
雨雫(あめしずく) 雨のしたたり。また、女がさめざめと泣くさまのたとえ。
雨台風(あめたいふう) 風はあまり強くないが、雨が強く降る台風。
雨の手数(雨の手数) (雨の「脚」に対して「手」といい、
           繁く降るのを「手数」という) 雨のひどく降ること。 
雨降り(あめふり) 雨が降ること。雨が降っている天候。雨の降っている間。
雨もよ(あめもよ) 雨降り。
糸雨(いとさめ) こまかい雨。こさめ。ぬかあめ。
陰雨(いんう) 空が曇って雨の降ること。いつまでも続く陰気な雨。
雨意(うい) 雨が降り出しそうな気配。あまもよい。雨気。
雨下(うか) 雨が降ること。また、雨中。
雨気(うき) 雨の降りそうなけはい。あまもよい。
雨季・雨期(うき) 一年の中で雨(降水)の多い季節。
雨脚(うきゃく) 雨が線状に地に落ちるのを足にたとえた語。あまあし。
雨月(うげつ) 雨夜の月。また、名月が雨のために全く見られないのをいう。
雨後(うご) 雨の降った後。あめあがり。
雨師(うし) 雨の神。
丑雨(うしあめ) 丑の刻に降りはじめた雨。朝雨で、間もなくやむという。
雨声(うせい) 雨の降る音。あまおと。
雨雪(うせつ) 雨と雪。
雨中(うちゅう) 雨の降る中。また、その時。
雨滴(うてき) 雨のしずく。あまだれ。
雨天(うてん) 雨の降る天候。あまぞら。
雨氷(うひょう) 過冷却した雨が氷点下の地表について凍結したもの。
雨夜(うや) 雨の降る夜。
雨余(うよ) 雨のはれた後。あめあがり。雨後。
雨量(うりょう) 降った雨をため、その量を深さで示したもの。 
雨露(うろ) 雨と露。あめつゆ。
雲雨(うんう) 雲と雨。
雲霓(うんげい) 雲と虹(ニジ)。雨の降る前ぶれと雨後を意味する。また、雨のこと。
液雨(えきう) 陰暦一○月頃に降る雨。しぐれ。
柄漏り(えもり) 傘などの柄を伝わって雨の漏ること。
煙雨(えんう) けむるように降る雨。細雨。きりさめ。
大雨(おおあめ) ひどく大量に降る雨。
大降り(おおぶり) 雨などが、はげしく降ること。
御湿り(おしめり) (女房詞から) ほどよく雨が降ること。 
快雨(かいう) さっぱりとするような雨。気持のよい雨。
怪雨(かいう) 旋風などによって天空に舞い上った小動物・泥土などが単独に
        または雨と共に降ること。
空梅雨・乾梅雨(からつゆ) ほとんど雨の降らない梅雨。照り梅雨。
甘雨(かんう) 草木をうるおし育てる雨。慈雨。
寒雨(かんう) 冬の雨。寒そうな雨。
寒九の雨(かんくの雨) 寒九の日に降る雨。豊年の兆という。
神立(かんだち) かみなり。雷鳴。雷雨。にわか雨。夕立(ユウダチ)。
寒の雨(かんのあめ) 寒中に降る冷たい雨。
旱魃(かんばつ)
喜雨(きう) 旱魃(カンバツ)がつづいた後に降る雨。慈雨。
樹雨(きさめ) 濃霧のとき、森林の中で霧の微小な水滴が枝葉につき、
        大粒の水滴となって雨のように落下する現象。きあめ。
暁雨(ぎょうう) あけがたに降る雨。
霧雨(きりさめ) 霧のようにこまかい雨。ぬかあめ。細雨。きりあめ。 
紅の雨(くれないのあめ) 紅色の花などに降りそそぐ雨。
黒い雨(くろいあめ) 
恵雨(けいう) ひでりの続いた時などに作物をうるおす雨。慈雨。
紅雨(こうう) 春、花にそそぐ雨。
降雨(こうう) 雨の降ること。また、ふる雨。
膏雨(こうう) (「膏」は、うるおす意) 農作物をうるおしそだてる雨。よいしめり。甘雨
黄孔雨(こうじゃくう) 陰暦五月(一説に九月)の雨。 
黄梅の雨(こうばいのあめ) 梅の実が黄熟する頃の雨の意。梅雨(バイウ)の異称。
心の雨(こころのあめ) 心のはれやかでないことを雨にたとえていう語。
小雨(こさめ) こまかに降る雨。小降りの雨。
小糠雨(こぬかあめ) こまかい雨。ぬかあめ。
木の葉の雨(このはの雨) 木の葉の落ちる音を雨に見立てていう語。
五風十雨(ごふうじゅうう) 五日に一度風が吹き、一○日に一度雨が降ること。
小降り(こぶり) 雨や雪の降り方がわずかなこと。 
細雨(こまあめ) こまかい雨。こさめ。
小止み(こやみ) (雨や雪などが)しばらくやむこと。ちょっとやむこと。おやみ。
細雨(さいう) こまかい雨。きりさめ。
催花雨(さいかう) 春雨。花の咲き出す頃に降る雨。
桜雨(さくらあめ) 桜の花の咲く頃の雨。
山雨(さんう) 山から降りくる雨。山中の雨。
残雨(ざんう) のこりの雨。雨のなごり。
酸性雨(さんせいう) 大気汚染物質の窒素酸化物や硫黄酸化物が溶け込んで降る酸性の雨。
地雨(じあめ) きまった強さで降りつづく雨。俄雨(ニワカアメ)
時雨(じう) ほどよい時に降る雨。しぐれ。
慈雨(じう) ほどよく物をうるおし育てる雨。ひでりつづきのあとの雨。甘雨。
潮切(しおきり)
時雨(しぐれ) 秋の末から冬の初め頃に、降ったりやんだりする雨。
篠突く雨(しのつくあめ) 篠をたばねて突きおろすようにはげしく降る雨。
柴榑雨(しばくれあめ) はげしく降る雨。大雨。
しぶき雨(しぶきあめ) しぶきになって降る雨。
秋雨(しゅうう) 秋に降る雨。あきさめ。 
驟雨(しゅうう) 急に降り出し、間もなく止んでしまう雨。夏の夕立や雷雨の類。
         また、寒冷前線の通過によっても起る。にわかあめ。
宿雨(しゅくう) 急に降り出し、間もなく止んでしまう雨。夏の夕立や雷雨の類。
         また、寒冷前線の通過によっても起る。にわかあめ。 
春雨(しゅんう) 春降る雨。はるさめ。
暑雨(しょう) 夏の炎天に降る雨。
小雨(しょうう) すこし降る雨。こさめ。
瘴雨(しょうう) 瘴気を含んだ雨
甚雨(じんう) 激しく降る雨。大雨
翠雨(すいう) 青葉に降りかかる雨。緑雨。  
瑞雨(ずいう) 穀物の生育を助けるめでたい雨。
青雨(せいう) 青葉に降りかかる雨。翠雨(スイウ)。緑雨。
晴雨(せいう) 晴天と雨天。はれとあめ
霽月 
積雨(せきう) 連日降り続く雨。ながあめ。 
疎雨(そう) まばらに降る雨。大粒の雨。 
曾我の雨(そがのあめ) 曾我兄弟仇討の旧暦五月二八日に降るという雨。虎が雨。虎少将の涙雨 
漫ろ雨(そぞろあめ) 思いがけなくも降る雨。 
袖傘雨(そでがさあめ) 袖笠をしてしのぐほどの少しの雨。 
袖の雨(そでのあめ) 袖にかかる雨。多く、袖が涙にぬれるのにいう。 
大雨(たいう) おおあめ。ひどく降る雨。豪雨。 
多雨(たう) 雨の多いこと。
朝雲暮雨(ちょうちんぼう) 朝の雲と夕方の雨。
朔日降り(ついたちぶり) 月の第一日に雨の降ること。俗に、その月は雨が多いという。 
鉄砲雨(てっぽうあめ) 鉄砲を打つように大粒に強く降る雨。 
照り雨(てりあめ) 日が照りながら降る雨。 
照り降り雨(てりふりあめ) 照ったと思うと降り出し、降り出したかと思うと照り、
              見定めのつかない雨。 
天気雨(てんきあめ) 日が照っているのに降る雨。日照り雨。狐の嫁入り。 
凍雨(とうう) 冬の雨。寒雨。みぞれ。雨滴が空中で凍結し、氷粒となって降って来るもの。  
土砂降り(どしゃぶり) 大粒の雨が勢い激しく降ること。また、その雨。 
虎が雨(とらがあめ) 陰暦五月二八日に降る雨。この日、曾我十郎が死に、
           それを悲しんだ愛人の遊女虎御前の涙が雨となって降ると伝える。
           虎が涙。曾我の雨。 
長雨(ながあめ) 幾日も降りつづく雨。淫雨。霖雨。 
長雨・霖(ながめ) 長く降りつづく雨。五月雨(サミダレ)の称 
菜種梅雨(なたねつゆ) 三月下旬から四月にかけて、菜の花が盛りの頃に降り続く雨。 
涙雨(なみだあめ) 涙が化して降るという雨。ほんの少し降る雨。  
俄雨(にわかあめ) にわかに降って来てすぐやむ雨。急雨。驟雨。 
糠雨(ぬかあめ) きわめて細かい雨。霧雨。こぬかあめ。 
沛雨(はいう) 沛然と降る雨。さかんに降る雨。 
梅雨・黴雨(ばいう) さみだれ。つゆ。  
麦雨(ばくう) 麦の熟するころに降る雨。 
花の雨(はなのあめ) 桜の花に降る雨。また、桜の咲くころに降る雨。 
春雨(はるさめ) 春降る雨。特に若芽の出る頃、静かに降る細い雨。 
春時雨(はるしぐれ) 春の、急にぱらぱらと降ってはやむ、にわか雨。 
飛雨(ひう) 飛ぶように降る雨。はげしい雨。 
大雨・甚雨(ひさめ) ひどく降る雨。おお雨。 
氷雨(ひさめ) 雹(ヒヨウ)。霰(アラレ)。みぞれ。また、みぞれに近い、きわめてつめたい雨。 
肘雨(ひじあめ) 肘笠雨(ヒジガサアメ)の略。 
日照り雨(ひでりあめ)日光がさしているのに降る雨。狐の嫁入りがあるという。
           そばえ。天気雨 
一雨(ひとあめ) 一度の降雨。ひとしきり降る雨。
風雨(ふうう) 風と雨。風の加わった強い雨。あめかぜ。あらし。暴風雨。 
暮雨(ぼうう) ゆうぐれにふる雨。 
暴雨(ぼうう) はげしく降る雨。 
本降り(ほんぶり) 強くてすぐやみそうもない雨の降り方。はげしい降雨。  
叢雨・村雨(むらさめ) (群になって降る雨の意) 一しきり強く降って来る雨。
            にわか雨。驟雨(シユウウ)。白雨。繁雨(シバアメ)。 
叢時雨・村時雨(むらしぐれ) 一しきり強く降って通り過ぎる雨。 
恵みの雨 
猛雨(もうう) はげしく降る雨。豪雨。 
濛雨(もうう) 空をかき曇らせて降りしきる小雨。そぼ降る雨。
沐雨(もくう) 空をかき曇らせて降りしきる小雨。そぼ降る雨。 
八重雨(やえあめ) 降りしきる雨。
遣らずの雨(やらずのあめ) 人を帰さないためであるかのように降ってくる雨。
夕立(ゆうだち) 夕方、風・波などの起り立つこと。
         夕方、急に曇って来て激しく降る大粒の雨。
横雨(よこあめ) 横から吹きつけるように降る雨。よこさめ。 
横しぶき(よこしぶき) 横から吹きつける雨のしぶき。 
横降りよこぶり) 雨・雪などが風のために横ざまに降ること。 
夜雨(よさめ) 夜降る雨。夜の雨。
雷雨(らいう) 雷が鳴って雨が降ること。雷鳴と共に降る雨。
涼雨(りょうう) 涼しく感じる雨。 
緑雨(りょくう) 新緑のころに降る雨。
霖雨(りんう)  幾日も降りつづく雨。ながあめ。淫雨。 
涙雨(るいう) 涙が雨のように降ること。ひどく泣くこと。  
冷雨(れいう) つめたい雨。 
零雨(れいう) 静かに降る雨。小雨。微雨。 
霊雨(れいう) 人々の望む時に降って万物をうるおす雨。霊妙不可思議な力のある雨。 
若葉雨(わかばあめ) 若葉に降る雨。 
私雨(わたくしあめ) 不意に降る村雨。かぎられた小地域に降るにわか雨。
           麓は晴れて山上にばかり降る雨。
           有馬・鈴鹿・箱根などの山地でいう。