保育園で、どんど焼きをしました。同時に、もちつきもしました。昼の給食には、みんなで、つきたての餅と、シャケのカス汁と、照り焼きチキンを食べました。
照り焼きチキンを、のり餅に載せて「照り焼きチキン餅、超おいしいーー!!!」と、私がパクパク食べていると、子供たちが真似をして、何と、今日は照り焼きチキンと、のり餅が大人気だったのです。
そして、静かにしなければならない、「お昼寝」の時間が来ました。ところが、子供たちは、興奮していて、うるさくてたまりません・・・・。そこで、私のお話がはじまりました。
あのね、まやさんが、小さい時に、北海道では、お正月に餅つきをしたんだよ。まだまやさんが、小さい時だったから、お父さんも生きていたの。そのお父さんが、ペッタン、ペッタンって、お餅をついているのを、そばで見ていたんだけどね。そうしたら、ついていたお餅が、『きね』ていう、お餅をつくやつに、ペッタリくっついちゃったのよーー。そうして、空に舞いあがったと思うと、そのお餅が、ベタベタと逃げ出しちゃったの。そうしたら、お母さんが子供たちに「大変、お餅が逃げ出しちゃったから、つかまえてきてーーー」って言ったのよ。それで、小さいまやさんも、お兄ちゃんたちと一緒に追いかけていったんだーー。
そうしたら、なんとお餅は、ベタベタと、近くに住んでいる、すごーーく悪い子の『ゆきぼう』って子の家に入って行って、なんと、お餅は、『ゆきぼう』を飲み込んでしまったの。ビックリして、逃げようと思ったんだけど、お餅をつかまえないとならないので、恐かったけど、お餅を追いかけて行ったの。そうしたら、次に『ひろゆきちゃん』って子の家に行って、その子も、悪い子だったから、お餅は、『ひろゆきちゃん』も飲み込んでしまったのよ。
もう、まやさんは恐くて、恐くて、たまらなくなって、もう家に帰って来て、一人で震えていたの。どうしてそんなに恐くなったかって言うとね。その日、まやさんは、悪い子だったのよ。何を悪いことしたかと言うと、お母さんが「お風呂に入ったら、きれいに体を洗うのよーー」って言って「はーーい」と返事をしたくせに、めんどうくさいから、体を洗うのをさぼって出てきちゃったのよ。それから、晩御飯の時に出た野菜を口の中に入れたまま「ごちそうさま」をして、後で口の中のものをゴミ箱に捨てちゃったし・・。それで、きっと次にお餅は、まやさんを飲み込むに違いないと思ったのよ。
部屋の中で震えていたら、窓がね。トントンじゃなくて、ベタッベタッと音がしたのよ。見てみると、そこに、さっき逃げたお餅がガラスにピッタリとくっついているの。もう、声も出ないくらい恐かったのよ・・。その時に机の上を見たら、なんとそこに「照り焼きチキン」と「お醤油」が置いてあったの。そこでまやさんは、考えたのよ。お餅はきっと、まやさんよりも、照り焼きチキンの方が好きに違いないって・・・。
お餅は、窓を開けて入って来て、まやさんを飲み込もうとしたんだ。その時に、思いっきり机の上の「照り焼きチキン」をお餅に向って投げたらね。お餅は、何と、照り焼きチキンを飲み込んでしまったのよ。その時に、エイッて、お餅に向って醤油を力いっぱいかけたの。そして、まやさんは、そのお餅をまるごと飲み込んでしまったのよ・・・。だから、まやさんのおなかには、お餅がくっついているのよ。ほら、おなか、こんなにプヨプヨしているでしょ。このプヨプヨおなかの中には、お餅と一緒に、照り焼きチキンと、『ゆきぼう』と『ひろゆきちゃん』が、入っているかもしれないのよねーーー。
おっすまい
※こんなに、静かに話しを聞いてくれたのも、ひさしぶり・・・・。
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