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日本酒の高級酒と普通酒

日本国内で広く飲まれている日本酒は、圧倒的に普通酒が多く、高級になるに従ってその生産と消費は少なくなっている。新潟県酒造組合「数字で見る新潟県の清酒」によると、全国の総出荷量の内、特定名称酒の占める割合は3割に満たない。下記のピラミッド図はそれをイメージしたものです。
因みに、新潟県のその割合は6割を超えており、新潟の地酒が有名になっている訳がこの辺にもありそうに思える。

表示でわかる清酒の高級酒と普通酒













特定名称の表示 原材料表示 精米歩合(注1) アルコール添加の有無
・純米大吟醸
・純米吟醸
米・米麹 50%以下
60%以下
なし
・大吟醸
・吟醸
米・米麹
酒造アルコール
50%以下
60%以下
あり
(本醸造に準ずる)
・特別純米
・純米
米・米麹 60%以下
70%以下
なし
・特別本醸造
・本醸造
米・米麹
醸造アルコール
60%以下
70%以下
あり
(注2)




上記の表示はない。特定名称の
清酒に該当しない清酒。
 ・アルコール添加量が多い(本醸造以上)清酒
 ・1、2、3級以外の米を使った清酒
 ・精米歩合が上記制限外の米で醸造した清酒
 注1: 1、2、3等の米を使うこと。
  注2: 特定名称の清酒のうち、大吟醸、吟醸、特別本醸造、本醸造ではアルコールの添加量は白米重量の10%以下
      (95%アルコール換算)でなければならない。

「日本酒事典」 (穂積忠彦監修 健友館)より


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