撮影方法として特徴的なのは、レンズをボディに固定 していない事です。レンズ周辺の歪みのどの部分をどの 程度使うかは、レンズのずらし方、ずらす幅により変わ って来ます。またレンズを傾けることにより、被写体と なる花に、被写体と流れを作ったり障害物の削減も可能 です。背景のボケ方や脇役の力の強弱を調整することも でき、上記とは違う歪みを作ることが出来るのです。そ のため被写体のイメージに合わせた描写が出来ます。通 常のレンズの使用方では表現出来なかった異質なボケを 取り入れることにより、いままで発見出来なかったその 花の魅力を引き出すと共に、自分の表現したい空気感を も作り出すことが可能なのです。
1995年の学研『四季の写真』で紹介されました。