第69号(2010年秋) |
□ | 今年6月に、(株)スマイルハートが、塚口町6丁目に尼崎市初の宅幼老所「あゆみのいえ」を開設しました。 |
□ | 宅幼老所とは、高齢者の通所介護(デイサービス)と子どもの保育が同じ場所で実施され、お年寄りと小さな子どもたち、障がい者が家庭的な雰囲気で過ごせる小規模通所施設のことです。 |
□ | とかく高齢者は高齢者施設で、子どもたちは保育所、幼稚園で、障がい者は障がい者施設でと分離され、社会とは異なる空間が作り出されるのですが、お年寄りや子どもたち、障がい者が、お互いに関わり合いながら当たり前に日常を過ごせる場所は、それぞれに良い刺激であり、貴重な場所だと思います。 |
□ | この「宅幼老所」は、田中康夫さんが長野県知事時代に始めた取り組みで、長野県では、宅幼老所設置誘導策として、段差解消など施設整備の補助制度が作られました。 兵庫県、尼崎市でも、補助制度を作り、宅幼老所を広げていきたいと思います。 |
□ | なお、あゆみのいえは、2階建ての民家を改修して作られており、通所介護で10人ほどが利用できます。また、保育士の資格を持つ職員もおり、0〜3歳児の保育も行っています。 あゆみのいえ Tel 06-4961-6760 HP http://www.smile-heart.co.jp/9 |
【事業者の方々からの情報提供のお願い】 まだ、資源として使えるものであるにもかかわらず、輸送費等の関係で、廃棄せざるを得ないものがあると思います。具体的に、どのようなものか。どうすれば再資源化されるのか。行政が担える役割は何か。ご意見等をお聞きしたいと思います。誠に恐れ入りますが、メール等でお知らせいただければ幸いです。 |
□ | 一昨年、福崎町、昨年、姫路市香寺町、多可町で行った丸尾、山田議員実施の農薬空中散布の健康被害アンケート調査ですが、今年は6月に、南あわじ市で実施しました。調査対象は350人でしたが、健康被害を受けたという方は、今回はいませんでした。 |
□ | 以前のアンケート調査によると、福崎町では5人、多可町1人、香寺町2人が頭痛、のどの痛み、体がだるいなどの症状が出たようです。 また、南あわじ市の調査では、農薬の空中散布で、ホタルが少なくなったという意見もありました。 このようなリスクを抱え、農薬空中散布を続ける合理的理由はあるのでしょうか。 |
□ | 松枯れは、マツノマダラカミキリの体内に住みついたマツノザイセンチュウが松につき、それが松の中で急激に増え、松の木を枯らすと言われています。 そのカミキリを殺すために、空から農薬が撒かれていますが、一昨年の段階で、農薬の空中散布が必要ないと判断した都府県は16団体ありました。 |
□ | 16都府県の状況を調査したところ、農薬空中散布中止後、松枯れ被害が拡大したところは2団体、被害が減少したところは4団体、変動なしが9団体ありました。 いずれの団体においても、代替策として、農薬の地上散布・樹幹注入、木の伐倒駆除などが行われています。兵庫県でも、松くい被害に強い松への転換、広葉樹への転換などの取り組みを実施しており、それらに力を入れれば、農薬の空中散布を回避できそうです。 |
□ | 私たちが、農薬空中散布後の健康被害調査を実施し始めてから、農薬空中散布の事業予算も削減されてきましたが、そろそろ根本的に見直す時期に来ているように思います。 |
□ | なお、農薬の空中散布などで使われている「ネオニコチノイド」系という農薬に撹乱され、蜂が減少していると言われています。丹波市では、ある養蜂家の蜂、数万匹が2年続けて、突然いなくなったようです。兵庫県において、空中散布の農薬を「ネオニコチノイド」系に替えたのは、2年前で、蜂の減少時期と合致します。この問題について、兵庫県立大学等が研究を始めましたが、今後の調査を注意深く見守っていく必要があります。 |
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