知人の中学校教師によると、このごろの中学生は次の言語ですべての感情表現を表すそうだ。
・きっしょい
・きもい
・きもわるい
・きも〜
どの言語も不快、不安、敵意、理解不能等を表現するが、「きっしょい」が一番感情としては強い表現を示す。
いつの時代でも教師というのは、学生の敵意に晒させているものだが、先頃の文部省初等中等局の統計に
よると全国平均でこの「きっしょい」を中学校教師は生徒から、1日に345回浴びせられるとのこと。
統計によるとやはり都市部で、この 「きっしょい」使用率が高く、最多使用率はやはり大阪府で、生徒の発声
率は1日平均5463回、教師がこの言語に晒させる回数は1日852回にものぼっているという。
感情表現としてはまだ温和な「きもい」「きもわるい」「きも〜」を含むとその数は膨大なものとなるが、統計には
表れていない。
浪速言語表現研究所の調査では「きもい」「きもわるい」は「きっしょい」から派生した言語であるが、自己の感
情と対象との関係が希薄になっており、よりモノローグ的な場面で使用され、この言語の使用頻度の上昇と昨
今の若年層ひきこもりとの関係が注目されている。
また「きも〜」は不快感情の感嘆詞的な用法で使われることが多かったが、このごろでは本来の意味との逆転
現象が表れ、かっこいい、すばらしいとの意味を内包するようになっている。これは英語における罵倒語が賞賛
の意味を持つような使われ方をするのと類似しているとの指摘がある。
ここに典型的な「きっしょい」と「きも〜」の使い方を示すので各人で使用されてみるのも、いかがでしょうか?
例1 何でマイナスとマイナスをかけたらプラスになるんや!きっしょー!!!
例2 「昨日難波でこの服買ったんや。ええやろ!」
「きも〜」