北海道を自転車で走る最後の日。今年の北海道は寒いが、予想していたより 天気は良かった。最後の1日は、晴れた夏空の中を思い切り走りたい!
6:00
目が覚める。とうとう自転車で走るのも、今日が最終日になってしまった。 昨夜も星が見えなかったが、今朝の外の景色は霧が立ち込めていた。 連日早起きを続けていたタカヒロも、今朝は起きてこない。 |
6:30
タカヒロも起きる。父が「温泉だから、朝風呂に行こう」と、誘うが、 タカヒロは、「今朝は入らない」という。「疲れているんだなー・・・・・」 ただ、窓の外が明るくなり、青空も見えてきた。今回の旅行で、初めての晴天。 最終日の一日は天気もよく、楽しく走れそうだ。 |
7:00
朝食を食堂でいただく。小鉢に入った「イクラ」をご飯にのせた「イクラ丼」にして 食べる。タカヒロはご機嫌である。和食にもかかわらず、食後にコーヒーというサービスがあった。 一杯のコーヒーで、親子そろってうれしくなってしまう。 |
8:30
![]() |
8:50
![]() |
9:20(8.9キロ)
自転車の集団も、私たちと同じく、エゾシカに会いに来たみたいだ。 線路沿いには、数頭のエゾシカが金網の中で飼われていた。冬はどうしているのかなー? 自転車集団は、昨日摩周湖で見かけた自転車達だ。タカヒロも見覚えがあるという。 声を掛けると静岡大学のサイクリング部で、リーダーと思われる青年は、昨日、摩周湖にいたこと。 今日は釧路まで走って、明日には苫小牧まで輪行すると話してくれた。 また、駅前で記念写真を撮っていると、駅の仕事をしている方に、「鶴を見せて上げる。」と、 声をかけられた。汽車の本数の少ないホームから、「遠くの木の先の方にタンチョウ鶴の親が、子供に 飛び方を教えているヨ。」と、教えてくれた。何気ない風景の先に、大きな自然が残る北海道。 |
10:10
![]() |
11:25(22キロ)
JR釧網本線の線路を渡り、細岡駅で観光客で満員の「湿原列車ノロッコ号」を見送った。 |
12:10(24キロ)
![]() |
13:00
ゴールの釧路駅を目指してスタート。来た道を戻らず、岩保木山方面の林道へとそのまま 走る。荒れた路面と聞いてはいたが、MTBではそれほど苦にも感じなかった。 途中、道路脇の草が「ガサガサッ」と音がし、キタキツネに会えるか期待したが、 大きな発見もなかった。本当は遠矢手前の仮監峠を避けようと、荒れ林道を選んだのだが、 意外に距離も遠回り。峠道も今や新道が開通し、それほどでも無かったのかもしれない。 |
14:30(38.1キロ)
遠矢町のコンビニで休憩中、またも先ほどの大学生集団が手を振って通り過ぎた。 休憩後、すぐに集団を追った。 ここからゴールまでは約10キロ。 本当にゴールを迎える。交通量も多く、歩道を自転車で走る。まだまだ走っていたい気持ちと、 疲れとお尻の痛さから走りたくない気持ちが複雑に交じる。オホーツ海を背にして走り続け、 とうとう太平洋側の町:釧路に入った。天気も雲が出てきて、走っていると寒さを感じた。 「あと5キロ」、「あと4キロ」、「あと3キロ」と、1キロ単位のカウントダウンが始まった。 もうすぐゴール。釧路駅前の通りに入った。父は「茶色の駅ビルが目に入る。 ゴールが見える!」と、タカヒロを励ます。 無事に網走から走って来た。「もう走らなくていい・・・・・・・。」 「よく走ってきたタカヒロ・・・・・・。」 |
15:30(48.2キロ)
![]() |
15:45
感動の余韻を味わう暇も無く、駅前のホテル:釧路ロイヤルインへ自転車を押して歩く。 今日の夕食時に外出できるよう、すぐにホテル前で自転車の梱包作業 を開始。 今日中に発送しないと夕飯を食べに出かけられないのだ。父はただ焦る。 (梱包作業:所要時間2時間。まだまだ練習が必要かな?) |
18:00
無事完走できたことを自転車に感謝する暇も無く、父と子の自転車はそれぞれの 輪行袋で眠りについた。 しかーし、ヤマト運輸さんに電話をしたが、「いつ行けるかわからない。」と、受付の女性に言われた。 2人に緊張が走った・・・・・。この自転車を送らないと、寿司がたべられない。 結局18:50まで、部屋で待機しながら、ヤマト運輸さんを待った。 |
19:00
![]() |
22:00
就寝。テレビの明日の天気予報は、雨。もう走らない、雨でも何でも平気だ。 カッパを着る必要もなくなった最後の夜。静かな釧路の夜だった。 |
■本日の走行距離:48.2キロ 全走行距離:205.7キロ |