北海道親子自転車旅行2002

■8月10日(土) 川湯温泉→摩周 曇り一時雨

 今日は摩周までの移動。のんびりとタカヒロの自由研究の日にしよう。 屈斜路湖畔を周っても移動距離は約40キロ。のんびり行こう。

6:30

 携帯電話の目覚ましに起こされる。今日も気になるのは天気。 起きるとすぐに、窓の外の様子を確認した。 現在の天気は曇り。明け方まで雨が降っていた様子だ。 2人でTV:ポンキッキーズを見ながら、今日の予定の復習をする。 「晴れならば摩周湖、雨なら自由研究にしよう!曇りなら???」
6:45

 やっぱり温泉。朝風呂にも入り、温泉を満喫する。 露天風呂に行ってみると、外は曇りではなく、やっぱり小雨が降っていた。 言い忘れたが、ここ川湯は水もおいしい場所らしい。 摩周湖の伏流水を使った麦茶が脱衣所で飲める。風呂上りの一杯は美味い。
7:00

 TV:フランダースの犬に見入ってしまう。 はっきりしない天気と寒さ。なぜか落ち着いた気分で、朝食の時間を待った。
7:30

 朝食。今日はバイキング形式。二人とも和食を中心にお皿に乗せた。 温泉なので「温泉卵」にもついつい手が出てしまった。 今日の予定は、摩周湖ユースホステルまでの移動だけに絞ることにし、自由研究として ホテル向かいの川湯エコミュージアムで勉強することにした。 チェックアウトを済ませ、自転車には全ての荷物を載せておくことにした。 3つの水筒全部に、ホテル自慢の「摩周の伏流水」を詰めてもらった。
9:00

川湯エコミュージアム前  川湯エコミュージアムへ。 ここでは、川湯や屈斜路湖周辺の動植物について、教えてくれる環境省の施設だ。 パネル、映像をはじめ、勉強になるものが多い。 また、自然工作コーナーもあり、植物の茎で笛を作った。 エゾシカやヒグマの剥製もあり、 地元の小学生達は、一日周辺の探検教室がある様で、真剣に説明する人の話を聞いていた。
10:50

御園ホテル前で  自転車で2日目のスタート。お世話になったホテルの前で記念撮影。 まずは、ホテルから2キロの硫黄山へ向かう。 走り出すとすぐ、蒸気が上がっている風景が見えてきた。
11:05

硫黄山で  硫黄山へ到着。目の前には蒸気の上がる景色が広がる。 バイクや自動車は駐車料金がかかるが、自転車はタダ。 蒸気の上がる斜面へ向かうと、「たまご、卵、タマゴー」の大きな声が聞こえる。 5個で400円。卵ばかり5個は食べられないので、2個だけ買う。 また、お決まりのソフトクリームを食べたが、昨日のハマナスソフトの方が おいしく感じたが、今でも硫黄山のソフトは名物なのだろうか?
11:40

 屈斜路湖に向けてスタート。改めて川湯温泉街を通っていく。 天候は曇り。雨の心配は無い。湖畔周辺の道路は車幅もあり、走りやすい。 比較的緩いアップダウンを繰り返しながら走り抜けていく。 周辺はキャンプ場も多く、家族でキャンプして自転車で遊ぶ家族連れも多い様で よくすれ違った。 時々、タカヒロが「チョッと止まってー!」と、言うのが多くなった。 上り坂で苦しくなると、決まってこう叫ぶ様だ。決して疲れたとは言わない。 そろそろ昼食の心配をするが、砂湯温泉に行けば食事はできる のがわかっており、安心してペダルを漕いだ。
12:20(12.6キロ)

屈斜路湖畔で  砂湯温泉到着。ここは今も、謎のクッシーで有名? 湖畔の砂湯温泉では、寒いのに子供達は水着で遊んでいる。道内の子供でないと 寒くて遊べないはずだ。父とタカヒロには、寒い。温泉のお湯は熱かった。
12:30

 タカヒロが、「ボートに乗りたい」と、言い出す。しかも足漕ぎ式ペダルボート。 父は渋々? 二人で足漕ぎボートでクッシーを捜索に出ることにした。 自転車で旅行をしているのに、さらに疲れるようなことをしなくてもいいのに、 30分で1,000円も支払って、ペダルを漕ぐ運動をさせていただいた。 父は、「これだけ漕げば、もっと先に進めたはずだぞー・・・・・・。」とタカヒロを責めた。 湖から見ると、屈斜路湖の真ん中に浮かぶ中島は、対岸と一帯に見えて屈斜路湖にいる 実感がわかなかった。もし天気が良かったら、美幌峠まで走り、峠から屈斜路湖を眺めようと 無理をしていたかもしれない。こうして観光らしいことができる余裕も大切かも しれない。 昼食は今回初めてのラーメン。味噌としょう油にしたのだが、 タカヒロは、「クッシーラーメンというのが見てみたかった」と、少し後悔をする。
13:45

 コタン温泉に向けて出発。天気が良ければ、湖畔のコタン温泉か 和琴温泉に入るつもりで水着を持ってきたが、寒くて入る気になれない。
14:30(20キロ)

 コタン温泉着。本当に小さな露天風呂だ。湖畔のすぐ脇で、 湖面からも湯気が立っている。冬場は近くで白鳥が見られるらしい。 砂湯温泉と比べて温度は低く、入浴するのには適当な湯加減。しかし、 温泉に入るには寒く、時間も無いので、足だけ入浴(洗う?)し、すぐにその場を去った。 屈斜路湖から釧路川が始まる。カヌーで川下りをする人も多く見られた。 湖を背にし、弟子屈方面へと向かうと雨が降り出してきた。
15:00

摩周に向かう途中で  宿まではまだ1時間以上もかかる距離であったので、カッパの上だけを 羽織って走ることにした。交通量も比較的多く、歩道も走るが歩道は荒れて走り難かった。 しばらく小雨の中を走り、摩周の交差点の信号を左に曲がると、残り約2キロ。 アスファルトは黒く濡れ、遠く摩周湖方面は 雲で霞んで見えた。徐々に上り坂もきつく感じ、タカヒロは、 「チョッと止まって」と言って、自転車を押して歩くこともあった。 車道の上に気温表示の看板が「現在14度C」と表示している。
16:10

 摩周湖ユースホステル着。濡れたカッパはハンガーで風除室へ。 濡れたカバン類を拭くように、タオル(雑巾ですか?)を渡される。 自転車はスタンドが付いていることと、自転車の宿泊者が3人だけなので、風除室内に 置かせてもらうことができた。今日もまた屋根の下で安心だ。
17:00

 卓球台が目に入り、小学校の卓球クラブに入ったタカヒロと、入部後初の親子対決が 実現した。疲れた体で30分、熱い低レベルな闘いを展開したが、 勝負の結果については、2人だけの ひ・み・つ にしておこう。
18:00

摩周YH夕食  夕食。敷地内のレストランで食べる。基本的なメニューは1,050円で 食べられる。父はビーフステーキでタカヒロはハンバーグを選択。おかわりは自由。 昔の様なユースホステル独特の、皿洗い奉仕は一切無い。ユースホステルで違った意味で、旅の 楽しさを体験させてやろうと思っていたが、部屋も個室で少々昔が懐かしく思えた。 (昔の摩周湖YHは食事がおいしくて人気があったと記憶している。) しかし、刺身やカニを食べてきた二人には、久しぶりの肉料理で大満足であった。
18:45

 入浴。温泉ではないが、2人でのんびりと入浴することができた。 バスタオルも無料で貸してくれる。短い期間の自転車旅行なので、洗濯と濡れた重い荷物を 持ち歩くのは避けたかったので、たいへん助かった。
20:00

 ユースホステル伝統のミーティングに参加し、周辺の観光案内説明に耳を傾ける。 明日の摩周湖が見られるか、何か良い情報は無いか???? 貴重な時間でもある。 「すぐ隣の牧場で、毎朝、牛の乳搾りを見学することができる」との 話しを聞き、またまた自由研究の課題のために、明日も早起きすることにした。 そろそろ私も疲れてきた。肉体的にも精神的(交通事故や病気予防に気を使う)にも、 疲れるものである。
21:30

 明日の乳搾り(6:30〜)と、摩周湖展望台までの走行に備え、早めに 眠ることにした。羽毛布団で上下のシーツに挟まって眠る。もちろんベッドメーキングは、 セルフサービスです。

■本日の走行距離:36.7キロ

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