オイルクーラーってどれ?


以前乗っていた空冷のFJ1200には、冷却水のラジエターが付いているのかと勘違いするほど立派な「オイルクーラー」が付いていました。水冷エンジンを積んだバイクでも、オイルクーラーも備えているやつは結構あります。でも、Fazerにはオイルクーラーって名前のパーツはないのかと思っていたのですが、Fazerに乗り始めてしばらく経ったころサービスマニュアルを眺めていたら....あるじゃないですか!「オイルクーラー」。(^^;)

オイルフィルターの付け根あたりに冷却水が回っている車種があるのは知っていたんですが、まさかこんな立派なものが付いているとは思っていませんでした。
さすが、R1エンジン!

ちょっと感心したので、大きなお世話でウェブに載せてしまいました。まあ、このページは特に何かを交換したりチューニングしたわけでもないので、たんなるトリビアの一つとして読み流してください。


エキパイの隙間からオイルフィルターエレメントのとなりを見るとこんなものがついています。

(ちょっと汚いですが...)
冷却水のポンプのようにも見えますが、これがオイルクーラーです!(え、知ってた?)
正確には、水冷オイルクーラーですね。

オイルクーラー1
上のイメージにマウスカーソルを出し入れしてみてください。カーソルが外のときはエンジン右側から見た外観で、水色矢印が冷却水の出入りです。カーソルが中のときは内部が見えて、ピンクの矢印がオイルの出入りです。冷却水はこの後、ラジエターに行きます。


エンジン下側からみたオイルの流れはこうなっています。
オイルクーラーを通ったオイルは冷却水と熱交換して温度を下げた後、オイルフィルターを通って再びエンジン各部へ送られます。
Fazerは冷却水の「平熱」が高い注)ので水温計を付けるとビックリする人が多いようですが、ここでしっかりオイルを水冷しているので逆に水温は高くなってしまうんでしょうね。
小型高出力エンジンを中からもしっかり冷やしている証拠だと思いましょう。なかなかけなげじゃのぅ。^^
知ってる人は知っているけど知らない人もいるだろう....ってくらいの話です。

おわり

注)水温関係のデータ
サーモスタット:71℃で開き始め85℃で全開
ファン:110℃でオン、100℃でオフ
警告灯:125℃
平熱:100℃程度 (^^;


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