* ドイツ鉄道 〜人生の修行〜 *
ドイツ列車は扉だけでなく、電車本体も時々故障する。
どんな風にかというと、走行中の電車が突然駅も何もないところで止まってしまう。
「只今エンジンの調子が悪いので点検します。しばらくお待ち下さ
い。」という内容のアナウンスがながれ、早ければ10分くらいで、長いときは1時間くらい立ち往生してしまう。ひどい時は、電車の調子が悪いだのどうだこうだというアナウンスがながれ、目的地ではない次の駅で乗客全員が下車させられ、次の電車が来るのを待たされるのである。 こういうとき、日本の鉄道は本当に優秀だな〜と実感させられる。えらいよ、日本の鉄道マン!
電車が遅れたり途中で止ってしまうのにはかなり慣れたが、今だ慣れないのが真夏のドイツ列車だ。
ドイツの列車はICE(新幹線)とEC(ヨーロッパ特急)を除いて、エアコンが装備されていない。環境破壊に大きく影響するエアコンは、徹底して装備されることはないのである。
乗客が快適に過ごすことより、地球環境を優先させるドイツの社会には敬服する。しかし、正直に言うと、エアコンのきいていない真夏の電車は動くサウナと化し、想像以上の体力を消耗するので、かなり辛いものがある。
電車は蒸し暑いだけではない。ドイツでは真夏でも毎日シャワーを浴びない人がいるせいか(ドイツ人の友達がそういっていた)、そういう人達の体臭の臭さといったらかなり強烈で、そういう人達が乗車している電車は蒸し暑い上、かなり
臭いのである。
だから、私にとって、真夏のドイツの電車に乗るということは、人生の修行に近いものがある。
まぁ、そのお陰でかなり忍耐力がついたけど。。。
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