事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第99号  2002年11月発行
《9月の例会報告》
 29日(日)に広島県大和町の悠然郷(ゆうぜんきょう)を見学させていただきました。同施設はもと教員の方々が退職後の時間をのんびりと皆で共有しようという発想のもとに教え子や知人の協力で作られたそうです。6〜7人は泊まれ、檜の風呂がある平屋造りで道をはさんで焼物用の大きな上り釜や木炭用の釜があります。当日は創設者の高井・手島両氏の暖かいもてなしを頂き、利用に際しては100円の実費なので気軽に利用してくださいとのことでした。

《10月定例会の報告》
7日(月)に看護との交歓会がありました。当日は玉島の障害者生活支援センターの職員の方も見学かたがた同席されました。
家族/中国ブロック大会に参加した。ヘルパー制度は始まったばかりで施行数は少ない。いざとなれば本人も身の回りのことを覚え出すのではないかという意見に共感した。「病気」のみにとらわれない視点はありがたい。ヘルパーが関わってくれているほうが入院率が低い。本人はいろいろと意見をしてもらうより見守ってくれているほうがありがたいという意見があった。親なき後のことを心配しても仕方がない。できる限りのことをしておいてあげればそれでいいと思う。
 夫婦げんかをしてたら子供が仲裁してくれる。自分の薬を差し出して「これを飲んで落ち着き」といってくれる。本人を助けてたつもりが自分が助けられていたことに気づいた。
家族/本人に言いたいことをすぐ言わずに5つ数えて待つと言わなくて良いことがたくさんある。家庭内に若者がいると活気があるし、新鮮。
家族/私には看護士さんがするふうに「看護」はできない。看護士さんってすごいと思う。今の看護の仕事はデスクワークが増えすぎ。厚生省はもっと現場を知るべき。
家族/ある精神科では1時間置きに見回りをして記録をしないといけない。
家族/本人が妄想の話をしても否定せず、受けとめてくれる近所の人がいて感激した。
センター職員/玉島の支援センターは身体・知的とあわせて3障害が対象。交流・相談・作業所の機能を持つ。職員は全部で5名。利用者の6〜7割が精神疾患の方。精神のヘルパーに対する苦情もあり、対象が老人とは違うので専門的な養成が必要。
家族/月1回保健婦が訪問してくれる。公務員なのでたびたび人が変わる。しかし若い保健士さんほど熱心。肩書きや資格ではなく関わってくれる人の熱意が肝心。
看護/「家に帰りたい」というのが入院している人全員の願い。家族が距離を置きたいという気持ちもわかるが病状が落ち着けば退院する方向で協力を得たい。
看護/いい機会を逃すと退院できなくなる。病状が最悪の時の印象が強いのはわかるが‥。我々看護は患者さんの立場になるので。悪化すれば再入院できるので…。
家族/本人が退院すると家族全体の生活パターンが崩れる場合がある。
家族/「なぜ看護婦が外泊を決めるのか」と反発する家族がいるが、これは医師の権威を盲信している。
看護/現在医師はほぼ病棟担当になっているので週1回の診察時に外泊のタイミングを打診している。また病棟で診察のないときでも入院者全員の情報を医師に伝達している。
家族/最近参加した講演で学んだポイント=新薬でいい薬が開発されてきているので家族はあきらめないように。言葉でなく、行動で習得させよう、プラス思考で考えよう、等々。看護/家族の方は我々に遠慮なくおっしゃってください。我々は8時間で大勢で看ているが、つきっきりの家族は大変だと思う。
家族/つらさを診察の時にお医者さんに言ったり、こうして家族会で言えることで一人じゃないんだと思えて楽になる。
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