事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第95号  2002年3月発行
《1月定例会の報告》
 1月は山手村のままかり家で新年会を開き、10名の方が参加されました。

《2月定例会の報告》
 2月は「看護を囲んで」のテーマで話し合いが開かれ、21名の参加がありました。初めて参加された方も何人かおられ、発病後の対応と家庭教育の狭間で葛藤するといった発言が多く聞かれました。
家族(父)/子供はまだ18才。自宅と学校で見せる様子が全然違い、最初は信じたくなかったが、幻聴を訴え受診。入院しているが入院後のほうが悪化しているようにも見える。わかってはいるもののついしかってしまう。もともと聞き分けのない子であったし、今の本人の年齢はしつけもしなければいけない時期でもある。最低限のしつけをしても時間が経つとすぐもとに戻っている。本人の兄弟が病気のことを受け入れてくれるかどうかも不安。
家族/うちの息子も受診当初は薬で別人のような表情になり不安だった。もともと身に付いた性格は健康な人でも簡単には治らないので無理に変えようとせず見守ってあげたら?。発病後しばらくは昔を振り返って『あの時こうしてあげていたら』と反省していたが、今は今できることを考えるのがいいと思うようになった。こういう考えにいたるまではしばらくかかりましたけど‥。
家族/息子が学校時代は、普通学級か障害児学級かで悩んだり、就職してからは薬をのむより仕事をしているほうがましなのかと思っていたり‥。人に迷惑をかけるなといってたのがストレスになっていたみたい。
家族/「楽しいことって何?」と聞かれたら「しんどくないことをすること」と答えている。しんどいと言える親子関係を作るのが大事。本人がささやかなことを喜べるようにしている。世間の同世代は競争社会でもまれてギスギスしている。病棟でもちょっとした声かけをしてもらってほっとするような関係でいたい。
家族/日常使っている『普通』って何だろう。重度の身体障害の人と比べたらうちの子は一人で移動もできるし、ましだと思っていること自体が偏見なんですよね。その人にとって障害があることが普通なのにね。
家族/家族会を作るときに「家族が楽になるために作らなければ意味がないですよ」といわれた。何十年も昔と比べると病気に対する世間の理解が進んできたように思える。
家族/まだ本人は自分で病気と認められない。今は休むときだといっても聞かない。病気なんだよと無理に認めさせないほうがいいですか?
看護/気持ちはわかるが焦りは禁物。「治療して楽になろうね」と根気強く言い続けるのが大事でしょう。
家族/病名が「精神分裂病」から「統合失調症」に変わるが、あまり病名にはこだわらないほうがいいと思う。
看護/家族会へ来づらい方は多いと思うが、家族自身が楽になれるところ。家族が楽になったら本人も楽になれるはず。
看護/家族の対応次第で病院での治療や薬以上の力が発揮される場面に出くわすときがあります。
看護/今日の会はむしろこちらが勉強になりました。年配の患者さんの特技を知ったり、意外な発見をさせてもらえてます。一緒に解決していくという姿勢が大事ですね。
看護/どんな患者さんでもいい面を一つは持っておられる。認めてあげなければ、と思う。自分の子供にはきちんとできてないんですけどね(笑)。
看護/病棟でも忙しいときはつい雑な対応をしてしまう。家で家族だけがみるのは大変だなと思う。いろいろ失敗とか重ねておられる家族のお話は説得力があるなと思います。

◆お知らせ
 3月定例会は1年の反省会で、17日(日)13時30分よりマインドホールで行ないます。多数のご参加をお待ちしております。なお、当日は次年度の年間計画を役員会で検討いたしますが、会員の皆様からも「こういったことをしたい」というご要望がありましたらお持ちよりください。
 同日10時からあおたけの間にて役員会を開きます。役員の方はご出席のほどよろしくお願いします。欠席の場合はご連絡ください。
 4月定例会は病院行事の花見に合流していただく予定です。日程、場所等は院内に掲示いたします。
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