事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第113号  2005年3月発行
≪1月定例会の報告≫
 1月15日、新年会がウェルサンピア岡山(総社市)で開かれ、10名が参加されました。おいしい食事と広い浴場でゆったりとした時間を過ごしました。

≪2月定例会の報告≫
 16日、「看護を囲んで」のテーマでマインドホールに集いました。
 初めて参加された家族の方(Aさん)がおられたので、その方の話を伺うことが中心になりました。
Aさん/本人が親を責めるので、親戚である私が数年間預かって同居していた。衝突することもあったが本人は礼節や道理もわかっているので、自分が教わることも多かった。
看護/Aさんのようにていねいな関わりができたらいいなと思う。
家族/医師からの申し出で本人、家族、医師の三者で診察するようになってコミュニケーションが前よりとれだしたかなと思う。本人は嫌がるけど。そういう方法はどうでしょう?
家族/子どもは家でほとんど話をしないが、診察室ではよくしてくれる。家での姿と外での姿が全然違うので、主治医が「家ではどうして話さないの」と不思議がる。言いたいことを包み隠さず、三者で話しています。
家族/本人が親を来させないと思う。薬の変更を主治医に頼んだら、「本人不在では無理」といわれた。救急の場合はどうしたらいいのか?
看護/夜間も電話対応をしていますし、診察が必要なときは当直医と相談して決めています。
家族/本人の気持ちは一番接している人が伝えるべきだと思う。
看護/我が子が障害を持っていたので自助組織を県下で初めてたちあげたが、看護という職種柄、相談されるばかりなので疲れて脱会してしまった。家族会を続けている皆さんはすごいと思う。
看護/外来の方は診察に看護が立ち会っているので、医師と連絡がつかない場合は外来看護にご相談下さい。
家族/「家に帰りたい」といっていた患者さんが亡くなって、『帰らせてあげれば良かった』と後悔する家族がいたので、退院したいと言われたときはそうしてあげた方がいいのだろうと思います。

≪お知らせ≫
@3月定例会は26日(土)午後1時30分よりマインドホールにて「一年の反省」をテーマに話し合いを行います。午前10時からはあおたけの間にて役員会を開きますので、役員の方は万障お繰り合わせの上お越し下さい。
A4月定例会は上旬に病院行事花見、24日(日)「なんじゃらほい祭」に任意参加の予定です。花見は3月下旬から外来廊下に詳細を貼り出しますので、そちらをご覧下さい。

■国がすすめようとしている「グランドデザイン案」「障害者自立支援給付法」とは?
 身体・知的と同様に精神障害者も介護保険に組み入れて障害者福祉を統合しようとする「今後の障害保険福祉施策について(改革のグランドデザイン案)」が昨秋厚生労働省から提示されました。以下、そのポイントをあげてみました。
 今後の療養生活に大きく関わるところですので新聞等で十分動向にご注意下さい。
☆改正の理由と対策
@半世紀前に作られた施設収容型の福祉の枠組みでは少子高齢化の現代に対応できなくなった
→平成12年から老人は介護保険、平成15年から身体や知的障害には支援費制度が開始、年齢や障害の別なく必要な介護が利用できるよう介護保険制度に障害者福祉も組み込む
A精神や難病、高次脳機能障害などの制度は老人や知的・身体の制度と比べて縦割りで大きく立ち遅れている
→身体・知的と同様の福祉サービスが可能になるよう「障害者自立支援給付法」を平成17年度に制定、平成21年度には完全に新体制に移行する
B地域福祉を行う際の国や県市町村の役割分担ができていない
→サービスの実施主体を市町村に一元化、数値目標を明示した事業計画を平成18年度中に作成、3年を1期として実施する
C国の税収が減り、社会保障費が増えている
→国から地方への補助金を削り、新たな税の導入や消費税の引き上げで税収を増やす
D介護保険や支援費の赤字が出ている
→年齢や障害にかかわらず介護保険を利用できるようにする。一方で、保険料の徴収を現在の40歳から20歳に引き下げる

◇具体的にはたとえば・・・
外来通院医療費公費負担制度を利用している人ではその世帯の課税状況や病名に応じて自己負担が増える可能性があります

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