2002RCA/AIR YEAR SPECIAL山下達郎コンサートレポ
2002.3.13 フェスティバルホール
このタイトルから今回のコンサートは通常のコンサートと違うというのに気が付かなければいけなかったんだよな。(笑)ということで、今回はRCAレコード時代に発売したアルバムの曲を中心にコンサートが構成されているので、かなりというか3/4くらいは知らない曲だった。何せ、コンサートでほとんど演奏していない曲などを選んできているので、すぐに曲名がわかるのって「甘く危険な香り」とか「MUSIC BOOK」とか「SPARKLE」、そしてOn
The Street Cornerからの楽曲くらい。でも、歌すごいし、バックを務める人たちの演奏も凄いしで、かなり楽しめたけどやっぱり季節はずれの「クリスマスイブ」を聞けなかったのはちと残念。ご本人も「クリスマスイブ」を歌わないコンサートはかなり久しぶりですと言われてたので、通常のコンサートだときっと聞けるんだろうなぁということで、これは次回のお楽しみっつうことで。
定刻の6時30分過ぎにスタートしたコンサート。ただ客層が私が今まで行ったことのあるコンサートとはかなり異なっていた。(笑)サラリーマン姿で1人で来ている人や、男2人連れとか、会場における男性の比率かなり高し。たまにSMAPのコンサートでも男2人連れっていうのも見かけるけど、こんなに多いと結構驚いてしまったりして。すごくバランスよく、カップル、女性2人連れ、男性2人連れって感じで構成されていたような。そしてお席は2階席だったんだが、これがかなり最初の内辛かったんだよな。えっと、前回私が達郎さんを拝見したのは竹内まりやさんのバックを務めてられた時で、その時は帽子着用だった。そして今回は帽子無しだった。ご本人もMCで2階があるコンサートホールではなるべくコンサートをやりたくないんですと言われておられましたが、うーーー、2階からだとどうしても頭に目が釘付けになってしまって...ゴメンよ、達郎さん。見事なまでの落ち武者と申しますか、アルシンド状態と申しますか、かなりショックを受けちまいました。ご本人曰く、初めてフェスティバルホールのステージに立った27才の時からどうなるかと心配されていたようですが、何とかかろうじてまだ残っておりますと客席の笑いを取られていたのがまだ救いなのかも。ちなみにサラリーマン層のファンが多い達郎さんのもとにはコンサートを土・日にやって下さいという要望が多く届くらしいのだが、コンサート会場のキャパやら経費の関係で、それは「やだねったら、やだね♪」と、お茶目にかわす達郎さんなのであった。
コンサートのOPは曲名が「SPARK」というように、まさにオープニングにふさわしいぱーんとはじけた感じの曲でスタート。さあ、何が出てくるのかな?とわくわくする気持とは反対に、うーーん曲は聴いたことがあるが題名わからんが続き、ちょっぴりがっくし。でも、あれだけのギター演奏にピアノ演奏と間髪入れずに歌っていく達郎さん。声も張りがあってすっごく出てるんですが、ファルセットではちょっとお声がクリアではないのは前日のコンサートがハードだったからかしら?それともファルセット部分はああいう感じなのかしら?うーーん、この謎は次回に取っておこうっと。
そして私が大好きなアカペラアルバムのOn The
Street Cornerから3曲も歌ってくれて、鳥肌ものでした。「You
Belong to Me」「Blue Velvet」「Angel」。1人でアカペラするためにはバックコーラスを全て自分で歌って音を重ねていかなければいけないという大変な作業があるわけですが、その1人アカペラはすごすぎ。もうバックコーラスで流れてくるメロディと1人で歌う歌とが本当にぴったりとあそこまで決まると気持がいいというか、恐ろしいというか、すごすぎです。そして今はやりのハモネプに関してちらっと苦言を呈する達郎さん。あれは余興の1種ですよね、パーカッションとかって言うけどすぐにできますよと、軽くやってのける達郎さん。うーーん、それは達郎さんが凄すぎるからだと思うのだが...しかし、1人アカペラ、凄い労力だし、集中力が必要なんだろうなと関心してしまったのであった。そしてカラオケに連れて行かれて歌ってと言われて仕方なく「Get
Back in Love」を歌おうとしたら、どうやら達郎さんのキーは高すぎて一般の人には歌えないので最初からキーを落として入れてあるらしく、それで歌ったらなんと点数が18点。そして出たコメントが「作った人の気持ちになって歌いましょう。」(爆)自分が作ったんだっちゅうねんと突っ込む達郎さん。達郎さん曰く、ご本人の声はとっちゃん坊や。もうこうなったら行ける所までこの声で頑張っていくぞと宣言されておりました。
そして本当に初期の頃からのFUNK系ぽい曲をがんがんと演奏し、歌う達郎さん。この時点でコンサートの時間は3時間を越えていたのであった。恐るべし、来年50才!(笑)そしてどのコンサートでもお約束曲というのがあるんだなということを学習。達郎さんのコンサートでは「Let's
Dance Baby」。隣に座っていた女性がおもむろにカバンの中をごそごそし始めたので、時間で帰らなくてはいけないのかな?と思っていたら、とあるモノを取り出した。そして辺りを見回し、サビの部分に差し掛かった時に、ヒモを引いた。それはクラッカーだった。結構あちらこちらで鳴り響くクラッカー。うーーーん、いろいろお約束にもあるんだな。(笑)そして「Circus
Town」で終了。その時点で9時15分。
そしてここから始まったアンコールが感涙ものだった。だって知ってる曲だけでなく、かなり思い入れがある曲をやってくれたもんで、木村拓哉ファンの私としては2重の意味でも嬉しかったんだよな。まず、現在漂流教室の主題歌(但し私としてはこの曲とドラマは合ってないと思ってるんだが)の「Loveland,
Island」で、会場が盛り上がり、その次の「Ride
On Time」でもう総立ち。うわーー、懐かしいぃーーーー!!そして、そして次に「Let's
Kiss the Sun」を歌ってくれたんだよな。うーーーーー、嬉しいぃーーーー!で、曲の構成からいっても今回は無理だろうなと諦めていた「Your
Eyes」をアカペラで歌うという憎い構成。だって、だってこの2つを続けて歌ってくれるなんて、色々と感じてしまうじゃないか。そしてアカペラの「Your
Eyes」はもうねぇ、女性だったらこれを耳元で歌われたら絶対に落ちるね。そして「おやすみ」で終了という憎い演出でした。
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