「オペラ座の怪人」観劇レポート
2002.3.24 京都劇場
キャスト: オペラ座の怪人 高井治、クリスティーヌ・ダーエ 村田恵理子、ラウル・シャニュイ子爵 柳瀬大輔、カルロッタ・ジュディチェルリ 河合和代、メグ・ジリー 相川忍、マダム・ジリー 秋山知子、ムッシュー・アンドレ 林和男
オペラ座の怪人は初見。そしてテレビでのうたい文句が「劇団四季のオペラ座の怪人はすごいらしい」。そして見た感想を一言で表すと、「すごかった」。以前、劇団四季の「らいおんキング」を見に行った時に、かなりいいお席だったのにもかかわらず一瞬意識を失った経験があるだけに、見る前はちょっぴり不安なのであった。しかも結構お疲れモード炸裂していたし...でも開場と同時に会場に入って20分強、熟睡したおかげで頭すっきりずっと集中して見ることができました。
とにかく怪人役とラウル役の男性2人の歌が凄い。テノールばりばりで、本場にも負けないくらいの迫力があって感動ものです。特に怪人役の方は一瞬山口祐一郎って思う程、声量があって凄い。クリスティーヌ役の女性もかなり声は出ているものの、男性とのデュエットとなるとやっぱり負けてしまってちと残念。ただ、劇団四季のスタイルなのかもしれないけど、アドリブとかは多分一切なしなのかもしれない。だから怪人の感情とかクリスティーヌの感情とかがもっとあふれ出てくるともっとお芝居に感情移入ができるんだけどなぁ。
そしてストーリーでどうしても納得いかないところは、最後に怪人がクリスティーヌのことを諦めてから、2人で行けと言われてラウルと手を取り合って地下室から逃げたと思ったのに、なぜかしらクリスティーヌだけが戻ってきて、怪人の手を取って、そして去って行く。しかも2人でボートに乗りながら愛の歌を歌いながら。おーーーい、それって怪人に対して傷口に塩やタバスコやラー油を塗りこんでるやん。せめて、傷心の怪人をそっとしてやって欲しいと思う程、怪人が哀しいんだもの。クリスティーヌを劇場のトップにするためにスコアを書き、歌を教え、邪魔者は消し、しかし自分の醜い顔のために地下室で一人で生きてるんだぜ。それに歌を教えてもらってる時、クリスティーヌはちょっとは心憎からず状態だったんだろうしさ。
しかし衣装は華やかで綺麗だし、結構装置も大掛かりで見ていて楽しいお芝居です。その上、?落とし公演だけあって劇場の音響はいいし、見やすいしで、ああいう劇場でもっと色んなお芝居をして欲しいなぁと。ウェーバーが作った曲は本当にいいのが多くって、帰りはずっとチャララララ〜♪というイントロがずっと鳴り続けておりました。ただ歌詞が翻訳版で、ちょっと歌詞が???で違和感感じるところがあったので、是非今度はブロードウェイのも見たい。
HOMEへ戻る