ネパールってどんな所?レポート
2000.3.15〜2000.3.20
昔からヒマラヤから朝日を見るというのに憧れておりました。そもそもヒマラヤの存在を知ったのはヒラリー卿の話を英語の教科書で読んだのが初めてだったんだよね。で、やはりヒマラヤは高山ですから心臓に結構負担もかかりますし、トレッキングとかもしたいので、ここはやっぱり体力がある今のうちということでネパールに行くことを決定。これを決めたのは去年の9月頃。まあ、新聞でネパールへのツアーが結構安くで出ていたから決心したようなものですが...で、そんな僻地に行きたいという人は中々現れず、行きたいなぁと言っていたN嬢はこの時期引越しで参加できないということなので、今回は1人で行ってきまーーす!
とりあえず地理的な位置はネパールはインドの上にあります。だからイメージ的には寒いと思いがちなんですが、高山地帯を除いてはかなり暖かいみたいです。あとは、現地で自分の目で見てからレポートします。
2000.3.15
夜便というのはいったん会社に出勤してから関空へ行くことが出来るというメリットがあります。その反面、深夜に到着という結構ハードなスケジュールになります。それに次の日の朝の出発は結構早いのよねぇ。今回はパックツアーに入っての参加ということで、関空の団体旅行カウンターに集合。集合していきなりびっくり。そのツアー参加者の人数が多いのは別にして、去年母と一緒にベトナムに行った時にお会いした団体さんご一行がいらっしゃったから。こんな偶然て本当にあるんだよねぇ。なにしろ、そのご一行の中の美人お嬢様にはアオサイを着ていただいた写真を旅行記に掲載しているんですもの。しかし、私の場合こういう偶然が結構多いんです。年末年始のアメリカ旅行の際も空港送迎サービスで行きも帰りも同じになったりしましたもの。でも、これがかっこいいお兄さんだったら、すわこれは運命の赤い糸って思えるんだけど、なかなか世の中そう思うようには行かないようで...(笑)
そして暇だったので関空のコンビニでTV雑誌と非常食用におにぎりを購入し、すぐに中に入り免税店をぷらぷらしていたら、たっくんを発見。(笑)それは昔のオロナミンCのポスターを人形に切り抜きパスポートケースをぶらさげているというもの。そんな商売していてもええんか!?そしていつの間に関空の中にブランド免税コーナーができたんだろうか?ヘルメスやらカルチェやら全然ご縁の無いショップが入っておりました。
タイ航空に乗るのは多分初めて。で、感想はフライトアテンダントの衣装が素敵、笑顔が素敵、サービスも中々グッドでした。ただ、やはり個人参加のおじ様2人に挟まれてちょっと窮屈でしたが...
そしてご飯を食べてうとうとしたらバンコックに到着。夜中の11時45分。でもね、その時間はどうやらバンコクの空港のラッシュアワータイムらしくって、本当は私たちの飛行機が停まるところにまだ飛行機が居座っているとかで、ずーーっとスタンバイ状態。もう少しでも早くホテルに入ってゆっくりしたいのに...
飛行機を出るといきなりむっとした空気がお出迎え。夜中なのに28度。恐るべし!そして12時を回っているのに、入国審査には長蛇の列、その上市内に向かう道路もなぜか結構な車の量。そして市内に入っても、こんな時間なのに屋台が開いていて結構な人数がご飯を食べている。うーん、眠らない街バンコクだ。ようやく1時30分過ぎにチェックイン。しかも明日のモーニングコールは6時らしい。げぇーー、起きれるのか!?
部屋に入ってびっくり。そこはホテル最上階のスイートルームであった。いくらツアー用とはいえ、一応スイートルームはあるみたい。入ったら応接セット10人掛け用、テレビとかがある広い部屋にはトイレ完備、そして奥の部屋にはキングサイズベッドとバスルームやらドレッサールーム。こんな広い部屋を1人でどうせいって言うねん!それもステイ時間5時間ほど。ああ、もったいない。で、いきなり部屋に入って電話線を引っこ抜きPCに接続。しかし案の定モデム応答無し。これはラインチェンジャーがいるなということでホテルのフロントに聞くも無いとのつれないお返事。でもビジネスセンターからだったらアクセスできるかもということで、閉まっているビジネスセンターを開けてもらい、日本から持参のジャックを差し込むもやはり応答無し。がっくし。ああ、この間にも時間はこくこくと過ぎていっているのであった。そんなこんなでベッドに入ったのは3時前。倒れる寸前です。
2000.3.16
プレッシャーから目がさめたのは5時過ぎ。結局睡眠時間2時間。もちろん私としたことが食欲無し。(笑)ビュッフェにもかかわらずコーンフレークと牛乳とパイナップルという朝食。全然タイらしくないじゃん。
タイのバンコクからネパールのカトマンズーまで飛行機で約3時間30分。そしてすばらしいことにはバンコク-カトマンズという路線にもかかわらず日本の新聞が搭載されているのであった。なんて素晴らしいタイ航空!しかしおつまみにローストひまわりの種というのはどうよ。リスじゃないんだからさぁ、細かくて食べにくいんだ。でもタイ航空のサービスは中々素晴らしいでございます。
カトマンズー国際空港にやっと到着。なんだかレンガ造りの昔の日本の空港みたいな感じです。気温はちょうど春先用のセーター1枚でちょうどいい感じ。しかし空港の外には観光客目当ての客引きでごった返しております。勝手に荷物を運ぼうとして日本円チップって請求するにせポーターが多いです。しかも運ぶ距離は1,2分。それは無いだろう!で、何が困るって時差。日本との時差は3時間15分。いったい全体どこからその15分という数字はやってくるのか...誰かわかる人教えてくれぇーーい。
私たちが乗るバスは現在の日本だったら絶対に廃車になっているようなバス。窓はあかず、エアコンはもちろん無し、天井を開けてそこから自然の空気とハエを入れるシステムとなっております。(笑)ええ、バスの中にはハエがぶんぶんと飛び回っているのであった。そして世界遺産となっている古都パクタブルへ向けていざ出発です。このパクタブルはネパールにおける第3番目の都市で結構大きいのかと思っていたら、すんごくこじんまりとしておりました。端から端まで歩いていける町です。その道すがら青空床屋の多いこと。パラソルさして、その下でちょきちょきと髪の毛を切っております。また爪切屋というのもあるみたい。なんでも職業になるんだぁねぇ。
パクタブルの街は細い路地が入り組んでいて迷路のような造りになっております。そしてこの中に入るには入場料がいるらしい。さすがは観光で生計を立てている都市ですわ。そしていきなり垢にまみれた5,6歳の男の子がペン、ペンと言いながらまとわりついてくる。これはどうやら観光客からペンをもらって、それを売って生活の足しにしているみたい。だから、子供たちは日本語や英語がすごく達者なの。ちょっと悲しい現実です。その値段もかなりまちまちです。同じものが10個1000円から25個1000円まで。だて、軒先に飾ってある商品には全然値段がついていないんです。すべては交渉次第ということでしょうか?
真中に見える像は古代の王様の像で寺院に向かってナマステをしているんです。ナマステというのは神様、親や兄弟や友人と一緒で一人ではありません、よろしくお願いしますという意味らしい...そして日本人よりもアメリカ人やフランス人観光客が結構多いです。
こちらは寺院の中にある沐浴場です。はっきりと言いまして、お水はかなり汚い。しかしネパールの特徴なんでしょうか、王様の像にもコブラが彫刻されておりますし、こちらの沐浴場もコブラがにらみ合っておりますの。やっぱり古代エジプトと一緒で権力の象徴なんでしょうか?
またお寺の入り口は残念ながら写真撮影禁止のため、撮れないんですが窓等の彫刻がすごいんですの。外からは見えないように、中からは外の様子が見えて明るい窓らしいんです。またお祭りの時には水牛が108等生贄としてさしだされるそうです。これも仏教の煩悩の鐘の数と一緒なんですが、つながりはあるんでしょうか?
街の通りにはこのようにいつでもお祈りできるように神様が飾ってあります。子供を連れて、鐘を鳴らしてお願いごとをするのは古今東西同じようです。でも違うのは神様の姿。こちらは象の変形版でしょうか...
こちらはネパールにある五重塔です。右は五重塔に上って撮った写真ですが遠く見える山並みがきれいでした。しかし階段がかなりあがりにくく、太ももに身が入った状態です。マッサージ、マッサージっと。
こちらが宿泊先から見えるヒマラヤ方面に沈んでいく夕日です。あっという間に沈んでいってしまうのよねぇ。でも、きれいでした。そしてぼんやりと見えている建物が宿泊しているロッジです。ちなみに、フロントから部屋まで10分弱かかります。階段登るだけで、心臓ばくばく状態です。さすがは、高山!でも眺めは最高です!あ、それと電話が無いのがちょっとねぇ。だってモーニングコールはどうなるのかい?明日は5時30分にボーイさんがドア蹴飛ばして起こしてくれて、5時45分に日の出を見に行く予定です。明日、天気になーーーれ!
しかし大変なのはホテルのボーイさんよねぇ。だってそのすごい階段を私たちのスーツケースやらを2つ3つとかついで上がってくるんだもの。
ホテルの夕食はバイキング。ネパールカレーと中華風料理です。ご飯はやっぱりタイ米風でちょっと癖あり。ネパールカレーは結構美味でした。そしてサービスで出された地酒はなんとアルコール度数60度。なめるだけで舌がじーーんとしびれる代物です。さあ、もう寝なくっちゃ。
2000.3.17
無事目覚ましがなくっても5時前に起きることができる私はこれ日々の鍛錬の代物でしょうか。(笑)しかし、さすが高山だけあって、夜中に寒くって目がさめました。もちろん電気ストーブつけっぱなし、あんかが入っているというのに。このあんかが結構優れもの。日本では水枕として使用しているものに熱湯を入れただけのものなんですが、結構朝方まで暖かくていい気持ちでした。火傷の心肺も無いしね。そして5時40分くらいに朝日を見るために出発。思ったより寒くないんだな、これが...我家の方がずっと寒いわ。(笑)
こちらが6時10分過ぎからの日の出です。左が登り始めたところ、右がほぼ登りきったところです。この時のBGMはもちろん「朝日を見に行こうよ」ゴスペルバージョンです。それにね、オレンジ色の山がきれいでした♪
そしてなぜだか早朝にもかかわらず現地の人が山頂に集まっております。ほとんどの人たちは日本人観光客目当てのお土産売りなんですが、中にはヤギを連れたおばさんの姿も。ここって本当はかなりの崖になっているのに、現地の人たちはひょいひょいと降りて行くのでありました。見ているほうが怖い。しかし現地の人たちの足の速いこと、速いこと。それに日本語が本当に達者でございます。また、現地の小学校は高校まで教科書を含めて全て無料らしいです。そして小学校から英語教育があるので、小さな子でも片言の英語をしゃべることができるそうです。でも、実際に学校に行ける子供はどれくらいのパーセンテージかは不明です。ただ、学校まではかなり遠いというのは事実ですが...
そして7時30分過ぎに現地の皆様のお見送りの中、バスはポカラに向けて出発したのでありました。しかし、道というのは道という形態をなしておらず、すごいですわ。それに要所要所の町に入る時には通行税ではありませんが、必ず何がしかのお金を支払わないといけないことになっております。なにしろ、竹製の遮断機があったりするんですもの。(笑)そしてトイレ休憩に立ち寄ったエベレストカフェ(結構同じ名前の店多し!)のトイレはベトナムと一緒でした。これでまさに綺麗な方なんですが...それにお店の後ろには大きなごみ用穴があり、その周りには鶏の羽が散らばっているの。うーーん、シュールだ。
そしておんぼろバスはそこのけ、そこのけ状態で飛ばす、飛ばす。一応ベンツ製ですが...ただ、ネパールのほとんどの車はインド製TATA社製(マークは日本の〒マークにかなり似ております)で、トラックは日本みたいにやはりボディ正面を飾り立てております。そしてポカラまであと1時間強という地点で突然止まった。ガイドアシスタントの男の子がポリバケツを持って後ろに走る。うーーん、こんなところでエンコしたら、私たちはいったいどうすれば...どうやらエンジンを冷やす水のパイプが割れたらしくって修理待ち。あまりにも暑いのでバスから降りてお店の木陰でちょっとブレイク。
こちらは本当に田舎の家です。突然の珍客来訪に驚いたと思いますが、皆様大変愛想よく私たちの相手をしてくださいました。後ろが藁葺きの家です。こちらのお母様とお嬢様、ならびにお姉ちゃんたちもかなり美人です。そしてなぜだか鼻ピアスやら、ピアスなどを小さい時からしております。この赤ちゃんのまつげは滅茶苦茶長くってマッチ棒の3本くらいは乗りそうな感じ。将来美人になるんだろうなぁ。
そんなこんなでようやくポカラに到着。さすがに大都市です。日本料理屋さんはあるし、古本屋さんはあるしで人の数もかなり多い。しかし、観光客ずれしているのも事実。バスから降りたら子供たちがいきなり「ジャパニーズ、キャンディ。飴」くれ攻撃。そして土産物屋ではブツブツ交換と話をもちかけます。それはティッシュ。どうやらティッシュはこちらでは貴重品らしい。エベレストのパノラマ写真が100ルピー(200円)をティッシュ2個と20ルピーらしい。でも、たまにティッシュ+定価を取る店もあるらしいので、値段交渉は根気よくしましょう!
こちらが結構あこぎな土産物屋並びにくれくれ攻撃の子供が多かった下から下へと流れる滝です。この下から下へ流れる滝というのを現地のガイドさんから聞いた時、私たちの頭の中は???状態。ただ単に滝が下の方にあるということだったんですが...
しかしやっぱり観光客がなんでもかんでもあげるから、現地の子供たちはくれくれ攻撃をするんだよなぁ。やはり観光するにしても最低限の摂理を守らなくっちゃねぇ。なんでもあげればいいってものじゃないもの。
こちらが美しいペラ湖。本当は曇っていなかったらもっときれいにアンナプルナの山などが見えるはずなのに、山水画のようにぼんやりとしか見えないの。未だにチョモランマは見えておりません。明日の朝はまたもや5時起きで片道1時間のトレッキングをする予定です。でもね、今日もハードスケジュールでほとんど体ぼろぼろなんだけどねぇ。
6時過ぎにホテルに到着しましたが、中庭が素敵なコテージ風のホテルです。ちゃんと暖かいお湯も出るし、バスタブもついているしね。さあ、明日に備えて早く寝ようっと。
2000.3.18
今日は5時起き、5時30分にホテルを出発していざサランコットの丘ハイキングへ。これが辛いのよ。朝食は食べておらず、体が起き抜けの状態で岩山を登るんですもの。まずは第1展望台で朝日を見物。これがやっぱり美しいんだよなぁ。なんだか心が表れるという感じなんです。
これが太陽が昇り始める6時10分過ぎから6時20分までの間の太陽の動きです。あれだけ重そうな太陽があっという間に昇っていったり沈んでいったりするのが、なんだかすごく神秘的。
こちらが朝日が当たって浮かび上がるアンナプルナ山やマチャプチュ山です。ああ、ぼんやりと薄っすらとしか写せないのが残念でござる。でもね、この感動があと僅かでぜぇーぜぇーとあえぐ羽目になるとは夢にも思わなかったのよねぇ。(笑)やっぱり高山は辛いというか、ハードスケジュールだからなのか...だって、スイスの高山で走っても平気だったんだけど。それとも年だからなのか...
ポカラでポカリを飲むのが夢だったというつきのすけ様のご要望に応じて、重たいのにはるばる日本から持ってきました。でもこれがすごく役に立ったんだなぁ。汗だくだく、心臓ばくばくで岩山登りの後のポカリは格別でした。これは第2展望台のやや上の野原で撮ったもの。後ろにはマチャプチュ山が写っております。しかし、ここらへんの子供達も「ジャパニーズ・キャンディ?」「ペン?」「1000円」と裸足でずーーーっと呪文のようにこの言葉を唱えながらついてきます。そしてこのポカリすらも取ろうとするんだよな。やはり最初に安直にモノをあげた人がいけないんだよな。そして、空気が乾燥しているからかあまりお風呂に入らないのか、はたまたお風呂が無いからなのかうーーん、かなり臭います。もう、子供達をお風呂に入れて垢をごしごしと落としてあげたくって仕方ありませんでした。そしてもう膝が笑ってしょうがない私はここの第2展望台のやや上でリタイア。ここからはゆっくりと出ているお店を見ながら集合場所に下り、こちらの名産のリーバシブルテーブルクロスをグッドモーニングプライスで購入。しっかりしていていいんですが、重たいのが玉にキズ。
そしてホテルに戻って遅い朝御飯を食べて2時間ほど自由時間があったので、ポカラの街をぶらぶらと散策。最初は現地のガイドさんがここの名産でカトマンズとかでは手に入らないというリンゴから作られたラム酒を購入。アルコール度数60度という代物ものなので、もちろん私が飲むはずはありません。(笑)お湯割りで飲むと美味しいらしいですが、私の場合はケーキ用に購入。しかも値段のシールは180ルピーと書いてあるのに、現地ガイドさんが値段交渉すると値段は150ルピーに。うーーん、値段はあってなきが如しです。その後、1人でぶらぶらとウィンドウショッピングをしていたらちょっとしたハプニングが...とある現地のお店でパシュミナを見ておりまして値段交渉が成立して購入してからが長かった。まずお店の兄ちゃんがチャイを取るからもうちっと待っていてと言いながら、中々包装をしてくれない。そこから口説く、口説く。こちらではチャイを飲みながら色々な事を話し合って理解しあうと言いながら結婚話まで出て来るんだよな。親兄弟はカシミールに暮らしているから同居の必要は無いし、別に日本とネパール離れ離れでも全然構わないとか...そんな別々に暮らしていたら結婚する意味ないような気がするわ。別に結婚しても宗教を替える必要は無いわとか(どうやらその彼はイスラム教らしい)。荷物出しの時間があるからと言って、逃げ帰ったのでありました。(笑)
そしてポカラからカトマンズへ飛行機で移動。これもやっぱりかなり緊張しました。いや、かなり古そうな飛行機だったもので...そして2時過ぎに遅いお昼を食べにチベット料理レストランへ。今回やっと現地料理が食べられるーーーー!今まではバイキング式の中華やネパールカレーしか食べられなかったもので...
上の写真の左がチベット料理のモモです。でも、ほとんど餃子とお汁の無い小龍包って感じです。ただ皮がちょっと分厚いのと香辛料が複雑に入っているピリ辛のタレにつけていただきます。右がチベット鍋。でも豆腐や魚のつみれなどが入っているんですが、ちょっと違うのがラム肉が入っているところとやはり香辛料が結構使われているところです。でも、これがすっごく美味しいんだよな。あの独特のにおいのある細長いお米の上にこのお鍋をかけて食べると美味しいの。
その後で古都パタンに。まずは1番大きなダルバール広場に行ったらその時にも警察官?軍人に声をかけられたのでありました。うーーん、料金所なんて無いのに観光客と見かけたらお金を払えだもんね。すごいわ。どうやら現地ガイドさんはお金を支払っていたみたいですが...
そしてネパールではいわゆるオート三輪がタクシーとして使われているけど排ガスがすごいの。舗装されている道が余り無いので、排ガスと砂埃で口の中じゃりじゃり、鼻をかんだら真っ黒というすごい状況。なんでも結核で死亡する人数は年間10000人以上らしいですの。
こちらがパタンにある金閣寺またの名をゴールデン・テンプル。入り口の窓は沙羅双樹の木で作られていて金粉で塗られております。ゾウの後ろにあるのがマニグルマと言いまして、これを回すたびに煩悩やら悩みとかがきれいになくなっていくそうです。ということで、行く先々マニグルマを回しながらのんのんしてきました。そしてこのパタンというのは細い路地が入り組んだようになっていて、ビルの上から水入り風船爆弾が落ちてくるんです。恐ろしいーーー!お祭り前夜のリハーサルらしくって、水鉄砲やら水風船とかを子供達が嬉しそうにかけてくるんだよな。2度ほどあわやというところで難を逃れましたが...
そしてまだまだ1日は終わらないんだな。ここからネパールの首都カトマンズに移動。
こちらが目玉寺院、またの名をモンキーテンプル。左のユニークな建物はお墓です。お墓の手前には階段が13段ありまして、この階段を登ると仏陀になれるという言い伝えがあるらしいんです。そしてこのお寺には箕面の滝も真っ青なほどの数のお猿さんがいっぱいいるのでありました。そしてここからまた階段を登ってご本尊へ。今日は本当によく歩く日です。
こちらが目玉寺院のご本尊。でもご本尊の上でサルの親子が仲良く虱取りをしていたりするんですが、箕面のサルほど強暴ではないみたいです。そしてその横がこちらのお寺に来るための坂道。立って眺めているのが気分悪くなる程の急勾配。きっと足踏み外して落ちたら下までノンストップのような気がする。
その後、クマリの館へ。本日最後の顔見世があるということで一同固唾を飲んで窓からその姿が見られるのを待っていたら、本当に一瞬でした。クマリというのは各都市の守護女神みたいなもので、カトマンズのクマリが1番有名らしいんです。いわゆるえべっさんのミス福娘とミス日本とを合わせたものをより神聖にしたもの。もしクマリに何かあったら準クマリがその任務を替わってするそうです。一瞬拝見したお顔はきれいで若かったです。
その後で旧王宮のあたりをぶらぶらと歩いていると炉辺で果物や食べ物を塗っている人達の顔は真っ赤。いったいどうしたというのでしょうか?そして本日最後の予定は紅茶屋さんで紅茶を買うこと。ツアーのお客さんがほとんどそこのお店で紅茶を買ったので、多分店のショーケースの中の紅茶はがらすき状態になったのでありました。(笑)
最後はネパール舞踊を見ながらの夕食だったんですが、このネパール舞踊が結構面白かったの。祈祷師のお祈りみたいなのもありまして、日本人観光客の頭痛をなくすためのおまじないとかがあって、中々楽しめました。
こうやって朝5時起床してから10時過ぎにホテルチェックインまでの長ーーい1日はようやく終わったのでありました。はぁーー、疲れた。
2000.3.19
この日も朝が早いんだよね。何せ8時30分のヒマラヤ遊覧飛行に出かけるの。そして最後のメーンイベントに備えてデジカメの電池がぴこーんぴこーんと危なくなったので空港の売店で単三電池を購入。これが、消費期限が切れているのかどうかはしらないけれど、デジカメ写真を4枚撮った段階で電池がなくなった。うーーん、どうしてくれようか!?
しかしこのメーンイベントがかなり私には恐怖だったりして...この飛行機は20人乗りの小型セスナ機だから気流が悪ければもろ揺れるのよねぇ。以前グランドキャニオンでえらく恐い目に合ったもんだから...とにかく意を決して搭乗。浮き上がる瞬間からなんだか血圧が下がるような気がする。そしていきなり美しいヒマラヤの山々が...
こちらが飛行機の中から見えるヒマラヤの山々。惜しくもプロペラが邪魔になって中々エベレストは見えないかもしれませんが、プロペラの真下にちっこく見える三角の山がエベレストです。しかもこの写真を撮ろうとした瞬間に乱気流で飛行機はアップダウン。立っていられないくらいで、もう写真どころではなくって、朝食べたものが胸のあたりでつかえて辛い。気分悪いし、顔面蒼白でえらいことになりました。その後、ほとんど食事が取れなくなったのは言うまでもありません。(笑)
お昼の便でバンコクに出発。でもバンコックで5時間強トランジットの時間があるのでどうやって時間をつぶそうか思案橋。そしていいもの発見!トランジットロビーには足裏マッサージがあるんだな、これが。45分で11ドル。しかもかなりのお客さんが列を作っております。約50分ほど待って、マッサージをしてもらいましたがすんごくいい気持ち。もうそのまま眠りに入りたい心境。最後の肩や腰のマッサージもかなり気持ちよくって、このおかげで日本までの飛行機の中でぐっすり眠る事ができましたもの。そしてそのマッサージの前にはインターネットが出来る場所がありまして、なんと日本語入力できるPCもあるんです。15分接続で2ドル強とお値段もまあ許せる線です。バンコク空港で長時間待たなくてはいけない時はこのマッサージとインターネットはおすすめです!
すんごく強行スケジュールのネパール旅行はこうやって無事に終了しましたが、今度は飛行機と宿泊だけでネパールに是非遊びに行きたいです。もっと自分の足で歩いて、見てまわりたいです。そしてネパールへは体力のある内に!(笑)