とほほ香港3泊4日

2000年12月9日〜12日


去年に引き続き香港にやってきました。今回の旅行の目的はこの時期しか食べられない上海かに。実はカニ好きな母親が昨年の私の香港グルメ旅行を聞いていて食べたくなったのが本当のところなんですが...ということで、スポンサーは母親。

2000.12.9
3時過ぎにカオルーンシャングリラ。ちょっとくたびれてはおりますが、一応由緒正しき高級ホテル。7,8年前に出張で来た時大満足したのが宿泊ホテルになった理由。ただ、このくたびれているのが到着早々に露見してしまうとは...(笑)ロビーに入るや電気がちかちかとしたかと思うと消えた。ただクリスマスツリーなどの灯りはついている。やっと復活したかと思うとまた真っ暗に...うう、幸先不安。ロビーには私の到着を待ってくださっていた元同僚、現在スマ友のじゃすみん様が楚々とした姿で立っておられました。やっとガイドさんから部屋のカギをもらってお部屋に..ちなみにこのガイドさんの携帯着メロはなぜか「夜空ノムコウ」。鳴り出した途端にえっ?って思ってしまった。だって、香港で「夜空」を着メロに入れているなんて思わなかったんだもん。そしてお部屋は古いけど広い。バスルームもすごく広い。フリーのミネラルボトルやらりんごなどが置かれております。じゃすみん様とSMAP四方山話をして、前回のリベンジのマンダリンホテルのアフタヌーンティーへと出かけたのでありました。

前回は6時過ぎに到着したために涙を飲んだマンダリンホテルのアフタヌーンティー。今回はばっちり、5時過ぎには到着。待つこともなく、すんなりとお席につくことができました。で、飲み物を選ぶのに一苦労。わが母上は得体の知れないものは絶対に駄目なほうなので、シンプルにダージリン、じゃすみん様がアールグレイ。そして私は飲んだことのない紅茶のフレーバーから、スモーキーな香りでそれほど強くないシャングリラを選びました。そのほかにはコーヒーもあるし、日本茶までチョイスできるようなっているのにちょっとびっくり。紅茶を選ぶ時はそれぞれ違うフレーバーを選ぶと、それぞれポットに入れてきてくれるのでお勧め。そしてアフタヌーンティーの種類はものすごく豊富。サーモンサンドイッチ、エッグサンドイッチ、スコーン、フルーツタルトレット、チョコレート、クッキー、チーズケーキ、ミートパイ等など。そしてスコーン用に一緒に出されるのがバター、バラジャム、クリーム。バラジャムは口に入れた途端バラの花を食べたかと思うような強烈なお味。それにひきかえ、クリーミーでまろやかなクローゲットクリームは本当に美味。スコーンも私が嫌いなもごもごする食感ではなく、しっとりとしていて美味。どれもこれも甘さ控えめで美味しいけど、量が多すぎて食べられない。ご飯代わりと思っていても多い。もし夕ご飯を後でと考えているのであれば、2人で1つが無難。あと、7時からは夕食になるので6時30分くらいには出ないといけないので、ゆっくりとアフタヌーンティーを楽しむのであれば早い目に入るほうがベターだと思います。地下鉄でホテルに帰って、さあネットをしようと接続したら繋がらない。ああ、やっぱりラインチェンジャーがいるのね、明日にでもビジネスセンターでチェンジャーを借りようっと。

こちらが憧れのマンダリンホテルのアフタヌーンティーセット。こちらは2人前となっております。結構そこかしこでカメラのフラッシュが光っていたりするのであった。(笑)



















2000.12.10
疲れて眠れないと言う母親に5時過ぎに起こされて、7時を回るのを待ってレセプションにTEL。ラインチェンジャーの意味が通じず、ソケットにはめこむ日本用電気器具のソケットをボーイにいきなり渡される私。違うねん、と身振り手振りで説明してやっと持ってきてくれたのにはめこんで、接続を試みるもアウト。ビジネスセンターの方が詳しいと言われて、PCを持参するもピンの2針と4針をつなげることができない。くーーーー、去年泊まったしょぼいビジネスホテルでもラインチェンジャー持っていたぞ。PCに詳しいものはお昼からと言われて、夜もう一度チャレンジすることに...だって、朝粥に出かける時間だったんだもん。すったもんだで1時間は費やしたような...朝ご飯を食べたレストランはスーパースターレストラン。なんでも料理の鉄人に出場して鉄人陳健一を破ったらしい。でも、はっきり言ってお味はぶぶーーー。やっぱりツアーの朝ご飯だからか!?朝の飲茶はワゴンで回ってくるタイプでどうやら1皿10ドルらしい。これはかなりお安いとは思うけど、あんまりお勧めはできないなぁ。お粥は重湯にご飯のつぶつぶがかろうじて浮いている代物で、苦手でござる。ここからちょっと自分の胃の変調に気がつき始めるのであった。だってしょぼい朝ご飯なの全部食べきれないで好きなチャーシューパオを残したんだもの。普通だったら絶対に足りないはずなんだけど、すぐにお腹がいっぱいになってしまって...


こちらがしょぼい朝食。(笑)これに薄墨のようなおかゆがついてくるんだけど、なんだか病人食みたいでした。(笑)腸粉も大根餅も私の舌には合わなかったようで...












そして本当だったらここから観光はぶっちしてお買い物する予定だったのに、疲れている母親が歩きたくないということで観光に出かける羽目に...あちゃーー、またレパルスベイにビクトリアピークにタイガーバーム園に買わないショッピングに連れて行かれるのね。(笑)レパルスベイに到着した段階で気温は24度。そして30分強ステイして帰る頃には27度。本当に12月なのか!?暑すぎる!!ビクトリアピークではトラム電車に乗って頂上に。このトラム電車のお値段がすごい。通常大人料金は20ドル、これがシルバー(65歳以上)でいきなり7ドル、子供が6ドル。やはりお年よりは大事にするということなのね。この電車に乗る時は眺めがいい右側に乗るべし。途中で止まったりするとハラハラするほどの急勾配。私が70度くらいかなぁと言うと、隣で母親が90度くらいと違うって、そんな90度だったら登れないっつうの。(笑)まあ、それほど凄い勾配なんです。で、もう5度ほど連れてこられているタイガーバーム園。このタイガーバーム園がなんと持ち主が不動産で失敗して倒産したために人手に渡り来年3月で閉園することになったそうです。見たい人は急げ!!(笑)

お昼はホテルの中のなだ万の鉄板焼き。うーーん、香港に来てまで日本食というところにひっかかるのはひっかかるけど、普段は入れない高級店のお料理なので、おとなしく食べることに...紅花みたいにパフォーマンスしながらお肉やら海老やらお魚を焼いていく香港人シェフ。できればガーリックライスの方が嬉しかったですけど、チャーハンでした。それなのに目の前で大量のガーリックを炒めるシェフ。いい匂いに何が出てくるのかと思ったら、そのガーリックをこてにのせて別のテーブルのお客さんの所に持って行ってしまった。あーーん、そんなのむごい。でも、胃の具合が悪くって食べきることのできない私。あかん、何かがおかしいぞ。

そして去年手相で占ってもらって長生きできると言われた黄大仙に。さすがに日曜だけあって凄い人出。豚の丸焼きやら鳥の丸焼きやらお備えをしながら、おみくじを引く人の多いこと。香港式のおみくじの引き方は、おみくじの入った缶を振りながら1本だけ落としてその番号を占い師の人に告げるというもの。これが中々難しいんだな。そしてお備えに持ってきたものは全て持ちかえり食べるそうです。えっと、衛生面は大丈夫なのか?そしてその後、時間をつぶすのに苦労する漢方薬の店やらシルクショップなどに連れていかれるのであった。ああ、ツアーってこういうのが嫌なんだよね。

夕食は北京ダックということで北京料理。漢京楼というお店ですが、これはもう2度と食べないと思う。北京ダックの皮は全然ぱりぱりとしていないし、包む餅はぼてっとしていて粉っぽい。それに円卓のまわすところがなぜか中央に置かれていないために、お皿を取ろうとすれば立ちあがって目いっぱい手を伸ばさないといけない。めっちゃ、アバウト。それにお料理の味つけが醤油辛いかと思えば白菜の炒め物はお米のとぎ汁で炒めた?って感じ。もう1口、2口でお腹いっぱい状態。いいの、明日は上海かにと美味しい飲茶を食べに行くから...

ホテルに帰ってきてから、再度ビジネスセンターへ。で、結局高級ホテルの癖にラインチェンジャーが無いらしい。それじゃ、ビジネスセンターのPCを使うべと思ったら、英語と中国語しか使えない。日本人のビジネスマンが止まったらどうするんだ?うーーーん、悲しい。

12月11日
本当だったら中国のシンセンに行くはずだったのに、母親が疲れた連発のために10時過ぎにでぼちぼちとショッピングに...とりあえず絶対に欲しい中国食材を買いにスーパーへ。オイスターソース、BBQソース、白ごまソースなどをしこたま購入。種類は豊富だわ、お安いわで嬉しい。その後、ぺニンシュラやDFショッパーズや化粧品屋などを回っただけで気分が悪いと言う母親。たった2時間でもうダウンらしい。とりあえずクーロンホテルの下に入っているレストランで飲茶を。ああ、美味しい。海老はぷりぷりの餃子、フカヒレがのったシュウマイ、そしてやっと食べられた青菜炒めは歯ごたえがあって美味しい。極めつけはマンゴプリン。クリーミーで中にマンゴの果実が入っていて、やっと幸せを実感。でもチャーシューパオはアイランドシャングリラの方が私の好みかな。それにお茶はさめないように、ずっと温めてくれているという気配りもポイントかなり高し。でも、たったこれだけでもう苦しくなる私の胃はどうなったんだ?いや、本当に小食になったんだったら嬉しいんですがね。(笑)

こちらがお昼に食べた飲茶の中で特にお勧めのフカヒレがのったシュウマイとマンゴプリン。フカヒレがのったシュウマイは豚ミンチの上にエビがのっています。そしてマンゴプリンはマンゴの果肉がざくざくと入っております。美味♪



そして横になりたいと言う母親をホテルに連れて帰ってから、予約しておいたマッサージに。足ツボ30分と全身アロママッサージ30分にトライ。まずお茶らしきお湯で足を洗い、足ツボマッサージへ。はっきり言って、どこを押されても痛いかも...特にひどいのは首、肩、座骨神経、卵巣、肝臓、胃、膀胱、膝。はは、どこを押してもツボ状態かも。丁寧にマッサージされてから、今度はアロママッサージへ。これはオイルみたいなのを塗って、リンパに沿ってマッサージし、ツボを指圧してくれるというもの。ただ、こそばがりの人はちょっと辛いかも。表側のマッサージはどうもお腹を中心に固い脂肪を柔らかくしてくれるらしい。だって、終了した時にお腹の脂肪ぷよんぷよんって手で表現するんだもん。(笑)これ、毎日してもらったら痩せるかもしれない。終了後、白湯を飲んで完了。靴を履いたら、かなり足がすっきりしておりました。そしてホテルに戻る途中で面白い屋台を発見。それは天津甘栗と焼き芋を売っている屋台。すごくいいにおいが漂っておりました。本当だったらじゃすみん様達とご一緒に上海かにの夕食のはずなのに、母親は歯がはれて固いものが噛めないのと私の胃の具合が悪いために残念ながらキャンセル。くすん。胃が悪いばかりか、舌に口内炎ができて痛いのよねぇ。踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂状態の私。そんな私達親子を心配して、パン好きの母親のためにわざわざかのマンダリンホテルのベーカリーを差し入れしてくれたじゃすみん様。ああ、有難うごぜぇますだ。女神様に見えました。(笑)ということで、夕食は美味しいパンとテイクアウトで買って来たえびワンタンヌードル。こちらは前回食したこともあるレストランのヌードルなので安心して美味しくいただけました。ああ、上海カニ!こうなったらこのリベンジは松葉カニで取るしかあるまいな。(笑)

12月12日
ああ、日本に帰る日が来た。でも当初の予定のスケジュールは全然こなしていない。ちょっとは体の具合がましになったので、朝一番から買い物に頑張ろうと思って、外に出たらあいにくの雨。近場のDFSだけに出かけてみたものの、心そそられるものは無し!くすん。もう仕方ないから、出発時刻までホテルの部屋でごろごろしながらTVを見てました。そうしたらTOKIOの松岡君が出演している「LOVE&PEACE」が放送されておりましたが、全然わからん!だって広東語に吹きかえられているんだもん。でもちょっとした「えっ」とかいう音はそのまんま松岡君の声。なんか摩訶不思議な感じ。そしてお昼頃に空港に向かい、チェックインカウンターへ。その時、恐るべき事実が発覚。到着機材がディレイするために出発予定時間はなんと18:15。当初の関空到着予定時間が18:35でっせ。ほとんど到着している時間でっせ。もしかしたら、阪急の終電車に間に合わないかもしれないし、下手したら香港にもう1泊するのかなどと心配する事しきり。一応、お詫びにとお食事チケット85ドル分をもらったけど、食べられるレストランは指定なのでろくなものは食べられなかった。くすん。挙句に空港で5時間も時間つぶすとなると、やっぱりここはウィンドウショッピングしかあるまい。そしてウィンドウだけですむはずもない私。だって、香港滞在中ずーーーっと食欲・物欲ともに恵まれていなかったんだもの。(笑)ああ、買っちまったよ!会社用のおしゃれで実用的なバッグを。一応後ろから母親も買ったらって後押ししてくれたし...しかし新しい香港の空港は広すぎる!でも5時間つぶすのは不可能なんだな。3時間はじーっと椅子に座ってぶつぶつと今回の旅行の反省会をしておりました。(笑)ああ、本当に疲れたなぁ。